スーパーのししゃもは偽物?本物?本ししゃもと樺太ししゃも(カペリン)の違いを解説

食卓でおなじみのししゃも。「スーパーで見かけるものは、もしかして本物ではないの?」と、ふと気になったことはありませんか。この記事を読めば、その疑問がすっきり解消されるはずです。実は、普段私たちがよく口にしているのは「樺太ししゃも(カペリン)」という種類。北海道などで獲れる「本ししゃも」とは異なる理由や、見分け方のポイントをわかりやすく解説しますね。

目次

1. スーパーでよく見るししゃもは偽物なの?

毎日の食卓やお弁当のおかずとして、スーパーで手軽に買える「ししゃも」。こんがり焼いて食べると、香ばしくて美味しいですよね。でも、そのししゃも、「実は本物じゃないかもしれない」なんて話を聞いたことはありませんか?「偽物」だなんて聞くと、なんだか少し心配になってしまいますよね。この章では、そんな「ししゃも」にまつわる疑問について、一緒に見ていきましょう。

1.1 「偽物」と呼ばれる魚の正体は樺太ししゃも(カペリン)

「え、じゃあいつも食べているししゃもは何なの?」と驚かれたかもしれませんね。実は、私たちがスーパーなどで「ししゃも」としてよく見かけている魚の多くは、「樺太ししゃも(カラフトシシャモ)」、またはその英名である「カペリン」という種類の魚なのです。「偽物」という言葉は少し刺激的ですが、正確には「本物のししゃもとは別の種類の魚」ということなのですね。樺太ししゃもは、姿形が本物のししゃもとよく似ているため、代用品として広く流通しているのです。

1.2 なぜ樺太ししゃもが「偽物」と言われることがあるのか

では、どうして樺太ししゃもが「偽物」なんて言われてしまうことがあるのでしょうか。それにはいくつかの理由が考えられます。

まず、本物のししゃも(「本ししゃも」と呼ばれます)と樺太ししゃもは、見た目がとてもよく似ていることです。そのため、専門家でなければ見分けるのが難しい場合があります。そして、本ししゃもは漁獲量が少なく、希少で高価な魚であるのに対し、樺太ししゃもは比較的安価で手に入りやすいという背景があります。そのため、より手頃な価格で提供できる樺太ししゃもが「ししゃも」として市場に多く出回るようになったのですね。

また、長年にわたり樺太ししゃもを「ししゃも」として食べてきた私たち消費者側も、それが当たり前になっていて、特に区別を意識してこなかったという事情もあるかもしれません。こうした背景から、本物のししゃもを知る人から見ると、樺太ししゃもが「偽物」という表現で語られることがあるのです。決して樺太ししゃも自体が劣っているという意味ではないのです。

2. 本物のししゃも「本ししゃも」とは

スーパーでよく見かけるししゃもとは別に、「本ししゃも」と呼ばれる特別な種類のししゃもがいることをご存知でしょうか。この「本ししゃも」こそが、昔ながらの味わいを持つ、正真正銘のししゃもなのです。ここでは、その貴重な本ししゃもについて、詳しくご紹介してまいりますね。

2.1 本ししゃもの特徴と生態

本ししゃもは、学名をSpirinchus lanceolatusといい、キュウリウオ科キュウリウオ属に分類される魚です。世界中でも北海道の太平洋沿岸の一部にしか生息していない日本固有の魚種で、その希少性から高級魚としても知られています。

見た目の特徴としては、体長が15cm前後で、体は細長く、銀白色に輝く美しい姿をしています。鱗はとても細かく、手で触れると剥がれやすいのも特徴の一つです。秋になると、産卵のために群れをなして川を遡上するという、興味深い生態を持っています。「ししゃも」という名前の由来は、アイヌ語の「スス・ハム」または「シュシュ・ハモ」で、「柳の葉の魚」という意味があると言われています。その名の通り、柳の葉のように細長い形をしているのですね。

2.2 本ししゃもの主な産地 北海道鵡川町など

本ししゃもの主な産地は、北海道の太平洋沿岸、特に勇払郡鵡川町(むかわちょう)が全国的にも有名です。鵡川町で水揚げされるししゃもは「鵡川ししゃも」として地域ブランドにもなっており、その品質の高さから多くの食通に愛されています。

その他にも、釧路(くしろ)や十勝(とかち)沿岸などでも漁獲されますが、漁獲量は限られています。それぞれの地域で大切に漁獲され、伝統的な製法で加工されることが多いようです。もし北海道を訪れる機会があれば、ぜひ本場の本ししゃもを味わってみたいものですね。

2.3 本ししゃもの旬の時期

本ししゃもの最も美味しい旬の時期は、産卵のために川に近づく10月下旬から11月下旬頃の約1ヶ月間と非常に短いのです。この時期のししゃもは、オスもメスも脂がのり、特にメスは卵をたくさん抱えているため、プチプチとした食感と濃厚な旨味を堪能できます。

この短い漁期に合わせて、産地ではししゃも漁が解禁され、新鮮な本ししゃもが市場に出回ります。旬の時期に獲れた本ししゃもは、干物などに加工されて通年で楽しむこともできますが、やはり獲れたての味わいは格別と言えるでしょう。まさに秋の味覚の代表格の一つですね。

3. 樺太ししゃも(カペリン)とは

スーパーの鮮魚コーナーや居酒屋さんなどで、私たちが普段「ししゃも」として親しんでいる魚の多くは、実は「樺太ししゃも(カラフトシシャモ)」、またの名を「カペリン」といいます。本物のししゃも(本ししゃも)とは種類が異なる魚ですが、私たちの食卓には欠かせない存在ですよね。ここでは、そんな身近な樺太ししゃもについて、その特徴や魅力を詳しくご紹介いたします。

3.1 樺太ししゃもの特徴と生態

樺太ししゃもは、キュウリウオ目キュウリウオ科カラフトシシャモ属に分類される海水魚です。見た目は本ししゃもに似ていますが、少し小ぶりで細長い体つきをしています。体色は銀白色で、鱗(うろこ)が非常に細かく、光沢があるのが特徴です。オスとメスでは形が少し異なり、特にオスは尻びれがメスよりも大きいという違いがあります。

樺太ししゃもは、主に北大西洋や北太平洋の冷たい海に生息しています。アイスランド、ノルウェー、カナダ、ロシアなどの沖合で大きな群れを作って回遊し、春から夏にかけて産卵のために沿岸へ近づいてきます。産卵場所は、砂浜や浅い海の砂地です。寿命は一般的に数年程度といわれています。市場に出回るものの多くは、お腹にたくさんの卵を抱えたメスで、そのプチプチとした食感が人気ですね。

3.2 樺太ししゃもの主な産地 ノルウェーやカナダなど

日本で消費される樺太ししゃものほとんどは輸入品です。主な産地は、ノルウェー、アイスランド、カナダといった北大西洋や北極海に面した国々です。これらの国々で漁獲された樺太ししゃもは、鮮度を保つために船上で急速冷凍されたり、現地の工場で加工されたりして、日本へ運ばれてきます。特にノルウェー産やカナダ産のものは、スーパーなどでよく見かけるのではないでしょうか。

これらの国々では、樺太ししゃもは重要な水産資源の一つとして、漁獲枠などを設定し、資源管理を行いながら漁業が行われています。

3.3 樺太ししゃもは一年中手に入りやすい

樺太ししゃもが私たちの食卓に頻繁に登場する理由の一つは、一年を通して比較的安定して手に入りやすいからです。これは、樺太ししゃもの漁獲量が本ししゃもに比べて非常に多く、また広範囲の海域に生息しているためです。さらに、主な産地である北欧やカナダなど複数の国から輸入されているため、いずれかの地域で不漁があったとしても、他の地域からの供給でカバーできることが多いのです。

また、冷凍技術の進歩により、漁獲された樺太ししゃもは品質を保ったまま長期間保存し、遠く日本まで輸送することが可能になりました。このような理由から、私たちは季節を問わず、スーパーなどで手頃な価格で樺太ししゃもを購入することができるのですね。

4. 本ししゃもと樺太ししゃも(カペリン)の決定的な違い ししゃもの偽物との見分け方

スーパーなどで手軽に購入できる「ししゃも」ですが、「これは本物のししゃもではないらしい」と耳にして、どちらが本物なの?と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。食卓でおなじみのししゃもと、いわゆる「本物」のししゃもには、実はいくつかの違いがあるのです。ここでは、その決定的な違いや見分け方のポイントを、わかりやすくご紹介いたします。これを知れば、あなたも「ししゃも博士」になれるかもしれませんよ。

4.1 見た目の違いで見分けるポイント

まず、もっともわかりやすいのが見た目の違いです。普段何気なく見ているししゃもも、じっくり観察してみると、本物の「本ししゃも」と、代用品として流通している「樺太ししゃも(カペリン)」とでは、姿かたちにいくつかの特徴的な違いが見られます。ここでは、主な3つのポイントに絞ってご説明しますね。

4.1.1 大きさと体形

本ししゃもと樺太ししゃも(カペリン)では、まず体の大きさと形に違いがあります。本ししゃもの方が全体的にやや大きく、スマートな印象を受けるでしょう。特にオスの本ししゃもは、繁殖期になると体が大きくなり、より立派な姿になります。

特徴本ししゃも樺太ししゃも(カペリン)
大きさの目安オスで約15cm~18cm、メスで約12cm~15cm程度。比較的大きめです。オス・メスともに約10cm~13cm程度。本ししゃもに比べると小ぶりです。
体形細長く、スマートな流線形をしています。特にオスは体高があり、精悍な印象です。やや丸みを帯びており、ずんぐりとした体形に見えることがあります。

4.1.2 色合いと鱗

体の色合いや鱗(うろこ)の様子も、見分ける際の大切な手がかりとなります。本ししゃもは透明感のある美しい銀白色をしており、鱗も非常に細かいのが特徴です。一方、樺太ししゃもは、本ししゃもに比べるとやや黄色みを帯びて見えることがあります。

特徴本ししゃも樺太ししゃも(カペリン)
体色銀白色で、背の部分はやや青みがかったり、暗褐色を帯びたりします。全体的に透明感があります。全体的に銀白色ですが、本ししゃもに比べるとやや黄色みがかったり、白っぽく見えることがあります。
鱗(うろこ)非常に細かく、皮と一体化しているように見えるため剥がれにくいです。手触りは比較的滑らかです。本ししゃもよりは鱗がやや大きく、調理中などに剥がれやすいことがあります。

4.1.3 顔つきと口の大きさ

お魚の顔つきにも、種類によって個性があらわれるものです。本ししゃもは、体に比べて顔が小さく、口も控えめな大きさです。そのため、目が相対的に大きく見えるのも特徴の一つと言えるでしょう。じっくりと見比べてみると、その違いに気づくはずです。

特徴本ししゃも樺太ししゃも(カペリン)
顔つき目が比較的大きく、顔全体は小さい印象です。上品で優しい顔つきをしています。本ししゃもに比べると、顔がやや大きく、目も標準的な大きさに見えます。
口の大きさ口は小さく、あまり目立ちません本ししゃもよりも口が大きく、やや開いているように見えることもあります。

4.2 味と食感の違い

見た目だけでなく、実際に食べたときの味や食感にも、本ししゃもと樺太ししゃも(カペリン)では違いがあります。どちらが良いということではなく、それぞれに個性があり、好みも分かれるところかもしれません。知っておくと、食べる楽しみがさらに増しますよ。

特徴本ししゃも樺太ししゃも(カペリン)
身の味わい上品な脂の甘みと、しっかりとした魚本来の濃い旨みがあります。独特の芳醇な風味があり、深みのある味わいです。比較的淡白であっさりとしており、クセが少ないのが特徴です。そのため、どんな料理にも合わせやすいと言えるでしょう。
身の食感身はふっくらとして柔らかく、ほくほくとした食感が楽しめます。水分が少なく、身が締まっています。身は本ししゃもに比べるとやや水分が多く、柔らかい食感です。
卵の味わいと食感卵はきめ細かく、プチプチとした繊細な食感。卵自体にもしっかりとした旨みと風味があります。卵のプチプチとした食感は本ししゃもと似ていますが、味わいは比較的あっさりとしています。

4.3 価格の違い 本ししゃもは高級魚?

本ししゃもと樺太ししゃも(カペリン)では、お店での販売価格にも違いが見られます。一般的に、本ししゃもは漁獲量が限られており、希少価値が高いため、「高級魚」として扱われ、樺太ししゃも(カペリン)に比べて高価になる傾向があります。特に旬の時期のものは、贈答用としても人気がありますね。一方、樺太ししゃも(カペリン)は世界各地で広範囲に漁獲され、漁獲量も安定しているため、比較的安価で手に入りやすく、日常の食卓にも取り入れやすいのが魅力です。この価格の違いも、どちらを選ぶかの大きなポイントになることでしょう。

4.4 栄養価の違いを比較

ししゃもは、頭から尻尾まで丸ごと食べられるため、カルシウムを手軽に摂取できる優れた食材です。本ししゃもも樺太ししゃも(カペリン)も、私たちの健康維持に役立つ栄養素を豊富に含んでいます。どちらも骨や歯の形成に欠かせないカルシウムや、その吸収を助けるビタミンD、さらには良質なたんぱく質などをバランス良く含んでいます。

細かく比較すると、本ししゃもの方が、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)といった、体に良いとされる不飽和脂肪酸(オメガ3系脂肪酸)をより多く含んでいると言われています。これらの栄養素は、血液を健やかに保つ効果や、記憶力・学習能力の向上などにも関わるとされ、注目されています。とはいえ、樺太ししゃも(カペリン)も栄養価が低いわけではなく、日常的に食べることで、これらの栄養素を手軽に補給できる点は大きなメリットです。どちらのししゃもも、それぞれの良さを理解して、上手に食生活に取り入れたいですね。

5. なぜ「ししゃも」として樺太ししゃもが流通しているの?

スーパーなどで手軽に買える「ししゃも」が、実は本物のししゃもではないかもしれないと聞くと、驚かれるかもしれませんね。食卓でおなじみのあの「ししゃも」が、なぜ本物の「本ししゃも」ではなく「樺太ししゃも(カペリン)」であることが多いのでしょうか。その背景には、いくつかの理由が重なっているのですよ。

5.1 本ししゃもの漁獲量の減少

まず大きな理由として、日本固有の魚である「本ししゃも」の獲れる量が、昔に比べて大きく減ってしまったことが挙げられます。本ししゃもは、北海道の太平洋沿岸の一部という、限られた地域でしか獲れない、とても貴重な魚なのです。

かつてはもう少し身近な魚でしたが、海の環境の変化や、漁獲量の調整などもあり、だんだんと数が少なくなってしまいました。そのため、本ししゃもは今では「高級魚」のひとつとして扱われるようになり、いつでもどこでも手軽に食卓へ、というわけにはいかなくなってしまったのですね。

5.2 代用品としての樺太ししゃもの普及

本ししゃもが貴重で手に入りにくくなった一方で、私たちの「ししゃもを食べたい」という気持ちは変わらずありますよね。そこで注目されたのが、見た目や大きさが本ししゃもに似ていて、比較的たくさん獲れる「樺太ししゃも(カペリン)」でした。

樺太ししゃもは、主にノルウェーやカナダ、アイスランドといった北の寒い海でたくさん漁獲される魚です。価格も手ごろで安定して供給できるため、本ししゃもの代わりとして、日本の市場に広く流通するようになったのです。私たちが普段スーパーのお魚コーナーや、お惣菜屋さんで見かける「ししゃも」の多くは、この樺太ししゃもであることが多いのですよ。

5.3 食品表示法と「ししゃも」の表記ルール

「それなら、なぜ樺太ししゃもを『ししゃも』として売ってもいいの?」と疑問に思われるかもしれませんね。実は、ここには食品の表示に関する法律のルールが関係しているのです。

現在の食品表示法では、本物のししゃも(学名:Spirinchus lanceolatus)と、樺太ししゃも(学名:Mallotus villosus、一般名:カペリン)は、別の種類の魚として区別して表示することになっています。しかし、以前は樺太ししゃもも「ししゃも」という名前で販売されることが一般的でした。その名残や、見た目が似ていることから、今でも広い意味で「ししゃも」と呼ばれることがあるのですね。

消費者が誤解しないように、水産庁は「魚介類の名称のガイドライン」を示し、適切な表示を推奨しています。具体的には、以下のように区別して表示することが望ましいとされています。

魚の種類推奨される表示名備考
本ししゃもししゃも、本ししゃも北海道太平洋沿岸で漁獲されるキュウリウオ科シシャモ属の魚です。
樺太ししゃも(カペリン)カラフトシシャモ、カペリン「ししゃも(カラフトシシャモ)」や「子持ちからふとししゃも」など、本ししゃもと区別できる名称で表示されます。商品名に「ししゃも」と使う場合は、原材料名に「からふとししゃも」と明記し、近接する場所に「カラフトししゃも(カペリン)を使用しています」といった説明書きを添えるなど、消費者が誤認しないような配慮が求められています。

スーパーなどで商品を選ぶ際には、パッケージの裏などに書かれている「名称」や「原材料名」をよく見てみると、それが本ししゃもなのか、樺太ししゃもなのかを確認することができますよ。詳しい情報については、水産庁のウェブサイト「魚介類の名称のガイドラインについて」なども参考になさってくださいね。

このように、本ししゃもの漁獲量が減ってしまったこと、そして代わりとなる樺太ししゃもが手に入りやすかったこと、さらに食品表示のルールが整うまでの経緯などが組み合わさって、樺太ししゃもが「ししゃも」として私たちの食卓に広くのぼるようになったというわけなのですね。

6. 本物のししゃも(本ししゃも)はどこで買える?

普段よく行くスーパーではなかなか見かけることのない「本ししゃも」。あの繊細で豊かな味わいを家庭でも楽しみたいけれど、一体どこで手に入るのかしら?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。ここでは、本物のししゃもを購入できる主な場所をご紹介します。

6.1 北海道のアンテナショップや物産展

本ししゃもの主な産地は北海道です。そのため、都心部などにある北海道のアンテナショップでは、旬の時期になると本ししゃもが店頭に並ぶことがあります。例えば、有楽町にある「北海道どさんこプラザ」などが有名ですね。実際に商品を見て選べるのが嬉しいポイントです。

また、デパートなどで期間限定で開催される北海道物産展も、本ししゃもに出会える絶好の機会です。物産展の情報は、デパートのウェブサイトやチラシなどでこまめにチェックしてみましょう。産地から直送された新鮮なものが手に入ることもありますよ。

これらの場所では、干したもののほか、時期によっては生のししゃもや、加工品など、さまざまな形で本ししゃもが販売されていることがあります。

6.2 通販サイトでの購入

最も手軽に本ししゃもを探せるのが、インターネットの通販サイトです。楽天市場やYahoo!ショッピングといった大手通販モールや、産地直送をうたう専門店のオンラインショップなど、多くの選択肢があります。

通販のメリットは、家にいながら手軽に注文できること、そして鵡川産など特定の産地のものを選べることや、時期によっては予約販売を利用できることなどが挙げられます。レビューや口コミを参考にしながら、信頼できるお店を選ぶと良いでしょう。

ただし、実物を見て選べないため、商品の説明や写真、お店の評価などをしっかり確認することが大切です。送料も考慮して、お得に購入できる方法を探してみてくださいね。

通販サイトで本ししゃもを探す際は、以下のようなキーワードで検索してみるのがおすすめです。

  • 「本ししゃも 通販」
  • 「鵡川 ししゃも お取り寄せ」
  • 「北海道産 ししゃも 産地直送」

6.3 高級スーパーやデパートの鮮魚売り場

数は少ないかもしれませんが、一部の高級スーパーやデパートの鮮魚売り場でも、本ししゃもを取り扱っていることがあります。特に、品質にこだわった品揃えのお店や、北海道フェアなどを定期的に開催している店舗では、見かけるチャンスがあるかもしれません。

紀ノ国屋や成城石井といった高級スーパーや、伊勢丹、三越、高島屋などの百貨店の鮮魚コーナーを覗いてみるのも良いでしょう。ただし、常時取り扱いがあるとは限らず、入荷も旬の時期に限定されることが多いため、見つけたら幸運かもしれません。お店の方に入荷状況を尋ねてみるのも一つの方法です。

これらの店舗では、品質の良いものが厳選されていることが多いですが、価格は比較的高めになる傾向があります。特別な日の食卓や、大切な方への贈り物として選ぶのも素敵ですね。

本ししゃもは、その希少性からどこでも簡単に手に入るわけではありませんが、探してみると意外な場所で見つかることもあります。ぜひ、これらの情報を参考に、本物のししゃもの美味しさを味わってみてくださいね。

7. 樺太ししゃも(カペリン)も美味しく食べられる!偽物じゃない魅力

「本ししゃも」と比べられると、どうしても「代用品」というイメージがつきまとう樺太ししゃも(カペリン)ですが、実は樺太ししゃもならではの魅力がたくさんあるのをご存知でしたか? お手頃な価格で手に入りやすく、日々の食卓にも気軽に取り入れやすい樺太ししゃもは、私たちの強い味方でもあるのです。ここでは、そんな樺太ししゃもの隠れた魅力と、美味しくいただくためのヒントをお伝えしますわ。

7.1 樺太ししゃもの魅力とおすすめの食べ方

樺太ししゃもは、本ししゃもとはまた違った美味しさがあり、調理法次第でその魅力を存分に引き出すことができますの。淡白ながらも魚の旨みがしっかりと感じられ、卵のプチプチとした食感も楽しいのが特徴です。何より、スーパーなどで手軽に購入できるのが嬉しいポイントですね。

7.1.1 樺太ししゃもならではの魅力

  • 価格がお手頃:本ししゃもに比べてぐっとお求めやすい価格なので、家計にも優しく、日常のおかずとして気兼ねなく使えますわ。
  • 調理が簡単:特別な下処理もほとんど必要なく、焼いたり揚げたりするだけで手軽に一品が完成します。忙しい日の夕食やお弁当のおかずにもぴったりです。
  • 独特の食感:特に子持ちの樺太ししゃもは、焼いたときの香ばしさと、お腹に詰まった卵のプチプチとした食感がたまりません。この食感が好きという方も多いのではないでしょうか。
  • アレンジしやすい:クセのない味わいなので、塩焼きだけでなく、唐揚げや南蛮漬け、天ぷらなど、さまざまな料理にアレンジしやすいのも魅力です。

7.1.2 手軽で美味しい!樺太ししゃも おすすめレシピ

樺太ししゃもは、シンプルに焼くだけでも美味しいですが、少し手を加えるだけで、さらに味わい深い一品に変身します。いつもの食卓がもっと豊かになる、おすすめの食べ方をご紹介しますね。

定番の塩焼き
フライパンや魚焼きグリル、オーブントースターで手軽に調理できます。軽く塩を振って焼くだけで、香ばしい香りと卵の食感が楽しめます。レモンを絞ったり、大根おろしを添えたりするのもおすすめですわ。

サクサク衣の唐揚げ
下味をつけた樺太ししゃもに片栗粉をまぶして揚げるだけ。外はサクサク、中はふっくらとした食感が楽しめます。お子様にも喜ばれる一品ですし、お酒のおつまみにもぴったりです。

さっぱり美味しい南蛮漬け
揚げた樺太ししゃもを、甘酢と香味野菜(玉ねぎ、人参、ピーマンなど)で作ったタレに漬け込みます。酸味が食欲をそそり、野菜も一緒に摂れるので、栄養バランスも良いですね。作り置きもできるので便利です。

ふっくら天ぷら
天ぷらにすると、樺太ししゃもの淡白な味わいが引き立ち、ふっくらとした身と卵の食感をより一層楽しめます。抹茶塩などでいただくと、上品な味わいになりますわ。

7.2 栄養満点 樺太ししゃもの健康効果

樺太ししゃもは、手頃な価格でありながら、私たちの体に必要な栄養素をしっかりと含んでいる優秀な食材ですの。特に注目したい栄養素とその働きについて見ていきましょう。

栄養素主な働き
カルシウム骨や歯を丈夫にし、骨粗しょう症の予防に役立ちます。神経の働きを正常に保つ効果も期待できます。
ビタミンDカルシウムの吸収を助ける働きがあります。骨の健康維持に欠かせない栄養素です。
タンパク質筋肉や内臓、皮膚、髪の毛など、体を作る上で基本となる栄養素です。
DHA(ドコサヘキサエン酸)青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸の一種で、脳の働きを活性化させたり、血液をサラサラにする効果が期待されます。
EPA(エイコサペンタエン酸)DHAと同様に不飽和脂肪酸の一種で、血液中の中性脂肪を減らす働きや、動脈硬化の予防に役立つとされています。

これらの栄養素をバランス良く含んでいる樺太ししゃもは、成長期のお子様から、健康が気になる私たち世代まで、幅広い方におすすめしたい食材です。特に丸ごと食べられる魚なので、カルシウムを効率よく摂取できるのが嬉しいですね。日々の食事に上手に取り入れて、美味しく健康的な生活を送りましょう。

8. まとめ

スーパーでよく見かける「ししゃも」の多くは、実は「樺太ししゃも(カペリン)」という魚なのですね。日本の固有種である「本ししゃも」とは種類が異なり、本ししゃもの漁獲量が少ないため、代用品として流通しているというわけです。本ししゃもは希少で風味豊かですが、樺太ししゃもも栄養があり手軽に美味しくいただけます。それぞれの違いを知り、どちらの魅力も楽しんでみてはいかがでしょうか。食卓に新たな発見があるかもしれませんね。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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