【暑中見舞い】いつからいつまで?時期や例文、書き方を解説

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夏の盛りに届く暑中見舞いは、大切な方へ季節の挨拶と日頃の感謝を伝える日本の美しい習慣です。でも「いつからいつまでに出すの?」「どんなことを書けばいいの?」と、いざ書こうとすると迷うこともあるのではないでしょうか。この記事では、暑中見舞いの基本的なマナーや時期、相手に合わせた心のこもった例文、さらには最近の送り方まで詳しく解説します。これを読めば、あなたの温かい気持ちが伝わる素敵な暑中見舞いがきっとお送りいただけるはずです。

目次

1. 暑中見舞いとは そもそもどんなもの?

夏の盛りに届くお便り、暑中見舞い。最近では出す機会が減ったという方もいらっしゃるかもしれませんが、日本の美しい季節の習慣のひとつですよね。そもそも暑中見舞いとはどのようなものなのでしょうか。その意味や目的、そしてよく似た残暑見舞いとの違いについて、改めて見ていきましょう。

1.1 暑中見舞いを送る意味と目的

暑中見舞いは、一年で最も暑さが厳しい時期に、相手の健康を気遣い、安否を尋ねるために送る季節の挨拶状です。普段なかなか会えない方やお世話になっている方へ、ご自身の近況を伝えたり、日頃の感謝の気持ちを届けたりする良い機会にもなりますね。

具体的には、次のような意味や目的が込められています。

  • 相手の健康を気遣い、無事を祈る気持ちを伝える。
  • 自身の近況を報告し、相手に安心してもらう。
  • 日頃お世話になっていることへの感謝の気持ちを表す。
  • しばらくご無沙汰している方とのご縁をつなぐきっかけにする。
  • 季節の挨拶を通じて、相手との良好な関係を維持する。

このように、暑中見舞いは単なる季節の挨拶に留まらず、相手を思いやる心や感謝の気持ちを伝える大切なコミュニケーションの手段としての役割も持っているのですよ。

1.2 暑中見舞いと残暑見舞いの違い

暑中見舞いとよく似た季節の挨拶に「残暑見舞い」がありますね。どちらも夏の暑い時期に出すお便りですが、一番大きな違いは「送る時期」にあります。それぞれの特徴を整理してみましょう。

項目暑中見舞い残暑見舞い
送る時期一般的に、二十四節気の「小暑(しょしょ)」(7月7日頃)から「立秋(りっしゅう)」(8月7日頃)の前日までとされています。梅雨明け後から出すのが通例です。立秋を過ぎても暑さが続く場合に送ります。立秋から「処暑(しょしょ)」(8月23日頃)の頃まで、遅くとも8月末までには届くようにするのが目安です。
意味合い夏の暑さの真っ只中に、相手の健康を気遣うお見舞いです。暦の上では秋になったものの、まだ残る暑さに対して相手の健康を気遣うお見舞いです。
挨拶の言葉「暑中お見舞い申し上げます」「残暑お見舞い申し上げます」

このように、送る時期によって使い分けますが、どちらも相手の健康を気遣い、お見舞いの気持ちを伝えるという点では共通しています。立秋を過ぎてしまったら、暑中見舞いではなく残暑見舞いを出すようにしましょうね。

暑中見舞いを出す時期については、次の章でさらに詳しくご説明しますので、そちらも参考にしてくださいね。

2. 暑中見舞いを出す時期 いつからいつまで?

夏の盛りに相手の健康を気遣い、ご挨拶を交わす暑中見舞い。いざ送ろうと思ったとき、「いったいいつからいつまでに出せば良いのかしら?」と迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、暑中見舞いを送るのにふさわしい時期について、詳しくご説明しますね。

2.1 暑中見舞いを出す具体的な期間

暑中見舞いを出し始める時期に明確な決まりはありませんが、一般的には夏の土用(どよう)の時期、または二十四節気(にじゅうしせっき)の「小暑(しょうしょ)」から「立秋(りっしゅう)」の前日までとされています。具体的には、以下の期間を目安にされると良いでしょう。

項目時期の目安
暑中見舞いを出し始める時期小暑(7月7日頃)
または、梅雨明け後
暑中見舞いを出し終える時期立秋の前日(8月6日頃)まで

小暑は毎年7月7日頃にあたり、この頃から暑さが本格的になるとされています。また、梅雨が明けてから送るのが一般的と考える方も多いようです。お相手が住んでいる地域の梅雨明け情報を確認してから送るのも、心遣いとして素敵ですね。そして、最も暑さが厳しいとされる「大暑(たいしょ)」の時期(7月22日頃から立秋の前日まで)に届くように送るのが、相手の健康を気遣う気持ちがより伝わるかもしれません。

いずれにしても、立秋(8月7日頃)までには相手に届くように手配しましょう。

2.2 立秋を過ぎたら残暑見舞い

暦の上では秋の始まりとされる「立秋」。この立秋(8月7日頃)を過ぎてから出す場合は、「暑中見舞い」ではなく「残暑見舞い」として送るのがマナーです。たとえ立秋を過ぎても厳しい暑さが続いていたとしても、暦に合わせて使い分けるようにしましょう。

残暑見舞いは、一般的に8月末までに送ることが多いですが、遅くとも「処暑(しょしょ)」の候(8月23日頃から9月7日頃まで)を目安にすると良いでしょう。残暑見舞いについて詳しくは、別の機会にご紹介しますね。

2.3 喪中の場合の暑中見舞いはどうする?

ご自身や相手方が喪中の場合、暑中見舞いを送っても良いのか悩ましいですよね。暑中見舞いは、年賀状のようなお祝い事とは異なり、季節の挨拶状ですので、喪中でも送ることや受け取ることは基本的には問題ありません

ただし、いくつか配慮したい点があります。

まず、ご自身が喪中の場合、暑中見舞いを送る際は、派手なデザインのはがきは避け、落ち着いた色合いや柄のものを選びましょう。また、近況報告なども控えめに、相手の健康を気遣う言葉を中心にするのが良いでしょう。

相手方が喪中の場合も同様に、お祝いの言葉や華やかな表現は避け、故人を偲ぶ気持ちや、ご家族を気遣う言葉を添える場合は慎重に言葉を選びましょう。特に、相手が忌中(四十九日以内)の場合は、暑中見舞いを送るのを控えるか、送るとしても時期を少しずらしたり、ごく簡潔な内容に留めたりする配慮が必要です。相手の気持ちに寄り添い、負担にならないようにすることが大切です。

暑中見舞いは、あくまで季節の便りであり、相手を思いやる気持ちを伝えるものです。状況に応じて、無理のない範囲でやり取りできると良いですね。

3. 暑中見舞いの基本的な書き方とマナー

暑い夏に心のこもったご挨拶を送る暑中見舞い。いざ書こうとすると、どんなことを書けば良いのか、どんなマナーがあるのか、迷ってしまうこともありますよね。ここでは、暑中見舞いの基本的な書き方と、相手に失礼なく気持ちを伝えるためのマナーを、わかりやすくご紹介します。心を込めた一枚で、大切な方へ夏の便りを届けましょう。

3.1 暑中見舞いはがきの構成要素

暑中見舞いはがきは、いくつかの基本的な要素で構成されています。これらを押さえておけば、初めての方でもスムーズに書くことができますよ。主に次の5つの要素で成り立っています。

3.1.1 お見舞いの言葉

まず、「暑中お見舞い申し上げます」「暑中お伺い申し上げます」といった、お見舞いの言葉を最初に書きます。これは定型句のようなもので、他のお祝い事の手紙などとは異なり、「拝啓」などの頭語は不要です。少し大きめの文字で書くと、バランスが良く見えますよ。

3.1.2 時候の挨拶

次に来るのが、時候の挨拶です。夏の暑さや季節の移り変わりを感じさせる言葉を選びましょう。例えば、「厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか」「梅雨明けも間近に迫り、本格的な夏の到来を感じる今日この頃です」のように、相手の健康を気遣う言葉や、季節感を表現する一文を添えます。相手の住む地域の気候に合わせて言葉を選ぶのも素敵ですね。

3.1.3 安否を尋ねる言葉や近況報告

時候の挨拶に続けて、相手の安否を尋ねる言葉や、ご自身の近況を伝えましょう。「おかげさまで、私どもは元気に過ごしております」といった自身の状況を伝えた上で、「皆様もお変わりなくお過ごしのことと存じます」のように相手を気遣う言葉を加えます。家族の成長や、ちょっとした出来事など、相手が微笑んでくれるような話題を選ぶと良いでしょう。ただし、あまり長くなりすぎないよう、簡潔にまとめるのがポイントです。

3.1.4 相手の健康を気遣う言葉

本文の結びとして、改めて相手の健康を気遣う言葉や、今後の無事を祈る言葉を書きます。「猛暑が続きますが、どうぞご自愛ください」「夏バテなどなさいませんよう、お元気でお過ごしください」といった言葉で、相手を思いやる気持ちを伝えましょう。また、「またお会いできる日を楽しみにしております」のような、再会を願う一言を添えるのも良いですね。

3.1.5 日付

最後に日付を書きます。一般的には、「令和○年 盛夏」「令和○年 七月」のように書きます。「盛夏(せいか)」は、夏の最も暑い時期を指す言葉で、暑中見舞いにふさわしい表現です。具体的な日付(例:七月二十日)まで書く必要はありません。縦書きの場合は、漢数字で書くのが一般的です。

3.2 暑中見舞い執筆時の注意点

心を込めて書いた暑中見舞いも、ちょっとしたマナー違反で残念な印象を与えてしまうことがあります。ここでは、執筆時に気をつけたいポイントをいくつかご紹介します。

3.2.1 句読点の使い方

伝統的な日本の手紙のマナーでは、句読点(「、」や「。」)は用いないのが一般的とされています。これは、句読点が文章を区切るものであり、相手への敬意を示す手紙では、区切りを入れずに一気に書き終えることが礼儀とされていた名残や、子どもに読み書きを教える際に使われたもの、といった説があるためです。しかし、現代では読みやすさを優先して句読点を使うことも増えています。特に親しい間柄の方へ送る場合や、横書きの場合には、読みやすさを考えて適度に句読点を使っても問題ありません。相手との関係性や、ご自身の考えに合わせて判断しましょう。もし句読点を使わない場合は、改行やスペースを上手に使って、読みやすいように工夫すると良いですね。

3.2.2 使用する筆記用具

暑中見舞いを書く際の筆記用具ですが、毛筆や筆ペンで書くのが最も丁寧とされています。手書きの温かみが伝わり、より心のこもった印象になりますね。とはいえ、必ずしも毛筆でなければならないわけではありません。万年筆や濃い青色または黒色のインクのボールペンを使っても大丈夫です。ただし、鉛筆やシャープペンシル、薄い色のインクやカラフルすぎるペンは、カジュアルすぎる印象を与えてしまうため、避けた方が無難でしょう。パソコンで作成して印刷する場合でも、一言手書きのメッセージを添えると、温かみが増しますよ。

3.2.3 敬称の使い分け

宛名書きで使う敬称は、相手との関係性によって正しく使い分けることが大切です。間違った敬称を使ってしまうと、失礼にあたることもありますので注意しましょう。主な敬称の使い分けは以下の通りです。

相手敬称備考
個人(目上、目下、同僚、友人など)最も一般的に使われる敬称です。
恩師、医師、弁護士など先生「様」の代わりに使います。「〇〇先生様」とはしません。
会社、部署、団体など御中(おんちゅう)組織や団体全体に送る場合に用います。担当者名が分かっている場合は、担当者名に「様」をつけます(例:株式会社〇〇 総務部御中 △△様)。
家族連名で出す場合(宛名)それぞれの名前に「様」例:山田 太郎 様
   花子 様
   一郎 様
世帯主だけでなく、家族全員に宛てる場合は、それぞれの名前に「様」をつけます。お子様には「くん」「ちゃん」を使っても良いですが、相手によっては失礼にあたる場合もあるので、小学生以上のお子様には「様」が無難です。

連名で送る場合、例えばご夫婦宛てであれば、ご主人様の氏名と奥様のお名前を並べて書き、それぞれに「様」をつけます。会社宛てで部署内の複数人に宛てる場合も、役職の高い順に名前を書き、それぞれに「様」をつけます。

3.3 暑中見舞いはがきや切手の選び方

暑中見舞いに使うはがきや切手も、夏らしさを感じさせるものを選ぶと、受け取った方もより季節感を楽しめますね。郵便局で販売されている通常はがき(胡蝶蘭デザイン)でも問題ありませんが、夏らしいデザインの絵はがきや、私製はがきを使うのも素敵です。私製はがきを使用する場合は、必ず「郵便はがき」または「POST CARD」と表面に記載しましょう。記載がないと、手紙(第一種郵便物)として扱われ、料金不足になる可能性がありますので注意が必要です。

切手も、夏らしいデザインの記念切手やグリーティング切手を選ぶと、季節感が出て喜ばれます。もちろん、通常の普通切手でもマナー違反ではありません。はがきのデザインや送る相手の雰囲気に合わせて選んでみましょう。以前は「かもめーる」(夏のおたより郵便葉書)というくじ付きのはがきがありましたが、2020年をもって発行が終了しています。現在は、くじ付きの夏用はがきはありませんので、通常のはがきや絵はがきを選びましょう。

暑中見舞いは、相手への気遣いを伝える大切な夏の習慣です。基本的なマナーを守りつつ、あなたらしい言葉で、心のこもったお便りを送ってみてくださいね。

4. 相手別 暑中見舞いの例文集

暑中見舞いは、送る相手によって言葉遣いや内容を少し変えることで、より気持ちが伝わりやすくなります。ここでは、お相手別に参考にしていただける例文をいくつかご紹介しますね。基本的な構成は守りつつ、あなたらしい言葉を添えて、心のこもった一枚に仕上げてみましょう。

4.1 上司や目上の方への暑中見舞い 例文

上司や目上の方へ暑中見舞いを送る際は、敬意を払い、丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。日頃の感謝の気持ちや、相手の健康を気遣う言葉を添えましょう。ビジネスシーンでのマナーを守りつつ、堅苦しくなりすぎない温かみのある文章が良いですね。

例文:

暑中お見舞い申し上げます

猛暑の候、〇〇様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご指導ご鞭撻を賜り、厚く御礼申し上げます。
おかげさまで、私どもも元気に過ごしております。
まだまだ厳しい暑さが続きますが、くれぐれもご無理なさらないでください。
〇〇様の一層のご活躍とご健康を心よりお祈り申し上げます。

令和〇年 盛夏

(ご自身の名前)

ポイント:

  • 時候の挨拶は「猛暑の候」「盛夏の候」など、改まった表現を選びましょう。
  • 日頃の感謝の気持ちを具体的に述べると、より丁寧な印象になります。
  • 相手の健康を気遣う言葉は必ず入れ、結びの言葉も相手の活躍や健康を祈るものにしましょう。
  • 自分の近況は簡潔に、謙虚な姿勢で伝えるのが好ましいです。

4.2 取引先などビジネス向けの暑中見舞い 例文

取引先へ送る暑中見舞いは、日頃の感謝の気持ちを伝え、今後の良好な関係を願う良い機会です。会社の代表として送る場合は、丁寧かつ儀礼的な表現を心がけましょう。会社の状況を簡潔に伝え、相手企業の発展を祈る言葉を入れるのも良いでしょう。

例文:

暑中お見舞い申し上げます

盛夏の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
おかげさまで、弊社も順調に業務に邁進しております。
酷暑のみぎり、皆様のご健勝と貴社の一層のご発展を心よりお祈り申し上げます。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

令和〇年 盛夏

株式会社〇〇
(役職名)〇〇 〇〇(氏名)
(住所・電話番号など)

ポイント:

  • 時候の挨拶は「盛夏の候」「炎暑の候」など、ビジネスシーンに適したものを選びましょう。
  • 「平素は格別のお引き立てを賜り」など、日頃の感謝を伝える定型文を入れるとスムーズです。
  • 自社の近況は簡潔に、相手企業の繁栄を祈る言葉を添えます。
  • 結びには、今後の変わらぬお付き合いをお願いする言葉を入れましょう。

4.3 親戚や恩師への暑中見舞い 例文

親戚や恩師へ送る暑中見舞いは、親しみを込めた表現と、相手を敬う気持ちのバランスが大切です。ご無沙汰している場合は特に、近況報告を兼ねて送ると喜ばれます。相手の健康を気遣う言葉とともに、また会える日を楽しみにしている気持ちなどを伝えてみてはいかがでしょうか。

例文:

暑中お見舞い申し上げます

厳しい暑さが続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
いつも何かとお心にかけていただき、本当にありがとうございます。
おかげさまで、私ども家族一同、元気に夏を満喫しております。
(具体的な近況報告:例「先日、子供たちと近くの山へハイキングに出かけ、自然の中でリフレッシュしてきました。」など)
暑さも本番となりますので、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
また近いうちにお会いできる日を楽しみにしております。

令和〇年 盛夏

(ご自身の名前)

ポイント:

  • 時候の挨拶は「厳しい暑さが続いておりますが」「夏本番を迎えましたが」など、少し柔らかい表現でも良いでしょう。
  • 相手やその家族の健康を気遣う言葉を必ず入れましょう。
  • 自身の近況や家族の様子などを具体的に書くと、親しみが湧き、相手も喜んでくれるでしょう。
  • 再会を楽しみにしている気持ちを伝える言葉を入れると、温かい印象になります。

4.4 友人や同僚への暑中見舞い 例文

親しい友人や同僚へ送る暑中見舞いは、あまり堅苦しくならず、素直な気持ちを伝えるのが一番です。夏らしいイラストや写真を使ったはがきも楽しいですね。近況を報告し合ったり、夏休みの予定に触れたりするのも良いでしょう。

例文:

暑中お見舞い申し上げます!

毎日うだるような暑さが続くね!〇〇ちゃんは元気にしていますか?
私は相変わらず元気にやっています。
(具体的な近況報告:例「最近、新しい趣味のガーデニングに夢中で、ベランダが少し賑やかになってきました。」など)
夏バテしないように、しっかり食べて、しっかり休んでね。
また近いうちに、美味しいものでも食べに行きましょう!楽しみにしています。

令和〇年 盛夏

(ご自身の名前)

ポイント:

  • 時候の挨拶は「毎日暑いね!」「夏真っ盛りだね!」など、くだけた表現で親しみを込めて。
  • 相手の体調を気遣う言葉は忘れずに。
  • 自分の近況をカジュアルに伝え、相手の近況を尋ねる言葉も入れると会話が弾むきっかけになります。
  • 「また会いたいね」「一緒に〇〇したいね」など、今後の楽しみにつながる言葉を入れると喜ばれます。
  • 手書きのメッセージや、ちょっとしたイラストを添えるのもおすすめです。

4.5 子供から送る暑中見舞い 例文

お子様が暑中見舞いを書く場合は、子供らしい素直な言葉で、楽しく書くことを大切にしましょう。おじいちゃんやおばあちゃん、学校の先生など、送る相手に伝えたいことを自分の言葉で表現する練習にもなりますね。夏休みの楽しい思い出や、頑張っていることなどを伝えてみましょう。

例文:

しょちゅうおみまいもうしあげます

まいにちあついけど、げんきにしていますか。
わたしは、なつやすみになって、まいにちプールにいっています。とてもたのしいです。
(相手へのメッセージ:例「おじいちゃん、おばあちゃんも、あついからきをつけてね。」「せんせい、またがっこうであえるのをたのしみにしています。」など)
はやくあいたいです。

れいわ〇ねん なつ

(自分の名前)

ポイント:

  • 難しい言葉は使わず、子供が普段使っている言葉で書くのが一番です。
  • 夏休みにあった楽しい出来事や、頑張っていることなどを具体的に書くと、相手にも様子が伝わりやすいでしょう。
  • 相手の健康を気遣う一言を添えると、思いやりの心が育まれます。
  • 絵を描いたり、シールを貼ったりするのも、子供らしくて素敵な暑中見舞いになりますね。

4.6 英語での暑中見舞い 例文(参考)

海外の友人やお知り合いに暑中見舞いを送る場合、英語でのメッセージも素敵ですね。日本の暑中見舞いの習慣を伝えつつ、相手を気遣う気持ちを表現しましょう。ここでは、簡単な例文をいくつかご紹介します。

一般的な例文:

Thinking of you in this hot summer season.

(訳:この暑い夏、あなたのことを想っています。)

Hope you are enjoying your summer.

(訳:夏を楽しんでいることを願っています。)

Wishing you a cool and refreshing summer!

(訳:涼やかで爽やかな夏になりますように!)

ビジネスシーンでも使える丁寧な例文:

I hope this message finds you well during this hot season.

(訳:この暑い季節、お元気でお過ごしのことと存じます。)

We wish you continued success and good health.

(訳:今後ますますのご成功とご健康をお祈り申し上げます。)

ポイント:

  • 日本の「暑中見舞い」という文化を説明する一言を添えても良いでしょう。(例:This is “Shochu-mimai”, a Japanese traditional summer greeting card.)
  • 相手との関係性に合わせて、カジュアルな表現とフォーマルな表現を使い分けましょう。
  • 夏の楽しさや、相手の健康を気遣うシンプルなメッセージが基本です。

暑中見舞いのマナーや書き方については、日本郵便のウェブサイトも参考になりますので、ぜひご覧になってみてくださいね。

5. 暑中見舞いを受け取った場合の返信マナー

心のこもった暑中見舞いをいただいたら、できるだけ早くお返事を差し上げたいものですね。夏の暑い時期に届くお便りは、相手を思う気持ちが伝わり、受け取った側も嬉しいものです。ここでは、暑中見舞いを受け取った際の返信マナーについて、わかりやすくご案内いたします。お相手への感謝の気持ちを込めて、丁寧な返信を心がけましょう。

5.1 暑中見舞いの返信はいつまでに出す?

暑中見舞いのお返事は、受け取ってからできるだけ早く、できれば3日以内、遅くとも1週間以内には出すのがマナーとされています。お便りをいただいてからあまり日数が経ってしまうと、お相手にご心配をおかけしたり、季節外れになってしまったりすることもありますので気をつけたいですね。

返信も、暑中見舞いを出す時期と同様に、二十四節気の「小暑(7月7日頃)」から「立秋(8月7日頃)」の前日までに出すのが基本です。もし、お返事が立秋を過ぎてしまうようでしたら、「残暑見舞い」としてお出しください。その際は、時候の挨拶も残暑見舞い用に変えることを忘れないようにしましょう。例えば、「残暑お見舞い申し上げます」といった言葉に変わります。

うっかり返信が遅れてしまった場合でも、そのままにせず、一言お詫びの言葉を添えてお返事するのが丁寧な対応です。「お返事が遅くなり申し訳ございません」といった言葉を添えることで、お相手にも誠実な気持ちが伝わることでしょう。

5.2 暑中見舞いの返信 書き方のポイント

暑中見舞いのお返事を書く際には、いくつかのポイントを押さえておくと、より気持ちが伝わるものになりますよ。構成としては、いただいた暑中見舞いと同様に、お見舞いの言葉、時候の挨拶、相手の安否を気遣う言葉や近況報告、日付などを盛り込みます。

  1. お見舞いをいただいたことへのお礼を最初に述べる
    まずは、暑中見舞いを送ってくださったことへの感謝の気持ちを伝えましょう。「このたびはご丁寧な暑中お見舞いをいただき、誠にありがとうございました」や「心のこもったお見舞い状をいただき、大変嬉しく拝見いたしました」といった言葉が一般的です。
  2. 相手の健康を気遣う言葉に触れ、自分の近況を伝える
    お相手がこちらの健康を気遣ってくださったことに対し、感謝の言葉とともに、ご自身の近況(元気に過ごしていることなど)を簡潔に伝えましょう。「おかげさまで、私どもも変わりなく元気に過ごしておりますので、どうぞご安心ください」といった形で伝えます。あまり個人的な内容や、心配をかけるようなネガティブな話題は避けるのが無難です。
  3. 相手の健康や息災を気遣う言葉を添える
    こちらからも、お相手の健康を気遣う言葉を忘れずに添えましょう。「まだまだ暑い日が続きますが、くれぐれもご無理なさらないようご自愛くださいませ」や「皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます」といった言葉がよく使われます。
  4. 日付を入れる
    いつ書いたものか分かるように、日付を入れます。一般的には「令和◯年 盛夏」のように記載しますが、具体的な日付(例:令和◯年七月◯日)を入れても構いません。
  5. 丁寧な言葉遣いを心がける
    お相手がどなたであっても、丁寧な言葉遣いを基本としましょう。特に目上の方へのお返事では、言葉選びに注意が必要です。親しい間柄であっても、礼儀を欠いた表現にならないよう気をつけましょう。

また、印刷されたはがきでお返事する場合でも、手書きで一言メッセージを添えると、より温かみが伝わり、お相手にも喜ばれることでしょう。短い言葉でも、手書きの文字には心が込められるものです。

5.3 暑中見舞いの返信 例文

ここでは、暑中見舞いのお返事に使える一般的な例文をご紹介します。お相手との関係性や状況に合わせて、言葉遣いや内容を調整して使ってみてくださいね。

【基本的な返信例文】

暑中お見舞い申し上げます。

このたびはご丁寧な暑中お見舞いをいただき、誠にありがとうございました。
厳しい暑さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

おかげさまで、私どもも元気に夏を過ごしておりますので、どうぞご安心くださいませ。

まだまだ猛暑が続くようですので、くれぐれもご無理なさらないようご自愛ください。
皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

令和◯年 盛夏

もし、お返事が少し遅くなってしまった場合は、例文の冒頭に「お返事が遅くなり、大変申し訳ございません。」といった一文を加えると良いでしょう。また、親しい間柄の方へのお返事であれば、もう少しくだけた表現で、共通の思い出や最近あった楽しい出来事などを少し加えると、より親密なやり取りになりますね。例えば、「先日お話しされていた夏のご旅行はいかがでしたか」など、相手の近況に触れる一言を添えるのも素敵です。

大切なのは、いただいたお心遣いに対する感謝の気持ちと、相手を気遣う思いを伝えることです。形式にとらわれすぎず、ご自身の言葉で綴ってみてください。

6. 最近の暑中見舞いの送り方 メールやSNSも

夏の盛りに相手の健康を気遣う暑中見舞い。これまで、はがきで送るのが一般的でしたが、最近ではメールやLINEなどのSNSを使って、もっと気軽に季節の挨拶を交わす方も増えてきましたね。デジタルツールは手軽で便利な一方で、相手に失礼な印象を与えないためには、いくつか心に留めておきたいマナーがあります。ここでは、時代に合わせた暑中見舞いの送り方について、そのポイントや例文を一緒に見ていきましょう。

6.1 メールで送る暑中見舞いのマナーと例文

メールでの暑中見舞いは、遠方の方へもすぐに届けられる手軽さが魅力です。ビジネスシーンでのお付き合いがある方や、普段からメールでやり取りしている親しい間柄の方へ送るのに適しています。ただし、はがきに比べると略式と捉えられることもあるため、送る相手や状況を考慮することが大切です。

メールで暑中見舞いを送る際には、次のような点に気を配ると、相手に気持ちよく受け取ってもらえるでしょう。

マナー項目配慮したいポイント
件名「暑中お見舞い申し上げます(自分の名前)」や「〇〇(自分の名前)より暑中お見舞い申し上げます」など、一目で内容と差出人がわかるようにしましょう。
宛名会社名、部署名、役職名、氏名を正確に記載し、敬称(様など)も忘れないようにしましょう。個人宛ての場合は「〇〇様」とします。
本文の構成基本的にはがきと同じく、「お見舞いの言葉」「時候の挨拶」「相手の安否を気遣う言葉や自身の近況報告」「相手の健康を祈る言葉」「日付」といった要素を盛り込みます。ビジネスメールの場合は、簡潔で分かりやすい文章を心がけると良いでしょう。
署名メールの最後には、自分の会社名、部署名、氏名、連絡先(電話番号やメールアドレスなど)を明記した署名を必ず入れましょう。
一斉送信の場合複数の相手に一斉送信する場合は、宛先をBCCに入れるのがマナーです。他の受信者にメールアドレスが見えないように配慮しましょう。
添付ファイル写真やイラストなどを添える場合は、ファイルサイズが大きくなりすぎないように注意が必要です。相手の通信環境に配慮し、事前に送付の可否を確認するとより丁寧ですね。

それでは、具体的な例文を見てみましょう。

6.1.1 ビジネスメールでの暑中見舞い 例文

件名:暑中お見舞い申し上げます(株式会社△△ 田中一郎)

株式会社〇〇
営業部 部長 〇〇様

暑中お見舞い申し上げます。

盛夏の候、〇〇様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

厳しい暑さが続いておりますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。

まずは略儀ながらメールにて暑中のお見舞いを申し上げます。

令和〇年盛夏

株式会社△△
営業部 田中一郎
(連絡先)

6.1.2 親しい間柄の方へのメール暑中見舞い 例文

件名:暑中お見舞い申し上げます(山田花子)

〇〇様

暑中お見舞い申し上げます。

毎日うだるような暑さが続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか。
こちらは、家族みんな元気に過ごしておりますのでご安心ください。

先日、近所の夏祭りに出かけ、久しぶりに童心に返って楽しいひとときを過ごしました。
〇〇さんも、夏バテなどなさいませんよう、どうぞお身体大切にお過ごしくださいね。

また近いうちにお会いできるのを楽しみにしています。

令和〇年盛夏

山田花子

6.2 LINEやSNSで送る暑中見舞いの注意点

LINEやFacebook、InstagramといったSNSは、より手軽に、そしてリアルタイムに気持ちを伝えられるのが魅力です。スタンプや写真を使って、楽しく季節の挨拶をしたい場合に便利ですね。ただし、メール以上にカジュアルな印象を与えるため、送る相手や内容には十分な配慮が必要です。

LINEやSNSで暑中見舞いを送る際には、次のような点に注意しましょう。

  • 送る相手をよく考える:ごく親しい友人や家族、気心の知れた同僚など、普段からSNSで気軽にコミュニケーションを取っている相手に限定するのが無難です。目上の方やビジネス関係の方へ送るのは、特別な許可がない限り避けた方が良いでしょう。
  • 言葉遣いや表現に気をつける:いくら親しい間柄でも、暑中見舞いは季節の挨拶です。あまりにくだけすぎた言葉遣いや、スタンプだけのメッセージは避け、相手に不快感を与えないよう丁寧な言葉を選びましょう。
  • 送信時間に配慮する:早朝や深夜の送信は、相手の迷惑になる可能性があります。日中の活動時間帯に送るのがマナーです。
  • 返信を強要しない:相手がすぐに返信できない状況も考えられます。「既読スルー」を気にしすぎず、おおらかな気持ちでいましょう。
  • 長文にならないように:SNSのメッセージは、短く簡潔にまとめるのが基本です。伝えたいことを絞って、相手が読みやすい長さを心がけましょう。
  • 公開範囲に注意する(SNS投稿の場合):不特定多数の人が閲覧できるSNSに投稿する場合は、個人情報やプライベートな内容の書き込みに注意が必要です。公開範囲を適切に設定しましょう。

LINEやSNSで送る場合は、かしこまった長文よりも、相手の健康を気遣う一言と、夏らしい写真や涼しげなスタンプを添える程度が良いかもしれませんね。例えば、「暑い日が続くけど、体調に気をつけて夏を楽しんでね!」「また涼しくなったら、ランチでも行きましょう」といった、相手を思いやる温かいメッセージが喜ばれるでしょう。

デジタルツールを使った暑中見舞いは、手軽さが魅力ですが、やはり大切なのは相手を気遣う心です。送る相手との関係性や状況に合わせて、最適な方法を選び、心を込めたメッセージを届けたいものですね。

7. まとめ

暑中見舞いは、夏の盛りに相手の健康を気遣い、日頃の感謝や近況を伝える大切な風習ですね。いつからいつまでに出すか、どのような言葉を選ぶべきか、少し迷うこともあるかもしれません。この記事でご紹介したように、基本的なマナーと相手を思う心を大切にすれば、きっと気持ちの伝わる一枚になるでしょう。最近ではメールやSNSでの挨拶も増えましたが、手書きのはがきには温もりがあります。この夏、大切な方へ心のこもった季節の便りを送ってみてはいかがでしょうか。きっと、お互いの心に優しい時間が流れることでしょう。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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