9月の花は?見頃の花の名前と花言葉一覧

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夏の暑さが和らぎ、心地よい秋風が吹き始める9月。この時期ならではの美しい花々が、私たちの心を和ませてくれます。この記事では、秋の訪れを告げるコスモスや彼岸花といった代表的な花の名前や花言葉はもちろん、全国のおすすめ名所からおうちでの楽しみ方まで、9月の花に関する情報を網羅的にご紹介します。季節の移ろいを感じながら、あなたの毎日にそっと彩りを添えるお気に入りの花を見つけてみませんか。

目次

1. 9月に見頃を迎える代表的な花

夏の賑わいが少しずつ落ち着き、朝晩の風にふと秋の気配を感じる9月。この時期、私たちの心を和ませてくれる美しい花々が次々と見頃を迎えます。ここでは、日本の秋を代表する、特に親しまれている5つの花をご紹介します。それぞれの花が持つ物語や花言葉を知ると、お散歩の道すがら見かける花も、より一層愛おしく感じられるかもしれませんね。

1.1 秋の訪れを告げるコスモス

「秋桜」という漢字が表すように、秋の青空によく映えるコスモス。風にそっと揺れる可憐な姿は、多くの人々に愛される秋の風物詩です。公園や河川敷などで群生している様子は、まるで花の絨毯のよう。その優しい佇まいに、心がふっと軽くなるのを感じます。

1.1.1 コスモスの花言葉

コスモスの全般的な花言葉は「乙女の真心」「調和」「謙虚」です。その繊細で整った花びらの様子から、このような言葉が付けられたといわれています。また、色によっても少しずつ意味合いが変わってきますので、花束を贈る際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

  • ピンクのコスモス:「乙女の純潔」
  • 白のコスモス:「優美」「美麗」
  • 赤のコスモス:「乙女の愛情」「調和」
  • 黄色のコスモス:「野生的な美しさ」「自然美」

1.1.2 コスモスの種類と特徴

ひとくちにコスモスと言っても、実はさまざまな種類があります。よく見かけるピンクや白のコスモスは「センセーション」という品種群です。他にも、オレンジや黄色の花を咲かせる「キバナコスモス」や、ほんのりチョコレートのような甘い香りがする「チョコレートコスモス」など、個性豊かな仲間たちがいます。それぞれの違いを楽しみながら観察するのも素敵ですね。

1.2 お彼岸の時期に咲く彼岸花

秋のお彼岸が近づくと、まるでその時を計ったかのように、田んぼのあぜ道や土手にすっと茎を伸ばして咲く彼岸花。「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」という別名でも知られています。葉を持たず、燃えるような赤い花だけが咲き誇る姿は、どこか神秘的で、はっとするほどの美しさがあります。

1.2.1 彼岸花の花言葉

彼岸花の花言葉は「情熱」「独立」「再会」「また会う日を楽しみに」などです。お墓の近くでよく見られることから少し寂しい印象を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、「再会」という言葉には、大切な人への想いが込められているようで心に響きます。ただし、球根に毒があるため、お子様やペットが誤って口にしないよう注意が必要です。

1.2.2 彼岸花の名所

全国各地に彼岸花の群生が見られる名所があります。特に埼玉県日高市の「巾着田曼珠沙華公園」は、500万本もの彼岸花が真紅の絨毯のように広がる光景で知られ、圧巻の美しさです。一面に広がる幻想的な景色は、一度は訪れてみたいものですね。

1.3 甘い香りが魅力のキンモクセイ

金木犀の写真

どこからともなく漂ってくる甘く優しい香りで、秋の訪れを知らせてくれるキンモクセイ。花の姿を探すより先に、その香りに気づくことも多いのではないでしょうか。小さなオレンジ色の花が寄り添うように咲く姿は、とても愛らしいです。この香りをかぐと、懐かしい記憶がよみがえるという方も多いかもしれません。

1.3.1 キンモクセイの花言葉

キンモクセイの花言葉は「謙虚」「気高い人」「真実の愛」です。雨が降るとその芳香を惜しげもなく放ちながらも、すぐに散ってしまう潔さから「謙虚」という花言葉が付けられたと言われています。その奥ゆかしい姿にぴったりの言葉ですね。

1.3.2 キンモクセイとギンモクセイの違い

キンモクセイには、白い花を咲かせる「ギンモクセイ」という仲間がいます。どちらも素敵な香りがしますが、少し違いがあります。見かけたときに見分けてみるのも楽しいですよ。

種類花の色香りの強さ葉の特徴
キンモクセイ(金木犀)オレンジ色強い縁がなめらか(鋸歯が少ない)
ギンモクセイ(銀木犀)白色控えめ・優しい縁がギザギザしている(鋸歯が多い)

1.4 秋の七草のひとつ桔梗(キキョウ)

古くから日本で親しまれ、万葉集にも詠まれている桔梗。凛とした紫色の花は、気品があり、見る人の心を惹きつけます。秋の七草のひとつにも数えられ、日本の秋の風景にしっくりと馴染む花です。風船のように膨らんだ蕾が、ポンと音を立てるように開く様子もユニークで可愛らしいですね。

1.4.1 桔梗の花言葉

桔梗の主な花言葉は「永遠の愛」「誠実」「気品」です。とある物語で、愛する人を一途に待ち続けた若い女性が桔梗になったという伝説から、これらの花言葉が生まれたとされています。色別では、紫は「気品」、白は「清楚」といった意味も持ちます。

1.4.2 桔梗の見頃

桔梗は初夏から咲き始め、9月頃まで長く楽しむことができる花です。夏の暑さが和らぎ、涼しい風が吹き始める頃に見る桔梗は、また格別な趣があります。すっと伸びた茎の先に咲く星形の花が、秋の空に美しく映えます。

1.5 日本の秋を彩るシュウメイギク

「秋明菊」と書く名前の通り、秋の庭を明るく彩ってくれるシュウメイギク。菊という名前がついていますが、実はアネモネの仲間です。風にそよぐ嫋やか(たおやか)な花姿は、日本の秋の情緒を感じさせます。切り花にしても長持ちするので、お部屋に飾るのにも向いています。

1.5.1 シュウメイギクの花言葉

シュウメイギクの花言葉は「薄れゆく愛」「忍耐」「多感なとき」です。どこか切なさを感じさせる言葉ですが、これは儚げに咲く花の姿に由来すると言われています。可憐な見た目の奥に秘められた、芯の強さを感じさせる花でもあります。

1.5.2 シュウメイギクの種類

シュウメイギクには、花びらが一枚ずつ開く「一重咲き」と、花びらが重なり合って豪華な印象の「八重咲き」があります。花の色も、優しいピンク色や清楚な白色などがあり、それぞれに違った魅力を持っています。お庭に植えれば、毎年秋になると美しい花を咲かせてくれるでしょう。

2. 【一覧】まだまだある9月に咲く花の名前と花言葉

秋の気配が深まる9月、私たちの周りには、ご紹介した代表的な花のほかにも、たくさんの美しい花が咲き誇ります。道端にそっと咲く可憐な草花から、お庭を彩る樹木の花、そして香りも楽しめるハーブまで。ここでは、知ればもっとお散歩が楽しくなる、9月に見頃を迎える花々を一覧でご紹介しますね。

2.1 9月が見頃の草花

秋風にそよぐ草花たちは、どこか懐かしく、優しい気持ちにさせてくれます。秋の七草に数えられる花も多く、日本の秋の原風景を感じさせてくれるでしょう。お気に入りの花を見つけてみてくださいね。

花の名前花言葉ひとことメモ
ダリア華麗、優雅、感謝咲き方や色の種類が非常に豊富で、見る人を楽しませてくれる華やかな花です。
リンドウ(竜胆)誠実、正義、悲しんでいるあなたを愛するすっと伸びた茎に咲く、凛とした青紫色の花が印象的。秋の野山を代表する花の一つです。
フジバカマ(藤袴)あの日を思い出す、ためらい、優しい思い出秋の七草のひとつ。乾燥させると桜餅のような甘い香りがすることから、昔から人々に愛されてきました。
オミナエシ(女郎花)美人、はかない恋、親切こちらも秋の七草のひとつ。粟のような小さな黄色い花が集まって咲く姿が、秋の空によく映えます。
ワレモコウ(吾亦紅)変化、もの思い、愛慕暗い赤色の丸い花穂が、秋の訪れを感じさせる風情のある花です。他の花を引き立てる名脇役としても活躍します。
ハギ(萩)思案、内気、柔軟な精神秋の七草の筆頭に挙げられることも多い、日本人に馴染み深い花。枝垂れる枝に咲く可憐な花が美しいですね。
ケイトウ(鶏頭)おしゃれ、気取り、風変わりニワトリのトサカのような、ユニークな形が目を引きます。燃えるような鮮やかな色で、秋の花壇を元気に彩ります。
センニチコウ(千日紅)色あせぬ愛、不朽カサカサとした手触りの丸い花が特徴。その名の通り花色が長持ちするため、ドライフラワーとしても人気があります。

2.2 9月が見頃の樹木の花

空が高くなる秋、庭木や公園の木に咲く花は、私たちの目を楽しませてくれます。夏から咲き続けるエネルギッシュな花もあれば、しっとりと秋の風情をまとう花もありますよ。

花の名前花言葉ひとことメモ
サルスベリ(百日紅)雄弁、愛嬌、あなたを信じる「百日紅」の名の通り、夏から秋にかけて長い期間、華やかな花を咲かせ続けます。つるつるとした幹も特徴的です。
フヨウ(芙蓉)繊細な美、しとやかな恋人朝に咲いて夕方にはしぼんでしまう一日花。しっとりとしたその美しさは、美人の顔に例えられることもあります。
ムクゲ(木槿)信念、新しい美フヨウと同じく夏から秋に咲く一日花ですが、次々と新しい花を咲かせ続ける生命力が魅力です。

2.3 9月が見頃のハーブの花

暮らしに彩りと癒やしを与えてくれるハーブ。この時期には、美しい花を咲かせるものもたくさんあります。爽やかな香りに包まれながら、可憐な花を眺めるのも素敵な時間ですね。

花の名前花言葉ひとことメモ
アメジストセージ家族愛、家庭の徳ベルベットのような柔らかな手触りの萼(がく)から、白い花が顔をのぞかせます。美しい紫色が秋の庭を彩ります。
チェリーセージ燃ゆる思い、知恵、尊重さくらんぼのような甘い香りがする小さな花をたくさん咲かせます。赤やピンク、白など花色も様々です。
ローズマリー思い出、記憶、静かな力強さお料理でもおなじみのハーブ。すっきりとした香りの葉の中に、青や紫の小さな花を咲かせます。

※花言葉には様々な説があり、ここでご紹介するものは一例です。より詳しい情報は、みんなの趣味の園芸(NHK出版)などの専門サイトも参考にしてみてくださいね。

3. 9月の誕生花と花言葉

9月生まれの方、お誕生日おめでとうございます。ご自身の誕生花をご存知ですか?古くから、生まれた月日にちなんだ花は、その人の運命や性格を象徴するお守りのような存在として親しまれてきました。ここでは、9月を代表する誕生花と、一日一日を彩る特別な花々を、心温まる花言葉とあわせてご紹介します。大切な方への贈り物の参考に、またご自身の毎日に彩りを添えるきっかけに、ぜひご覧くださいね。

3.1 9月全体の誕生花

9月全体の誕生花として知られているのが、大輪の華やかな姿が美しい「ダリア」です。夏の終わりから秋にかけて見頃を迎え、赤、白、ピンク、黄色など色の種類が豊富で、咲き方も一重咲きから豪華な八重咲きまで、その表情は実にさまざま。その堂々とした咲き姿から、お祝いのブーケやアレンジメントにも人気の高い花です。

ダリアが持つ花言葉は「華麗」「優雅」「気品」「感謝」など。その美しい姿にふさわしい、前向きで素敵な言葉が並びます。色によっても少しずつ意味合いが変わるため、贈る相手や伝えたい気持ちに合わせて選ぶのも楽しいですよ。

花言葉
赤いダリア華麗、栄華
白いダリア感謝、豊かな愛情
黄色いダリア優美

特に「感謝」という花言葉を持つ白いダリアは、日頃なかなか口に出せない「ありがとう」の気持ちを伝える贈り物にぴったりですね。

3.2 9月の特定の日付の誕生花

9月は、一日ごとにも誕生花が定められています。ご自身の誕生日や記念日にどんな花が咲くのかを知るのも、暮らしの中の素敵な楽しみ方のひとつではないでしょうか。ここでは、9月1日から30日までの誕生花と、その花が持つ主な花言葉を一覧でご紹介します。お散歩の途中や旅先で、思いがけず自分の誕生花に出会えるかもしれませんよ。

日付誕生花主な花言葉
9月1日キキョウ永遠の愛、誠実、気品
9月2日チューベローズ危険な快楽、官能的
9月3日マーガレット恋占い、心に秘めた愛、真実の愛
9月4日ダチュラ愛嬌、偽りの魅力
9月5日ケイトウおしゃれ、個性、色あせぬ恋
9月6日ナスタチウム愛国心、勝利、困難に打ち克つ
9月7日オレンジ純粋、花嫁の喜び、寛大
9月8日ゼフィランサス汚れなき愛、便りがある
9月9日シオン(紫苑)追憶、君を忘れない
9月10日シュウカイドウ片思い、恋の悩み、繊細
9月11日アロエ健康、万能、苦痛
9月12日アイ(藍)美しい装い、あなた次第
9月13日ゼフィランサス期待、便りがある、汚れなき愛
9月14日シュウメイギク薄れゆく愛、忍耐、多感なとき
9月15日ススキ活力、生命力、心が通じる
9月16日リンドウ勝利、正義感、あなたの悲しみに寄り添う
9月17日フウセンカズラ一緒に飛びたい、多忙
9月18日ホウセンカ私に触れないで、短気
9月19日サルビア尊敬、知恵、良い家庭
9月20日ヒガンバナ(彼岸花)情熱、独立、再会、あきらめ
9月21日コルチカム私の最良の日々は過ぎ去った、危険な美しさ
9月22日コスモス乙女の真心、調和、謙虚
9月23日ヒガンバナ(彼岸花)悲しき思い出、思うはあなた一人
9月24日ハギ(萩)思案、内気、柔らかな心
9月25日ハゲイトウ不老不死、情愛、見栄坊
9月26日自然の美しさ、恩恵、優美
9月27日コスモス乙女の純潔、愛情
9月28日フジバカマためらい、あの日を思い出す、優しい思い出
9月29日リンゴ優先、選択、誘惑
9月30日モンステラ嬉しい便り、壮大な計画

※誕生花や花言葉には様々な説があり、ここでご紹介するのはその一例です。

4. 9月の花を見に行こう 全国のおすすめ名所

夏の暑さが和らぎ、心地よい風が吹き始める9月は、お出かけにぴったりの季節ですね。全国各地では、秋の訪れを告げる美しい花々が見頃を迎えます。ここでは、9月にぜひ訪れたい、選りすぐりの花の名所をご紹介します。週末の小さな旅の計画に、役立ててみませんか?

4.1 関東エリアで9月の花が楽しめる場所

都心からのアクセスも良く、気軽に訪れることができる関東エリアの名所です。燃えるような彼岸花や、風にそよぐコスモス畑が、あなたを待っていますよ。

4.1.1 巾着田曼珠沙華公園(埼玉県日高市)

日本最大級、500万本の彼岸花(曼珠沙華)が咲き誇る圧巻の風景が広がるのが、埼玉県の巾着田曼珠沙華公園です。蛇行する高麗川(こまがわ)に囲まれた地形が巾着の形に似ていることから、この名が付きました。見頃となる9月中旬から下旬にかけて、まるで赤い絨毯を敷き詰めたかのような幻想的な世界が広がります。木々の緑と彼岸花の赤のコントラストは、一度は見たい絶景です。

項目内容
見られる花彼岸花(曼珠沙華)
例年の見頃9月中旬~9月下旬
所在地埼玉県日高市大字高麗本郷125-2
アクセス西武池袋線「高麗駅」から徒歩約15分
公式サイト日高市・巾着田公式ウェブサイト

4.1.2 国営昭和記念公園(東京都立川市・昭島市)

広大な敷地を誇る国営昭和記念公園では、秋になると「花の丘」がコスモスで埋め尽くされます。色とりどりのコスモスが丘一面に咲く様子は、まるで絵画のよう。早咲きから遅咲きまで様々な品種が植えられているため、9月から10月にかけて長い期間楽しめるのも嬉しいポイントです。レジャーシートを広げてのんびり過ごしたり、レンタサイクルで園内を巡ったりと、思い思いの時間を過ごせますよ。

項目内容
見られる花コスモス
例年の見頃9月上旬~10月下旬
所在地東京都立川市緑町3173
アクセスJR中央線「立川駅」から徒歩約15分(あけぼの口)
公式サイト国営昭和記念公園公式ホームページ

4.2 関西エリアで9月の花が楽しめる場所

歴史と自然が調和する関西エリアにも、秋の訪れを感じられる素敵な場所がたくさんあります。古都の風情と共に、美しい花々を愛でる旅はいかがでしょうか。

4.2.1 万博記念公園(大阪府吹田市)

大阪のシンボル「太陽の塔」で知られる万博記念公園では、秋になると「自然文化園」内の花の丘でコスモスが見頃を迎えます。約30万本のコスモスが風に揺れる景色と、太陽の塔との共演は、ここでしか見られない特別な光景です。毎年「コスモスフェスタ」も開催され、多くの人で賑わいます。広々とした園内で、のんびりと秋の一日を過ごすのに最適な場所です。

項目内容
見られる花コスモス
例年の見頃9月下旬~10月下旬
所在地大阪府吹田市千里万博公園
アクセス大阪モノレール「万博記念公園駅」下車すぐ
公式サイト万博記念公園

4.2.2 葛城古道 九品寺(奈良県御所市)

「一目百万本」ともいわれる彼岸花の名所として知られるのが、奈良県の葛城古道沿いにある九品寺(くほんじ)です。お寺の境内や周辺の棚田のあぜ道を、彼岸花が真っ赤に染め上げます。日本の原風景ともいえるのどかな田園風景と、彼岸花の組み合わせは、どこか懐かしく、心安らぐ美しさ。ゆっくりと古道を散策しながら、秋の情緒に浸ってみてはいかがでしょう。

項目内容
見られる花彼岸花
例年の見頃9月中旬~9月下旬
所在地奈良県御所市楢原1188
アクセス近鉄「御所駅」からバスで「楢原」下車、徒歩約5分
関連サイト御所市観光協会

4.3 その他のエリアでおすすめの花の名所

北から南まで、日本全国にはまだまだ魅力的な花の名所があります。少し足を延ばして、その土地ならではの美しい秋景色に出会う旅も素敵ですね。

4.3.1 のこのしまアイランドパーク(福岡県福岡市)

博多湾に浮かぶ能古島(のこのしま)にある自然公園です。秋には、博多湾の青い海と空を背景に、遅咲きのコスモスが一面に咲き誇ります。その開放的な景色は、訪れる人の心を晴れやかにしてくれます。フェリーに乗って島へ渡るという、ちょっとした船旅気分も味わえるのが魅力。都会の喧騒を離れて、心癒されるひとときを過ごせます。

項目内容
見られる花コスモス(遅咲き)
例年の見頃9月下旬~10月中旬
所在地福岡県福岡市西区能古島
アクセス姪浜旅客待合所からフェリーで約10分、能古島渡船場から西鉄バス「アイランドパーク」行きで約13分
公式サイトのこのしまアイランドパーク

5. おうちで楽しむ9月の花

秋風が心地よい季節、おうちの中にも季節の彩りを取り入れてみませんか。お庭やベランダで育てる楽しみ、お部屋に切り花を飾る喜び。ここでは、9月の花をご自宅で楽しむための、ささやかで素敵なヒントをお届けします。暮らしの中に花があるだけで、いつもの毎日が少しだけ特別なものに感じられますよ。

5.1 庭やベランダで育てやすい9月の花

「ガーデニングは難しそう」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、心配はいりません。9月は、秋から冬にかけて元気に咲いてくれる、育てやすい花がたくさんあります。ここでは、初心者の方でも気軽に始められる、おすすめの草花をいくつかご紹介しますね。

鉢植えやプランターを使えば、ベランダの小さなスペースでも十分に楽しめます。大切なのは、日当たりと風通しの良い場所を選ぶこと。苗から育て始めると、失敗も少なく安心です。

花の名前植え付け時期の目安育て方のポイントひとことメモ
コスモス9月~10月(苗)日当たりと水はけの良い場所を好みます。水のやりすぎに注意し、土が乾いたらたっぷりと与えましょう。風にそよぐ姿が可憐で、秋の風情を感じさせてくれます。背が高くなる品種は支柱を立ててあげると安心です。
ナデシコ(ダイアンサス)9月~11月(苗)日当たりが良く、風通しの良い場所が適しています。多湿を嫌うので、水はけの良い土で育てましょう。品種がとても豊富で、色や咲き方もさまざま。長く咲き続けてくれるので、春まで楽しむこともできます。
ケイトウ9月(苗)日当たりの良い場所を好みます。乾燥に比較的強いですが、土が乾いたら水やりをしましょう。ニワトリのトサカのようなユニークな形や、ふわふわの羽毛のような形など、見た目の楽しさが魅力です。
ペンタス9月(苗)日当たりの良い場所で管理します。寒さには少し弱いので、冬越しさせる場合は室内に取り込みましょう。星形の小さな花が集まって咲く姿が愛らしいです。夏の終わりから秋にかけて、次々と花を咲かせてくれます。

より詳しい育て方については、NHK趣味の園芸「みんなの趣味の園芸」などの専門サイトも参考にされると、さらに楽しみが広がるでしょう。

5.2 切り花として楽しむ9月の花と飾り方

お部屋の中に季節の花を飾ると、空間がぱっと華やぎ、心も和みますよね。9月は、秋らしい風情のある花が花屋さんにも並び始めます。ここでは、切り花におすすめの花と、長く楽しむための飾り方のコツをご紹介します。

5.2.1 秋の風情を運ぶおすすめの切り花

9月に旬を迎える切り花は、どこか落ち着いた色合いで、日本の秋にしっくりと馴染むものが多くあります。例えば、凛とした紫が美しい「リンドウ」や、素朴な魅力の「ワレモコウ」、秋の七草のひとつでもある「フジバカマ」などがおすすめです。これらを一種類だけ、すっと一輪挿しに生けるだけでも素敵ですし、ススキや秋色の葉物と組み合わせると、より一層深まる季節感を演出できます。

5.2.2 切り花を長持ちさせる簡単なコツ

せっかく飾るなら、少しでも長く美しい姿を楽しみたいもの。ちょっとした工夫で、花の持ちはぐっと良くなります。

  • 水切りをする:花を活ける前に、清潔なハサミで茎の先端を水の中で斜めに切ります。これにより、水の吸い上げが良くなります。
  • 余分な葉を取り除く:水に浸かってしまう部分の葉は、腐敗の原因になるため、きれいに取り除きましょう。
  • こまめに水を替える:できれば毎日、花瓶の水を新鮮なものに替えましょう。その際に、花瓶の内側もきれいに洗うと、バクテリアの繁殖を防げます。
  • 置く場所に気をつける:直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避け、涼しい場所に飾るのが長持ちの秘訣です。

こうしたほんのひと手間をかけることで、花との時間をもっと長く楽しむことができます。お気に入りの花瓶に季節の花を飾り、移りゆく秋のひとときを、おうちでゆっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

6. まとめ

夏の暑さが和らぎ、心地よい秋風が吹き始める9月。可憐なコスモスや彼岸花、甘く香るキンモクセイなど、季節の移ろいを告げる花々が見頃を迎えます。この記事では、そんな9月の花の名前や花言葉、おすすめの名所、おうちでの楽しみ方までご紹介しました。あなたらしい方法で季節の彩りを取り入れ、心豊かな時間を過ごしてみませんか。日々の暮らしにそっと花を添えることで、毎日がより一層輝き始めますように。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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