食用きのこの種類一覧!味や特徴を解説

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食卓に彩りを添える、滋味豊かなきのこ。この記事では、しいたけやしめじといったスーパーでお馴染みのものから、少し珍しい種類まで、それぞれの味や食感、栄養を丁寧に解説します。美味しいきのこの選び方や、風味を長持ちさせる保存のコツもご紹介。奥深いきのこの世界を知って、毎日の食卓をもっと豊かに楽しんでみませんか。あなたの「これ、どうやって食べるの?」という疑問にもお答えします。

目次

1. スーパーでよく見る定番きのこの種類

私たちの食卓に欠かせない、きのこ。スーパーの野菜売り場には、いつもたくさんの種類のきのこが並んでいますね。ここでは、おなじみの定番きのこたちの魅力について、改めてご紹介します。それぞれの味や特徴を知ると、毎日のお料理がもっと楽しくなりますよ。

1.1 しいたけ

ぷっくりとしたカサと、独特の豊かな香りが特徴のしいたけ。和食には欠かせない存在で、煮物や炒め物、天ぷらなど、幅広い料理で活躍してくれます。特有の旨味成分「グアニル酸」を豊富に含んでいるのが魅力で、お料理に深いコクと風味を加えてくれます。特に、乾燥させた干ししいたけは、水で戻すことで力強いだしが取れ、プロの料理人にも愛されています。

項目特徴
旬の時期春(3月~5月)、秋(9月~11月) ※菌床栽培により通年流通
味・食感強い旨味と独特の香り。肉厚でプリっとした食感。
おすすめの料理筑前煮、すき焼き、茶碗蒸し、天ぷら、バター醤油ソテー

1.2 しめじ(ぶなしめじ)

クセがなく、シャキシャキとした歯ごたえが人気のしめじ。一般的に「しめじ」として売られているのは、この「ぶなしめじ」です。「香りまつたけ、味しめじ」と言われるほど、旨味が強いことでも知られています。どんな食材とも相性が良く、和洋中どんな料理にも使える万能さが嬉しいですね。加熱しても形が崩れにくいので、見た目もきれいに仕上がります。

項目特徴
旬の時期秋(9月~11月) ※工場栽培により通年流通
味・食感クセがなく淡白な味わい。シャキシャキ、プリプリとした食感。
おすすめの料理炊き込みご飯、味噌汁、パスタ、炒め物、アヒージョ

1.3 えのきたけ

白くて細長い見た目が特徴的なえのきたけ。シャキシャキとした独特の食感が楽しく、お鍋の具材としてはもちろん、和え物や炒め物にもぴったりです。価格が安定していて、家計の味方になってくれるのも嬉しいポイント。細かく刻んで加熱すると、とろみが出るので、あんかけやスープに活用するのもおすすめです。

項目特徴
旬の時期冬(11月~3月) ※工場栽培により通年流通
味・食感ほのかな甘み。シャキシャキ、コリコリとした食感。
おすすめの料理鍋物、味噌汁、豚バラ巻き、なめたけ、えのき氷

1.4 エリンギ

太い軸が特徴で、まるで貝柱のようなコリコリとした食感が楽しめるエリンギ。イタリアやフランスなどヨーロッパが原産のきのこです。味や香りにクセがなく、食感を楽しむきのこと言えるでしょう。油との相性が抜群で、バターやオリーブオイルで炒めると、その魅力が一層引き立ちます。繊維に沿って縦に手で裂くと、味が染み込みやすくなりますよ。

項目特徴
旬の時期秋(9月~12月) ※工場栽培により通年流通
味・食感クセがなく淡白。アワビやホタテに似たコリコリとした食感。
おすすめの料理バター醤油ソテー、ホイル焼き、パスタ、アヒージョ

1.5 まいたけ

ひらひらとしたカサが、まるで蝶が舞っているように見えることからその名がついた、まいたけ。豊かな香りと、シャキシャキとした歯ごたえが魅力です。きのこの中でも特に旨味が強く、炒め物や炊き込みご飯に入れるだけで、料理全体の風味が格段にアップします。天ぷらにすると、香りが一層引き立ち、格別な美味しさを楽しめます。

項目特徴
旬の時期秋(9月~11月) ※工場栽培により通年流通
味・食感豊かな香りと強い旨味。シャキシャキとした歯ごたえ。
おすすめの料理天ぷら、炊き込みご飯、炒め物、お吸い物、パスタ

1.6 マッシュルーム

ころんと丸い形が愛らしいマッシュルーム。世界で最も多く栽培されているきのこです。カサが開いていない若いものは「ホワイト種」、少し熟してカサが開いたものが「ブラウン種」と呼ばれ、それぞれ風味や食感が異なります。新鮮なものであれば、スライスして生のままサラダで食べることもできます。加熱すると旨味が増し、スープや煮込み料理に深いコクを与えてくれます。

項目特徴
旬の時期春(4月~6月)、秋(10月~12月) ※工場栽培により通年流通
味・食感ホワイト種は上品な風味、ブラウン種は香りが強い。プリっとした弾力のある食感。
おすすめの料理アヒージョ、ポタージュスープ、オムレツ、シチュー、サラダ

1.7 なめこ

表面がぬるぬるとした粘液で覆われているのが最大の特徴のなめこ。このぬめり成分は「ムチン」という水溶性食物繊維の一種で、私たちの健康維持に役立つとされています。つるんとした喉ごしが心地よく、お味噌汁の具材としておなじみですね。大根おろしと和えたり、そばのトッピングにしたりするのも、さっぱりといただけておすすめです。

項目特徴
旬の時期秋(9月~11月) ※工場栽培により通年流通
味・食感きのこらしい風味。独特のぬめりと、つるんとした喉ごし。
おすすめの料理味噌汁、なめこおろし、和え物、あんかけ、そば・うどんの具

2. 少し珍しいけど美味しいきのこの種類

いつも食卓にのぼるきのこも美味しいけれど、たまには少し目先の変わったきのこで、お料理を楽しんでみませんか?スーパーのきのこ売り場の隅や、直売所などで見かけることがある、個性的で美味しいきのこたちをご紹介します。新しいお気に入りの味に出会えるかもしれませんよ。

2.1 きくらげ

中華料理の炒め物やスープでおなじみのきくらげ。その名の通り、くらげのようなコリコリ、プリプリとした独特の食感が最大の魅力です。乾燥したものが一般的ですが、最近では生のきくらげも流通しており、より一層みずみずしく肉厚な食感を楽しめます。

味や香りにはクセがないため、どんな料理にも合わせやすい名脇役。食物繊維はもちろん、女性に嬉しい鉄分や、骨の健康に欠かせないビタミンDも豊富に含んでいます。いつものお料理に加えるだけで、食感のアクセントと栄養をプラスできる優れものです。

きくらげの特徴詳細
旬の時期6月〜9月頃(菌床栽培品は通年)
食感コリコリ、プリプリ
おすすめの調理法炒め物(卵や豚肉と)、スープ、酢の物、和え物

2.2 ひらたけ

ひらたけは、ぶなしめじと同じシメジ属のきのこ。半円形で平たいかさが特徴で、ぶなしめじよりも肉厚でなめらかな口当たりです。火を通しても身が縮みにくく、ジューシーでぷりっとした歯ごたえが楽しめます。

うま味成分が豊富で、煮物や炒め物に使うと料理全体に深いコクを与えてくれます。クセがないので、和洋中どんな味付けにもよくなじみます。バター醤油でさっと炒めたり、お鍋の具材にしたりするだけで、その美味しさを存分に味わえますよ。

ひらたけの特徴詳細
旬の時期秋(菌床栽培品は通年)
食感肉厚、ジューシー、なめらか
おすすめの調理法炒め物、煮物、天ぷら、鍋物、炊き込みご飯

2.3 やまぶしたけ

まるで白いサンゴか、ふわふわの毛玉のような不思議な見た目のやまぶしたけ。山伏が身に着ける「梵天(ぼんてん)」に似ていることから、この名前が付きました。見た目のインパクトに驚きますが、味はとても上品で繊細です。

食感はフワフワとしていながら、噛むとサクッとした歯切れの良さがあり、鶏のささみや、エビやカニにも似た風味があると言われています。お吸い物や天ぷら、バターソテーにすると、その繊細な味わいと食感をしっかり楽しめます。健康維持に役立つ成分も注目されている、美味しくて体に嬉しいきのこです。

やまぶしたけの特徴詳細
旬の時期秋(菌床栽培品は通年)
食感フワフワ、サクサク、繊維質
おすすめの調理法汁物、天ぷら、炒め物、和え物

2.4 まつたけ

「秋の味覚の王様」といえば、やはりまつたけ。何といっても、他にはない芳醇で甘い香りが一番の魅力です。その香りを存分に楽しむために、調理はできるだけシンプルにするのがおすすめです。

炭火でさっと炙ってすだちを搾る「焼き松茸」や、香りとうま味がお米一粒一粒にしみわたる「松茸ごはん」、出汁とともに香りを味わう「土瓶蒸し」など、まつたけならではの食べ方は、まさに秋の贅沢。シャキシャキとした歯ごたえもたまりません。なかなか手にする機会は少ないかもしれませんが、一度は味わってみたいきのこの代表格ですね。

まつたけの特徴詳細
旬の時期9月〜10月頃
食感シャキシャキ、歯切れが良い
おすすめの調理法焼き松茸、松茸ごはん、土瓶蒸し、お吸い物、天ぷら

2.5 大黒本しめじ

「香りまつたけ、味しめじ」ということわざがありますが、ここで言われる「しめじ」は、実はこの「本しめじ」のこと。スーパーでよく見かけるぶなしめじとは別の種類で、ずんぐりとした見た目から「大黒しめじ」とも呼ばれます。

うま味成分が非常に多く、弾力のある食感と歯切れの良さが格別です。かさが肉厚で、軸も太く、加熱しても形が崩れにくいので、見た目も美しく仕上がります。炊き込みご飯や天ぷら、バターソテーなど、きのこの存在感をしっかりと感じたいお料理にぴったり。その深い味わいは、一度食べると忘れられなくなるかもしれません。

大黒本しめじの特徴詳細
旬の時期秋(菌床栽培品は通年)
食感シャキシャキ、弾力がある
おすすめの調理法炊き込みご飯、天ぷら、炒め物、汁物

2.6 はなびらたけ(ホホホタケ)

白いサンゴ礁や、フリルのように波打つ花びらが集まったような、とても可憐な姿をしたきのこです。その見た目から「はなびらたけ」と名付けられました。最近では栽培も進み、スーパーで見かける機会も増えています。

シャキシャキ、コリコリとした独特の歯ごたえがあり、火を通してもその食感は失われません。味にクセがなく、ほんのりとした甘みがあるので、どんな料理にもよく合います。特に、お味噌汁やスープに入れると、良い出汁が出て食感も楽しめます。また、健康維持に役立つとされる「β-グルカン」という成分が豊富なことでも知られています。

はなびらたけの特徴詳細
旬の時期夏〜秋(菌床栽培品は通年)
食感コリコリ、シャキシャキ
おすすめの調理法味噌汁、炒め物、和え物、天ぷら、鍋物

2.7 バイリング(アワビタケ・はくれい茸)

エリンギをずんぐりと太らせたような立派な姿のバイリング。白霊茸(はくれいたけ)や、その食感からアワビタケとも呼ばれています。名前の通り、まるでアワビやホタテの貝柱を思わせるような、強い歯ごたえと弾力が特徴です。

味や香りにはクセがなく淡白なので、その食感を活かした調理法が向いています。厚めにスライスして、バターやオリーブオイルでこんがりと焼くステーキは絶品。コリコリとした食感がやみつきになります。パスタの具材や中華風の炒め物にしても、その存在感は抜群です。

バイリングの特徴詳細
旬の時期通年(主に菌床栽培)
食感コリコリ、弾力が強い
おすすめの調理法ステーキ(バターソテー)、炒め物、パスタ、アヒージョ

3. きのこの種類ごとの栄養と期待できる効能

普段何気なく食べているきのこですが、実は「森の栄養をギュッと詰め込んだ、小さな巨人」とも言えるほど、私たちのからだに嬉しい栄養素がたっぷり含まれています。低カロリーなだけでなく、美容や健康維持に役立つ成分の宝庫なのです。ここでは、きのこが持つ素晴らしい力について、詳しく見ていきましょう。

3.1 食物繊維が豊富でお腹すっきり

きのこは、食物繊維が豊富なことで知られています。特に、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」が多く、お腹の中で水分を吸って膨らむことで、腸の動きを活発にし、お通じをスムーズにしてくれる効果が期待できます。ぽっこりお腹が気になる方や、すっきりとした毎日を送りたい方には嬉しいですね。

また、きのこの食物繊維の中でも特に注目したいのが「β-グルカン」という成分です。これは、私たちの体を守る力をサポートし、健康維持に役立つと言われています。季節の変わり目などに体調を崩しやすい方は、日々の食事にきのこをプラスしてみてはいかがでしょうか。

3.2 ビタミンDが豊富で骨の健康をサポート

きのこには、カルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にする働きがある「ビタミンD」が多く含まれています。特に女性は年齢とともに骨がもろくなりやすいため、意識して摂りたい栄養素のひとつです。丈夫な骨を保つことは、これからの人生を元気に歩むための大切な土台作りになります。

ちなみに、きのこに含まれる「エルゴステロール」という成分は、日光(紫外線)に当たることでビタミンDに変化する性質があります。調理前に、しいたけやきくらげなどを30分〜1時間ほど天日干しするだけで、ビタミンDの量がぐんとアップするのですよ。ぜひ試してみてくださいね。

3.3 低カロリーでダイエットの強い味方

きのこ類のほとんどは、100gあたり約20kcal前後と、とても低カロリーな食材です。それでいて、独特の歯ごたえや風味があるため、少量でも満足感を得やすいのが魅力。ダイエット中、食事のボリュームが物足りない時に、きのこをたっぷり加える「かさ増し」は賢い工夫です。

食物繊維が豊富なので腹持ちも良く、食べ過ぎを防ぐのにも役立ちます。炒め物やスープ、炊き込みご飯など、どんな料理にも合わせやすいので、気軽に食事に取り入れられるのも嬉しいポイントですね。

きのこの種類カロリー
えのきたけ約22kcal
ぶなしめじ約18kcal
まいたけ約16kcal
エリンギ約24kcal
生しいたけ約18kcal

※カロリーは日本食品標準成分表2020年版(八訂)を参考にしています。

3.4 まだまだある!きのこに含まれる嬉しい栄養素

きのこの魅力はこれだけではありません。私たちの毎日をサポートしてくれる、さまざまな栄養素が含まれているのです。

3.4.1 代謝を助けるビタミンB群

きのこには、糖質や脂質の代謝を助ける「ビタミンB群」も豊富です。エネルギーを効率よく生み出す手助けをしてくれるので、疲れやすいと感じる方におすすめ。また、皮膚や粘膜の健康維持にも関わるため、美容が気になる方にも嬉しい栄養素です。

3.4.2 むくみ対策に役立つカリウム

「カリウム」は、体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出する働きがあります。味の濃い食事が続いた時や、夕方になると足がパンパンになる、といったお悩みを持つ方の、すっきり対策に役立ちます。

3.4.3 うま味成分で美味しく減塩

しいたけに含まれる「グアニル酸」をはじめ、きのこには料理の味をぐっと深くする「うま味成分」がたっぷり。きのこのだしを効かせることで、少ない調味料でも満足感のある美味しい料理が作れ、自然と減塩に繋がります。健康を考えると塩分は控えたいけれど、美味しい食事は楽しみたい…そんな願いを叶えてくれる食材なのです。

3.4.4 ひと目でわかる!きのこの種類別・主な栄養素と働き

きのこによって、特に多く含まれる栄養素には違いがあります。目的に合わせてきのこを選んでみるのも楽しいですよ。

きのこの種類特に注目したい栄養素期待できる働き
しいたけビタミンD、グアニル酸骨の健康維持、生活習慣が気になる方に、料理のコク出し
まいたけβ-グルカン、ビタミンD体の守る力をサポート、ダイエットの補助、骨の健康維持
えのきたけGABA、ビタミンB1リラックスしたい時に、疲れを感じやすい方に
ぶなしめじオルニチン、ビタミンD朝すっきり起きたい時に、骨の健康維持
エリンギ食物繊維、カリウムお腹の調子を整えたい時に、むくみが気になる方に
きくらげビタミンD、鉄分、食物繊維骨の健康維持、貧血予防、お腹の調子を整えたい時に

毎日の食卓にきのこを取り入れて、内側から輝くような、すこやかな毎日を送りませんか?

4. 美味しいきのこの選び方と正しい保存方法

毎日の食卓にきのこを取り入れるなら、せっかくなら一番おいしい状態でいただきたいものですよね。きのこは、実は鮮度がとても大切。ちょっとしたコツを知るだけで、風味も食感もぐっと良くなるんですよ。ここでは、スーパーで役立つ新鮮なきのこの見分け方と、美味しさを長持ちさせる保存の知恵をご紹介します。

4.1 新鮮なきのこを見分けるポイント

きのこの種類によって細かい違いはありますが、多くに共通する新鮮さのサインがあります。お店で手に取るときには、ぜひ次の点をチェックしてみてくださいね。

  • かさ:かさの表面にハリとツヤがあり、内側のヒダが白くきれいなものを選びましょう。かさが開ききっておらず、ふっくらと丸みをおびているものが新鮮です。傷や変色がないかも確認してください。
  • 軸:軸は太く、短く、弾力があるものがおすすめです。白くて、切り口が変色していないものが新鮮な証拠です。
  • 全体:パックの中に水滴がついていたり、きのこがぬるっとしていたりするものは鮮度が落ちている可能性があります(なめこは例外です)。きのこ特有の良い香りがするものを選びましょう。

まとめると、かさにハリがあって傷がなく、軸がしっかりしていて、全体的に水っぽくないものが、美味しいきのこの目印です。このポイントを覚えておくだけで、お買い物がもっと楽しくなりますよ。

4.2 きのこの種類別おすすめ保存方法

きのこは水分にとても弱い食材です。買ってきたら、できるだけ早く袋から出して、正しく保存することが美味しさを保つ秘訣。冷蔵と冷凍、それぞれの方法と種類ごとのコツを見ていきましょう。

実は、きのこは冷凍することで旨味成分が増し、栄養価も高まると言われています。すぐに使わない分は、ぜひ冷凍保存を活用してみてください。調理の際は、凍ったまま加熱するのが、食感を損なわないポイントです。

きのこの種類冷蔵保存のコツ(保存期間:約3日~1週間)冷凍保存のコツ(保存期間:約1ヶ月)
しいたけキッチンペーパーで包み、軸を上にして保存袋へ。石づきを取り、かさと軸に分ける。そのままか、スライスして冷凍用保存袋へ。
しめじ・まいたけ石づきを付けたままキッチンペーパーで包み、保存袋へ。石づきを切り落とし、手で小房に分けて冷凍用保存袋で保存。
えのきたけ石づきを付けたままキッチンペーパーで包み、立てて保存。石づきを切り落とし、3~4等分にカットしてほぐし、冷凍用保存袋へ。
エリンギキッチンペーパーで1本ずつ包み、保存袋に入れて立てて保存。石づきを少しだけ切り落とし、縦切りや輪切りなど使いやすい形にカットして冷凍用保存袋へ。
マッシュルーム湿気を嫌うので、パックのままかキッチンペーパーで包んで保存袋へ。汚れを拭き取り、スライスして重ならないように並べて冷凍。凍ったら保存袋へ。レモン汁をかけると変色防止に。
なめこ未開封のまま冷蔵庫へ。開封後は早めに使い切る。袋から出して水気を切り、冷凍用保存袋に入れて平らにして冷凍。

きのこは基本的に、洗わずに保存するのが鉄則です。汚れが気になる場合は、調理の直前にキッチンペーパーや乾いた布で優しく拭き取るか、さっと水にくぐらせる程度にしましょう。上手に保存して、きのこの豊かな風味を余すことなく楽しんでくださいね。

5. 【注意】間違いやすい毒きのこの種類

きのこ狩りは秋の楽しみのひとつですが、中には食用きのことそっくりな見た目をした、恐ろしい毒きのこも存在します。知識がないまま野生のきのこを採って食べるのは大変危険です。ここでは、特に注意が必要な代表的な毒きのこを2種類ご紹介します。「知らないきのこは、採らない・食べない・人にあげない」を徹底しましょう。

5.1 ツキヨタケ

しいたけやヒラタケ、ムキタケとよく似ているため、日本で最もきのこ中毒の原因となっている毒きのこです。ブナの枯れ木などに重なるように生える様子は、食用のきのこと見分けるのが難しいかもしれません。食べると嘔吐や下痢、腹痛などの中毒症状を引き起こします。見分けるための大切なポイントがいくつかありますので、しっかり覚えておきましょう。

見分けるポイントツキヨタケ(毒)しいたけ・ヒラタケなど(食用)
軸の付け根縦に裂くと、根元に黒いシミがある黒いシミはない
ひだの発光暗闇でひだが青白く光ることがある光らない
手触りやや粉っぽく、しっとりしている種類によるが、粉っぽさはない

特に、軸を裂いたときの「黒いシミ」は、ツキヨタケを判断する上で非常に重要な特徴です。ただし、古いものや環境によっては特徴がはっきりしない場合もありますので、少しでも怪しいと感じたら絶対に手を出さないでくださいね。

5.2 カエンタケ

まるで燃え盛る炎のような、鮮やかな赤やオレンジ色をした毒きのこです。その見た目から危険な雰囲気が漂いますが、カエンタケは触るだけでも皮膚がただれることがある猛毒きのこです。もし見つけても、絶対に素手で触らないようにしてください。少量口にしただけでも死に至る可能性があり、国内で確認されているきのこの中では最も危険な種類のひとつと言われています。

項目特徴
見た目土から赤い指やサンゴが出ているような形
発生場所ナラなどの広葉樹の枯れ木の根元
毒性猛毒。食べると死に至る危険性が非常に高い
症状食後30分ほどで腹痛、嘔吐、下痢などの消化器症状が現れ、その後、めまい、手足のしびれ、呼吸困難、言語障害など全身に重篤な症状が広がる

近年、公園や庭先など、身近な場所でも発見例が報告されています。特徴的な形を覚えておき、散策中などに見かけても決して近づいたり触ったりしないよう、ご家族やお孫さんにも教えてあげてください。

きのこによる食中毒を防ぐためには、正しい知識を持つことが何よりも大切です。厚生労働省や林野庁のウェブサイトでも詳しい情報が公開されていますので、きのこ狩りに出かける前には一度目を通しておくと安心ですよ。

6. まとめ

今回は、食卓でおなじみのものから少し珍しいものまで、様々なきのこの種類とその魅力をご紹介しました。それぞれに個性豊かな味わいや食感があり、食物繊維やビタミンDといった栄養は、私たちの心と体にやさしく寄り添ってくれます。選び方や保存のコツを上手に活かして、ぜひ今日の食卓に一品加えてみませんか。きのこが持つ滋味深い味わいが、あなたの毎日をそっと豊かに彩ってくれることでしょう。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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