生協(コープ)とは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説

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「生協(コープ)」という言葉はよく耳にするけれど、スーパーとは何が違うのか、どんな仕組みなのか、ご存じない方も多いのではないでしょうか。この記事では、そんな生協の基本から、日々の暮らしに役立つメリット・デメリット、そしてあなたにぴったりのサービスの選び方まで、一つひとつ丁寧に解説します。みんなで支え合うことで、安全に配慮した商品を便利に利用できる生協。あなたの毎日にそっと寄り添うサービスか、ぜひ確かめてみてくださいね。

目次

1. そもそも生協とは?わかりやすく解説

「生協」や「コープ」という言葉、毎日の暮らしの中で耳にする機会も多いのではないでしょうか。ご近所さんとの会話や、街で見かける可愛らしいロゴのトラックなど、私たちにとって身近な存在ですよね。でも、「一体どんな仕組みなの?」「スーパーとは何が違うのかしら?」と、ふと疑問に思うこともあるかもしれません。

この章では、そんな生協の基本的な仕組みから、知っているようで知らなかった素朴な疑問まで、一つひとつ丁寧に解き明かしていきます。生協のことを知れば、毎日の暮らしをより豊かに、そして賢く楽しむヒントが見つかるかもしれませんよ。

1.1 生協は「生活協同組合」の略称

まず、「生協」というのは「生活協同組合(せいかつきょうどうくみあい)」という正式名称を略した言葉です。「協同組合」と聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、その名の通り「組合員」である私たちがお互いに協力し、助け合うことで、日々の生活をより良くしていくための組織なのです。

生協は、消費生活協同組合法という法律にもとづいて運営されており、一番大切な特徴は、株式会社のように利益を追求することを第一の目的としていない点です。あくまでも、組合員の暮らしに役立つことを目指す、私たち自身の非営利の組織なんですよ。

1.2 コープと生協は同じ意味

街でよく見かける「CO・OP(コープ)」というロゴ。これも生協のことなのかしら?と迷われる方もいらっしゃるかもしれませんね。ご安心ください、「コープ」も「生協」も、同じ「生活協同組合」を指す言葉です。

「コープ」は、英語で「協同組合」を意味する「Co-operative(コーペラティブ)」が由来となっています。多くの生協が親しみを込めて「コープ」という愛称を使っているため、私たちにも馴染み深い言葉になっているのですね。ですから、「コープデリ」や「パルシステム」といった個別の名前は違っていても、それらはすべて「生協」という大きな括りの中の仲間ということになります。

1.3 生協が成り立つ仕組み「出資金」とは

生協を利用するためには、はじめに「組合員」になる必要があり、その際に「出資金」を支払います。これは、生協が健全な運営を続けていくための元手となる大切なお金です。

「会費や手数料と何が違うの?」と疑問に思うかもしれませんが、出資金は毎月支払う会費とは異なり、あくまで「預ける」お金です。生協を脱退(退会)する際には、特別な場合を除いて基本的に全額が返還されますので、どうぞご安心ください。金額は生協によって異なりますが、500円や1,000円から始められるところがほとんどです。この出資金を組合員みんなで出し合うことで、商品の仕入れや開発、施設の維持などが可能になり、私たちの暮らしに役立つサービスが生まれているのです。

1.4 スーパーマーケットとの違い

「商品を売っている」という点では、生協もスーパーマーケットも同じように見えますよね。けれど、その成り立ちや目的には大きな違いがあります。一番の違いは、生協が「利用する人=運営する人(組合員)」であるという点です。下の表で、その違いをわかりやすく比べてみましょう。

生協(コープ)スーパーマーケット
目的組合員の生活の安定と文化的な向上(非営利)株主への利益還元(営利)
運営者組合員株式会社など
利用者組合員(出資金を払って加入)誰でも利用可能
商品への関わり組合員の意見や要望が商品開発に反映されやすい企業が主導して商品を企画・販売する

このように、スーパーマーケットが利益を追求する「企業」であるのに対し、生協は私たち組合員自身の「組織」です。だからこそ、組合員の「こんな商品が欲しい」「もっと安全なものを」といった声が届きやすく、食の安全や環境に配慮した商品づくりにつながっているのですね。

2. 生協にはどんな種類がある?

「生協」とひとことで言っても、そのサービスのかたちは一つではありません。私たちの暮らしに合わせて、さまざまな利用方法が用意されているのが魅力なのですよ。大きく分けると、ご自宅に商品が届く「宅配事業」、スーパーマーケットのような「店舗事業」、そして万が一のときに心強い「共済事業」などがあります。ご自身のライフスタイルにぴったりのものを見つけてみてくださいね。

2.1 自宅に届く個別宅配

個別宅配は、カタログやインターネットで注文した商品を、毎週決まった曜日にご自宅の玄関先まで直接届けてくれるサービスです。重たいお米やお水、かさばるトイレットペーパーなども配達員の方が運んでくれるので、お買い物の負担がぐっと軽くなります。共働きで日中お留守にしているご家庭や、小さなお子様がいてなかなか外出が難しい方、車の運転が大変になったシニア世代の方々にも、大変喜ばれています。

ご不在のときでも、専用の保冷箱に商品を入れて指定の場所に置いてくれる「置き配」サービスが充実しているため、受け取り時間を気にする必要がないのも嬉しいポイントですね。

2.2 複数人で利用するグループ宅配

グループ宅配は、ご近所の方やお友達など、3人以上の仲間でグループを作って利用するスタイルです。注文した商品は、グループで決めた代表者のお宅など、特定の場所へまとめて届けられます。みんなで一緒に受け取ることで、送料が無料になったり、割引されたりするのが最大の魅力です。

商品を分け合う時間がおしゃべりのきっかけになり、ご近所付き合いが深まるという楽しみもありますよ。気の合う仲間と一緒に、お得に賢くお買い物をしたい方におすすめの方法です。

個別宅配とグループ宅配には、それぞれに良さがあります。違いを下の表にまとめてみましたので、ご自身に合うのはどちらか、想像してみてくださいね。

項目個別宅配グループ宅配
受け取り場所自宅の玄関先など指定の場所グループで決めた代表者の家など
手数料・送料基本的には有料(割引制度あり)無料または割引になることが多い
メリット・自分のペースで利用できる
・重い物も玄関先まで届く
・不在時も受け取れる
・送料がお得になる
・ご近所との交流が生まれる
こんな方におすすめ共働き世帯、子育て世帯、シニア世帯ご近所付き合いを楽しみたい方、送料を節約したい方

2.3 スーパーのような店舗事業

生協は宅配サービスだけでなく、街のスーパーマーケットと同じように、自分の目で見て、好きなタイミングで商品を選べるお店も運営しています。「今日は特売のお肉が欲しいな」「献立に合うお魚を実際に見て選びたい」といったときに、とても便利です。宅配で注文し忘れたものを買い足したり、急に必要になったものを手に入れたりできるのも、店舗ならではの良さですね。

多くのお店では、組合員でなくてもお買い物ができますが、組合員になると割引価格で商品が購入できるなど、お得な特典が用意されている場合があります。

2.4 万が一に備える共済事業

生協の活動は、食料品や日用品の提供だけにとどまりません。「共済(きょうさい)」という、組合員どうしが助け合うための保障の仕組みも持っています。これは、組合員みんなで少しずつ掛金を出し合い、病気やケガ、火災といった「もしも」のときに、お見舞金などをお互いにお届けする、心強い制度です。

営利を目的としていないため、手頃な掛金で加入できるものが多く、暮らしに寄り添ったさまざまな保障が用意されています。例えば、生命共済の「たすけあい」や火災共済などがあり、家計に大きな負担をかけることなく、日々の安心を備えることができますよ。詳しくは、コープ共済の公式サイトも参考にしてみてくださいね。

3. 知っておきたい生協の5つのメリット

毎日をより豊かに、そして軽やかに過ごしたい。そんな願いに、生協はそっと寄り添ってくれます。スーパーでのお買い物とはひと味違う、生協ならではのうれしい魅力がたくさんあるのですよ。ここでは、暮らしがもっと素敵になる5つのメリットをご紹介しますね。

3.1 メリット1 安全性に配慮した商品が手に入る

「家族の口に入るものだから、できるだけ安心できるものを選びたい」。そう思うのは、とても自然なことですよね。生協では、そんな想いに応えるためのさまざまな取り組みが行われています。

多くの生協では、国が定める基準よりもさらに厳しい独自の安全基準を設け、商品の企画や製造を行っています。例えば、食品添加物の使用をできるだけ抑えたり、農薬の使用状況を厳しくチェックしたり。商品の情報をきちんと公開してくれるので、納得して選べるのがうれしいポイントです。

実際に、日本生活協同組合連合会では「商品検査センター」を設け、商品の自主検査を徹底しています。こうした目に見える安心感が、長年にわたって多くの方に選ばれ続けている理由のひとつなのですね。

より詳しい情報については、日本生活協同組合連合会の商品検査センターの取り組みも参考にしてみてください。

3.2 メリット2 買い物の時間と手間を節約できる

日々の暮らしの中で、お買い物にかかる時間は意外と大きいもの。お店までの往復、広い店内での商品探し、レジの行列…。生協の宅配サービスを利用すれば、そんな時間と手間をまるごと節約できます。

お米やお水、調味料といった重くてかさばる商品も、玄関先まで届けてくれるので、雨の日や体調がすぐれない時でも本当に助かります。カタログやスマートフォンのアプリで、ご自身のペースでゆっくり商品を選べるのも魅力。空いた時間を趣味や家族とのひとときに使えるようになり、心にもゆとりが生まれることでしょう。

3.3 メリット3 便利なミールキットや離乳食が豊富

「毎日の献立を考えるのが大変…」「たまには料理の手間を省きたい」。そんな時に心強い味方になってくれるのが、生協のミールキット(料理キット)です。

ミールキットは、カット済みの野菜やお肉、そして味付け用のタレなどがセットになったもの。レシピ通りに炒めたり煮たりするだけで、あっという間に主菜や副菜が完成します。包丁やまな板を使わずに済むキットも多く、後片付けが楽なのも嬉しいですね。

また、お孫さんがいらっしゃるご家庭に好評なのが、種類の豊富な離乳食です。国産の野菜をなめらかなペースト状にしたものや、骨を取り除いたお魚など、赤ちゃんの成長に合わせて選べる商品がたくさん。忙しいお母さんをサポートする、やさしい心遣いが感じられます。

3.4 メリット4 子育て世帯向けの割引制度がお得

もし、お子さんやお孫さんがいらっしゃるご家庭なら、ぜひ知っておきたいのが子育て支援の割引制度です。多くの生協では、小さなお子さんがいるご家庭を対象に、配達手数料の割引や無料サービスを実施しています。

妊娠中から利用できる場合も多く、何かと物入りな時期の家計を応援してくれます。一定の期間、配達手数料が無料になるなど、とてもお得な制度なので、利用しない手はありません。お住まいの地域で利用できる生協の公式サイトで、ぜひ詳細を確認してみてくださいね。

生協名割引内容の例対象期間の例
コープデリ基本手数料・配達手数料が無料妊娠中から小学校入学前まで
パルシステム手数料が無料母子手帳交付から1歳未満まで(地域により異なる)
おうちコープ宅配サービス料が無料妊娠中から3歳未満まで

※上記は一例です。割引内容や対象期間は、お住まいの地域や加入する生協によって異なります。

3.5 メリット5 コスパの良いオリジナル商品が充実

生協の魅力は、なんといっても組合員の声を元に開発されたオリジナル商品(PB商品)の質の高さにあります。「こんな商品があったらいいな」という想いが形になった商品が多く、毎日の食卓を豊かにしてくれます。

素材や製法にこだわりながらも、続けやすい価格を実現しているのが特徴で、いわゆる「コストパフォーマンス」に優れた商品が揃っています。例えば、ふっくらとした食パン、パラパラで使いやすい冷凍チャーハン、化学調味料不使用のウインナーなど、一度使うと手放せなくなる人気商品がたくさん。スーパーでは出会えない、お気に入りの一品を見つける楽しみもありますよ。

4. 生協のデメリットや注意点はある?

便利な生協ですが、利用を始めてから「思っていたのと違った…」とならないように、知っておきたい注意点もいくつかあります。でも、大丈夫。あらかじめ心の準備をしておけば、上手に付き合っていけることばかりですよ。ここでは、4つのポイントに分けて見ていきましょう。

4.1 デメリット1 加入時に出資金が必要になる

生協を利用するためには、まず「組合員」になる必要があり、その際に「出資金」を支払います。これは、生協がみんなで支え合って運営していくための元手となる大切なお金です。少し驚かれるかもしれませんが、株式会社でいうところの資本金のようなもの、と考えていただくと分かりやすいかもしれませんね。

金額は生協によってさまざまですが、500円や1,000円から始められるところがほとんどです。そして、この出資金は、生協を辞める(脱退する)ときには全額きちんと返金されますので、どうぞご安心ください。あくまで「預けておくお金」という感覚ですね。

4.2 デメリット2 注文から商品到着までタイムラグがある

スーパーマーケットのようにお店へ行って、その場で商品を選んで持ち帰るのとは違い、生協の宅配サービスは注文してからご自宅に届くまで、少し時間がかかります。一般的には、カタログやアプリで注文を締め切ってから、実際に商品が届くのは翌週の決められた曜日、という流れになります。

そのため、「明日のお夕飯にこれが欲しい!」といった急なご要望には、すぐにお応えするのが難しいことも。一週間先の食卓を想像しながら、計画的に注文する習慣が必要になります。慣れるまでは少し戸惑うかもしれませんが、献立を考える良いきっかけになったり、無駄な買い物をしなくなったりと、暮らしの良いリズムが生まれるきっかけにもなりますよ。

4.3 デメリット3 基本的に手数料や配送料がかかる

ご自宅まで商品を届けてもらうため、生協の宅配サービスでは、商品代金とは別に手数料や配送料がかかるのが一般的です。「基本手数料」や「個配手数料」など、生協によって呼び方や金額は異なりますが、毎週数百円程度かかることが多いようです。

ただ、多くの生協では、子育て中のご家庭や、ご高齢の方などを対象とした割引制度を設けています。例えば、「赤ちゃん割引」や「キッズ割引」といった制度を利用すれば、お子さまが小さいうちは手数料が無料になったり、割引されたりすることも。ご自身の状況に合わせて、お得な制度がないか、ぜひ加入前に確かめてみてくださいね。

手数料がかかる主なケースと、割引制度の例を下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。

手数料がかかる主なケース手数料が無料・割引になる主な制度
個別宅配を利用する場合(毎週定額、または注文金額に応じて変動)妊娠中から未就学児がいるご家庭向けの「子育て割引」
注文をしなかった週でも「基本手数料」がかかる場合がある一定の年齢以上の方を対象とした「シニア割引(シルバー割引)」
障がいのある方やそのご家族を対象とした「ハンディキャップ割引」
一定金額以上を注文した場合の割引

4.4 デメリット4 注文忘れや欠品の可能性がある

週に一度の注文サイクルなので、うっかり締め切りを忘れてしまう、ということも時にはあるかもしれません。注文を忘れると、当然その週は商品が届きませんので、慌ててスーパーへ駆け込む…なんてことも。最近は、スマートフォンのアプリで手軽に注文でき、締め切りが近づくとお知らせしてくれる機能もあるので、上手に活用すると安心です。

また、楽しみにしていた商品が「欠品」のため届かない、という可能性もゼロではありません。特に、天候の影響を受けやすい生鮮食品や、人気商品で注文が集中した場合などに起こり得ます。もちろん、欠品した商品の代金は請求されませんし、生協によっては代替品を提案してくれる場合もあります。万が一に備えて、メニューに少しだけ余裕を持たせておくと、心穏やかに対応できるかもしれませんね。

5. 【目的別】あなたに合った生協の選び方

ひとくちに生協(コープ)といっても、その個性はさまざまです。品揃えやサービス、大切にしているこだわりに違いがありますから、ご自身の暮らしのスタイルにぴったりの生協を見つけたいものですよね。ここでは、目的別にどのような生協が合っているのか、選び方のヒントをいくつかご紹介します。あなたにぴったりの生協を見つけるお手伝いができればうれしいです。

5.1 子育て中のご家庭におすすめの生協

小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では、安心できる食材はもちろん、毎日のごはん作りを少しでも楽にしてくれるサービスが心強い味方になるはず。特に、離乳食や幼児食が充実していたり、子育て世帯へのお得な割引があったりする生協は、多くのお母さん・お父さんから支持されています。ここでは、子育て世帯に特に人気の生協を3つ見ていきましょう。

5.1.1 コープデリ

関東信越の広いエリアで利用できる、国内最大級の生協です。商品の種類がとにかく豊富で、食料品から日用品まで何でも揃うのが魅力。特に、カット済みの食材と調味料がセットになったミールキットは、忙しい日の夕食作りの救世主になってくれますよ。子育て世帯向けの割引制度も手厚く、多くの方が利用しています。

項目特徴
対応エリア東京都、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県、新潟県
主な特徴圧倒的な品揃え。便利なミールキット「Co-op Deli Meal Kit」が人気。アレルギーに配慮した商品も豊富。
子育て割引「赤ちゃん割引」で妊娠中から1歳未満まで宅配サービス料が無料に。その後も「子育て割引」で割引が続くのがうれしい点です。(※割引内容は地域により異なります)コープデリ公式サイトでご確認ください。

5.1.2 パルシステム

「食の安全」に強いこだわりを持つことで知られる生協です。産直の新鮮な野菜やお肉、化学調味料をできるだけ使わない加工品など、素材の良さを大切にした商品が揃っています。特に、裏ごし野菜など手間のかかる離乳食を手軽に準備できる「yumyum(ヤムヤム)」シリーズは、子育て中のご家庭に大人気。安心できるものを子どもに食べさせたい、と願う方にぴったりです。

項目特徴
対応エリア東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、福島県、山梨県、長野県、静岡県、新潟県
主な特徴産直・国産にこだわり、独自の厳しい基準をクリアした商品が中心。オリジナルの人気商品が多数。
子育て割引母子手帳の交付から1歳未満まで手数料が無料になる「ベイビー特典」など、お得な制度があります。(※特典内容は地域により異なります)詳しくはパルシステム公式サイトでご確認ください。

5.1.3 おうちコープ

神奈川、静岡、山梨にお住まいの方に親しまれている生協です。子育て支援に力を入れており、離乳食やアレルギー対応食の品揃えが充実しています。スーパーマーケットのような感覚で利用できる手頃な価格帯の商品も多く、家計にやさしいのもうれしいポイント。地域に密着した、暮らしに寄り添うサービスが魅力です。

項目特徴
対応エリア神奈川県、静岡県、山梨県
主な特徴離乳食・幼児食の「きらきらステップ」シリーズが人気。手頃な価格帯の商品が多く、普段使いしやすい。
子育て割引妊娠中から3歳未満まで宅配サービス料が無料になる「子育て割」があり、長くお得に利用できます。(※2024年5月時点の情報)最新情報はおうちコープ公式サイトでご確認ください。

5.2 食材の安全性にこだわりたい方におすすめの生協

口にするものだからこそ、どこで、どのようにつくられたのかが気になるという方も多いのではないでしょうか。生協の中には、独自の厳しい基準を設けて、とことん食の安全を追求しているところがあります。ここでは、特に食材へのこだわりが強いことで知られる生協をご紹介します。

5.2.1 生活クラブ

「サステイナブル(持続可能)な社会」を目指し、食の安全だけでなく、環境や健康にも配慮した活動を行っている生協です。取り扱う商品は「消費材」と呼ばれ、国産、無添加、減農薬を基本とした、独自の厳しい基準をクリアしたものだけが並びます。生産者とのつながりを大切にし、安心の先にある「おいしさ」も追求しているのが特徴です。出資金は他の生協に比べて少し高めですが、それも品質への信頼の証といえるでしょう。

項目特徴
対応エリア北海道、東北、関東、甲信越、東海、近畿、九州の一部(22都道府県)
主な特徴非常に厳しい安全基準。添加物や農薬の使用を極力抑えたオリジナル商品が中心。環境に配慮した瓶のリユースなども行っている。
公式サイト生活クラブ公式サイト

5.2.2 グリーンコープ

西日本を中心に展開し、「いのちと健康、暮らしを守る」をスローガンに掲げる生協です。農薬や化学肥料に頼らない産直の農産物をはじめ、食品添加物を厳しくチェックした加工品など、安心して食べられるものだけを届けてくれます。遺伝子組み換え作物にも反対の立場を明確にしており、食の未来を真剣に考える姿勢が多くの組合員から信頼されています。

項目特徴
対応エリア近畿、中国、四国、九州の16府県
主な特徴産直、無農薬・減農薬の農産物が豊富。遺伝子組み換え食品は扱わないなど、食の安全への強い意志が感じられる。
公式サイトグリーンコープ公式サイト

5.3 一人暮らしや共働き世帯におすすめの生協

お仕事などで毎日お忙しい方や、一人暮らしの方にとっては、手軽さと便利さが何より大切ですよね。栄養バランスの取れた食事をしたいけれど、なかなか自炊の時間が取れない、という方も多いかもしれません。そんな方には、次のような点に注目して生協を選んでみることをおすすめします。

  • ミールキットや調理済み惣菜の充実度
    包丁いらず、火にかけるだけで一品が完成するミールキットや、温めるだけのお惣菜が充実していると、毎日の食事がぐっと楽になります。仕事で疲れて帰ってきた日でも、手軽においしいごはんが食べられるのは、何よりもうれしいことですよね。
  • 少量・使い切りサイズの商品
    一人暮らしだと、野菜やお肉を使いきれずに無駄にしてしまうことも。そんな悩みを解決してくれる、少量パックや使い切りサイズの商品が揃っているかも大切なポイントです。
  • 注文のしやすさ
    スマートフォンアプリで、通勤電車の中など、すきま時間にさっと注文できると便利です。カタログを広げる時間がなくても、手軽に注文できるかどうかを確認してみましょう。
  • 不在時でも安心の受け取り方法
    日中家を空けることが多い方は、置き配の対応も気になるところ。専用の保冷ボックスやカバーをかけて玄関先に置いてくれるなど、不在時でも安心して商品を受け取れるサービスが整っている生協を選ぶと安心です。

これらの点を踏まえると、品揃えが豊富でミールキットも充実している「コープデリ」や、時短に役立つ商品が多い「パルシステム」などが使いやすい選択肢として考えられます。ご自身の暮らしのリズムや食の好みに合わせて、ぜひじっくりと検討してみてくださいね。

6. 生協の始め方 加入から利用開始までの流れ

「生協って、なんだか手続きが難しそう…」と感じていませんか?ご安心ください。生協の利用開始は、いくつかの簡単なステップで進められます。ここでは、あなたの暮らしに生協を迎えるための手順を、一つひとつ丁寧に見ていきましょう。

6.1 STEP1 資料請求やお試しセットを申し込む

まずはじめは、あなたの暮らしに合いそうな生協を見つけるところから。気になる生協があったら、公式サイトや電話で資料請求をしてみましょう。詳しい案内やカタログが届き、どんな商品があるのか、どんなサービスが受けられるのかをじっくりと知ることができます。

特におすすめしたいのが、多くの生協が用意している「お試しセット」です。人気の食材やミールキットなどが、通常よりもずっとお得な価格で試せる特別なセットで、その生協の品質や味を実際に確かめる絶好の機会。無理な勧誘などもありませんから、まずは気軽な気持ちで、いくつか取り寄せて比較検討してみるのも楽しい時間になりますよ。

6.2 STEP2 加入手続きと出資金の支払い

利用したい生協が決まったら、いよいよ加入の手続きです。手続きは、インターネットの申し込みフォームや、資料請求時に同封されている申込書で行うのが一般的です。担当の方がお近くに来た際に、直接説明を聞きながら手続きを進めることもできます。

手続きの際には、組合員になるための「出資金」を支払います。これは入会金や会費とは異なり、生協を運営するための元手となる大切なお金です。金額は生協によって異なりますが、500円や1,000円から始められるところがほとんど。この出資金は、生協を辞める(脱退する)ときには全額返還されるので、安心してくださいね。

項目内容
ご本人情報お名前、ご住所、生年月日、連絡先など
支払い情報利用代金の引き落としに使う銀行口座やクレジットカードの情報
出資金加入時に支払うお金(500円~1,000円程度が一般的)

6.3 STEP3 カタログやアプリで注文し利用開始

加入手続きが無事に終わると、いよいよお買い物が始まります。生協の注文方法は、あなたの暮らしのスタイルに合わせて選べるのが嬉しいところ。

週に一度届く紙のカタログをパラパラとめくりながら、献立を考えるのが好きな方もいらっしゃるでしょう。一方、スマートフォンに慣れている方なら、専用アプリやインターネットの注文サイトが便利です。いつでもどこでも好きな時に注文でき、アレルギー設定や過去の注文履歴からのおすすめ表示など、便利な機能も充実しています。

注文の締め切り日までに欲しい商品を注文すれば、決められた曜日にご自宅まで届けてくれます。さあ、あなたらしい素敵な生協ライフの始まりです。

7. 生協とは何か知りたい人のためのQ&A

生協を始めたいけれど、細かい部分が気になって一歩踏み出せない…そんなあなたのために、よくある質問をQ&A形式でまとめました。疑問や不安を解消して、安心して生協のある暮らしをスタートさせましょう。

7.1 出資金は退会時に返金される?

はい、生協を退会(脱退)する際には、お預かりしていた出資金は原則として全額返金されますのでご安心ください。

出資金は、生協の安定した運営のために組合員みんなで出し合う大切な資金ですが、あくまで「預かり金」という扱いです。株券のように価値が変動したり、会費のように消えてしまったりするものではありません。返金の時期や手続き方法は生協によって異なりますので、退会を希望される際は、加入している生協の窓口にご確認くださいね。

7.2 毎週注文しないとダメ?

いいえ、毎週必ず注文しなければならない、という決まりはありません。旅行で家を空ける週や、冷蔵庫に食材がたくさんある週など、お休みしたい時は自由に休めます

ご自身の暮らしのペースに合わせて、必要な時に必要な分だけ利用できるのが生協の便利なところです。ただし、生協によっては注文をお休みする週でも、カタログのお届けなどに伴う「基本手数料」や「個配手数料」といった費用が少額かかる場合があります。手数料の体系は地域や生協によってさまざまですので、加入前に確認しておくとより安心ですよ。

7.3 留守にしていても商品は受け取れる?

はい、お仕事やお出かけでご不在の場合でも、多くの場合、問題なく商品を受け取ることができます。

事前に指定した場所(玄関前など)に、商品を専用の保冷箱や保冷バッグに入れて届けてくれる「置き配」サービスが基本です。冷凍品や冷蔵品も、保冷剤やドライアイスでしっかりと温度管理されているので、品質が落ちる心配もありません。ご希望の方には、雨風や盗難を防ぐための専用カバーや、鍵付きの安全ボックスを貸し出してくれる生協もありますので、セキュリティ面が気になる方も安心ですね。

7.4 組合員の特典はある?

はい、生協にはお買い物以外にも、組合員の暮らしを応援してくれるうれしい特典がたくさん用意されています。

代表的なものには、以下のような特典があります。

特典の種類内容の例
利用割引制度赤ちゃんや小さなお子さまがいるご家庭向けの「子育て割引」や、一定の年齢以上の方を対象とした「シニア割引(シルバー割引)」など、配送料が割引または無料になる制度。
イベント・講座組合員が参加できる料理教室や、商品の生産者と交流できる産地見学会、子育てサークルなど。
提携サービスの優待地域のレジャー施設や映画館、ホテル、人間ドックなどを組合員価格で利用できるサービス。
共済や保険手頃な掛金で加入できる、もしもの時のための共済(保険)制度。

こうした特典を活用することで、毎日のお買い物が便利になるだけでなく、暮らし全体がより豊かになります。特典の内容は生協によって特色がありますので、ぜひお住まいの地域の生協の情報をチェックしてみてください。

8. まとめ

生協とは、組合員一人ひとりが出資金を出し合い、みんなで利用・運営する助け合いの仕組みです。安全に配慮された商品が手に入り、買い物の手間が省けるなど、日々の暮らしに嬉しいメリットがたくさんありますね。ご自身のライフスタイルや大切にしたいことに合わせて選ぶことで、毎日の食事がもっと豊かで楽しいものになるでしょう。この記事が、あなたにぴったりの生協を見つけるための一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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