6月が旬の食材は?初夏の野菜・魚・果物一覧

  • URLをコピーしました!

雨の日が続く6月は、旬の食材で食卓に彩りを添えてみませんか。この記事では、初夏に旬を迎えるみずみずしい野菜、新鮮な魚介類、甘酸っぱい果物をたっぷりご紹介します。それぞれの食材を活かしたおすすめ料理や、この時期に摂りたい栄養についても詳しく解説。旬の恵みを知ることで、毎日の献立が豊かになり、心と体が喜ぶ食生活を送るヒントが見つかります。

目次

1. 6月が旬の野菜

太陽の恵みをたっぷり浴びて育った初夏の野菜たちは、色鮮やかで栄養も満点。みずみずしい味わいは、これからの暑い季節にぴったりですね。毎日の食卓に上手に取り入れて、元気な体づくりを始めましょう。

1.1 きゅうり

夏の食卓に欠かせない、みずみずしいきゅうり。あのパリッとした食感がたまりませんね。サラダや酢の物、浅漬けなど、さまざまな料理で活躍してくれます。

1.1.1 きゅうりの特徴と選び方

きゅうりはウリ科の野菜で、その成分の約95%が水分と言われています。そのため、暑い季節の水分補給にも役立ちます。また、体を内側から冷やしてくれる効果も期待できるので、夏バテ気味の時にもおすすめです。

美味しいきゅうりを選ぶポイントは、まず緑色が濃く、ハリとツヤがあること。表面のイボがチクチクと尖っているものは新鮮な証拠です。また、持った時にずっしりと重みがあり、太さが均一なものを選びましょう。曲がっていても味に変わりはありませんが、まっすぐな方が調理しやすいですね。

1.1.2 きゅうりの保存方法

きゅうりは乾燥と低温に弱い野菜です。保存する際は、キッチンペーパーや新聞紙で1本ずつ包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で立てて保存しましょう。水滴がついている場合は、よく拭き取ってから包むのが長持ちさせるコツです。それでも日持ちはあまりしないので、3~4日を目安に早めに使い切るように心がけたいですね。

1.1.3 きゅうりの主な栄養素と期待できる効果

きゅうりは水分が多い野菜ですが、私たちの体にとって嬉しい栄養素も含まれています。

主な栄養素期待できる主な効果
カリウム体内の余分なナトリウムを排出し、むくみの予防や高血圧の予防に役立つと言われています。
ビタミンC抗酸化作用があり、免疫力を高めたり、お肌の調子を整えたりする効果が期待できます。
シトルリンアミノ酸の一種で、血流を改善し、疲労回復を助けると言われています。皮の近くに多く含まれています。
食物繊維お腹の調子を整えるのに役立ちます。

特に、きゅうりに含まれる酵素「ホスホリパーゼ」は脂肪を分解する働きがあると言われていますが、熱に弱い性質があります。生のまま食べるのがおすすめです。

1.2 なす

紫色の美しいなすは、和洋中どんな料理にも合う万能選手。とろりとした食感や、油との相性の良さも魅力ですね。6月頃から夏にかけて、みずみずしく美味しいなすがたくさん出回ります。

1.2.1 なすの特徴と選び方

なすの皮の紫色は、「ナスニン」というポリフェノールの一種。強い抗酸化作用があると言われ、注目されている成分です。スポンジのような果肉は油をよく吸うため、炒め物や揚げ物にするとコクが出て美味しくいただけます。

美味しいなすを選ぶには、まず皮の色をチェック。濃い紫色で、ハリとツヤがあるものが新鮮です。ヘタの部分も見てみましょう。ヘタの切り口がみずみずしく、トゲがピンと尖っているものが良品です。持った時にずっしりと重みを感じるもの、皮に傷やシワがないものを選びましょう。

1.2.2 なすの保存方法

なすもきゅうり同様、乾燥と低温が苦手です。1本ずつラップで包むか、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。ただし、冷やしすぎると種が黒ずんだり、味が落ちたりすることがあるので、早めに使い切るのがおすすめです。2~3日程度で食べきるのが理想的です。

1.2.3 なすの主な栄養素と期待できる効果

なすには、私たちの健康維持に役立つ栄養素が含まれています。

主な栄養素期待できる主な効果
ナスニン皮の紫色の色素成分で、ポリフェノールの一種。強い抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に役立つと言われています。
カリウム体内の余分なナトリウムの排出を促し、むくみ解消や高血圧予防に効果が期待できます。
食物繊維腸内環境を整え、便通を良くする働きがあります。
コリンビタミンB群の一種で、血圧を下げる効果や、肝臓の働きを助ける効果が期待されています。

ナスニンは皮に多く含まれているので、ぜひ皮ごと調理して栄養をまるごといただきましょう。アクが気になる場合は、切った後すぐに水にさらすと変色を防げますよ。

1.3 トマト

真っ赤なトマトは、夏の太陽をたっぷり浴びて育った証。甘みと酸味のバランスが絶妙で、生で食べても加熱しても美味しい、人気の野菜ですね。6月になると、ますます美味しくなります。

1.3.1 トマトの特徴と選び方

トマトの赤い色は「リコピン」という色素成分によるもので、非常に強い抗酸化作用を持つことで知られています。リコピンは、油と一緒に摂ることで吸収率がアップすると言われています。また、うまみ成分であるグルタミン酸も豊富なので、料理に深みを与えてくれます。

美味しいトマトを選ぶコツは、まず全体が均一に赤く色づき、ハリとツヤがあること。ヘタが緑色でピンとしていて、しおれていないものが新鮮です。持った時にずっしりと重みを感じるものは、果肉が詰まっている証拠。お尻の部分から放射状に白い線(スターマーク)が出ているものは、甘みが強い傾向があると言われています。

1.3.2 トマトの保存方法

トマトは熟度によって保存方法が異なります。まだ青みが残っているものは、常温で追熟させましょう。新聞紙に包んで、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置いておくと、数日で赤く熟してきます。完熟したトマトは、ポリ袋に入れるかラップで包んで、冷蔵庫の野菜室で保存します。ヘタを下にして保存すると、傷みにくく長持ちしますよ。冷やしすぎると風味が落ちるので、食べる少し前に冷蔵庫から出すのがおすすめです。

1.3.3 トマトの主な栄養素と期待できる効果

「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、トマトは栄養価の高い野菜です。

主な栄養素期待できる主な効果
リコピンカロテノイドの一種で、強力な抗酸化作用があり、生活習慣病の予防や美肌効果が期待されています。
ビタミンC抗酸化作用、免疫力向上、コラーゲンの生成を助けるなど、美容と健康に欠かせないビタミンです。
カリウム体内の余分な塩分を排出し、むくみ解消や高血圧予防に役立ちます。
食物繊維腸内環境を整え、便秘の改善をサポートします。
β-カロテン体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持、視力維持に役立ちます。

リコピンは加熱したり、油と一緒に摂ったりすることで吸収率がアップするので、トマトソースや炒め物など、加熱調理もおすすめです。

1.4 とうもろこし

プチプチとした食感と、優しい甘さが魅力のとうもろこし。茹でたり焼いたりするだけで美味しく、大人も子供も大好きな夏の味覚ですね。6月頃から旬を迎え、みずみずしいものが市場に出回ります。

1.4.1 とうもろこしの特徴と選び方

とうもろこしは、鮮度が命。収穫後、時間が経つにつれて糖度がどんどん失われていくため、購入したらすぐに調理するのが美味しくいただく秘訣です。粒がぎっしりと詰まっていて、一粒一粒にハリとツヤがあるものが良品です。

選ぶ際は、まず皮の色が鮮やかな緑色で、しおれていないかを確認しましょう。ひげ(絹糸)は、茶色くフサフサしているものが完熟のサイン。ひげの本数と粒の数は同じと言われていますので、ひげが多いほど粒もたくさん詰まっている可能性があります。また、皮の上から軽く押してみて、粒が先端までしっかり詰まっている感触があるものを選びましょう。

1.4.2 とうもろこしの保存方法

とうもろこしは、皮付きのまま保存するのが基本です。皮が乾燥を防ぎ、風味を保ってくれます。すぐに調理しない場合は、皮付きのままラップで包むかポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存しましょう。ただし、美味しさは時間とともに失われるため、2~3日以内に食べるのが理想です。長期保存したい場合は、硬めに茹でてから実を外し、冷凍保存するのがおすすめです。使う分だけ取り出せて便利ですよ。

1.4.3 とうもろこしの主な栄養素と期待できる効果

甘くて美味しいとうもろこしには、エネルギー源となる炭水化物のほか、さまざまな栄養素が含まれています。

主な栄養素期待できる主な効果
炭水化物(糖質)体の主要なエネルギー源となります。
食物繊維特に不溶性食物繊維が多く、腸の働きを活発にし、便通を促す効果が期待できます。
ビタミンB1糖質の代謝を助け、エネルギー産生に関わるビタミンです。疲労回復にも役立ちます。
ビタミンE強い抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐと言われています。血行促進効果も期待できます。
カリウム体内の余分なナトリウムを排出し、むくみ予防に役立ちます。
アスパラギン酸アミノ酸の一種で、疲労回復効果やスタミナ増強が期待されています。

とうもろこしの胚芽部分には、リノール酸やビタミンEなどの栄養が豊富に含まれています。粒を余さずいただくことで、栄養を効率よく摂取できますね。

1.5 枝豆

ビールのお供としておなじみの枝豆。実は、大豆が未熟なうちに収穫されたもので、豆と野菜の両方の栄養的特徴を兼ね備えています。6月から夏にかけて旬を迎え、採れたての美味しさは格別です。

1.5.1 枝豆の特徴と選び方

枝豆は、タンパク質、ビタミンB1、ビタミンC、食物繊維、鉄分、カリウムなど、栄養バランスに優れた食材です。特に、大豆には少ないビタミンCを豊富に含んでいるのが特徴です。また、アルコールの分解を助けるメチオニンも含まれているため、お酒のおつまみにぴったりと言われるのも納得ですね。

美味しい枝豆を選ぶには、まずさやが鮮やかな緑色で、ふっくらとハリがあるものを選びましょう。さやに産毛がびっしりと生えているものは新鮮な証拠です。豆の大きさが揃っていて、さやの中で豆がしっかりと詰まっているものが良品です。枝付きのものは、より鮮度が保たれやすいと言われています。

1.5.2 枝豆の保存方法

枝豆も鮮度が落ちやすい野菜なので、購入後はできるだけ早く茹でるのが美味しくいただくコツです。すぐに茹でられない場合は、生のままポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、2日以内には調理しましょう。茹でた枝豆は、粗熱を取ってから保存容器に入れ、冷蔵庫で2~3日保存可能です。たくさん手に入った場合は、硬めに茹でて水気をよく切り、冷凍保存するのがおすすめです。約1ヶ月ほど美味しくいただけますよ。

1.5.3 枝豆の主な栄養素と期待できる効果

枝豆は「畑の肉」と呼ばれる大豆の仲間だけあって、栄養満点です。

主な栄養素期待できる主な効果
タンパク質筋肉や臓器など体を作る主要な成分です。
ビタミンB1糖質の代謝を助け、エネルギー産生に関与します。疲労回復効果も期待できます。
メチオニン必須アミノ酸の一種で、肝機能を高め、アルコールの分解を助ける働きがあります。
食物繊維腸内環境を整え、便秘予防に役立ちます。
鉄分貧血予防に欠かせないミネラルです。
イソフラボン大豆製品に多く含まれるポリフェノールの一種で、女性ホルモンと似た働きをし、更年期症状の緩和や骨粗しょう症予防に役立つと言われています。

茹でる際は、塩もみしてから茹でると、色鮮やかに仕上がり、風味も良くなります。ぜひ、旬の枝豆を味わってみてくださいね。

1.6 オクラ

ネバネバとした独特の食感が特徴のオクラ。このネバネバ成分には、体に嬉しい効果がたくさんあるんですよ。夏バテ予防にもぴったりの野菜で、6月頃から美味しくなります。

1.6.1 オクラの特徴と選び方

オクラのネバネバの正体は、ペクチンといった水溶性食物繊維です。これらは、血糖値の急上昇を抑えたり、コレステロール値を下げたりする効果が期待されています。また、胃の粘膜を保護する働きもあると言われています。

美味しいオクラを選ぶには、まず色が鮮やかな緑色で、表面の産毛がびっしりと生えているものを選びましょう。産毛がしっかりしているものは新鮮な証拠です。ヘタの切り口がみずみずしく、黒ずんでいないことも確認しましょう。大きすぎるものは育ちすぎて筋張っていることがあるので、長さが7~8cm程度の小ぶりなものが柔らかくておすすめです。軽く押してみて、ハリがあるものが良いでしょう。

1.6.2 オクラの保存方法

オクラは低温と乾燥に弱い野菜です。ポリ袋に入れるか、キッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。ヘタを下にして立てて保存すると長持ちしやすいです。保存期間は4~5日程度が目安です。使いきれない場合は、硬めに茹でて水気を切り、冷凍保存も可能です。刻んで冷凍しておくと、スープや和え物にさっと使えて便利ですよ。

1.6.3 オクラの主な栄養素と期待できる効果

オクラのネバネバパワーで、元気に夏を乗り切りましょう。

主な栄養素期待できる主な効果
ペクチン(水溶性食物繊維)整腸作用、血糖値上昇抑制、コレステロール値低下、胃粘膜保護など、多くの健康効果が期待できます。
β-カロテン体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持、免疫力向上に役立ちます。抗酸化作用もあります。
カリウム体内の余分なナトリウムを排出し、むくみ予防や高血圧予防に貢献します。
カルシウム骨や歯を丈夫にするために欠かせないミネラルです。
葉酸赤血球の生成を助け、貧血予防に役立ちます。細胞の分裂や成長にも重要なビタミンです。

オクラは、サッと茹でたり、生のまま刻んで和え物にしたり、炒め物や天ぷらにしたりと、調理法もさまざま。独特の食感と栄養を、ぜひ楽しんでくださいね。

1.7 ズッキーニ

見た目はきゅうりに似ていますが、実はかぼちゃの仲間であるズッキーニ。淡白な味わいでクセがなく、さまざまな料理に使いやすいのが魅力です。油との相性が良く、炒め物やグリル、煮込み料理などで美味しくいただけます。6月から夏にかけて旬を迎えます。

1.7.1 ズッキーニの特徴と選び方

ズッキーニは、低カロリーで栄養価が高いのが特徴です。ビタミンCやカリウム、β-カロテンなどをバランス良く含んでいます。加熱するとナスのようなとろりとした食感になり、ラタトゥイユなどの煮込み料理にもよく合います。

美味しいズッキーニを選ぶポイントは、皮の色が均一で濃く、ツヤがあること。表面に傷がなく、ハリがあるものが新鮮です。太さが均一で、持った時にずっしりと重みを感じるものを選びましょう。大きすぎるものは種が硬く、味が落ちていることがあるので、長さ20cm前後、太さ3~4cm程度のものがおすすめです。

1.7.2 ズッキーニの保存方法

ズッキーニは乾燥に弱いので、ラップで包むかポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。1週間程度は保存できますが、風味が落ちやすいため、早めに使い切るのがおすすめです。カットしたものは、切り口をラップでぴったりと覆って保存し、2~3日以内に使い切りましょう。生のまま冷凍保存も可能です。輪切りやいちょう切りにして、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。使うときは凍ったまま調理できます。

1.7.3 ズッキーニの主な栄養素と期待できる効果

淡白な味わいながら、ズッキーニには嬉しい栄養素が含まれています。

主な栄養素期待できる主な効果
カリウム体内の余分なナトリウムを排出し、むくみ予防や高血圧予防に役立ちます。
ビタミンC抗酸化作用があり、免疫力向上や美肌効果が期待できます。コラーゲンの生成も助けます。
β-カロテン体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持、視力維持に役立ちます。油と一緒に摂ると吸収率がアップします。
ビタミンK血液凝固作用や骨の健康維持に関わるビタミンです。
食物繊維腸内環境を整え、便通を改善する効果が期待できます。

ズッキーニは、炒め物や揚げ物など油を使った調理法だと、β-カロテンの吸収率が良くなるのでおすすめです。クセがないので、いろいろな料理にチャレンジしてみてくださいね。

1.8 新じゃがいも

春から初夏にかけて出回る新じゃがいも。皮が薄くてみずみずしく、通常のじゃがいもとはまた違った美味しさが楽しめますね。6月も、この時期ならではの味わいを堪能できる季節です。

1.8.1 新じゃがいもの特徴と選び方

新じゃがいもは、皮が薄く、手でむけるほど柔らかいのが最大の特徴です。水分を多く含んでいるため、ホクホクというよりは、しっとりとした食感。皮ごと調理できるので、皮の近くに含まれる栄養も無駄なく摂ることができます。

美味しい新じゃがいもを選ぶには、表面にハリとツヤがあり、傷やシワが少ないものを選びましょう。芽が出ていたり、皮が緑色に変色していたりするものは避けてください。緑色の部分にはソラニンという天然毒素が含まれていることがあるので、もし緑色になっていたら、その部分は厚めに皮をむくか、取り除くようにしましょう。持った時にずっしりと重みを感じるものが、中身が詰まっていて美味しい証拠です。

1.8.2 新じゃがいもの保存方法

新じゃがいもは水分が多く、傷みやすいので、通常のじゃがいもよりも日持ちしません。購入後は早めに使い切るのが基本です。保存する場合は、新聞紙で包むか紙袋に入れ、光の当たらない風通しの良い冷暗所で保存しましょう。冷蔵庫に入れる場合は、乾燥しないようにポリ袋などに入れ、野菜室で保存します。ただし、低温で保存すると糖度が増し、揚げ物にした際に焦げやすくなることがあるので注意が必要です。1週間程度を目安に食べきるようにしましょう。

1.8.3 新じゃがいもの主な栄養素と期待できる効果

新じゃがいもは、エネルギー源となる炭水化物のほか、ビタミンCも豊富です。

主な栄養素期待できる主な効果
ビタミンC抗酸化作用、免疫力向上、美肌効果が期待できます。じゃがいものビタミンCはでんぷんに守られているため、加熱しても壊れにくいのが特徴です。
カリウム体内の余分なナトリウムを排出し、むくみ予防や高血圧予防に役立ちます。
食物繊維腸内環境を整え、便秘解消をサポートします。
炭水化物(でんぷん)体の主要なエネルギー源となります。

皮ごと調理できる新じゃがいもは、煮っころがしやジャーマンポテト、シンプルな塩茹でなど、素材の味を活かした料理がおすすめです。ぜひ、旬の美味しさを味わってくださいね。

1.9 そら豆

初夏を代表する味覚のひとつ、そら豆。大きなさやの中に並んだ豆は、見た目も可愛らしいですね。独特の風味とほっくりとした食感が特徴で、塩茹でにするだけで格別の美味しさです。旬の時期は短く、6月はその美味しさを存分に楽しめる季節です。

1.9.1 そら豆の特徴と選び方

そら豆は、タンパク質やビタミンB群、食物繊維などが豊富な栄養価の高い豆です。鮮度が命で、さやから出すと風味が落ちやすいため、調理する直前にさやから取り出すのがおすすめです。「そら豆は三日食べたら飽きる」ということわざがあるほど、旬の時期が短く、貴重な味わいです。

美味しいそら豆を選ぶには、まずさやの色が鮮やかな緑色で、ツヤがあるものを選びましょう。さやに産毛が均一についているものが新鮮です。さやがふっくらとしていて、豆の形がくっきりと浮き出ているものが、豆が大きく育っている証拠です。持った時に重みを感じるものを選びましょう。さやの先端が黒ずんでいるものは鮮度が落ちている可能性があるので避けた方が良いでしょう。

1.9.2 そら豆の保存方法

そら豆は鮮度が落ちやすいので、購入したらできるだけ早く調理するのが一番です。保存する場合は、さや付きのままポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。2~3日以内には食べるように心がけたいですね。すぐに食べきれない場合は、硬めに塩茹でして粗熱を取り、冷凍保存することも可能です。冷凍用保存袋に入れて冷凍すれば、1ヶ月程度は美味しくいただけます。

1.9.3 そら豆の主な栄養素と期待できる効果

そら豆には、私たちの体に必要な栄養素がたくさん詰まっています。

主な栄養素期待できる主な効果
タンパク質筋肉や血液など体を作る基礎となる栄養素です。
ビタミンB1糖質の代謝を助け、エネルギー産生に関与します。疲労回復にも役立ちます。
ビタミンB2脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。
食物繊維腸内環境を整え、便秘の予防・改善に効果が期待できます。
カリウム体内の余分なナトリウムを排出し、むくみ解消や高血圧予防に役立ちます。
鉄分貧血予防に欠かせないミネラルです。

そら豆の薄皮(お歯黒の部分)には食物繊維が多く含まれていますが、気になる場合は取り除いても美味しくいただけます。シンプルな塩茹でや焼きそら豆、かき揚げなど、旬の味をぜひ楽しんでくださいね。

1.10 みょうが

独特の香りとシャキシャキとした食感が魅力のみょうが。薬味としてそうめんや冷奴に添えたり、和え物や酢の物、天ぷらにしたりと、料理のアクセントとして活躍してくれますね。6月頃から夏にかけて旬を迎え、爽やかな風味が一層引き立ちます。

1.10.1 みょうがの特徴と選び方

みょうがのあの独特な香りは、「アルファピネン」という精油成分によるものです。この香りには、食欲増進や血行促進、発汗作用などがあると言われています。また、みょうがの赤い色素はアントシアニン系のポリフェノールで、抗酸化作用も期待できます。

美味しいみょうがを選ぶには、まずふっくらとしていて、身が締まっているものを選びましょう。表面の色が鮮やかなピンク色で、ツヤがあるものが新鮮です。穂先が開きすぎておらず、キュッと締まっているものが良いでしょう。傷や変色がないかどうかも確認してくださいね。

1.10.2 みょうがの保存方法

みょうがは乾燥に弱いので、保存する際は注意が必要です。湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。この方法で1週間程度は保存できます。また、水を入れた容器にみょうがを入れ、冷蔵庫で保存する方法もあります。この場合は、毎日水を替えれば2週間ほど保存可能です。長期保存したい場合は、刻んで冷凍保存するのがおすすめです。使う分だけ取り出せて便利ですよ。

1.10.3 みょうがの主な栄養素と期待できる効果

少量でも料理の風味を引き立てるみょうがですが、嬉しい栄養も含まれています。

主な栄養素期待できる主な効果
アルファピネン(香り成分)食欲増進、血行促進、発汗作用、眠気覚ましなどの効果が期待できます。

2. 6月が旬の魚介類

初夏の訪れとともに、海の幸も豊かな表情を見せ始めます。この時期ならではの新鮮な魚介類は、食卓を豊かに彩り、私たちの体に嬉しい栄養を届けてくれます。ここでは、6月に旬を迎える代表的な魚介類と、その魅力をご紹介しますね。

2.1 アユ

項目詳細
旬の時期6月~8月 (特に若鮎は6月)
選び方のポイント体表にぬめりがあり、目が澄んでいること。エラが鮮やかな紅色で、お腹がしっかりしているもの。
主な栄養素良質なタンパク質、ビタミンB群、カルシウム、リン
代表的な食べ方塩焼き、甘露煮、鮎ごはん、天ぷら、背ごし

「清流の女王」とも称されるアユは、初夏を代表する川魚です。特に6月頃にとれる若鮎は、骨も皮も柔らかく、丸ごといただけるのが魅力。独特の爽やかな香りは、スイカやキュウリにも例えられ、食欲をそそります。シンプルな塩焼きで、その繊細な味わいと香りを楽しむのが一番のおすすめです。内臓のほろ苦さもまた、アユならではの醍醐味と言えるでしょう。丁寧に串を打ち、化粧塩をして焼き上げたアユは、見た目も美しく、食卓が一気に華やぎますね。

2.2 あじ

項目詳細
旬の時期5月~7月 (真鯵)
選び方のポイント目が澄んでいて、エラが鮮やかな赤色をしていること。体にハリがあり、ぜいご(尾に近い部分の硬いウロコ)がしっかりしているもの。
主な栄養素DHA、EPA、カルシウム、ビタミンD、タウリン、カリウム
代表的な食べ方刺身、たたき、塩焼き、フライ、南蛮漬け、なめろう

一年を通して見かけるあじですが、最も美味しい旬は初夏から夏にかけてと言われています。「味が良いからアジ」という名の由来があるほど、旨みが強く、私たちにとって馴染み深い魚ですね。この時期の真鯵はほどよく脂がのり、お刺身やたたきにすると格別の美味しさです。DHAやEPAといった健康に良い脂質も豊富なので、積極的に取り入れたいですね。たたきやなめろうにして、香味野菜と一緒にいただくのも、さっぱりとしていておすすめです。

2.3 いわし

項目詳細
旬の時期5月~10月 (特に真鰯は6月~7月の「入梅いわし」)
選び方のポイント目が澄んでいて、ウロコがしっかりついていること。体にハリがあり、青みが鮮やかなもの。
主な栄養素DHA、EPA、カルシウム、ビタミンD、ビタミンB12
代表的な食べ方刺身、塩焼き、煮付け、つみれ汁、オイルサーディン、梅煮

いわしは種類も豊富ですが、特に6月から7月の梅雨時期にとれる真鰯は「入梅いわし」と呼ばれ、一年で最も脂がのって美味しいとされています。傷みやすい魚なので、新鮮なものを選びたいですね。骨ごと食べられる調理法なら、カルシウムもたっぷり摂れます。生姜を効かせた煮付けや、香ばしい蒲焼き、つみれ汁なども良いですね。手開きにして梅肉や大葉を挟んでフライにするのも、この時期ならではの楽しみ方です。

2.4 かつお

項目詳細
旬の時期初鰹:3月~5月、戻り鰹:9月~10月 (6月は初鰹の終わり頃)
選び方のポイント身の色が鮮やかな赤色で、血合いの色が黒ずんでいないこと。皮目にツヤがあり、身に弾力があるもの。
主な栄養素タンパク質、鉄分、ビタミンB群(特にB12)、DHA、EPA
代表的な食べ方刺身、たたき、角煮、手こね寿司

春の「初鰹」と秋の「戻り鰹」で知られるかつお。6月は、さっぱりとした味わいが特徴の初鰹のシーズン終盤にあたります。高タンパクで低脂肪、鉄分も豊富なので、貧血気味の方や活動的な方にも嬉しい食材です。薬味をたっぷり添えた「かつおのたたき」は、初夏の食卓にぴったりの一品。新玉ねぎやみょうが、大葉など、旬の野菜と合わせることで、より一層美味しくいただけますよ。

2.5 キス

項目詳細
旬の時期5月~8月
選び方のポイント身に透明感があり、目が澄んでいること。体にハリがあり、ほんのりピンク色を帯びているもの。
主な栄養素高タンパク低脂肪、カリウム、ビタミンB1
代表的な食べ方天ぷら、塩焼き、フライ、刺身(新鮮なもの)、お吸い物

「砂浜の女王」とも呼ばれるキスは、上品で淡白な味わいが魅力の白身魚です。初夏から夏にかけて旬を迎え、身がふっくらとして美味しくなります。天ぷらにすると、その繊細な美味しさが際立ちますが、シンプルな塩焼きや、新鮮なものならお刺身もおすすめです。クセがないので、お子様からご年配の方まで、どなたにも喜ばれる魚と言えるでしょう。開いて骨を取り、梅肉やチーズを挟んで揚げるのもおしゃれですね。

2.6 スズキ

項目詳細
旬の時期6月~8月 (夏スズキ)
選び方のポイント目が澄んでいて、エラが鮮やかな赤色をしていること。体にツヤとハリがあり、ウロコがしっかりついているもの。
主な栄養素タンパク質、ビタミンA、ビタミンD、DHA、EPA
代表的な食べ方洗い、塩焼き、ムニエル、ポワレ、奉書焼き、アクアパッツァ

スズキは成長とともに呼び名が変わる出世魚で、夏に最も脂がのり美味しくなることから「夏スズキ」とも呼ばれます。クセのない上品な白身は、和洋中どんな料理にも合います。氷水で締めた「洗い」は、夏の涼を感じる一品。また、皮目をパリッと焼いたムニエルやポワレも絶品です。ハーブやレモンとの相性も良いので、香草焼きにするのも素敵ですね。淡白ながらも旨みがあり、様々な調理法で楽しめます。

2.7 イサキ

項目詳細
旬の時期5月~7月 (麦わらイサキ、梅雨イサキ)
選び方のポイント目が澄んでいて、エラが鮮やかな赤色をしていること。体にハリがあり、体表の黄色い斑点が鮮明なもの。
主な栄養素タンパク質、ビタミンD、セレン、DHA、EPA
代表的な食べ方刺身、塩焼き、煮付け、アクアパッツァ、ポワレ

初夏から梅雨時にかけて旬を迎えるイサキは、「麦わらイサキ」や「梅雨イサキ」と呼ばれ、脂がのって非常に美味しくなります。上品な白身で、皮と身の間に旨みがあるのが特徴です。新鮮なものはぜひお刺身で。皮目を軽く炙ると、香ばしさと旨みが一層引き立ちます。塩焼きや煮付けはもちろん、洋風にアクアパッツァやポワレにするのもおすすめです。旬のイサキの豊かな味わいを、ぜひ堪能してみてください。

2.8 アナゴ

項目詳細
旬の時期6月~8月 (梅雨アナゴ、夏アナゴ)
選び方のポイント活け締めなら身に透明感と弾力があること。目が澄んでいて、ぬめりが透明なもの。
主な栄養素ビタミンA、ビタミンE、DHA、EPA、カルシウム、亜鉛
代表的な食べ方煮アナゴ、白焼き、天ぷら、寿司、柳川風

ウナギと並んで夏の味覚として親しまれるアナゴ。特に梅雨時期から夏にかけて獲れるものは「梅雨アナゴ」「夏アナゴ」と呼ばれ、脂がのりつつもさっぱりとした味わいが特徴です。江戸前寿司の定番ネタとしてもお馴染みですね。ふっくらと煮上げた煮アナゴは、口の中でとろけるような美味しさ。ビタミンAが豊富で、夏バテ予防にも効果が期待できます。天ぷらにしても、サクッとした衣と柔らかな身のコントラストが楽しめます。きゅうりと一緒に酢の物にするのも、さっぱりとしていて良いですね。

3. 6月が旬の果物

6月は、梅雨の時期ではありますが、初夏の日差しとともに、みずみずしく香り高い果物がたくさん登場する季節です。食卓に彩りを添え、爽やかな風味で心も体もリフレッシュさせてくれる旬の果物たち。それぞれの魅力と、おいしく楽しむためのポイントをご紹介しますね。

3.1 梅:初夏の訪れを告げる爽やかな香り

5月下旬から6月にかけて旬を迎える梅は、日本の初夏を代表する果実の一つです。爽やかな香りが心地よく、この時期ならではの「梅仕事」を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。梅酒や梅シロップ、梅干しなど、自分の手で旬の味を仕込む時間は、暮らしを豊かにしてくれます。梅にはクエン酸などの有機酸が豊富に含まれており、ジメジメとした季節の元気の源としても親しまれています。青梅はフレッシュな香りが特徴で梅酒や梅シロップに、黄色く熟した完熟梅はフルーティーな香りで梅干しやジャムに適しています。

3.1.1 梅をおいしく楽しむためのポイント

項目内容
選び方実にハリがあり、傷や斑点がないものを選びましょう。青梅は鮮やかな緑色のもの、完熟梅は黄色や紅色に色づき、良い香りがするものがおすすめです。
主な用途青梅:梅酒、梅シロップ、梅の甘露煮など。
完熟梅:梅干し、梅ジャム、梅肉エキスなど。
保存と下処理入手したらすぐに加工するのが理想です。すぐに使えない場合は、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で2~3日保存できます。アク抜きのために、水に数時間浸してから使用しましょう。

3.2 さくらんぼ:宝石のような愛らしい姿と甘酸っぱさ

6月になると、まるで赤い宝石のように愛らしい姿のさくらんぼが旬を迎えます。その短い旬もまた、さくらんぼの価値を高めているのかもしれませんね。口に含むと、パリッとした皮の食感とともに、甘酸っぱくジューシーな果汁が広がります。代表的な品種には「佐藤錦」や「紅秀峰」などがあり、それぞれに風味や甘みのバランスが異なります。そのままいただくのはもちろん、デザートの彩りとしても素敵です。初夏の訪れを感じさせてくれる、特別な果物と言えるでしょう。

3.2.1 さくらんぼをおいしく楽しむためのポイント

項目内容
選び方果皮にツヤとハリがあり、鮮やかな赤色をしているものを選びましょう。軸が緑色で、しおれていないものが新鮮です。傷や変色がないか確認してください。
保存方法乾燥と高温に弱いデリケートな果物です。ポリ袋に入れるか、キッチンペーパーで包んでから容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。なるべく早く、2~3日以内にお召し上がりください。
おいしい食べ方食べる直前に冷蔵庫から出し、軽く水洗いしてそのままいただくのが一番です。冷やしすぎると甘みを感じにくくなるのでご注意ください。

3.3 びわ:優しい甘さとジューシーな果肉が魅力

初夏を代表する果物の一つ、びわ。美しいオレンジ色の果皮と、上品で優しい甘さ、そしてみずみずしい果肉が魅力です。主な産地としては長崎県や千葉県などが知られていますね。びわは傷みやすく、旬の時期も短いので、見かけたらぜひ味わっていただきたい果物です。そのまま生でいただくのはもちろん、コンポートやゼリーにしてもおいしくいただけます。どこか懐かしさを感じる、初夏の味覚ではないでしょうか。

3.3.1 びわをおいしく楽しむためのポイント

項目内容
選び方果皮にハリがあり、うぶ毛がしっかりと残っているものが新鮮です。全体が均一なオレンジ色で、傷やシミ、変色がないものを選びましょう。ヘタがしっかりしていることもポイントです。
保存方法乾燥と衝撃に弱いため、丁寧に扱いましょう。ポリ袋に入れるか、新聞紙やキッチンペーパーで包んでから冷蔵庫の野菜室で保存し、2~3日を目安に早めに食べきるのがおすすめです。
食べ方のコツ軸の方から皮をむくと、きれいにむきやすいです。皮をむいたら、種を取り除いてお召し上がりください。変色しやすいので、食べる直前にむくのが良いでしょう。

3.4 すもも:キュッとした酸味と甘みのハーモニー

6月下旬頃から出回り始めるすももは、キュッとした爽やかな酸味と、ジューシーな甘みのバランスが絶妙な果物です。「プラム」とも呼ばれ、多くの品種がありますね。早生品種の「大石早生」などが6月から楽しめます。そのままかぶりつくのもおいしいですし、ジャムやコンポート、果実酒などに加工するのもおすすめです。暑い季節にぴったりの、すっきりとした味わいが楽しめます。

3.4.1 すももをおいしく楽しむためのポイント

項目内容
選び方果皮にハリとツヤがあり、全体がきれいな色づきをしているものを選びましょう。手に持ったときに、ずっしりとした重みを感じるものが良いです。品種によっては、果皮に白い粉(ブルーム)が付いているものがありますが、これは鮮度を保つ役割があるので、付いている方が新鮮です。
保存と追熟かたいものは常温で追熟させましょう。甘い香りがしてきて、軽く触れてみて少し柔らかさを感じたら食べ頃です。完熟したものはポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、2~3日を目安に食べきりましょう。
楽しみ方皮ごと食べられますが、酸味が気になる場合は皮をむいても。冷やしすぎると甘みを感じにくくなるので、食べる少し前に冷蔵庫から出すのがおすすめです。

3.5 メロン:特別な日のデザートにもぴったりの芳醇な香り

芳醇な香りと、とろけるような甘い果肉が魅力のメロンは、まさに果物の王様。6月にも多くの品種が旬を迎え、食卓を豊かに彩ってくれます。マスクメロン(アールスメロン)やアンデスメロン、クインシーメロンなど、網目のあるネット系メロンや、網目のないノーネット系メロンなど種類も豊富です。自分へのご褒美や、大切な方への贈り物としても喜ばれますね。食べ頃を見極めて、最高の状態で味わいたいものです。

3.5.1 メロンをおいしく楽しむためのポイント

項目内容
選び方ネット系メロンは、網目が均一でくっきりと盛り上がっているものが良いとされます。ツルが付いている場合は、ツルがT字型で、片方がややしおれかかっているものが追熟が進んでいるサインです。手に持ったときにずっしりと重みを感じるものを選びましょう。
食べ頃の見分け方メロンのお尻の部分を軽く押してみて、少し柔らかさを感じたら食べ頃です。また、甘い香りが強くなってきたら熟しているサイン。ツル付きのものは、ツルが完全に枯れてきたら食べ頃の目安です。
保存と食べ方まだかたい場合は、常温(20~25℃くらい)で追熟させます。食べ頃になったら、冷蔵庫で2~3時間冷やしてからいただくと、よりおいしく召し上がれます。カットしたものはラップをして冷蔵庫で保存し、早めに食べきりましょう。

これらの旬の果物を取り入れて、初夏の食卓をさらに豊かに楽しんでみませんか。それぞれの風味や食感を活かしたデザートや、ちょっとしたアレンジで、日々の暮らしに彩りが加わることでしょう。

4. 6月の旬の食材を使ったおすすめ料理

6月は、みずみずしい初夏の野菜や、きらきらと輝く新鮮な魚介類、そして甘酸っぱい果物がお店に並びはじめ、私たちの食卓を豊かに彩ってくれる素敵な季節ですね。この時期ならではの旬の恵みをたっぷり使った、とっておきのお料理をいくつかご紹介いたします。毎日の献立に、ぜひ取り入れてみてくださいね。

4.1 きゅうりとタコの酢の物

梅雨時のじめじめとした日にも、さっぱりとした口当たりで食欲をかき立ててくれるのが、きゅうりとタコの酢の物です。きゅうりのシャキシャキとした小気味よい食感と、タコのプリプリとした歯ごたえが絶妙なハーモニーを奏で、暑い日でも箸が進みます。作り方も手軽で、食卓にもう一品ほしい時にも重宝しますよ。

美味しく仕上げるコツは、きゅうりを薄切りにしてから塩もみし、水分をしっかりと絞ること。こうすることで味がぼやけず、食感もより良くなります。タコは薄切りにして、さっと湯通しすると、生臭みが取れて一層美味しくいただけます。三杯酢に、ほんの少しおろし生姜を加えるのも、風味がきりりと引き締まっておすすめです。

4.2 とうもろこしご飯

お子様から大人まで、みんなが大好きなとうもろこしご飯は、この時期ならではのごちそうですね。とうもろこしの優しい甘みがご飯一粒一粒にじんわりと染み渡り、思わずお代わりしたくなる美味しさです。炊き上がりの蓋を開けた瞬間にふわりと広がる、甘く香ばしい香りもたまりません。

とうもろこしは実だけを使うのではなく、芯も一緒に入れて炊き込むと、とうもろこしの旨みと風味がご飯全体に行き渡り、より一層味わい深く仕上がります。炊き上がったら芯を取り出し、お好みでバターをひとかけ加えたり、彩りに旬の枝豆を散らしたりするのも素敵ですね。冷めても美味しいので、お弁当にもぴったりです。

4.3 かつおのたたき 薬味たっぷり

初夏に旬を迎えるかつおは、さっぱりとした味わいの中に程よく脂がのりはじめ、たたきでいただくのが格別の美味しさです。香ばしく炙った皮目と、鮮やかな赤身のコントラストが目にも美しく、食欲をそそりますね。みょうがや新玉ねぎ、大葉といった旬の薬味をたっぷりのせて、風味豊かにお召し上がりください。

おすすめの薬味は、爽やかな香りのみょうが、辛みが少なく甘みのある新玉ねぎ、風味豊かな大葉、そして小ねぎ、おろし生姜、おろしにんにくなど。これらの薬味を細かく刻んで、かつおが見えなくなるくらいたっぷりのせるのが、美味しさを引き立てる秘訣です。自家製のポン酢でいただけば、さらに格別な味わいになりますよ。特に新玉ねぎは、水にさらさなくても辛味が穏やかなので、ぜひそのままの風味を活かしてみてください。

4.4 鮎の塩焼き

「清流の女王」とも称される鮎は、6月から本格的な旬を迎える代表的な川魚です。その上品で独特な香りと、ほろ苦いわたの風味が特徴で、初夏の訪れを舌で感じさせてくれます。鮎本来の繊細な味わいを堪能するなら、やはりシンプルな塩焼きが一番ですね。

美味しく焼き上げるコツは、焼く直前に塩を振ること。ヒレには焦げ付きを防ぐために多めに塩をすり込む「化粧塩」をすると、見た目も美しく仕上がります。炭火でじっくりと焼き上げるのが理想ですが、ご家庭の魚焼きグリルでも十分に美味しく焼けますよ。焼き立ての熱々に、すだちをキュッと絞っていただくのが、たまらない美味しさです。

4.5 自家製梅シロップと梅酒

6月といえば、梅仕事の季節ですね。青梅が市場に出回るこの時期に、自家製の梅シロップや梅酒を仕込むのは、日本の家庭ならではの心豊かな楽しみの一つではないでしょうか。手間をかけた分だけ、完成した時の喜びもひとしおです。

梅シロップは、冷たい水や炭酸水で割って爽やかな梅ジュースとして楽しめますし、かき氷のシロップにしても絶品です。梅酒は、ロックや水割り、お湯割りなど、お好みの飲み方でゆっくりと味わうのがおすすめです。どちらも、青梅と氷砂糖を交互に清潔な瓶に詰めていくだけと、作り方は意外と簡単です。青梅だけでなく、少し熟して黄色くなった梅で作ると、また違ったフルーティーな香りの仕上がりになりますよ。手作りの梅仕事で、季節の移ろいを感じてみてはいかがでしょうか。

4.6 びわのコンポート

上品な甘さと優しい香りが魅力のびわ。そのままいただいてももちろん美味しい果物ですが、コンポートにすると、また違った美味しさが発見できます。ほんのりとしたオレンジ色の見た目も可愛らしく、食卓を優しく彩ってくれますね。

びわの皮と種を丁寧に取り除き、砂糖と少量の水、お好みでレモン汁を加えてコトコトと優しく煮るだけ。冷たく冷やしてそのままデザートとしていただくのはもちろん、朝食のヨーグルトに添えたり、バニラアイスクリームと一緒にいただいたりするのもおすすめです。少し多めに作って冷蔵庫で保存しておけば、旬の味を少し長く楽しめるのも嬉しいポイントです。白ワインで煮ると、ちょっぴり大人な風味に仕上がり、特別な日のデザートにもぴったりですよ。

5. 6月の旬の食材で楽しむ食卓と栄養

6月は、梅雨の時期に入り、なんとなく体も心もすっきりしない日があるかもしれませんね。でも、そんな時期だからこそ、旬の食材の力を借りて、体の中から元気に過ごしませんか。初夏の日差しをたっぷり浴びて育った野菜や、この時期に特に美味しくなる魚介類、そして甘酸っぱい果物たち。それぞれが持つ豊かな栄養は、私たちの体をやさしく整え、来るべき夏に向けての準備をサポートしてくれますよ。

5.1 夏に向けて摂りたい6月の野菜の栄養素

じめじめとした気候や、これから始まる本格的な夏に向けて、私たちの体はさまざまな栄養素を必要としています。6月に旬を迎える野菜たちは、そんな私たちの強い味方。みずみずしい旬の野菜を上手に取り入れて、夏バテ知らずの体づくりを目指しましょう。それぞれの野菜が持つ栄養と、体に嬉しい働きをご紹介しますね。

例えば、きゅうりやトマト、ナスといった夏野菜は、水分を多く含み、火照った体を内側からクールダウンさせてくれる効果が期待できます。また、これらの野菜に含まれるカリウムは、体内の余分な塩分を排出するのを助け、むくみの解消にもつながりますよ。とうもろこしや枝豆、そら豆などは、エネルギー源となる炭水化物やたんぱく質、そしてビタミンB群をバランス良く含み、スタミナアップをサポートしてくれます。オクラのネバネバ成分は、胃腸の調子を整えるのにも役立ちますし、みょうがの爽やかな香りは食欲を増進させてくれるでしょう。

具体的にどんな栄養素が含まれているのか、代表的な野菜とその働きを下の表にまとめてみました。毎日の献立の参考にしてみてくださいね。

野菜名主な栄養素と期待できる働き
きゅうりカリウム(体内の水分バランスを整える)、シトルリン(血流改善サポート)、体を冷やす作用
トマトリコピン(強い抗酸化作用で生活習慣病予防や美肌効果)、ビタミンC(免疫力アップ、コラーゲン生成補助)、カリウム
なすナスニン(皮に含まれるポリフェノールの一種、抗酸化作用)、カリウム(高血圧予防)、食物繊維
とうもろこし食物繊維(お通じを良くする)、ビタミンB1(糖質の代謝を助けエネルギー産生)、葉酸
枝豆たんぱく質(畑のお肉と呼ばれるほど豊富)、ビタミンB1、食物繊維、イソフラボン(女性ホルモンと似た働き)
オクラペクチン(水溶性食物繊維、整腸作用、血糖値上昇抑制)、βカロテン(粘膜や皮膚の健康維持)
ズッキーニカリウム(むくみ予防)、ビタミンC(風邪予防、美肌効果)、βカロテン
新じゃがいもビタミンC(でんぷんに守られて加熱しても壊れにくい)、カリウム、食物繊維(皮ごと食べるのがおすすめ)
そら豆たんぱく質、ビタミンB1(疲労回復サポート)、食物繊維、鉄分
みょうがα-ピネン(独特の香りで食欲増進、血行促進)、カリウム

これらの野菜をバランス良く取り入れることで、梅雨時期の体調管理や、夏の暑さに負けない体づくりに繋がります。彩りも豊かで、食卓が華やかになるのも嬉しいポイントですね。

5.2 DHAやEPAが豊富な6月の魚介類の力

6月に旬を迎える魚介類は、私たちにとって大切な栄養素であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を豊富に含んでいます。これらは青魚に多く含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸の一種で、私たちの体内ではほとんど作ることができないため、食事から積極的に摂りたい栄養素なのですよ。これらの栄養素は、健康維持に欠かせない様々な働きをしてくれます。

DHAやEPAには、血液をサラサラにし、動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病の予防に役立つ効果が期待されています。また、脳の働きを活性化させ、記憶力の維持や認知機能の低下を抑える効果も報告されており、年齢を重ねる私たちにとっては特に嬉しいですね。アジやイワシ、カツオといった魚は、この時期に脂がのって美味しくなるだけでなく、DHAやEPAもたっぷり。旬の美味しさを味わいながら、賢く健康管理をしていきましょう。

旬の魚介類と、その栄養について少し詳しく見てみましょう。

魚介類名主な栄養素と期待できる働き
アユ良質なたんぱく質、ビタミンB群(エネルギー代謝を助ける)、内臓には特有の苦みと栄養
あじDHA・EPA(血液サラサラ、記憶力向上サポート)、カルシウム(骨や歯の健康維持)、タウリン(疲労回復)
いわしDHA・EPA(豊富に含有)、カルシウム(骨粗しょう症予防)、ビタミンD(カルシウムの吸収を助ける)、CoQ10(抗酸化作用)
かつおたんぱく質(筋肉や血液の材料)、鉄分(貧血予防)、DHA・EPA、ビタミンB群(特にB12は血液を作るのに必要)
キス高たんぱく低脂肪で消化が良い、カリウム、ビタミンB群
スズキ良質なたんぱく質、ビタミンD、ビタミンA、鉄分
イサキたんぱく質、ビタミンB群、セレン(抗酸化作用)
アナゴビタミンA(目の健康、皮膚や粘膜の保護)、EPA、カルシウム

新鮮な旬の魚は、お刺身や焼き魚、煮魚など、シンプルな調理法でもその美味しさを存分に楽しめます。ぜひ、食卓に積極的に取り入れて、元気な毎日を送りましょう。

5.3 ビタミンCたっぷり6月の果物の魅力

初夏を彩る6月の果物たちは、見ているだけでも心が躍りますね。そして、その美味しさだけでなく、美容と健康に嬉しいビタミンCをたっぷり含んでいるものがたくさんあります。ビタミンCは、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑えたり、コラーゲンの生成を助けてお肌のハリを保つなど、私たち女性にとって欠かせない栄養素。また、抗酸化作用によって体のサビつきを防いだり、免疫力を高めて風邪をひきにくい体づくりをサポートしたりと、その働きは多岐にわたります。

梅雨時期は日照時間が減少しがちですが、紫外線は一年中降り注いでいます。6月の果物からビタミンCをしっかり補給して、内側からの紫外線対策や、日差しに負けないみずみずしい美肌を保つことを意識したいですね。また、クエン酸を多く含む梅や、カリウムが豊富なメロンなどは、疲労回復やむくみ解消にも役立ちますよ。

どんな果物にどんな栄養があるのか、代表的なものを見ていきましょう。

果物名主な栄養素と期待できる働き
クエン酸(疲労回復、食欲増進、ミネラルの吸収促進)、有機酸(殺菌・抗菌作用)、カリウム
さくらんぼビタミンC(美肌効果、免疫力アップ)、アントシアニン(ポリフェノールの一種、抗酸化作用、眼精疲労回復サポート)、カリウム、鉄分
びわβカロテン(体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持)、クロロゲン酸(ポリフェノールの一種、抗酸化作用)、カリウム
すももビタミンC、カリウム(体内の余分なナトリウムを排出)、食物繊維(便秘改善サポート)、葉酸
メロンカリウム(むくみ予防、高血圧予防)、ビタミンC、βカロテン(特に赤肉種に豊富)、GABA(リラックス効果)

そのまま食べるのはもちろん、ジャムやコンポートにしたり、スムージーに加えたりと、アレンジも楽しいのが果物の良いところ。旬の果物を味わいながら、美味しく手軽に栄養補給できるのは嬉しいですね。甘酸っぱい初夏の味覚を楽しみながら、体の中からキレイと元気を育んでいきましょう。

6. まとめ

6月は、きゅうりやトマトといったみずみずしい夏野菜、アユやかつおなどの新鮮な魚介類、そして梅やさくらんぼといった甘酸っぱい果物が旬を迎えますね。旬の食材は、最も美味しく栄養価も高まる時期。これらを食卓に取り入れることで、初夏の訪れを感じ、心も体も満たされる豊かな食生活を送ることができます。ご紹介したレシピも参考に、6月ならではの味覚を存分に楽しんで、来る夏に向けて健やかな毎日をお過ごしください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次