大葉と紫蘇の違いは?味は一緒?

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食卓でおなじみの大葉と紫蘇。同じものかしら、それとも違うもの?と、ふと疑問に思ったことはありませんか。実は、スーパーなどで見かける「大葉」は「青紫蘇」の葉を指す呼び名で、紫蘇は植物そのものの名前なんです。この記事では、そんな両者の違いをわかりやすく解説します。味や見た目の見分け方から、それぞれの特徴を活かした料理での使い分け、栄養、長持ちする保存方法まで、暮らしに役立つ知恵を丁寧にご紹介。あなたの食卓がもっと豊かになるヒントをお届けします。

目次

1. 結論 大葉と紫蘇は同じ植物?その違いを1分で解説

お料理の彩りや風味付けに大活躍の「大葉」と「紫蘇」。スーパーでは「大葉」という名前で売られていることが多いですが、「紫蘇」と呼ばれることもあり、一体何が違うのかしら?と疑問に思ったことはありませんか。

結論から言うと、大葉と紫蘇は同じシソ科の植物です。では、なぜ呼び方が違うのでしょうか。その関係性をすっきりと整理してみましょう。ややこしく感じるかもしれませんが、ポイントさえ押さえればとても簡単ですよ。

1.1 「大葉」は青紫蘇の葉を指す商品名

私たちが普段、薬味などでよく目にする緑色の葉、あれが「大葉(おおば)」です。実はこれ、スーパーなどで食品として販売される際に使われる「商品名」や「通称」なのです。

市場で他の「芽紫蘇(めじそ)」などと区別するために、紫蘇の「大きな葉」を指して「大葉」と呼び始めたのがきっかけと言われています。つまり、「大葉」とは、数ある紫蘇の種類の中でも「青紫蘇(あおじそ)」の葉の部分を指している、ということですね。

1.2 「紫蘇」は植物全体の総称

一方、「紫蘇(しそ)」というのは、植物そのものの名前(総称)-mark>です。葉だけでなく、茎や花、実(穂紫蘇)まで、すべてを含めて「紫蘇」と呼びます。

また、紫蘇には葉が緑色の「青紫蘇」と、赤紫色をした「赤紫蘇(あかじそ)」の2種類が主に知られています。「大葉」が青紫蘇の葉だけを指すのに対し、「紫蘇」は赤紫蘇も青紫蘇も含む、より広い意味を持つ言葉なのです。

この違いを表にまとめると、以下のようになります。

呼び方指すもの具体例
大葉(おおば)青紫蘇の「葉」の部分(商品名・通称)スーパーで10枚束などで売られている緑色の葉
紫蘇(しそ)植物全体の名前(総称)青紫蘇、赤紫蘇(葉、茎、花、実などすべて)

このように整理すると、関係性がよくわかりますね。「大葉は、紫蘇という植物グループの中の、青紫蘇の葉っぱのこと」と覚えておくと、もう迷うことはありませんよ。

2. 大葉と紫蘇の味や香りに違いはあるのか

食卓でおなじみの大葉と、梅干し作りに使われる紫蘇。呼び方が違うけれど、味や香りはどうなのかしら?と疑問に思ったことはありませんか。ここでは、それぞれの味や香りの特徴について、詳しく見ていきましょう。

2.1 基本的に大葉(青紫蘇)の味は同じ

結論からお伝えすると、スーパーなどで「大葉」として売られているものと「青紫蘇」は、同じものです。そのため、味や香りに違いはありません。

お刺身のつまや冷奴の薬味として添えられている、あの爽やかな香りと独特の風味は、どちらの呼び名でも同じように楽しめます。育った環境や収穫の時期によって、香りの強さや葉の柔らかさに多少の違いを感じることはあるかもしれませんが、品種として味や香りが異なるわけではないので、安心してお料理に使ってくださいね。

2.2 赤紫蘇との味や香りの違い

一方で、同じ紫蘇の仲間でも「赤紫蘇」となると、大葉(青紫蘇)とは味や香りに違いがあります。それぞれの特徴を比べてみましょう。

種類香り
大葉(青紫蘇)清涼感あふれる爽やかな香りが特徴。食欲をそそります。独特の風味があり、生で食べると料理のアクセントになります。
赤紫蘇青紫蘇に比べると香りはやや穏やかで、少し土のような独特の香りも感じられます。生で食べると少しえぐみや苦味を感じることがあります。加熱したり塩もみしたりすることで、風味が引き立ちます。

このように、大葉(青紫蘇)は生でその香りや風味を活かす料理に向いているのに対し、赤紫蘇は加工して使うことで、その魅力を最大限に発揮します。

梅雨の時期になるとスーパーに並ぶ赤紫蘇は、梅干しを美しい赤色に染め上げたり、夏にぴったりの紫蘇ジュースにしたりと、昔ながらの日本の食卓に欠かせない存在です。また、赤紫蘇を乾燥させて粉末にしたものが、お弁当でおなじみのふりかけ「ゆかり」なんですよ。

3. 見た目でわかる大葉と紫蘇(青紫蘇と赤紫蘇)の違い

食卓でおなじみの大葉と、梅干しを赤く染める紫蘇。名前は似ていますが、見た目にははっきりとした違いがあります。スーパーで「大葉」として売られているのは、実は「青紫蘇(あおじそ)」のこと。一方で、梅干しや紫蘇ジュースに使われるのは「赤紫蘇(あかじそ)」です。この二つの見た目の違いを知ると、お料理での使い分けももっと楽しくなりますよ。

ここでは、それぞれの見た目の特徴を、写真を見るようにわかりやすくご紹介しますね。

3.1 大葉(青紫蘇)の見た目の特徴

私たちが普段、お刺身のつまや薬味として目にしているのが、この大葉(青紫蘇)です。爽やかな緑色が美しく、食卓に彩りを添えてくれる名脇役ですよね。

葉は、手のひらに乗るくらいの大きさで、縁がギザギザしているのが特徴です。形はふっくらとしたハートのようにも見えますね。表面には細かな毛が生えていて、みずみずしさを感じさせます。品種によっては、葉の表面が細かく縮れた「ちりめん青紫蘇」と呼ばれるものもあります。

3.2 赤紫蘇の見た目の特徴

赤紫蘇は、その名の通り、深みのある赤紫色が印象的な紫蘇です。梅干し作りの季節になると、八百屋さんやスーパーの店頭に並び始めますね。葉の表側は緑色がかった紫色で、裏側が鮮やかな赤紫色をしています。この色素が、梅干しや紅しょうがの美しい赤色のもとになるのです。

形は青紫蘇と似ていますが、葉の縮れが強く、よりゴワゴワとした力強い手触りのものが多いです。青紫蘇に比べて葉も少し大きめな傾向があります。

それぞれの特徴を、表で比べてみましょう。こうして見ると、違いがひと目でわかりますね。

大葉(青紫蘇)赤紫蘇
鮮やかな緑色表は緑がかった紫色、裏は鮮やかな赤紫色
縁がギザギザしたハートのような形青紫蘇と似ているが、縮れが強いものが多い
葉の質感柔らかく、表面に細かな毛がある少し硬めでゴワゴワした手触り
主な出回り方「大葉」として通年販売初夏(6月~7月頃)に束で販売されることが多い

4. なぜ大葉と紫蘇で呼び方が違うの?名前の由来を深掘り

普段のお料理で何気なく「大葉」や「紫蘇」と呼んでいますが、なぜ二つの呼び方があるのか、不思議に思ったことはありませんか?実は、それぞれの名前には興味深い歴史や背景が隠されているんですよ。その謎を一緒に紐解いていきましょう。

4.1 「大葉」はいつから?スーパーで生まれた愛称

スーパーの野菜売り場でよく目にする「大葉」という名前。実はこれ、青紫蘇の葉を商品として売るために付けられた名前なんです。

その歴史は1960年代にさかのぼります。当時、静岡県の農家さんたちが青紫蘇の葉を出荷する際、他の野菜の葉っぱ、例えばお刺身のつまに使われる穂紫蘇(ほじそ)などと区別がつくようにと、「大きな葉」という意味合いも込めて「大葉」と名付けたのが始まりと言われています。いわば、市場で分かりやすくするための愛称だったのですね。

この呼び名がとても便利で分かりやすかったため、あっという間に全国に広まり、今では青紫蘇の葉を指す一般的な名前としてすっかり定着しました。

4.2 「紫蘇」の由来は中国の古い物語から

一方、「紫蘇(しそ)」は植物そのものの正式な名前です。この名前には、心温まるような古い物語が関係しているんですよ。

その昔、中国でのこと。食中毒でカニを食べて倒れてしまった若者がいました。そこに通りかかった名医が、道端に生えていた紫色の葉を煎じて飲ませたところ、若者はたちまち元気を取り戻したそうです。

この出来事から、「紫の葉が人を蘇(よみがえ)らせる」という意味を込めて、その植物を「紫蘇」と呼ぶようになった、というお話が伝えられています。なんだか、紫蘇の持つ力強さを感じる素敵な由来ですね。

4.3 呼び方の違いを一覧で見てみましょう

ここまでのお話を、一度整理してみましょう。それぞれの言葉が何を指しているのか、下の表で確認してみてくださいね。

呼び名指しているもの由来・背景
大葉(おおば)青紫蘇の葉市場で販売する際に付けられた商品名。
青紫蘇(あおじそ)葉が緑色の紫蘇葉の色から区別するための呼び名。
赤紫蘇(あかじそ)葉が赤紫色の紫蘇葉の色から区別するための呼び名。
紫蘇(しそ)植物全体の総称中国の古い物語に由来する植物の正式名称。

このように、普段使っている言葉の背景を知ると、お料理で大葉を使うときにも、また少し違った楽しみ方ができそうですね。

5. 料理での使い分け方 大葉と紫蘇のおすすめ活用術

爽やかな香りが魅力の「大葉(青紫蘇)」と、鮮やかな色が美しい「赤紫蘇」。どちらも同じ紫蘇の仲間ですが、それぞれに得意な役割があります。ここでは、それぞれの個性を活かした、毎日のお料理がもっと楽しくなるような使い分けのヒントと、おすすめの活用術をご紹介しますね。

まずは、それぞれの特徴と使い方の違いを一覧で見てみましょう。

種類特徴主な使い方
大葉(青紫蘇)清涼感のある爽やかな香り
鮮やかな緑色
薬味、料理の彩り、香味野菜として生で使うことが多い
赤紫蘇独特の風味と香り
鮮やかな赤紫色
梅干しの色付け、紫蘇ジュース、ふりかけなど加工して使うことが多い

5.1 大葉(青紫蘇)の主な使い方とレシピ例

大葉といえば、あの清々しい香り。この香りを最大限に楽しむには、火を通しすぎず、生のままいただくのが一番のおすすめです。お料理に一枚添えるだけで、見た目も味わいもぐっと引き立ちますよ。

5.1.1 薬味や香味野菜として

大葉のもっとも手軽で身近な使い方は、やはり薬味として添えることでしょう。千切りにしたり、細かく刻んだりして、様々な料理にぱらりとかけるだけで、いつもの一皿が料亭のような上品な雰囲気に変わります。

例えば、そうめんや冷奴、お刺身のつまには欠かせませんね。爽やかな香りが食欲をそそり、特に暑い季節には大活躍してくれます。また、豚肉や鶏ささみで巻いて焼いたり、和え物に加えたりするのも素敵です。梅干しとの相性も抜群で、さっぱりとしながらも風味豊かな一品が簡単に作れます。

5.1.2 天ぷらやパスタの具材として

加熱しても大葉の香りは楽しめます。天ぷらにすると、衣はサクッと、葉はパリッとした食感になり、口の中にふわっと香りが広がります。お塩を少しつけていただくと、素材の味が一層引き立ちますね。

また、パスタの具材としても人気があります。細切りにした大葉を、たらこやしらすの和風パスタにたっぷりとのせれば、彩りも香りも豊かな一皿に。バジルの代わりに、刻んだ大葉とオリーブオイル、松の実などで和風のジェノベーゼソースを作るのも、いつもと違った味わいで楽しいですよ。

5.2 赤紫蘇の主な使い方とレシピ例

赤紫蘇は、その美しい色合いと独特の風味を活かして、加工して使われることがほとんどです。旬の時期は6月から7月頃と短いですが、この時期に手に入れて「手仕事」として楽しむのも、季節を感じる素敵な時間になります。

5.2.1 梅干しの色付けに

日本の食卓に欠かせない梅干し。あの美しい赤色は、赤紫蘇の力によるものです。赤紫蘇に含まれるアントシアニンという色素が、梅に含まれるクエン酸と反応することで、鮮やかな赤色に染まります。ただ色を付けるだけでなく、赤紫蘇の持つ防腐効果が、梅干しの保存性を高める役割も担っているのです。ご家庭で梅干しを漬ける際には、ぜひ新鮮な赤紫蘇を使ってみてくださいね。

5.2.2 紫蘇ジュースやふりかけに

初夏の訪れとともに楽しみになるのが、赤紫蘇を使った紫蘇ジュースです。煮出した赤紫蘇の液にお砂糖とクエン酸(またはお酢やレモン汁)を加えると、ぱっと鮮やかなルビー色に変わる瞬間は、まるで魔法のよう。夏バテ気味の時にも、この甘酸っぱいジュースが体に染みわたり、元気をくれます。

そして、ジュースを作った後に残った葉も、捨ててしまってはもったいないですよ。水気をよく絞って、お醤油やお砂糖で甘辛く煮詰めれば、自家製のふりかけ「ゆかり」の出来上がり。ごはんのお供にぴったりな、風味豊かな一品になります。季節の恵みを余すところなく味わう、暮らしの知恵ですね。

6. 知っておきたい大葉(紫蘇)の栄養と期待できる効能

料理の彩りや薬味としておなじみの大葉ですが、実は栄養満点のすごい野菜だってご存知でしたか?爽やかな香りで私たちの食欲をそそるだけでなく、体にうれしい成分がたくさん詰まっているんです。この小さな葉に秘められたパワーを知って、毎日の食卓にもっと取り入れてみませんか。

6.1 大葉(紫蘇)に含まれる主な栄養素とその働き

大葉には、私たちの体をすこやかに保つために役立つ栄養素がぎゅっと凝縮されています。特に注目したい栄養素を、その働きとともに見ていきましょう。

栄養素主な働き
β-カロテン体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康をサポートします。若々しさを保つ抗酸化作用も期待されています。
ビタミンK骨の形成を助け、健康な骨を維持するために欠かせないビタミンです。
カルシウム骨や歯の主成分となるミネラル。野菜の中でもトップクラスの含有量を誇ります。
鉄分血液中の赤血球を作るのに必要なミネラルで、貧血の予防に役立ちます。
ロズマリン酸ポリフェノールの一種。アレルギー症状の緩和や、糖の吸収を穏やかにする働きが期待されています。
ペリルアルデヒド大葉特有の爽やかな香りのもととなる成分。食欲増進や、強い殺菌・防腐作用があることで知られています。

6.2 食欲増進や健胃作用

大葉のあの清々しい香りは、「ペリルアルデヒド」という成分によるものです。この香り成分には、嗅覚を刺激して胃液の分泌を促し、消化を助ける働きがあると言われています。食欲がないときや、夏バテ気味のときにお料理に一枚添えるだけで、食事が進みやすくなるかもしれませんね。また、強い殺菌・防腐作用もあるため、お刺身のつまやお弁当の仕切りに使われるのは、昔ながらの知恵なのです。

6.3 生活習慣が気になる方へのサポート

大葉に豊富に含まれるβ-カロテンには、体をサビつきから守る「抗酸化作用」があります。この働きによって、若々しさを保つお手伝いや、生活習慣が気になる方の健康維持をサポートしてくれることが期待できます。また、ポリフェノールの一種である「ロズマリン酸」は、花粉症などのアレルギー症状を和らげる効果があるとして注目されている成分です。

6.4 骨の健康維持に

特に女性は年齢とともに骨の密度が気になりますよね。大葉には、骨の材料となるカルシウムと、そのカルシウムが骨に定着するのを助けるビタミンKがどちらも豊富に含まれています。文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると、その含有量は野菜の中でもトップクラス。コツコツと毎日の食事に取り入れることで、丈夫な骨づくりを応援してくれます。

6.5 貧血予防の味方

「なんだか疲れやすい」「立ちくらみがする」といったお悩みはありませんか?もしかしたら、鉄分が不足しているサインかもしれません。実は大葉には、貧血予防に欠かせない鉄分もたっぷり。ほうれん草などと比べても遜色ないほどの量が含まれています。薬味として少し添えるだけでも、大切な栄養素を補えるのはうれしいポイントです。

7. 大葉(紫蘇)を長持ちさせる正しい保存方法

お料理に少し添えるだけで、彩りと爽やかな香りをプラスしてくれる大葉。でも、気がつくとすぐにしなびてしまって、がっかりした経験はありませんか?せっかくの風味を無駄にしないためにも、正しい保存方法を知っておきたいものですよね。実は、ほんの少しの手間をかけるだけで、大葉の鮮度は驚くほど長持ちするんですよ。ここでは、毎日の食卓で活躍する「冷蔵保存」と、たくさん手に入ったときに便利な「冷凍保存」のコツをご紹介します。

7.1 冷蔵保存で鮮度をキープするコツ

数日から1週間ほどで使い切るなら、冷蔵保存がおすすめです。ポイントは「乾燥を防ぐこと」と「適度な水分を保つこと」。ご家庭にあるもので簡単にできる、2つの方法を見ていきましょう。

ひとつめは、瓶やコップに活けるように保存する方法です。お花を飾るような感覚で、見た目もかわいらしく保存できますよ。

  1. 大葉の茎の先端を、ハサミで少しだけ切り落とします。こうすることで、水の吸い上げが良くなります。
  2. 空き瓶やコップに、茎が浸るくらいの水を入れます。深さは1〜2cmほどで十分です。
  3. 大葉の束をそっと入れ、葉全体が乾燥しないように、ふんわりとポリ袋をかぶせます。
  4. 冷蔵庫のドアポケットなど、あまり温度が低すぎない場所に立てて保存します。

この方法なら、2〜3日に一度お水を替えれば、1週間ほど生き生きとした状態を保てます。使うときもサッと取り出せて便利ですね。

もうひとつは、湿らせたキッチンペーパーで包む方法です。よりしっかりと乾燥から守りたいときにぴったりです。

  1. キッチンペーパーを水で濡らし、軽く絞って湿らせます。
  2. 大葉を数枚ずつ重ね、湿らせたキッチンペーパーで優しく包み込みます。
  3. それをポリ袋や密閉できる保存容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。

葉が直接水に触れすぎないので傷みにくく、こちらも1週間から10日ほど長持ちします。どちらの方法がご自身の使い方に合っているか、下の表も参考にしてみてくださいね。

保存方法メリットこんな方におすすめ
瓶やコップに活ける方法手軽ですぐに使える。見た目もきれい。数日以内に使い切る予定の方。お料理中にすぐ手に取りたい方。
キッチンペーパーで包む方法乾燥をしっかり防ぎ、より長持ちしやすい。少し多めに買って、数日間かけてゆっくり使いたい方。

7.2 長期保存に便利な冷凍方法

お庭でたくさん収穫できたときや、お安く手に入ったときには、冷凍保存がとても便利。香りを保ったまま、約1ヶ月も保存が可能になります。ただし、冷凍すると葉のシャキシャキとした食感は失われるため、薬味や加熱調理に使うのがおすすめです。

冷凍保存で最も大切なのは、洗ったあとの水気をキッチンペーパーで丁寧に拭き取ること。霜がつくのを防ぎ、風味の劣化を抑えることができます。

用途に合わせた3つの冷凍方法をご紹介します。

7.2.1 そのまま冷凍する

一番シンプルな方法です。水気を拭き取った大葉を、数枚ずつラップでぴったりと包むか、重ならないように冷凍用保存袋に入れて冷凍します。使うときは凍ったまま手で揉むと簡単に砕けるので、お味噌汁やパスタの仕上げに散らすのに便利です。

7.2.2 刻んで冷凍する

そうめんや冷奴の薬味として使いたいときに重宝します。大葉を千切りやみじん切りにして、少量ずつラップに包んでから冷凍用保存袋へ。こうしておけば、使いたい分だけパッと取り出せます。製氷皿に小分けにして凍らせるのも良い方法ですよ。

7.2.3 ペーストにして冷凍する

少し趣向を変えて、洋風のお料理にも活用したいならペーストがおすすめです。大葉とオリーブオイル、塩、お好みでニンニクやナッツなどをミキサーにかければ、和風ジェノベーゼソースの出来上がり。製氷皿で凍らせておけば、パスタソースやドレッシング、お肉料理のソースにと、お料理の幅がぐっと広がります。

8. まとめ

「大葉」と「紫蘇」、ふたつの呼び名に隠された違い、すっきりとご理解いただけたでしょうか。実はどちらも同じシソ科の植物で、「大葉」とは青紫蘇の葉を指す商品名だったのですね。爽やかな香りの大葉(青紫蘇)と、色鮮やかな赤紫蘇。それぞれの個性を知ることで、お料理の楽しみもぐっと広がります。薬味からジュースまで、暮らしに豊かな彩りを添える紫蘇を、これからも上手に活用してみませんか。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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