4月といえば?特徴、風物詩、行事、季語、食材、花など一覧で紹介

  • URLをコピーしました!

うららかな春の日差しが心地よい4月。新しい始まりに心が弾む一方、季節の変わり目に少し戸惑うこともあるかもしれません。この記事では、そんな4月を象徴する行事や旬の味覚、咲き誇る花々、手紙に使える季語まで、暮らしを豊かにする情報を幅広くご紹介します。季節の移ろいを深く味わい、心豊かな毎日を送るためのヒントがきっと見つかるはずです。あなたの4月に、そっと彩りを添えられますように。

目次

1. 4月は新しい始まりと春本番の季節

長く厳しい冬がようやく終わりを告げ、柔らかな日差しと優しい風が頬をなでる4月。街の景色は日に日に彩りを増し、心まで軽やかになるような季節がやってきました。新しい年度の始まりは、いくつになっても背筋が伸びるような、清々しい気持ちにさせてくれますね。

桜の便りとともに、入学式や入社式など、希望に満ちた新しい生活をスタートさせる人々の姿が街にあふれます。ぽかぽかとした陽気に誘われて、お弁当を持って公園へ出かけたり、少し遠くまでお散歩したりするのも楽しいひととき。4月は、新しい挑戦を始めたり、暮らしに新しい習慣を取り入れたりするのにぴったりの、心躍る季節の到来です。

一方で、暖かくなったかと思えば急に肌寒くなる「花冷え」や、春の嵐が訪れることも。日々の装いには少し工夫が必要な時期でもあります。そんな4月のことを、昔ながらの暦では「卯月(うづき)」と呼びます。これは「卯の花」が咲く月が由来ともいわれ、季節の移ろいを繊細に感じ取っていた昔の人々の暮らしが偲ばれますね。

日本の暮らしに根付いてきた二十四節気も、4月の訪れを告げてくれます。

名称時期の目安どのような頃か
卯月(うづき)旧暦4月の和風月名卯の花が咲く月であることから「卯の花月」が略されたという説が有力です。新しい生命が芽吹く季節にふさわしい名前ですね。
清明(せいめい)4月5日頃「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」という言葉を略したもので、すべてのものが清らかで生き生きと輝きだす頃を指します。
穀雨(こくう)4月20日頃田畑を潤し、穀物の成長を優しく促す春の雨が降る頃です。この時期に降る雨は「百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)」とも呼ばれます。

より詳しい暦の情報については、国立天文台暦計算室の暦要項も参考になります。

さあ、この記事ではそんな魅力あふれる4月について、行事や旬の味覚、美しい花々など、さまざまな角度からご紹介していきます。あなたの毎日がもっと豊かに、もっと楽しくなるヒントが見つかりますように。

2. 4月といえばこの行事 イベント

4月は、新しい生活の始まりを告げる行事や、春の訪れを祝う楽しいイベントが目白押しです。心が弾むような、4月ならではの行事やイベントをご紹介しますね。

2.1 入学式 入社式 新年度のスタート

4月と聞いて、多くの方が思い浮かべるのが、入学式や入社式ではないでしょうか。桜の花が咲き誇る中、希望に胸をふくらませた子どもたちや若者たちの姿は、いつ見ても微笑ましく、清々しい気持ちにさせてくれます。新しい制服やスーツに身を包み、少し緊張した面持ちで歩く姿は、春の風物詩のひとつですね。

ご自身のお子さんやお孫さんの晴れやかな門出を祝った、懐かしい記憶がよみがえる方もいらっしゃるかもしれません。社会全体が新たな気持ちで一歩を踏み出す、まさに始まりの季節です。

2.2 お花見

日本の春に欠かせない楽しみといえば、やはりお花見です。満開の桜の下に集い、家族や友人と語らいながらお弁当を広げる時間は、何にも代えがたい特別なひととき。最近では、宴会だけでなく、川沿いの桜並木をゆっくりと散策したり、ライトアップされた幻想的な夜桜を静かに楽しんだりと、そのスタイルも様々です。

ご近所の公園や、少し足をのばした桜の名所など、お気に入りの場所で春の美しさを心ゆくまで味わってみてはいかがでしょうか。舞い散る花びらの中を歩くだけで、心がふわりと軽くなるようです。

2.3 エイプリルフール

4月1日の午前中は、罪のない嘘をついても許される「エイプリルフール」として知られています。その起源は諸説ありますが、今では世界中で楽しまれているユニークな習慣です。

大切なのは、誰もが笑顔になれるような、やさしくて可愛らしい嘘を楽しむ心。近年では、多くの企業が趣向を凝らした楽しい嘘のニュースを発表し、毎年話題になっています。人を傷つけたり、困らせたりしない範囲で、春の訪れを祝うささやかなユーモアを楽しんでみるのも素敵ですね。

2.4 イースター

キリストの復活を祝う「イースター(復活祭)」も、近年日本ですっかりお馴染みになりました。春の訪れを祝うお祭りでもあり、カラフルに彩られた卵「イースターエッグ」や、うさぎの「イースターバニー」がシンボルです。

イースターは「春分の日以降、最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、毎年日付が変わるのが特徴です。3月下旬から4月にかけて祝われることが多く、春のイベントとして定着しています。

イースター(復活祭)の日付
2024年3月31日
2025年4月20日
2026年4月5日

テーマパークで特別なイベントが開催されたり、可愛らしいお菓子がお店に並んだりと、気軽に楽しめるようになりました。生命の誕生や復活を象徴する、希望に満ちたお祝いです。

2.5 昭和の日とゴールデンウィークの始まり

4月29日は、国民の祝日である「昭和の日」です。この日を皮切りに、5月にかけての大型連休「ゴールデンウィーク」が始まります。旅行や帰省の計画を立て、心を躍らせる方も多いことでしょう。

「昭和の日」には、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来を思う」という趣旨があります。(参考:内閣府「国民の祝日について」

私たちにとって馴染み深い「昭和」という時代に少し思いを馳せながら、穏やかな休日を過ごすのも良いかもしれませんね。この日から始まる長いお休みが、心と体をリフレッシュする素敵な時間となりますように。

3. 4月の風物詩や季節を感じる言葉

新しい年度が始まり、慌ただしい毎日が続く4月ですが、ふと周りを見渡せば、そこには日本の美しい季節の移ろいが広がっています。ここでは、日々の暮らしの中で感じられる4月ならではの風物詩や、季節を表す言葉をご紹介します。何気ない日常に、季節の彩りを添えてみませんか。

3.1 桜前線と花吹雪

春の訪れを告げる桜の開花は、南のあたたかい地域から始まり、まるで前線のように少しずつ北へとのぼっていきます。これを「桜前線」と呼び、テレビや新聞のニュースで耳にするたびに、春本番の訪れに心が躍りますね。

かつては気象庁が各地の桜の開花を発表していましたが、現在は主に民間の気象会社が予想を発表しています。日本気象協会のウェブサイト「tenki.jp」などでは、地域ごとの開花予想日が公開されており、お花見の計画を立てるのにとても役立ちますよ。(参考:日本気象協会 tenki.jp 桜開花・満開予想

そして、満開の時期が過ぎると見られるのが「花吹雪」。風に舞う桜の花びらが、まるで雪のようにひらひらと舞い散る光景は、息をのむほどの美しさです。桜が咲き誇る時期の華やかさだけでなく、散り際の儚い美しさもまた、4月の忘れられない風景として、昔から多くの人々の心を捉えてきました。

3.2 心地よい春の陽気と新緑

4月は、厳しい冬の寒さが和らぎ、ポカポカとした「春の陽気」に包まれる日が増えてきます。日差しは柔らかく、風は心地よく、思わず外へお散歩に出かけたくなるような季節ですね。冬の寒さから解放され、心も体も軽やかになるような心地よさは、4月ならではの贈り物といえるでしょう。

また、この時期は木々の「新緑」が目にまぶしい季節でもあります。芽吹いたばかりの若葉は、みずみずしい生命力にあふれ、その鮮やかな緑色は見ているだけで心が洗われるようです。公園の木々や街路樹が日に日に緑を深めていく様子を眺めるのも、この季節のささやかな楽しみの一つですね。

3.3 花冷えと春の嵐

あたたかく過ごしやすい日が増える一方で、4月の気候は少し気まぐれな一面も持っています。桜が咲く頃に、まるで冬に逆戻りしたかのように急に気温が下がることを「花冷え」といいます。せっかくのお花見も、この花冷えで肌寒く感じることがありますので、羽織るものを一枚持ってお出かけになると安心です。

また、春の訪れとともにやってくる強い風雨、「春の嵐」にも注意が必要です。春一番が吹いた後も、4月にかけて発達した低気圧によって嵐のような天気になることがあります。美しい季節の中にある、少し気まぐれな一面も春の表情のひとつと捉え、その日の気候に合わせて服装を上手に調整しながら、快適に過ごしたいものですね。

3.4 衣替え

季節の節目に行う「衣替え」も、4月の暮らしを感じさせる大切な習慣です。冬の間お世話になった厚手のコートやセーターをしまい、軽やかな春物のブラウスやカーディガンを出す作業は、季節の移ろいを実感させてくれます。

昔は6月1日と10月1日が衣替えの日とされていましたが、最近は気候に合わせて、ご自身のタイミングで行うのが一般的になりました。お洋服を整理しながら、「この春はどんな装いでお出かけしようかしら」と思いを巡らせるのも楽しい時間。単なる作業としてではなく、季節の節目を感じ、新たな気持ちで日々を過ごすための大切な準備として、楽しんでみてはいかがでしょうか。

4. 手紙や俳句に使える4月の季語

うららかな春の日差しの中、ふと一句詠んでみたくなったり、大切な方へ季節のお便りを書きたくなったりしませんか。そんな時、言葉に豊かな季節感を添えてくれるのが「季語」です。季語とは、俳句や連歌などで使う、特定の季節を表す言葉のことを指します。

季語を一つ知るだけで、いつもの景色がより一層愛おしく感じられるかもしれません。ここでは、4月の美しい情景を映し出す季語をいくつかご紹介します。手紙の書き出しや、趣味の俳句作りのヒントにしてみてくださいね。

4.1 時候に関する4月の季語

「時候(じこう)」とは、季節や天候の様子を表す言葉です。手紙の冒頭で使う時候の挨拶にもぴったりな、春の心地よさを伝える季語がたくさんあります。

季語(読み方)意味や情景
四月(しがつ)陰暦の四月のことですが、現在では新暦の4月を指す季語としても使われます。
春麗(しゅんれい / はるうらら)空が晴れ渡り、日がのどかに照っている春の様子。「春うらら」とも読みます。
春光(しゅんこう)やわらかく、あたたかな春の日の光のことです。
花冷え(はなびえ)桜が咲く頃、一時的に気温が下がり、肌寒く感じられることです。
春の宵(はるのよい)日暮れて間もない、夜が更ける前の時間帯のこと。どことなくのんびりとした雰囲気が漂います。

4.2 天文や地理に関する4月の季語

空や大地に広がる春ならではの風景も、素敵な季語になっています。ふと空を見上げた時、散歩の途中で見つけた景色を言葉にしてみてはいかがでしょう。

季語(読み方)意味や情景
朧月(おぼろづき)春の夜、霞や水蒸気によって、やわらかな光でぼんやりと見える月のことです。
陽炎(かげろう)晴れた日に、地面からゆらゆらと立ちのぼる空気のこと。春の長閑な一日を象徴します。
春の山(はるのやま)芽吹いたばかりの木々で、ほんのりと明るく見える春の山のことです。
行く春(ゆくはる)過ぎ去っていく春を惜しむ気持ちが込められた言葉です。
春の虹(はるのにじ)春の淡い光の中で見る、どこか儚げで美しい虹のことです。

4.3 生活や行事に関する4月の季語

私たちの暮らしの中にも、4月を感じさせる季語はたくさんあります。新しい始まりや、春ならではの楽しみが目に浮かぶような言葉たちです。

季語(読み方)意味や情景
花見(はなみ)桜の花を眺めて楽しむこと。春を代表する行事の一つですね。
入学(にゅうがく)希望に満ちた新生活の始まりを告げる、春の季語です。
復活祭(ふっかつさい)イースターのこと。「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」なので、毎年日付が変わります。
種蒔き(たねまき)稲や野菜などの種をまくこと。農作業が本格的に始まる季節です。
衣替え(ころもがえ)季節に合わせて衣服を替えること。春の衣替えは、心を軽やかにしてくれます。

※季語に関するより詳しい情報は、「NPO法人季語と歳時記の会 きごさい歳時記」などの専門サイトも参考になります。

4.4 動物や植物に関する4月の季語

春の訪れとともに、動植物たちも活発に動き出します。その愛らしい姿や生命力あふれる様子は、多くの俳句に詠まれてきました。

季語(読み方)意味や情景
桜(さくら)春を象徴する花。俳句で単に「花」といえば、多くの場合、桜を指します。
燕(つばめ)春になると南から渡ってきて、軒先などに巣を作る、春の訪れを告げる鳥です。
蛙(かわず)冬眠から覚めた蛙のこと。のどかな田園風景を思い起こさせます。
蝶(ちょう)ひらひらと舞う姿が春の陽気によく似合います。「紋白蝶」や「黄蝶」など種類で詠むことも。
若葉(わかば)芽吹いたばかりの、みずみずしい柔らかな葉のこと。生命の息吹を感じさせます。

何気ない日常の中にも、季節を表す美しい言葉は隠れています。ご紹介した季語を道しるべに、あなただけの春の言葉を見つけて、手紙や暮らしの中にそっと添えてみてはいかがでしょうか。

5. 4月といえば旬の食べ物 食材

新しい季節の始まりは、食卓にも新鮮な彩りをもたらしてくれますね。4月は、冬の寒さを乗り越えて力強く芽吹いた、春ならではの恵みがあふれる季節です。スーパーの店先にも、みずみずしい野菜や果物、魚介類が並び、見ているだけで心が弾みます。ここでは、春の訪れを味覚で感じる、4月に旬を迎える美味しい食材をご紹介します。いつものお料理に旬の食材を一つ加えるだけで、食卓がぱっと華やぎ、季節の移ろいを豊かに感じられますよ。

5.1 4月に旬を迎える野菜

春の野菜は、やわらかな食感と優しい甘み、そしてほのかな苦みが特徴です。生命力あふれる春野菜をいただいて、体の中から元気をもらいましょう。

5.1.1 たけのこ

春の味覚の王様といえば、やはり「たけのこ」ではないでしょうか。土の中から顔を出す姿は、まさに春の使者。シャキシャキとした心地よい歯ごたえと、豊かな香りは、この時期だけの特別なごちそうです。少し手間はかかりますが、丁寧にアク抜きをした採れたてのたけのこは格別の味わい。若竹煮やたけのこご飯、天ぷらなど、春の香りをお料理いっぱいに広げて楽しんでみてくださいね。

5.1.2 新じゃがいも 新玉ねぎ

みずみずしさが魅力の「新じゃがいも」と「新玉ねぎ」。新じゃがいもは皮が薄く、よく洗えば皮ごと調理できるのが嬉しいポイントです。ほくほくとした食感を活かして、シンプルなじゃがバターや煮っころがしにするのがおすすめ。一方、新玉ねぎは辛みが少なく、驚くほど甘いのが特徴。薄切りにしてサラダにすれば、生のままでも美味しくいただけます。いつものお料理が、ぐっと春らしく、フレッシュな味わいに変わりますよ。

5.1.3 春キャベツ

ふんわりと巻かれた葉がやわらかく、甘みが強い「春キャベツ」。葉がみずみずしいので、生のまま千切りにして、サラダでいただくのが一番のおすすめです。また、さっと火を通すだけでも美味しく、スープやパスタ、回鍋肉などに使うと、優しい甘みが料理全体に広がります。冬のキャベツとはまた違った、軽やかな味わいをお楽しみください。

5.1.4 アスパラガス

鮮やかな緑色が食卓に春を運んでくれる「アスパラガス」。根本のほうまでやわらかく、筋っぽさが少ないのが春芽の特徴です。甘みが強く、シャキッとした食感がたまりません。塩ゆでにしてマヨネーズを添えるだけでも立派な一品になりますし、ベーコンと一緒に炒めたり、豚肉を巻いて焼いたりするのも定番ですね。穂先に含まれる栄養も注目されています。

5.2 4月に旬を迎える果物

春の暖かな日差しを浴びて育った果物は、甘酸っぱくて魅力的。食後のデザートや、午後のひとときに彩りを添えてくれます。

5.2.1 いちご

春の果物の代表格「いちご」。本来の旬は春で、4月はまだまだ美味しいいちごが楽しめる季節です。最近は品種も増え、「あまおう」や「とちおとめ」、「紅ほっぺ」など、甘みの強いものから、ほどよい酸味とのバランスが良いものまで、選ぶ楽しみも広がりました。そのままいただくのはもちろん、少し贅沢にショートケーキやタルトを手作りしてみるのも、おうち時間が豊かになる素敵な過ごし方ですね。

5.3 4月に旬を迎える魚介類

海の中も春本番。産卵のために栄養を蓄えたり、暖かくなった海を回遊してきたりと、美味しい魚介類がたくさん水揚げされます。

5.3.1 初鰹

「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」と詠まれたように、初夏を告げる魚として古くから親しまれてきた「鰹(かつお)」。4月頃から出回る「初鰹」は、脂が少なくさっぱりとした赤身の味わいが特徴です。表面をさっと炙った「たたき」にして、新玉ねぎやにんにくなどの薬味をたっぷり添えていただくのが定番。爽やかな味わいが、春から初夏への季節の移ろいを感じさせてくれます。

5.3.2 さわら

「魚」へんに「春」と書くことからも、春を代表する魚として知られる「鰆(さわら)」。クセのない上品な白身で、ふっくらとやわらかな食感が楽しめます。塩焼きや西京焼き、照り焼きなど、シンプルな味付けでその美味しさが引き立ちます。また、新鮮なものはたたきやお刺身でいただくのもおすすめです。

5.3.3 あさり しじみ

あさり

潮干狩りのシーズンとしてもおなじみの4月は、「あさり」や「しじみ」が旬を迎える時期。産卵を前に身がぷっくりと肥え、旨み成分であるコハク酸が最も多くなると言われています。定番のお味噌汁はもちろん、酒蒸しやボンゴレパスタ、炊き込みご飯などにすると、貝から出る美味しい出汁を余すことなく味わえます。潮の香りが、春の浜辺へと心を誘ってくれるようです。

ここでご紹介した食材のほかにも、春の味覚はたくさんあります。農林水産省が選定する旬の魚「プライドフィッシュ」のサイトなども参考に、ぜひお近くのスーパーや直売所で、春ならではの美味しい食材を探してみてくださいね。

分類食材名特徴美味しい食べ方
野菜たけのこ豊かな香りとシャキシャキの食感たけのこご飯、若竹煮、天ぷら
野菜新じゃがいもみずみずしく皮ごと食べられるじゃがバター、煮っころがし、肉じゃが
野菜春キャベツ葉がやわらかく甘みが強いサラダ、スープ、回鍋肉
果物いちご品種によって様々な甘みや酸味そのまま、ショートケーキ、ジャム
魚介類初鰹さっぱりとした赤身の味わいたたき、お刺身
魚介類さわら上品でふっくらとした白身西京焼き、塩焼き、照り焼き
魚介類あさり身がふっくらと肥え、旨みが強い味噌汁、酒蒸し、ボンゴレ

6. 4月といえばこの花 見頃を迎える草花

新しい始まりの季節、4月は色とりどりの花が咲き誇り、私たちの心を和ませてくれますね。ぽかぽかとした陽気に誘われて、お散歩やお出かけが一段と楽しくなる、見頃を迎える美しい花々をご紹介します。お近くの公園や名所へ、春を探しに出かけてみませんか。

6.1 桜

4月の花といえば、やはり桜を思い浮かべる方が一番多いのではないでしょうか。日本の春を象徴する特別な花であり、満開の桜並木の下を歩くだけで、心が華やぎます。ソメイヨシノが散り始める頃には、ぽってりと愛らしい八重桜が見頃を迎え、長く私たちを楽しませてくれます。その儚くも美しい姿は、昔から多くの人の心を捉えてきました。花言葉は「精神の美」「優美な女性」など。まさに日本の美しさを表す花ですね。

6.2 チューリップ

色とりどりの可愛らしい姿で春の訪れを告げてくれるチューリップも、4月を代表するお花です。赤、白、黄色、ピンクなど、その豊富な色彩はまるで絵の具のパレットのよう。公園の花壇にずらりと並んで咲く様子は圧巻の美しさです。色によって花言葉が違うのも、チューリップの魅力のひとつ。花束を選ぶときの参考にするのも素敵ですね。

花言葉
愛の告白
ピンク誠実な愛
望みのない恋、名声
失われた愛、新しい愛
不滅の愛

6.3 ネモフィラ

近年、春の絶景として大変な人気を集めているのがネモフィラです。空の青さを映したような澄んだブルーの小花が、丘一面に咲き誇る様子は、まるで青い絨毯を敷き詰めたかのような幻想的な風景。茨城県の国営ひたち海浜公園などが有名ですが、各地の公園でもその可憐な姿を見ることができます。花言葉は「可憐」「どこでも成功」。その名の通り、見る人の心を惹きつけてやみません。

6.4 藤

優雅に垂れ下がる姿と甘い香りが魅力の、気品あふれる花、藤。4月下旬から5月にかけて、美しい紫色の花を咲かせます。藤棚からシャワーのように降り注ぐ花の姿は、なんとも風情があり、うっとりと見惚れてしまいますね。栃木県のあしかがフラワーパークの大藤は特に有名で、一度は訪れたい名所として知られています。花言葉は「優しさ」「歓迎」。訪れる人を優しく迎え入れてくれるような、奥ゆかしい美しさがあります。

6.5 芝桜

その名の通り、桜に似た形の可愛らしい花を、芝生のように地面を覆いつくすように咲かせる芝桜。一面に広がるピンクや白、紫のグラデーションは、まさに「花の絨毯」です。富士山の麓で開催される富士芝桜まつりなど、雄大な景色との共演が楽しめる名所も多くあります。丈夫で育てやすいため、ご自宅のガーデニングで楽しまれている方も多いかもしれませんね。花言葉は「合意」「忍耐」など。寄り添って咲く姿にぴったりの言葉です。

6.6 パンジー ビオラ

パンジー

春の花壇を彩る、もっとも身近で愛らしいお花といえば、パンジーやビオラではないでしょうか。秋から春まで長く咲き続けますが、4月は特に生き生きと、たくさんの花を咲かせる時期です。色の組み合わせや模様がとても豊富で、一つひとつ表情が違うのが魅力。お散歩の途中、ご近所の玄関先や公園の花壇で見かけると、思わず顔がほころびますね。花言葉は「もの思い」「私を思って」など。物思いにふける人の顔のように見えることから付けられたといわれています。

7. まとめ

4月は、新しい生活の始まりに胸がときめき、春本番の陽気に心も華やぐ特別な季節ですね。桜をはじめ、チューリップやネモフィラといった花々が咲き誇り、たけのこや初鰹など旬の味覚も食卓を豊かに彩ります。心地よい日差しだけでなく、花冷えや春の嵐といった自然の移ろいもまた、この季節ならではの表情。生命力あふれる4月の風物詩を五感で味わいながら、あなたらしい素敵な毎日をお過ごしくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次