2月といえば?特徴、風物詩、行事、季語、食材、花など一覧で紹介

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暦の上では春を迎えるものの、まだ厳しい寒さが残る2月。そんな季節の変わり目には、心温まる行事や旬の恵み、春の訪れを告げる可憐な花々など、ささやかな楽しみがたくさん隠されています。この記事では、節分やバレンタインといった行事から、食卓を彩る旬の味覚、美しい梅の花、手紙に添えたい季節の言葉まで、2月を豊かに過ごすための様々な情報を一覧でご紹介。冬の終わりと春の始まりが交差するこの季節を、心穏やかに味わってみませんか。

目次

1. 2月といえばどんな月?基本的な特徴を紹介

2月は、暦の上では春の始まりを告げる「立春」を迎えながらも、一年で最も寒さが厳しくなる季節。あたたかな陽射しが待ち遠しい時期ですね。和風月名では「如月(きさらぎ)」と呼ばれますが、これは寒さでさらに衣を重ね着することから「衣更着」と書かれたのが由来、という説が有名です。昔の人の暮らしが目に浮かぶようで、趣がありますね。

そんな2月は、節分やバレンタインデーといった心躍る行事もあり、寒さの中にも楽しみがたくさん見つかる月です。この記事では、2月という季節の魅力や特徴を、さまざまな角度からご紹介します。

1.1 厳しい寒さと春の兆しが同居する季節

2月と聞くと、雪景色や凍えるような寒さを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。気象庁のデータを見ても、多くの地域で年間の平均気温が最も低くなるのが2月です。まさに寒さの底といえる時期ですが、その一方で、少しずつ春へと向かう確かな足音も聞こえてくる、希望に満ちた月でもあります。

2月4日頃には二十四節気の「立春」を迎え、暦の上では春が始まります。まだまだ寒い日は続きますが、「三寒四温」という言葉のように、厳しい寒さの合間にふと訪れるあたたかな日差しに、心が和む瞬間も増えてくるでしょう。庭先では梅のつぼみがほころび始め、春の訪れをいち早く告げてくれます。厳しい冬を乗り越えた先にある春を心待ちにする、そんな季節の移ろいを感じられるのが2月の大きな魅力です。

1.2 2月にある国民の祝日

2月には、私たちの暮らしに彩りを添える国民の祝日が2つあります。週末と合わせて連休になることもあり、お出かけの計画を立てるのも楽しいですね。

日付国民の祝日概要
2月11日建国記念の日「建国をしのび、国を愛する心を養う」日として定められています。
2月23日天皇誕生日現在の天皇陛下のお誕生日をお祝いする日です。

これらの祝日の由来や過ごし方については、後の章で詳しくご紹介しますね。

1.3 2月はなぜ日数が少ないのか

「2月は他の月より日数が短くて、あっという間に過ぎてしまう」と感じたことはありませんか?その理由は、はるか昔の古代ローマ時代までさかのぼります。

もともと古代ローマの暦は農業のためのもので、農作業をしない冬の期間には月が割り当てられていませんでした。その後、紀元前8世紀ごろに暦が改められ、1年の始まりに「1月」と「2月」が加えられました。当時の暦は1年が355日で、日数を調整する過程で、年末にあたる2月が28日とされたのが始まりだといわれています。

その後、ユリウス・カエサルによって1年を365日とする「ユリウス暦」が導入された際も、2月の日数はそのまま引き継がれ、現在に至っています。さらに、地球の公転周期とのズレを調整するため、4年に一度「うるう年」が設けられ、その年には2月が29日までとなります。詳しくは国立天文台の解説も参考になりますよ。はるか昔の暦の名残が、今の私たちの暮らしに影響しているなんて、なんだか不思議で面白いですね。

2. 2月といえばこの行事・イベント一覧

暦の上では春が始まる2月。まだまだ寒さは厳しいですが、春の訪れを祝う行事や、心を温めるイベントが目白押しです。ここでは、2月を代表する行事やイベントを一つひとつご紹介します。昔ながらの風習に触れたり、大切な人に想いを伝えたり、素敵なひとときを過ごすヒントが見つかるかもしれません。

2.1 節分

「鬼は外、福は内!」の掛け声でおなじみの節分は、立春の前日に行われる行事です。もともと季節の分かれ目を意味し、邪気を払い、一年の無病息災を願う大切な日とされてきました。日付は2月3日とされることが多いですが、近年では2月2日になる年もあります。

ご家庭で豆まきをしたり、その年の縁起の良い方角(恵方)を向いて無言で巻き寿司をいただく「恵方巻」の風習もすっかり定着しましたね。玄関に柊(ひいらぎ)の枝に鰯(いわし)の頭を刺した「柊鰯」を飾り、鬼の侵入を防ぐ習わしがある地域もあります。ご家族の健康を願い、日本の伝統行事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

2.2 バレンタインデー

2月14日は、世界各地で「恋人たちの日」として祝われるバレンタインデーです。日本では、女性から男性へチョコレートを贈って愛を伝える日として親しまれてきましたが、最近ではその形もさまざまです。

親しい友人へ贈る「友チョコ」や、お世話になっている方への「感謝チョコ」、そして何よりご自身へのご褒美として特別なチョコレートを選ぶ「自分チョコ」も、この時期の大きな楽しみのひとつ。デパートのきらびやかな特設会場を眺めて歩くだけでも、心が弾みます。大切な方へ、日頃の感謝の気持ちを伝える素敵な一日にしたいですね。

2.3 初午

初午(はつうま)とは、2月最初の「午(うま)の日」のことです。全国の稲荷(いなり)神社の総本社である京都の伏見稲荷大社に、稲荷大神がご鎮座された日と伝えられており、この日には全国の稲荷神社で「初午大祭」が執り行われます。

五穀豊穣や商売繁盛、家内安全などを祈願するお祭りで、地域によっては「初午いなり」と呼ばれる油揚げやいなり寿司をお供えする風習も残っています。お近くの稲荷神社へ、春の気配を感じながらお散歩がてらお参りしてみるのも良いかもしれません。

2.4 針供養

針供養は、折れたり、曲がったり、錆びてしまったりして使えなくなった縫い針を供養し、裁縫の上達を願う日本の伝統行事です。一般的に2月8日または12月8日に行われます。

一年間、私たちのために働いてくれた針をねぎらい、豆腐やこんにゃくといった柔らかいものに刺して供養するのが特徴です。手仕事をする機会が減った現代ですが、道具を大切に扱い、ものに感謝する心は、いつまでも持ち続けたい日本の美しい習慣ですね。

2.5 建国記念の日

2月11日は「建国記念の日」で、国民の祝日のひとつです。「建国をしのび、国を愛する心を養う」日として定められています。この日は、日本の初代天皇とされる神武天皇が即位された日(旧暦の紀元節)に由来しています。

日本の成り立ちに静かに思いを馳せ、改めてこの国に生まれたことへの感謝を感じる一日です。

2.6 天皇誕生日

2月23日は、現在の天皇陛下のお誕生日を祝う国民の祝日です。例年、皇居ではお祝いの一般参賀が行われ、多くの人々が皇居を訪れてお祝いの気持ちを表します。テレビのニュースなどで、陛下が国民に手を振ってお応えになるお姿をご覧になる方も多いことでしょう。

2月にある二つの国民の祝日を、下の表にまとめました。

日付祝日名概要
2月11日建国記念の日日本の建国をしのび、国を愛する心を養う日。
2月23日天皇誕生日現在の天皇陛下のお誕生日を祝う日。

より詳しい国民の祝日の情報については、内閣府「国民の祝日について」のページもご参照ください。

3. 「2月といえば」で連想する季節の風物詩

暦の上では春を迎える2月ですが、まだまだ厳しい寒さが続きますね。一方で、日差しには少しずつ力強さが感じられ、春の足音も聞こえてくる頃。ここでは、そんな2月ならではの季節の風物詩や、暮らしの中の出来事をご紹介します。

3.1 雪景色とウインタースポーツ

2月は、一年で最も寒さが厳しい時期のひとつ。北国や山間部では美しい雪景色が広がり、まさに冬本番の光景が見られます。しんしんと降り積もる雪を眺めながら、あたたかい部屋で過ごす時間は、冬ならではの贅沢かもしれません。

この季節は、スキーやスノーボード、スケートといったウインタースポーツが最盛期を迎えます。澄みきった青空のもと、白銀の世界を滑り抜ける爽快感は格別です。最近では、大人になってからスケートを始める方もいらっしゃるそうですよ。冬の最後のきらめきを楽しむように、思いきり体を動かしてみるのも素敵ですね。

3.2 受験シーズン到来

2月といえば、中学・高校・大学の入学試験が本格化する「受験シーズン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。お子さんやお孫さんの受験を、ハラハラしながら見守った経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。

受験生本人はもちろん、支えるご家族にとっても、緊張の続く日々。夜食を用意したり、体調を気遣ったりと、心休まらない時期を過ごされることでしょう。街には、緊張した面持ちの若者たちの姿が増え、私たちも心の中で「がんばって」とエールを送りたくなります。ご家族の皆さまも、どうぞご自身の体調に気を付けて、あたたかく見守ってあげてくださいね。

3.3 確定申告の準備

毎年2月16日頃から、所得税の確定申告が始まります。個人で事業をされている方や、年金を受け取っている方、また年間の医療費がたくさんかかった方など、申告が必要な方にとっては、少し気ぜわしくなる季節ですね。

書類を揃えたり、数字を計算したりと、少し手間のかかる作業ですが、最近は国税庁のウェブサイトからパソコンやスマートフォンで申告できる「e-Tax」も便利になっています。少し億劫に感じるかもしれませんが、早めに準備を始めると心にゆとりが生まれます。まずは必要な書類が何かを確認するところから、少しずつ手をつけてみてはいかがでしょうか。

詳しくは、国税庁のウェブサイトをご確認ください。
国税庁 令和5年分 確定申告特集

3.4 春一番の便り

厳しい寒さの中に、ふと春の気配を運んでくれるのが「春一番」です。春一番とは、立春(2月4日頃)から春分(3月21日頃)までの間に、その年初めて吹く強い南風のこと。この風が吹いた日は気温がぐっと上がり、「いよいよ春が来たか」と心が弾みます。

一方で、春一番は天気が荒れる知らせでもあり、急な気温の変化で体調を崩しやすくなることも。まさに、冬と春がせめぎ合う「三寒四温」の季節を象徴する風物詩といえるでしょう。コートの襟を立てながらも、どこかぬくもりを帯びた風に、心は少しずつ春へと向かっていきます。

4. 手紙や俳句で使いたい2月の季語

暦の上では春を迎える2月。まだまだ厳しい寒さが続くなかにも、ふとした瞬間に春の気配を感じられる、そんな季節の移ろいを言葉で楽しんでみませんか。手紙の書き出しや、趣味の俳句に季節感を添える「季語」を知ると、日々の暮らしがより豊かに感じられますよ。

ここでは、手紙や俳句ですぐに使える2月の代表的な季語を、種類ごとに分かりやすくご紹介します。

4.1 時候に関する2月の季語

時候の季語は、その季節の気候や雰囲気を表す言葉です。手紙の冒頭で使う「時候の挨拶」にもぴったりで、覚えておくととても便利。暦の上では春とはいえ、まだ寒さが残るこの時期ならではの美しい言葉がたくさんあります。

例えば、「余寒(よかん)の候、皆様いかがお過ごしでしょうか」のように使うと、相手を気遣う気持ちが伝わる、趣のある手紙になりますね。

季語読み方意味・使われる時期
立春(りっしゅん)りっしゅん二十四節気の一つで、暦の上で春が始まる日(2月4日頃)。春の始まりを告げる代表的な季語です。
春浅し(はるあさし)はるあさし立春を過ぎても、まだ寒さが厳しく春らしさが感じられない頃の季節感を表します。
余寒(よかん)よかん立春後のぶり返す寒さのこと。「残る寒さ」とも言い、春を待ちわびる気持ちが込められています。
冴返る(さえかえる)さえかえる春めいてきたかと思うと、また急に冬のような寒さに戻ること。三寒四온のような気候を指します。
春寒(しゅんかん)しゅんかん春になってからの寒さのこと。「余寒」よりも春が進んだ時期の、どことなく柔らかな寒さを指します。

4.2 行事に関する2月の季語

2月は、古くからの伝統行事が今も大切に受け継がれている月です。行事そのものや、関連する言葉が季語として使われています。季節の節目を祝い、人々の幸せを願う気持ちが込められた季語は、句に詠むと情景が目に浮かぶようです。

季語読み方関連する行事
節分(せつぶん)せつぶん立春の前日。豆まきをして鬼を払い、福を招き入れる行事です。
豆撒(まめまき)まめまき節分に行われる豆をまくことそのものを指す季語です。
初午(はつうま)はつうま2月最初の午の日に行われる稲荷神社の祭礼。五穀豊穣や商売繁盛を祈ります。
針供養(はりくよう)はりくよう折れたり錆びたりした縫い針を、豆腐やこんにゃくに刺して供養し、裁縫の上達を願う行事です。
バレンタインデーばれんたいんでー比較的新しいですが、現代の2月を象徴する行事として季語に加えられています。

4.3 自然や動物に関する2月の季語

厳しい寒さの中でも、自然界は少しずつ春の準備を始めています。いち早く春を告げる花々や、活動を始める動物たちの姿は、私たちの心も温かくしてくれますね。春を待ちわびる生き物たちのいぶきを感じさせる季語-mark>に目を向けて、季節の小さな変化を探しに散歩に出てみるのも素敵です。

分類季語読み方情景・説明
植物梅(うめ)うめ早春の寒気の中で気高く咲く花。春の訪れを告げる代表的な花木です。
蕗の薹(ふきのとう)ふきのとう雪解け間近の地面から顔を出す、春の息吹を感じさせる山菜です。
動物鶯(うぐいす)うぐいす「春告鳥(はるつげどり)」とも呼ばれる鳥。その美しい鳴き声は春の訪れの象徴です。
猫の恋(ねこのこい)ねこのこい早春に猫が相手を求めて鳴き交わす様子。のどかでありながら、生命力を感じさせます。
気象春一番(はるいちばん)はるいちばん立春から春分の間に初めて吹く、暖かい南風。本格的な春の到来を知らせます。

5. 2月といえば旬の食べ物!野菜・果物・魚介類を紹介

厳しい寒さが続く2月ですが、食卓には春の訪れを心待ちにするような、美味しい恵みがたくさん並びます。この時期ならではの旬の味覚は、冬の寒さで栄養をぎゅっと蓄え、一年で最も味わい深くなるものばかり。体の中から元気をくれる、とっておきの食材たちをご紹介しますね。

5.1 2月に旬を迎える野菜

冬の寒さにじっと耐えることで甘みを増した野菜や、いち早く春の訪れを告げるほろ苦い山菜など、2月は個性豊かな野菜が楽しめる季節です。毎日の食卓に旬の野菜を取り入れて、季節の移ろいを感じてみませんか。

5.1.1 葉物野菜

菜の花

おひたしや和え物、お鍋にも大活躍の葉物野菜。ビタミンも豊富で、風邪をひきやすいこの時期の体には嬉しい味方です。特に、寒さにさらされて育った冬の葉物は、味が濃く、甘みが強いのが特徴ですよ。

野菜の名前特徴と楽しみ方
菜の花(なばな)春の訪れを感じさせる、ほろ苦い味わいが魅力です。さっと茹でておひたしや辛子和えにするのが定番。パスタや炒め物にしても、彩りが美しく食欲をそそります。
ほうれん草冬のほうれん草は「ちぢみほうれん草」とも呼ばれ、葉が肉厚で縮れており、甘みと栄養価が格段に高いのが特徴です。アクが少ないので、バターソテーやおひたしで、その濃い味わいを存分にお楽しみください。
白菜霜にあたることで甘みが増す冬の白菜は、鍋物には欠かせません。クリーム煮や、豚肉との重ね蒸しにすると、白菜の甘みが引き立ち、とろけるような食感を楽しめます。
春菊独特の香りが特徴で、すき焼きや鍋物によく合います。生のままサラダにすると、香りをより一層楽しめます。天ぷらにするのもおすすめです。

5.1.2 根菜

土の中でじっくりと栄養を蓄えながら育った根菜は、体を内側から温めてくれると言われています。煮物や汁物で、ほっこりと心も体も温まりましょう。

野菜の名前特徴と楽しみ方
大根冬の大根はみずみずしくて甘みが強いので、おでんやふろふき大根にすると絶品です。じっくり煮込むことで味が染み込み、とろりとした食感になります。大根おろしにして、焼き魚に添えるのも良いですね。
かぶきめ細やかでやわらかな食感と、ほんのりとした甘みが特徴です。ポトフやシチューなどの煮込み料理はもちろん、薄切りにしてサラダや甘酢漬けにすると、生の美味しさを味わえます。
ごぼう食物繊維が豊富で、独特の風味が魅力です。きんぴらごぼうや豚汁、炊き込みご飯など、日本の家庭料理には欠かせない存在。鶏肉と一緒に煮物にすると、旨みが染みて美味しくいただけます。
長ねぎ冬の長ねぎは、加熱するととろりとした食感になり、甘みがぐっと増します。焼き鳥の「ねぎま」のように、シンプルに焼くだけでごちそうになります。鍋物や薬味としても万能です。

5.1.3 山菜

ふきのとう

春の使者ともいわれる山菜が、雪解けを待たずに顔を出し始めます。独特の香りとほろ苦さは、冬の間に縮こまっていた体に心地よい刺激を与え、春の訪れを実感させてくれます。

山菜の名前特徴と楽しみ方
ふきのとう春の香りを口いっぱいに感じられる、この時期だけの特別な味覚です。定番の天ぷらにすると、ほろ苦さが和らぎ、香りが引き立ちます。細かく刻んで味噌と和えた「ふき味噌」は、ごはんのお供にぴったりです。
せり爽やかな香りとシャキシャキとした食感が特徴です。おひたしや和え物、鍋物に入れると風味が豊かになります。春の七草粥にも使われる、古くから親しまれている山菜です。

5.2 2月に旬を迎える果物

こたつで温まりながらいただく冬の果物は、格別の美味しさがありますね。ビタミンCが豊富な柑橘類や、ハウス栽培で美味しくなるいちごなど、みずみずしい旬の果物で、元気に冬を乗り切りましょう。

果物の名前特徴と楽しみ方
いちごハウス栽培のいちごは、1月から3月にかけて最も美味しくなります。「あまおう」や「とちおとめ」など、品種によって甘みや酸味、香りが異なります。食べ比べてみて、ご自身の好みを見つけるのも楽しいひとときですね。
伊予柑(いよかん)愛媛県を代表する柑橘で、ジューシーで甘酸っぱい果汁がたっぷり。爽やかな香りが口いっぱいに広がります。手で皮がむきやすいのも嬉しいポイントです。
ぽんかん甘みが強く、酸味は控えめ。独特の芳香があり、袋ごと食べられる手軽さも人気です。お子さまからご年配の方まで、どなたにも愛される味わいです。
きんかん皮ごと丸かじりできる小さな柑橘。甘酸っぱくて、少しほろ苦い皮の風味が癖になります。のどに良いとされ、古くから甘露煮などにして親しまれてきました

5.3 2月に旬を迎える魚介類

ぶり

冷たい冬の海で育った魚は、たっぷりと脂がのって旨みが凝縮されています。お刺身や鍋物、焼き魚など、様々な調理法で旬の味を堪能できるのは、この季節ならではの贅沢です。

魚介類の名前特徴と楽しみ方
ぶり冬のぶりは「寒ぶり」と呼ばれ、丸々と太って脂がのり、とろけるような旨みはまさに冬のごちそうです。照り焼きやぶり大根はもちろん、新鮮なものはお刺身やしゃぶしゃぶでいただくのが最高です。
あんこう「西のふぐ、東のあんこう」と称される冬の高級魚。淡白で上品な白身と、コラーゲン豊富な皮や肝(あんきも)が絶品です。あんこう鍋で、体の芯から温まりましょう。
わかさぎ氷上の穴釣りで知られる、冬の風物詩ともいえる魚です。骨までやわらかく、まるごと食べられます。天ぷらや唐揚げ、南蛮漬けにするのがおすすめです。
はまぐりひな祭りの食卓に欠かせないはまぐりは、2月から3月にかけて旬を迎えます。良い出汁が出るので、お吸い物や酒蒸しにすると、ふっくらとした身と、滋味深い味わいを存分に楽しめます

旬の食材に関する詳しい情報は、農林水産省のウェブサイト「aff(あふ)」でも紹介されていますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

6. 2月といえばこの花!見頃を迎える花々

厳しい寒さの中にも、春の足音はもうすぐそこに。そんな2月には、寒さに負けず可憐に咲き誇る花々が、私たちの心をふわりと和ませてくれます。お散歩の途中や、お庭の片隅で見かける愛らしい姿は、来る春への期待をふくらませてくれますね。ここでは、2月に見頃を迎える代表的な花々をご紹介します。

6.1 梅(うめ)

「梅は咲いたか 桜はまだかいな」という小唄でも親しまれるように、梅は早春の訪れを告げる代表的な花です。まだ寒さの残る澄んだ空気に、気品ある甘い香りが漂い始めると、心が華やぐのを感じる方も多いのではないでしょうか。桜のような華やかさとはまた違う、凛とした美しさが魅力です。

花びらの先が丸いのが特徴で、白、ピンク、紅と色合いも豊か。全国各地には梅の名所も多く、この時期になると「観梅」や「梅まつり」が開かれ、多くの人々で賑わいます。気象庁では、春の訪れを測る指標として梅の開花日を観測しています。お近くの開花情報をチェックして、一足早い春を探しにお出かけするのも素敵ですね。

参考:気象庁 生物季節観測の情報

項目内容
見頃1月下旬~3月上旬
花言葉「高潔」「忍耐」「忠実」
楽しみ方観梅、梅まつり、盆栽、梅酒や梅干しづくり

6.2 福寿草(ふくじゅそう)

その名の通り、幸福と長寿を招くとされる、とても縁起の良い花です。「元日草(がんじつそう)」という別名もあり、古くから新春を祝う花として親しまれてきました。雪解け間近の地面から、太陽のような黄金色の花が顔をのぞかせる姿は、まさに春の使者。その健気な姿に、思わず笑みがこぼれます。

福寿草は、太陽の光を浴びると花が開き、日が陰ると閉じるという面白い性質を持っています。晴れた日のお散歩で、陽だまりに寄り添うように咲く福寿草を見つけたら、きっと幸せな気持ちになれるでしょう。ただし、根や茎には毒があるので、美しい姿をそっと楽しむのがおすすめです。

項目内容
見頃2月~3月
花言葉「幸福を招く」「永久の幸福」「思い出」
特徴縁起の良い花として知られ、旧暦の正月の頃に咲き始める

6.3 椿(つばき)

光沢のある濃い緑の葉に、ぽってりと厚みのある花びらが美しい椿。日本原産の花木で、古くから庭木や茶花として愛されてきました。冬の寒さの中でも花を咲かせる生命力の強さが魅力で、そのしっとりとした佇まいは、和の風情を感じさせます。

花の色は赤や白、ピンクなど様々で、咲き方も一重や八重などたくさんの品種があります。花が散る際には、花びらが一枚ずつではなく、萼(がく)から丸ごと落ちるのが特徴。その潔い姿もまた、椿ならではの趣といえるでしょう。種子から採れる椿油は、古くから髪や肌のお手入れに使われ、私たちの暮らしにも寄り添ってきました。

項目内容
見頃12月~4月(品種により異なる)
花言葉「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」(全体)
赤い椿:「控えめな愛」
白い椿:「完全なる美しさ」
特徴日本原産で、光沢のある葉と厚みのある花びらが美しい

6.4 水仙(すいせん)

すっと伸びた緑の葉の間から、清らかな白い花を咲かせる水仙。その凛とした姿と、あたりに漂う甘く爽やかな香りは、冬の終わりと春の始まりを感じさせてくれます。「雪中花(せっちゅうか)」とも呼ばれ、雪の中でも花を咲かせる姿から、多くの人に愛されてきました。

清楚で気品ある佇まいが魅力で、お部屋に一輪飾るだけで、空間がぱっと明るくなりますね。ただ、美しい姿とは裏腹に、葉や球根には毒性があります。特に葉がニラとよく似ているため、ご家庭で育てている方は、間違って口にしないよう少しだけ気をつけてくださいね。

項目内容
見頃12月~2月
花言葉「自己愛」「うぬぼれ」「神秘」「尊敬」
特徴甘く爽やかな香りと、凛とした立ち姿が美しい

7. 【豆知識】その他2月にまつわること

行事や旬の味覚のほかにも、2月には私たちの暮らしを豊かに彩るさまざまな魅力が隠されています。ご自身の誕生月であったり、大切な方の記念日があったり。ここでは、知っていると毎日がもっと楽しくなるような、2月にまつわる豆知識をご紹介しますね。

7.1 2月の誕生石 アメシスト

2月の誕生石は、高貴な紫色が美しい「アメシスト(アメジスト)」です。この石は「誠実」「心の平和」「真実の愛」といった石言葉を持ち、古くから多くの人々に愛されてきました。ギリシャ神話では、美少女アメシストの化身であると伝えられています。

透き通るような紫色は、眺めているだけで心が落ち着き、穏やかな気持ちにさせてくれる不思議な力があるようです。「誠実」や「心の平和」といった石言葉は、穏やかな日々を願う心にそっと寄り添ってくれるようで、お守りとして身につけるのも素敵ですね

7.2 2月の星座 みずがめ座・うお座

2月生まれの方の星座は、「みずがめ座」か「うお座」になります。誕生日によって星座が異なりますので、下の期間を参考にしてみてくださいね。

  • みずがめ座:1月20日~2月18日頃
  • うお座:2月19日~3月20日頃

みずがめ座の方は、常識にとらわれない独創的な発想力と、誰にでも平等に接する博愛精神の持ち主といわれます。一方、うお座の方は、優しくロマンチストで、人の気持ちに寄り添うことができる感受性豊かな心を持つといわれています。ご自身や大切な方の星座に思いを馳せてみるのも、楽しいひとときですね

7.3 2月にまつわる記念日

国民の祝日以外にも、2月には語呂合わせなどから生まれたユニークな記念日がたくさんあります。暮らしのヒントや、会話のきっかけになりそうな記念日をいくつかご紹介します。

日付記念日由来など
2月2日夫婦の日「ふう(2)ふ(2)」の語呂合わせ。
2月9日肉の日/服の日「に(2)く(9)」「ふ(2)く(9)」の語呂合わせ。
2月13日NISAの日「ニー(2)サ(13)」の語呂合わせ。
2月22日猫の日猫の鳴き声「ニャン(2)ニャン(2)ニャン(2)」の語呂合わせ。
2月23日富士山の日「ふ(2)じ(2)さん(3)」の語呂合わせ。

このほかにも、たくさんの記念日があります。詳しくは一般社団法人 日本記念日協会のウェブサイトでも確認できますよ。

何気ない一日も、こうした記念日を知ることで少し特別な一日に感じられるかもしれません。「夫婦の日」にはパートナーへ感謝の気持ちを伝えてみたり、「猫の日」には愛猫といつもより長く遊んであげたりと、日々の暮らしにささやかな楽しみを取り入れてみてはいかがでしょうか。

8. まとめ

厳しい寒さの中に、ふと春の気配が感じられる2月。この記事では、節分やバレンタインといった行事から、梅や福寿草など季節を彩る花々、旬を迎える滋味深い食材まで、2月の魅力を幅広くご紹介しました。日数が少ないのは古代ローマ暦の名残といわれ、だからこそ一日一日を大切に過ごしたくなりますね。季節の移ろいを楽しみながら、あなたらしい素敵な2月をお過ごしください。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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