コーレーグースとは?作り方や、おすすめの使い方

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沖縄の食卓に欠かせない、ピリリとした辛さが魅力の調味料「コーレーグース」。その名前は耳にしたことがあっても、詳しくは知らない方もいらっしゃるかもしれませんね。この記事では、コーレーグースとは何か、ご家庭での簡単な作り方から、沖縄そばなどの定番料理はもちろん、普段のお料理を一層引き立てる使い方まで、その魅力を余すところなくお伝えします。手作りのコーレーグースで、毎日の食卓に新しい発見と彩りを添えてみませんか。

目次

1. コーレーグースとは どんな調味料?

沖縄の食卓に、まるで太陽のような鮮やかな赤色で彩りを添える「コーレーグース」。沖縄そば屋さんなどで見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。一口味わえば、ピリッとした刺激的な辛さと、泡盛の芳醇な香りが口いっぱいに広がる、沖縄ならではの調味料です。この魅力的なコーレーグースについて、もっと詳しく見ていきましょう。

1.1 沖縄伝統の辛味調味料

コーレーグースは、沖縄で古くから親しまれている伝統的な辛味調味料です。その正体は、沖縄特産の「島唐辛子」を泡盛に漬け込んで作られる、シンプルながらも奥深い味わいを持つ液体調味料。沖縄そばやチャンプルーといった沖縄料理にはもちろん、さまざまな料理のアクセントとして、地元の人々に愛され続けています。食卓に一本あるだけで、いつものお料理が沖縄の風を感じる一品に変わるかもしれませんね。

1.2 コーレーグースの語源と歴史

「コーレーグース」という少し変わった名前の響き、気になりますよね。その語源にはいくつかの説がありますが、一般的には「高麗薬(こうらいぐす)」が訛ったものだといわれています。「高麗」は昔の朝鮮半島を指し、「薬(ぐす)」は沖縄の方言で薬や調味料を意味する言葉です。唐辛子が日本に伝わったルートや、その薬効への期待から名付けられたのかもしれませんね。正確な起源は定かではありませんが、琉球王国時代にはすでに存在し、庶民の生活に根付いていたと考えられています。長い歴史の中で、沖縄の食文化とともに育まれてきた調味料なのですね。

1.3 味と辛さの特徴

コーレーグースの最大の魅力は、やはりその独特の風味と辛さでしょう。島唐辛子由来のキリッとしたシャープな辛味が特徴で、少量でも料理全体の味を引き締めてくれます。そして、ただ辛いだけではないのがコーレーグースの奥深いところ。漬け込む際に使われる泡盛の持つ豊かな香りと、ほんのりとした甘みやうまみが辛さと絶妙に調和し、複雑で奥行きのある味わいを生み出しています。市販の唐辛子系調味料とはひと味違う、沖縄ならではの風味をぜひ楽しんでみてください。

1.4 コーレーグースに使われる島唐辛子とは

コーレーグースの味の決め手となるのが「島唐辛子」です。沖縄の方言では「シマトウガラシ」や「コーレーグスグヮー(コーレーグースの小さいもの、の意)」などとも呼ばれます。小ぶりで可愛らしい見た目とは裏腹に、非常に強い辛味を持つのが特徴です。一般的な鷹の爪と比べても辛味が強く、少量でもしっかりと辛さを感じさせます。熟すと鮮やかな赤色になり、コーレーグースの色鮮やかさの源にもなっています。沖縄の太陽をたっぷり浴びて育った島唐辛子は、辛さだけでなく、独特のフルーティーな香りも持ち合わせており、それがコーレーグースの風味を一層豊かなものにしているのですよ。

1.5 どこで買える?

コーレーグースを試してみたいけれど、どこで手に入るのかしら?と気になる方もいらっしゃるでしょう。以前は沖縄県外では手に入りにくいものでしたが、最近ではさまざまな場所で購入できるようになりました。主な購入場所をまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。

購入場所の種類具体例特徴
沖縄県内土産物店、スーパーマーケット、公設市場、道の駅など種類が豊富で、地元ならではの商品や手作りのものも見つかりやすいです。お土産としても人気ですね。
沖縄県外(実店舗)沖縄物産展、沖縄料理店、わしたショップなどのアンテナショップ、一部の百貨店やスーパーマーケットお近くの店舗で手軽に購入できるチャンスがあります。沖縄料理店では、実際に料理との相性を試せることも。
オンラインショップ大手通販サイト(Amazon、楽天市場など)、沖縄物産専門のオンラインストア自宅にいながら手軽に注文でき、多くの種類から比較検討できます。まとめ買いなどにも便利ですね。

手作りのものから、さまざまなメーカーが製造しているものまで、種類も豊富にありますので、お好みのコーレーグースを見つけてみてくださいね。

2. 自宅で簡単 コーレーグースの作り方

沖縄の食卓に欠かせないコーレーグース。ピリリとした辛さが料理のアクセントになり、一度使うと手放せなくなる方も多いのではないでしょうか。実はこのコーレーグース、ご自宅でも意外と簡単に作れるんですよ。手作りならではのフレッシュな風味や、自分好みの辛さに調整できるのも魅力です。ここでは、基本的なコーレーグースの作り方から、美味しく仕上げるためのポイント、そしてちょっとしたアレンジまで、丁寧にご紹介します。一緒に、我が家だけの特別なコーレーグースを作ってみませんか。

2.1 コーレーグース作りに必要な材料

まずは、コーレーグース作りに必要な材料を揃えましょう。基本の材料はとてもシンプルです。

材料分量(目安)ポイント
島唐辛子(生または乾燥)50g~100g新鮮なものを選ぶと風味が豊かです。手に入りにくい場合は、鷹の爪など他の赤唐辛子でも代用できますが、風味や辛さが異なります。
泡盛200ml~400mlアルコール度数30度以上のものが一般的です。度数が高いほど辛味成分が抽出されやすく、保存性も高まります。お好みの銘柄でどうぞ。
保存瓶(ガラス製)適量必ず煮沸消毒したものを使用してください。容量は、唐辛子と泡盛がしっかり浸るサイズを選びましょう。

※島唐辛子の量や泡盛の量はお好みで調整してくださいね。辛いものがお好きな方は島唐辛子を多めに、マイルドにしたい方は少なめにするなど、自分だけの味を見つけるのも楽しいですよ。

2.2 基本的な作り方手順

材料が揃ったら、いよいよコーレーグース作りのスタートです。手順はとっても簡単ですので、ぜひ挑戦してみてください。

2.2.1 島唐辛子の下準備

まず、主役となる島唐辛子の下準備から始めます。このひと手間が、美味しいコーレーグースを作るための大切なポイントです。

  1. 島唐辛子を水で優しく洗い、キッチンペーパーなどで水気をしっかりと拭き取ります。水分が残っていると、カビの原因になることがあるので注意しましょう。
  2. 島唐辛子のヘタを取り除きます。手でポキッと折るか、包丁で切り落としてください。
  3. 傷んでいたり、変色したりしている島唐辛子は取り除きましょう。
  4. (お好みで)辛味成分が出やすくするために、島唐辛子の側面に包丁の先で1~2箇所、浅く切り込みを入れるのもおすすめです。ただし、種が出てしまうほど深く切らないように気をつけてください。

島唐辛子は刺激が強いので、作業中はビニール手袋を着用することをおすすめします。また、唐辛子を触った手で目や鼻、口などをこすらないように十分注意してくださいね。

2.2.2 泡盛に漬け込む

下準備が終わった島唐辛子を、泡盛に漬け込みます。

  1. 煮沸消毒して乾燥させた保存瓶に、下準備した島唐辛子を入れます。
  2. 島唐辛子が完全に浸るまで泡盛を注ぎ入れます。唐辛子が液面から出ていると、空気に触れて傷みやすくなるため、ひたひたになるようにしましょう。
  3. 瓶の蓋をしっかりと閉めます。

2.2.3 熟成期間と完成の目安

漬け込んだコーレーグースは、すぐに使えるわけではありません。美味しくなるまで、じっくりと熟成させましょう。

  • 熟成場所:直射日光の当たらない、風通しの良い冷暗所で保管します。
  • 熟成期間:最低でも1週間から2週間ほどで辛味が出てきますが、1ヶ月以上置くと、より味が馴染んでまろやかな風味になります。泡盛の色がほんのり赤みを帯び、唐辛子のエキスが溶け出してきたら飲み頃、いえ、使い頃のサインです。
  • 完成の目安:時々、瓶を優しく振って中身を混ぜ合わせると、均一に熟成が進みます。少し味見をして、お好みの辛さになっていたら完成です。

熟成期間が長くなるほど、辛味だけでなく泡盛の風味も変化していきます。その変化を楽しむのも手作りの醍醐味ですね。

2.3 作り方のポイントと注意点

せっかく手作りするなら、より美味しく、安全に作りたいですよね。ここでは、コーレーグース作りのポイントと注意点をまとめました。

  • ポイント:
    • 島唐辛子の鮮度:できるだけ新鮮な島唐辛子を使うと、香り高く仕上がります。
    • 泡盛の選択:泡盛の銘柄によっても風味が変わります。いろいろ試してお気に入りを見つけるのも楽しいでしょう。
    • 瓶の完全な消毒と乾燥:雑菌の繁殖を防ぎ、長期保存するためには、使用する瓶の煮沸消毒と完全な乾燥が非常に重要です。
    • 追いがらし・追い泡盛:使っていくうちに唐辛子や泡盛が減ってきたら、新しい島唐辛子や泡盛を注ぎ足すことで、長く楽しむことができます。ただし、注ぎ足す際も衛生には十分注意してください。
  • 注意点:
    • 唐辛子の取り扱いには細心の注意を:島唐辛子は非常に辛いため、直接手で触れるとヒリヒリとした痛みが続くことがあります。必ず手袋をしましょう。また、換気をしながら作業することも大切です。
    • アルコールと火気:泡盛はアルコール度数が高いお酒です。火のそばでの作業は避け、取り扱いに注意してください。
    • カビの発生を防ぐ:島唐辛子が泡盛から出て空気に触れていると、カビが生える原因になります。必ず完全に浸かるようにしてください。もしカビを見つけたら、残念ですがそのコーレーグースは使用しないようにしましょう。
    • お子様やペットの手の届かない場所で:作業中も保管中も、小さなお子様やペットが誤って触れたり口にしたりしないよう、手の届かない安全な場所に置きましょう。

2.4 アレンジ 作り方バリエーション

基本的な作り方をマスターしたら、次はアレンジに挑戦してみませんか。少し材料を加えるだけで、また違った風味のコーレーグースが楽しめますよ。

  • ニンニクや生姜をプラス:スライスしたニンニクや生姜を少量加えると、風味に深みが増し、食欲をそそる香りに。入れすぎると唐辛子の風味が負けてしまうので、ほんの少しから試してみてください。
  • 黒糖でコクとまろやかさを:沖縄らしく、黒糖をほんの少し加えるのもおすすめです。辛さの中に優しい甘みとコクが生まれ、味がまろやかになります。
  • 柑橘類の皮で爽やかに:沖縄特産のシークヮーサーや、レモン、柚子などの皮を少量加えると、爽やかな香りがプラスされ、後味がすっきりします。白いワタの部分は苦味が出やすいので、皮の黄色い部分だけを使うのがポイントです。
  • 昆布で旨味アップ:乾燥昆布を小さく切って少し加えると、旨味成分が溶け出し、より奥深い味わいになります。
  • ハーブやスパイスと組み合わせて:ローリエや黒胡椒の粒などを加えると、洋風の料理にも合わせやすい、スパイシーで個性的なコーレーグースに仕上がります。

これらのアレンジは、あくまで一例です。ご自身の好みや、普段よく作るお料理に合わせて、色々な組み合わせを試してみてくださいね。自分だけのオリジナルコーレーグースを見つけるのも、手作りの大きな楽しみの一つです。

3. コーレーグースのおすすめの使い方 料理が美味しくなる活用法

沖縄生まれの万能調味料、コーレーグース。その魅力は、沖縄料理だけでなく、さまざまな料理を美味しく変身させてくれるところにあります。ここでは、コーレーグースのおすすめの使い方や、毎日の食卓がもっと楽しくなる活用法をご紹介します。ぜひ、あなたのお気に入りを見つけてみてくださいね。

3.1 コーレーグースと沖縄料理 定番の組み合わせ

まずは、やはり本場沖縄の料理との組み合わせから。コーレーグースを使うことで、いつもの沖縄料理がさらに味わい深くなりますよ。

3.1.1 沖縄そばとコーレーグース

沖縄そばとコーレーグースは、切っても切れない定番中の定番の組み合わせです。沖縄の食堂では、テーブルに必ずと言っていいほどコーレーグースが置かれています。あっさりとした沖縄そばのスープに、コーレーグースを数滴たらすと、泡盛の芳醇な香りと島唐辛子のキリッとした辛味が広がり、スープの旨みが一層引き立ちます。だしと豚肉の風味、そしてコーレーグースの刺激が絶妙なハーモニーを奏で、最後まで美味しくいただけます。初めての方は、まず1、2滴から試して、お好みの辛さを見つけてくださいね。

3.1.2 ゴーヤーチャンプルーとコーレーグース

沖縄の家庭料理の代表格、ゴーヤーチャンプルー。ゴーヤー独特の苦味と、豆腐や豚肉、卵の旨みが一体となったこの料理にも、コーレーグースは素晴らしいアクセントを加えます。ゴーヤーのほろ苦さにコーレーグースのシャープな辛味が加わることで、味が引き締まり、より一層食欲をそそる一品に。暑い日には、このピリ辛がたまらない美味しさです。いつものゴーヤーチャンプルーに、ほんの少し垂らすだけで、また違った美味しさを発見できますよ。

3.1.3 コーレーグースと相性抜群 その他の沖縄料理

沖縄そばやゴーヤーチャンプルー以外にも、コーレーグースと相性の良い沖縄料理はたくさんあります。いくつか代表的なものをご紹介しましょう。

料理名コーレーグースとの相性・おすすめポイント
ラフテー(豚の角煮)とろとろに煮込まれた豚肉の濃厚な味わいに、コーレーグースの辛味が加わることで、脂の甘みが際立ち、後味をすっきりとさせてくれます。こってりとした料理も、さっぱりといただけますね。
タコライススパイシーなタコミートとチーズ、レタスがご飯と絡み合うタコライスに、コーレーグースをプラスすると、さらに刺激的で本格的な味わいに。辛党の方には特におすすめです。
ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)豚肉やひじき、昆布などが入った沖縄風の炊き込みご飯「ジューシー」にも、コーレーグースはよく合います。優しい味わいにピリッとしたアクセントが加わり、食が進みます。
ソーキそば沖縄そばの一種で、豚のあばら肉(ソーキ)が乗ったソーキそば。濃厚なソーキの旨味とコーレーグースの辛味、泡盛の香りが絶妙にマッチし、沖縄そばとはまた違った深い味わいを楽しめます
チャンプルー料理全般フーチャンプルー(麩のチャンプルー)や豆腐チャンプルーなど、他のチャンプルー料理にもコーレーグースは万能です。素材の味を引き立て、風味豊かな一皿にしてくれます。

これらの他にも、ミミガー(豚耳皮)の和え物や、てびち(豚足)の煮込みなど、さまざまな沖縄料理にコーレーグースは活躍します。ぜひ、いろいろ試してお好みの組み合わせを見つけてみてください。

3.2 沖縄料理以外にも 万能な使い方

コーレーグースの魅力は、沖縄料理だけに留まりません。その独特の風味と辛味は、普段私たちが食べているさまざまな料理にも意外なほどマッチするのです。新しい美味しさを発見できるかもしれませんよ。

3.2.1 パスタやピザにコーレーグース

いつものパスタやピザに、コーレーグースを少し加えてみませんか。例えば、ペペロンチーノのようなオイルベースのパスタに数滴垂らせば、ニンニクの香りに泡盛の風味が加わり、爽やかで奥深い辛さに。トマトソース系のパスタやナポリタンにも、タバスコの代わりに使うと、和風のピリ辛アクセントが新鮮です。ピザにかければ、チーズのコクとコーレーグースの辛味が絶妙に絡み合い、大人向けの味わいに変わります。

3.2.2 炒め物や煮込み料理にコーレーグースでアクセント

普段作る野菜炒めや肉野菜炒め、チャーハンなどの炒め物にも、コーレーグースはおすすめです。仕上げに数滴加えるだけで、味がピリッと引き締まり、泡盛の香りが食欲をそそります。また、肉じゃがやすき焼きといった和食の煮込み料理や、カレー、シチューなどの洋食の煮込み料理にも、隠し味として少量使うと、味に深みと複雑さが生まれ、いつもとはひと味違う本格的な仕上がりに。特に、豚肉や鶏肉を使った料理との相性が良いですよ。

3.2.3 鍋物やスープにも コーレーグースの活用術

寒い季節に嬉しい鍋物や温かいスープにも、コーレーグースはぴったりです。寄せ鍋や水炊き、湯豆腐などの取り皿に、薬味として数滴たらせば、体がぽかぽかと温まり、風味も豊かになります。お味噌汁や豚汁、中華スープ、ラーメン、うどん、そばなど、さまざまな汁物にも合います。いつものスープや麺類が、コーレーグースを加えるだけで、沖縄の風を感じる新鮮な一杯に変わるでしょう。少量から試して、お好みの辛さでお楽しみください。

3.3 コーレーグースを使う際の注意点

コーレーグースは、料理の美味しさを引き立ててくれる素晴らしい調味料ですが、使う際にはいくつか注意しておきたい点があります。

まず、コーレーグースは島唐辛子を泡盛に漬け込んで作られており、非常に辛味が強い調味料であることを覚えておきましょう。そのため、初めて使う場合や辛いものが得意でない方は、必ず1滴、2滴といったごく少量から試すようにしてください。かけすぎてしまうと、料理全体の味のバランスを損ねてしまったり、辛すぎて食べられなくなってしまったりすることがあります。

また、アルコール分(泡盛)を含んでいるため、小さなお子様やアルコールに弱い方が召し上がる料理に使う際は、加熱してアルコールを飛ばすか、使用を控えるなどの配慮が必要です。運転前や妊娠中・授乳中の方も、摂取量には十分ご注意ください。

とはいえ、適量を守って上手に使えば、コーレーグースは食卓を豊かにしてくれる頼もしい味方です。少しずつ調整しながら、料理との美味しい出会いを楽しんでくださいね。

4. 保存方法と賞味期限

手作りのコーレーグースも、お店で買ったコーレーグースも、せっかくなら美味しく長持ちさせたいものですよね。ここでは、コーレーグースを最後まで美味しく楽しむための保存方法と、気になる賞味期限について、分かりやすくご紹介します。ちょっとしたコツを押さえて、沖縄の味を長く楽しんでくださいね。

4.1 手作りコーレーグースの保存方法

ご自宅で愛情込めて作ったコーレーグースは、正しい方法で保存することが大切です。雑菌の繁殖を防ぎ、風味を保つためのポイントをいくつかご紹介しましょう。

まず、保存容器はしっかりと煮沸消毒した密閉できるガラス瓶を選びましょう。清潔な瓶を使うことが、美味しさを長持ちさせる第一歩です。プラスチック製の容器は、アルコールや唐辛子の成分によって変質してしまう可能性があるので、ガラス製がおすすめです。

保存場所は、直射日光が当たらず、温度変化の少ない冷暗所が基本です。キッチンの戸棚の中などが良いでしょう。特に夏場など室温が高くなりやすい季節は、冷蔵庫で保存するとより安心です。ただし、冷蔵庫に入れると唐辛子の辛味成分がゆっくりと抽出される傾向があるため、ある程度熟成が進んでから冷蔵庫に移すのも一つの方法ですよ。

そして、とても大切なのが、島唐辛子が常に泡盛に浸かっている状態を保つことです。唐辛子が空気に触れてしまうと、そこから傷みやすくなったり、風味が変わってしまったりすることがあります。泡盛が減ってきたら、新しい泡盛を注ぎ足して、唐辛子が空気に触れないように気をつけてくださいね。このとき、アルコール度数が30度以上の泡盛を使うと、より保存性が高まり、風味も豊かになります。

手作りする際は、調理に使う器具やご自身の手を清潔に保つことも、忘れてはいけないポイントです。清潔な環境で作ることで、雑菌の心配も少なくなり、安心して長く楽しめますよ。

4.2 市販のコーレーグースの保存方法

お店で手軽に購入できる市販のコーレーグース。こちらも正しい保存方法で、美味しさをキープしましょう。基本的には、製品のラベルに記載されている保存方法の指示をよく確認することが最も大切です。

開封前であれば、直射日光を避け、常温で保存できるものがほとんどです。商品によっては冷暗所での保存が推奨されている場合もありますので、購入時に必ず確認してくださいね。

一度開封した後は、必ずキャップをしっかりと閉めて冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに使い切るように心がけましょう。瓶の口などにコーレーグースが付着したままになっていると、そこから雑菌が繁殖しやすくなることも。使用後はきれいに拭き取ってからキャップを閉めると、より衛生的で安心です。

4.3 コーレーグースの賞味期限の目安

コーレーグースを安心して美味しくいただくために、賞味期限の目安も知っておきたいですよね。手作りの場合と市販品の場合で少し異なりますので、それぞれ見ていきましょう。

手作りコーレーグースの場合:

手作りのコーレーグースには、明確な「賞味期限」というものは設定されていません。これは、主材料である泡盛のアルコール度数が高いため、基本的には腐敗しにくい調味料だからです。適切に保存されていれば、1年以上美味しくいただけることも多いですが、これはあくまで目安として考えてくださいね。

時間が経つにつれて、唐辛子の辛味や風味が泡盛にじっくりと移り、熟成が進んでまろやかな味わいに変化していくのも手作りの楽しみの一つです。しかし、保存状態が悪かったり、作る過程で雑菌が混入してしまったりすると、風味が落ちたり、残念ながら傷んでしまったりすることもあります。見た目(カビが生えていないか、液体が異常に濁っていないかなど)や香り(酸っぱいような異臭がしないかなど)を時々確認し、少しでも「あれ?」と感じたら使用を控えるようにしましょう。ご自身の五感で、美味しくいただける期間を見極めることが大切です。

市販のコーレーグースの場合:

市販のコーレーグースには、製造メーカーが定めた賞味期限がラベルにはっきりと記載されています。まずはこの日付を確認しましょう。この賞味期限は、未開封の状態で、表示された保存方法を守った場合に、品質が変わらずに美味しく食べられる期限を示しています。

開封後は、賞味期限の日付に関わらず、できるだけ早めに使い切るのが原則です。商品にもよりますが、開封後は1ヶ月から数ヶ月程度を目安に使い切るよう推奨されていることが多いようです。こちらもラベルの指示をよく読んで、参考にしてくださいね。

賞味期限を過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありませんが、風味は徐々に落ちていく可能性があります。開封後の保存状態はもちろん、見た目や香りに変化がないか注意して、ご自身の判断で使うようにしましょう。

手作りでも市販品でも、コーレーグースの状態を時々チェックする習慣をつけて、沖縄の美味しい辛味調味料を安全に楽しんでくださいね。

参考までに、保存と賞味期限のポイントを簡単にまとめてみました。

種類保存場所(開封後)賞味期限の目安特に気をつけたいポイント
手作りコーレーグース冷暗所または冷蔵庫明確な期限なし(一般的に1年以上もつことも。風味や状態で判断)唐辛子が常に泡盛に浸かるようにし、空気に触れさせないこと。容器の煮沸消毒、清潔な取り扱いを心がけること。
市販コーレーグース冷蔵庫ラベルに記載された賞味期限(開封後は早めに、1ヶ月~数ヶ月が目安)製品ラベルの指示に従うこと。開封後はキャップをしっかり閉め、瓶の口を清潔に保つこと。

5. まとめ

沖縄生まれのピリッと刺激的な調味料、コーレーグース。その歴史や風味、ご家庭での簡単な作り方から、沖縄料理はもちろん、普段のお料理を一層引き立てる使い方までご紹介しました。島唐辛子の辛味と泡盛の香りが織りなす独特の味わいは、食卓に新しい彩りと楽しみを加えてくれることでしょう。手作りにも挑戦して、いつものお料理に沖縄の風をそっと添えてみませんか。きっと、毎日の食事がより豊かで味わい深いものになるはずです。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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