2025年「おうし座流星群」はいつ?方角や時間は?

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秋の夜長、夜空を彩る「おうし座流星群」を眺めてみませんか。この記事では、2025年のおうし座流星群について、南群・北群それぞれの見頃となるピーク時間や観測に最適な方角、場所を詳しくお届けします。気になる月明かりの影響を考慮した楽しみ方のコツもご紹介。ゆっくり流れる明るい火球が魅力の流星群を心ゆくまで満喫できるよう、観測の準備から当日のポイントまで、わかりやすく解説します。

目次

1. 2025年おうし座流星群の見頃はいつ?南群と北群のピークを解説

秋が深まり、夜空を見上げるのが心地よい季節。そんな夜長のお楽しみに、空からの贈り物「おうし座流星群」の観測はいかがでしょうか。2025年も、私たちの目を楽しませてくれる美しい流れ星がやってきます。ここでは、気になる2025年のおうし座流星群の見頃について、詳しくご紹介しますね。

1.1 おうし座流星群は2つのピークがある流星群

おうし座流星群の面白いところは、「南群(みなみぐん)」と「北群(きたぐん)」という2つの流れを持つ、少し珍しい流星群だということです。まるで二人の主役がいる舞台のように、11月上旬と中旬にそれぞれ見頃のピーク(極大)を迎えるんですよ。活動期間がとても長いので、焦らずゆっくりと楽しめるのも嬉しいポイント。秋の夜空で、のんびりと流れ星を探す素敵な時間を過ごせそうですね。

1.2 2025年おうし座南流星群の活動期間とピーク時間

まずは、先にピークを迎える「おうし座南流星群」の見頃から見ていきましょう。南群は、比較的早い時期から流れ星を見せてくれます。

項目期間・日時
活動期間2025年9月10日頃~11月20日頃
ピーク(極大)2025年11月10日(月) 頃
観測のおすすめ時間帯11月10日(月)の夜から11日(火)の明け方にかけて
月明かりの影響あり(上弦を過ぎた月が夜半過ぎに沈むため、月が沈んだ後が観測のチャンス)

2025年の南群のピークは11月10日頃と予測されています。この日は月が出ていますが、夜半過ぎに月が西の空へ沈んだ後は、月明かりの影響が少なくなり絶好の観測チャンスが訪れます。暖かい飲み物を用意して、少し夜更かしをしてみるのも素敵ですね。

1.3 2025年おうし座北流星群の活動期間とピーク時間

続いて、南群の後にピークを迎える「おうし座北流星群」の情報です。南群の余韻を楽しみながら、北群の流れ星も探してみましょう。

項目期間・日時
活動期間2025年10月20日頃~12月10日頃
ピーク(極大)2025年11月13日(木) 頃
観測のおすすめ時間帯11月13日(木)の夜から14日(金)の明け方にかけて
月明かりの影響大きい(ほぼ満月のため、一晩中空が明るい)

2025年の北群のピークは11月13日頃ですが、残念ながらこの時期は満月(11月14日)と重なり、一晩中月明かりが夜空を照らしてしまいます。観測条件としては少し厳しいかもしれません。ですが、がっかりしないでくださいね。おうし座流星群は「火球(かきゅう)」と呼ばれる、ひときわ明るく輝く流れ星が多く見られるのが特徴です。もしかしたら、明るい月にも負けないほどの、印象的な流れ星に出会えるかもしれませんよ。

2. おうし座流星群を観測する方角と放射点の探し方

夜空を見上げて流れ星を探すとき、「いったい、どの方角を見ればいいのかしら?」と迷ってしまいますよね。せっかくの流星群、ひとつでも多く見つけるためのコツが気になるところです。ここでは、おうし座流星群を観測するためのおすすめの方角と、流れ星が飛び出してくる中心点「放射点(ほうしゃてん)」の見つけ方を、やさしくご紹介します。

2.1 おすすめの観測方角は空の広い範囲

意外に思われるかもしれませんが、流れ星を見つけるために「この方角」と決まった方角はありません。流れ星は、空のあちらこちら、本当にさまざまな場所に現れます。おうし座流星群の場合、「放射点」であるおうし座の方向から流れ星が四方八方に飛び出すように見えますが、実際には放射点から離れた場所にも長く明るい流れ星が現れることが多いのです。

ですから、特定の方角をじっと見つめるよりも、空全体をぼんやりと広く見渡すのが一番のおすすめです。レジャーシートに寝転がったり、リクライニングできる椅子に座ったりして、楽な姿勢で夜空を眺めてみましょう。目が暗闇に慣れてくると、ふいに流れる星の光を捉えやすくなりますよ。

2.2 放射点であるおうし座の見つけ方

流れ星は空のどこにでも現れますが、その中心となる「放射点」を知っていると、観測がもっと楽しくなります。おうし座流星群の放射点は、その名の通り「おうし座」のあたりにあります。放射点が分かると、「ここから流れ星がやってくるんだな」とイメージが膨らみ、夜空との一体感をより一層感じられるかもしれません。ここでは、星座探しが初めての方でも安心な、おうし座の見つけ方を2つご紹介しますね。

2.2.1 冬の星座から探す方法

冬の夜空は、明るく華やかな星座たちで賑わいます。その中でも特に見つけやすいのが「オリオン座」です。まずは、きれいに3つ並んだ「三つ星」が目印のオリオン座を探してみましょう。オリオン座を見つけられたら、おうし座はもうすぐそこです。

オリオン座の三つ星を結んだ線を、右斜め上の方向(北西)に伸ばしていくと、ひときわ赤っぽく輝く明るい星が見つかります。これが、おうし座の1等星「アルデバラン」です。このアルデバランを中心に、美しいV字の形に星が並んでいるのが、牛の顔にあたる「ヒアデス星団」。さらにその先には、日本では「すばる」として親しまれている「プレアデス星団」が青白く輝いています。これらの星々が、おうし座の目印です。

ステップ目印となる星や形ポイント
1オリオン座の「三つ星」冬の夜空で最も見つけやすい星の並びです。まずはここから始めましょう。
2赤く輝く1等星「アルデバラン」三つ星の並びを右斜め上に伸ばしていくと見つかります。おうし座の目にあたる星です。
3V字型の「ヒアデス星団」アルデバランを含むV字の星の集まりで、牛の顔に見立てられています。
4青白い星の集まり「すばる」ヒアデス星団のさらに先にあり、牛の肩のあたりに輝いています。肉眼でも6〜7個の星が見えます。

このように、有名な星座を目印に探していくと、まるで宝探しのように楽しめますよ。詳しい情報は国立天文台のウェブサイトなども参考になります。

2.2.2 星座アプリを活用する方法

「星座を探すのは少し難しそう…」と感じる方には、スマートフォンの星座アプリが心強い味方になります。最近のアプリはとても優秀で、スマートフォンを夜空にかざすだけで、目の前に見えている星座の名前や位置を教えてくれるのです。

「星座表」や「Star Walk 2」といった人気のアプリを事前にインストールしておけば、当日は空にかざすだけで簡単におうし座を見つけられます。まるで自分だけのプラネタリウム解説員がいるようで、とても便利ですね。

ひとつだけ、アプリを使う際のコツがあります。それは、画面を「ナイトモード(赤色表示)」に設定することです。スマートフォンの明るい画面を見つめると、せっかく暗闇に慣れた目が元に戻ってしまい、暗い星が見えにくくなってしまいます。赤色の光は目に優しく、暗闇への順応を妨げにくいので、観測を始める前にぜひ設定を変更しておきましょう。

3. 2025年おうし座流星群の観測に最適な場所と条件

せっかくの流れ星、どうせなら一番きれいに見える条件で眺めてみたいものですよね。夜空のショーを心ゆくまで楽しむために、ほんの少しだけ準備をしてみませんか?ここでは、2025年のおうし座流星群を観測するための、とっておきの場所と条件についてご紹介します。

3.1 街明かりが少ない暗い場所を選ぼう

流れ星を見つける一番のコツは、できるだけ空が広く見渡せる、暗い場所へ行くことです。街の中心部はどうしても建物や街灯の光(光害:こうがい)で夜空が明るく、淡い星の光がかき消されてしまいます。少し足をのばして、静かで暗い場所を探してみましょう。

例えば、次のような場所がおすすめです。安全には十分気をつけて、できればご家族やご友人と一緒にお出かけくださいね。

場所の例おすすめのポイント注意点
郊外の大きな公園アクセスしやすく、開けている場所が多いです。夜間は閉鎖される公園もあるため、事前に確認しましょう。
高原や山の展望台標高が高く空気が澄んでいるため、満天の星が期待できます。夜道は暗く冷え込みも厳しいので、運転と防寒対策は万全に。
海岸海側に視界を遮るものがないため、空を広く見渡せます。風が強いことが多いので、風を通しにくい上着があると安心です。

大切なのは、周囲に高い建物や木々が少なく、寝転がって空全体を見上げられるような場所です。お気に入りの星空スポットを見つけて、ゆったりとした時間を過ごすのも素敵ですね。

3.2 観測当日の天気予報をチェック

星空観察で一番気になるのが、当日の空模様。お出かけの前には、必ず天気予報を確認しましょう。美しい星空は、雲のない晴れた夜空からの贈り物です。

天気予報をチェックする際は、「晴れ」のマークだけでなく、夜間の雲の量や動きも見ておくと安心です。最近では、星空の見えやすさを「星空指数」として案内してくれる天気予報サイトもありますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。詳しい気象情報は気象庁のウェブサイトなども役立ちますよ。

3.3 月明かりの影響は?

星空観測では、もうひとつ空に気になる光があります。それは「月明かり」です。満月に近い明るい月が出ていると、その光で夜空が照らされ、暗い流れ星が見えにくくなってしまいます。

さて、2025年のおうし座流星群のピーク時期の月明かりはどうでしょうか。

  • おうし座南流星群(11月5日頃)
    南群のピークの頃は、残念ながら満月直後で、一晩中明るい月が空にあります。そのため、月明かりの影響が大きく、観測条件としては少し厳しいかもしれません。
  • おうし座北流星群(11月12日頃)
    北群のピークの頃は、月が夜半過ぎに昇ってくる下弦の月です。つまり、月が昇る前の夜半までは月明かりの影響がなく、絶好の観測チャンスとなります。ゆっくりと流れる火球を探すには、こちらの北群のピークを狙うのがおすすめです。

月の出や月の入りの時刻は、国立天文台の暦計算室などで調べることができます。観測の計画を立てる際に、ぜひ確認してみてくださいね。

4. おうし座流星群の観測に必要なものと楽しみ方のコツ

せっかくの流星群、どうせなら最高の条件で楽しみたいものですよね。ここでは、おうし座流星群の観測をさらに素敵な時間にするための、ちょっとしたコツや便利な持ち物をご紹介します。特別な準備は必要ありませんので、どうぞ気楽な気持ちでご覧くださいね。

4.1 望遠鏡は不要 肉眼で観察しよう

「天体観測」と聞くと、立派な望遠鏡や双眼鏡が必要かしら?と思われるかもしれません。でも、流れ星の観測には望遠鏡も双眼鏡も必要ないんですよ。むしろ、使わない方がたくさんの流れ星に出会えるのです。

流れ星は、夜空のどこに現れるか分かりません。視野が狭くなる望遠鏡では、せっかくの流れ星を見逃してしまう可能性が高くなります。一番のおすすめは、肉眼で空全体をぼんやりと眺めること。楽な姿勢で、広い範囲を見渡すのがコツです。

観測を始めたら、まずは目が暗闇に慣れるまで15分ほど待ちましょう。その間はスマートフォンの画面など、明るい光を見ないようにすると、小さな流れ星も見つけやすくなりますよ。

4.2 観測にあると便利な持ち物リスト

手ぶらでも楽しめますが、いくつか便利なアイテムがあると、より快適に流星群を待つことができます。長時間、夜空を見上げることを考えて準備をしましょう。

持ち物あると便利な理由
レジャーシートやアウトドアチェア地面に座ったり寝転んだり、楽な姿勢で空を見上げられます。防水性のあるものがおすすめです。
寝袋やブランケット寝転んで観測する際に便利です。体をすっぽり覆うことで、寒さ対策にもなります。
赤い光の懐中電灯暗闇に慣れた目に優しい赤い光は、足元を照らすのに最適です。普通の懐中電灯に赤いセロハンを貼るだけでも代用できます。
温かい飲み物魔法瓶に温かいお茶やココアを入れて持っていくと、体が内側から温まり、心もほっとします。
星座早見盤や星座アプリ流れ星を待つ間、放射点であるおうし座や他の冬の星座を探すのも楽しいひとときです。
カメラと三脚写真撮影に挑戦したい方は必須のアイテムです。シャッターを開けたまま撮影できる機能があると、流れ星を写せるかもしれません。

4.3 寒さ対策を万全にして楽しむ

おうし座流星群が見頃を迎える11月は、夜になるとぐっと冷え込みます。特に、屋外でじっとしていると、想像以上に体が冷えてしまうものです。「少しやりすぎかな?」と思うくらい、しっかりと防寒対策をして、観測を心ゆくまで楽しみましょう。

服装は、脱ぎ着して体温調節がしやすい「重ね着」が基本です。肌着は保温性の高いものを選び、フリースやダウンなどを重ねて、一番上には風を通さない上着を羽織ると安心です。

また、帽子、手袋、マフラー、厚手の靴下といった小物も忘れずに。特に「首」「手首」「足首」の三つの首を温めると、体全体が温かく感じられますよ。使い捨てカイロもいくつか持っていくと、かじかんだ手を温めるのに重宝します。

5. おうし座流星群とは?火球が多く見られる特徴

夜空を見上げていると、ひときわ明るい流れ星が、まるで空に余韻を残すようにゆっくりと流れていく…。そんな光景に出会えたら素敵ですよね。数ある流星群の中でも、おうし座流星群はそんな特別な瞬間に巡り会える可能性を秘めた、魅力あふれる流星群なのです。

他の流星群とはひと味違う、おうし座流星群ならではの特徴をのぞいてみましょう。

5.1 ゆっくり流れる明るい火球が魅力

おうし座流星群の最大の魅力は、なんといっても「火球(かきゅう)」と呼ばれる、ひときわ明るい流れ星が多く見られることです。火球とは、マイナス4等星、つまり夜空で一番明るく輝く星である金星と同じか、それ以上に明るい流れ星のことを指します。その明るさは、一瞬あたりがパッと照らされるほどで、思わず息をのむほどの美しさですよ。

さらに、おうし座流星群の流れ星は、スピードが比較的ゆっくりなのも特徴です。まるで夜空を悠々と散歩するように、すーっと尾を引いて流れていきます。これは、流れ星のもととなる宇宙の塵(ちり)が、地球の進む方向と似た方向から追いかけるようにして大気に飛び込んでくるため。そのため、他の流星群のように「あっ!」という間に消えてしまうのではなく、ゆっくりと流れる幻想的な姿を目で追いかけやすいのです。

見える流星の数は多くありませんが、一つひとつの流れ星が印象に残りやすく、その美しさは格別。派手さよりも、心に残る感動を求める方にぴったりの流星群といえるでしょう。

5.2 おうし座流星群の母天体について

流れ星は、宇宙に漂う小さな塵が地球の大気に飛び込むことで光って見える現象です。そして、その塵をまき散らした「ふるさと」となる天体のことを「母天体(ぼてんたい)」と呼びます。

おうし座流星群の母天体は少し複雑で、南群と北群で異なると考えられています。なんだか、同じ名前で呼ばれながらも、それぞれに違う物語を持っているようで興味深いですね。

流星群の名前主な母天体(ふるさと)
おうし座南流星群エンケ彗星
おうし座北流星群小惑星 2004 TG10 など(諸説あり)

おうし座南流星群の母天体は「エンケ彗星」です。この彗星は、約3.3年という比較的短い周期で太陽の周りを旅しています。エンケ彗星が通った道筋にたくさんの塵を残していき、その塵の中を地球が通り過ぎるときに、おうし座南流星群として私たちの目を楽しませてくれるのです。

一方、おうし座北流星群の母天体は、はっきりとは特定されていませんが、「2004 TG10」という小惑星などが候補として挙げられています。もしかすると、かつてエンケ彗星が分裂してできた天体なのではないか、とも考えられており、宇宙の壮大な歴史を感じさせます。

遠い宇宙の旅をしてきた小さな塵たちが、私たちのいる地球で最後の輝きを見せてくれる…。そんな物語を思い浮かべながら夜空を眺めてみると、流れ星がもっと愛おしく感じられるかもしれませんね。

6. まとめ

2025年のおうし座流星群は、南群と北群の2度にわたって見頃を迎えますね。ひときわ明るく、ゆっくりと夜空を流れる「火球」に出会えるかもしれない、特別な流星群です。観測に望遠鏡などの特別な道具はいりません。街の灯りを離れた静かな場所で、楽な姿勢で空全体をぼんやりと見上げるのが一番のコツ。秋の夜は思いのほか冷え込みますので、どうぞあたたかくして、素敵な天体観測の時間をお過ごしくださいね。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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