Instagramが乗っ取られたら?対処方法と今後の予防

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「もしかしてInstagramが乗っ取られた?」そんな不安を感じた時、どうすれば良いか途方に暮れてしまいますよね。この記事では、乗っ取りの兆候を見抜くポイントから、すぐに試せる具体的な対処法、そして大切なアカウントを取り戻す手順や今後の予防策まで、一つひとつ丁寧にご案内します。冷静な対応で、あなたのアカウントを守るお手伝いができれば幸いです。

目次

1. Instagram乗っ取りの兆候 こんな場合は要注意

「あれ、なんだかいつもと違う…?」Instagramを使っていて、ふとそんな違和感を覚えたら、それはもしかするとアカウント乗っ取りのサインかもしれません。大切な思い出や個人情報が詰まったアカウントを守るために、どんな変化に気をつけるべきか、一緒に見ていきましょう。

1.1 身に覚えのない投稿やダイレクトメッセージ

ご自身では投稿した覚えのない写真や動画、ストーリーが勝手にアップロードされていたり、お友達やフォロワーの方へ不審なダイレクトメッセージ(DM)が送られていたりするのは、典型的な乗っ取りの兆候です。例えば、怪しげな商品を紹介する投稿や、金銭を要求するようなメッセージ、個人情報を聞き出そうとする内容などが考えられます。あなたになりすました誰かが、あなたのアカウントを悪用しているのかもしれません。

「こんな投稿したかしら?」「このメッセージ、私が送ったものではないわ」と感じたら、すぐに行動に移すことが大切です。特に親しい間柄の方に迷惑をかけてしまう前に、気づきたいものですね。

1.2 Instagramにログインできない

いつも使っているパスワードを入力しても、「パスワードが正しくありません」といったエラーメッセージが表示されてログインできない…。これも、アカウントが乗っ取られ、パスワードが攻撃者によって変更されてしまった可能性が非常に高い状態です。

「うっかりパスワードを間違えただけかも?」と何度か試してみるのも良いですが、それでもログインできない場合は、乗っ取りを疑ってみましょう。焦らず、まずは深呼吸して、次の対処法を確認することが重要です。

1.3 登録メールアドレスや電話番号が変更されている

Instagramに登録しているメールアドレスや電話番号は、アカウントの持ち主であることを証明し、パスワードを忘れた際などにアカウントを復旧するための大切な情報です。これらが勝手に変更されていることに気づいたら、非常に危険なサインと言えるでしょう。攻撃者は、アカウントの情報を自分たちのものに書き換えて、あなたがアカウントを取り戻しにくくしようとします。

Instagramから「メールアドレスが変更されました」「電話番号が変更されました」といった通知が届いていないか、迷惑メールフォルダも含めて確認してみましょう。もし身に覚えのない変更通知を見つけたら、すぐに対応が必要です。このような通知は、見逃さないように日頃から気をつけておきたいですね。

1.4 不審なログインアクティビティの通知

Instagramには、普段とは異なる場所や端末(スマートフォンやパソコンなど)からログインがあった場合に、メールやアプリ内でお知らせしてくれる機能があります。「東京にお住まいなのに、突然、心当たりのない遠方の地域や海外からのログインがありました」といった通知が届いたら、それはあなた以外の誰かが不正にアクセスしようとした、あるいはアクセスに成功した証拠かもしれません。

Instagramアプリの設定画面から「セキュリティ」を選び、「ログインアクティビティ」や「ログイン履歴」といった項目を確認することで、どこから、いつログインがあったのかを見ることができます。見慣れない記録を見つけたら、見過ごさずに対応しましょう。こうした小さな気づきが、あなたの大切なアカウントを守る第一歩になりますよ。ログインアクティビティの確認方法については、Instagramヘルプセンターのこちらのページも参考になさってください。

2. Instagramが乗っ取られたら すぐに試すべき対処法

Instagramアカウントが乗っ取られたかもしれないと感じたら、被害を最小限に抑えるために、落ち着いて迅速に対処することが何よりも大切です。ここでは、すぐに試していただきたい具体的な対処法を順番にご紹介しますね。

2.1 パスワードの即時変更を試みる

もしInstagramにまだログインできる状態でしたら、真っ先にパスワードを変更しましょう。犯人がパスワードを変更してしまうと、ご自身でログインできなくなる可能性があります。新しいパスワードは、以前使っていたものや他のサービスと同じものは避け、英数字や記号を組み合わせた複雑で推測されにくいものに設定してくださいね。設定画面から「セキュリティ」を選び、「パスワード」の項目で変更できます。

残念ながらすでにログインできない場合は、次の「Instagramへログインリンクをリクエストする」方法を試してみてください。

2.2 Instagramへログインリンクをリクエストする

パスワードが変更されてしまったり、ログインできない場合には、Instagramにログインするための特別なリンクをリクエストしてみましょう。ログイン画面で「パスワードをリセット」や「ログインに関するヘルプ」といった選択肢を選び、ご登録のメールアドレスまたは電話番号を入力します。そうすると、Instagramからログインリンクやセキュリティコードが送られてきますので、その指示に従って操作を進めてくださいね。普段使わないメールアドレスや、今はもう使っていない電話番号を登録していた場合は、この方法が使えないこともありますのでご注意ください。

2.3 Instagram運営へアカウント乗っ取りを報告する

ご自身でのパスワード変更やログインリンクのリクエストがうまくいかない場合は、Instagramの運営チームにアカウントが乗っ取られたことを報告する必要があります。これは、アカウントを取り戻すための正式な手続きになります。Instagramのヘルプセンターには、アカウントの復旧をリクエストするための専用フォームが用意されています。状況を詳しく説明し、指示に従って必要な情報を提供しましょう。詳しくは、Instagramの公式ヘルプページで確認できますので、そちらも参考にしてくださいね。

参考:Instagramヘルプセンター – 不正アクセスされたと思われるアカウントに関するヘルプ

2.4 連携している外部アプリを確認し解除する

Instagramのアカウントを乗っ取られる原因の一つに、連携している外部アプリからの情報漏洩が考えられます。便利だからと様々なアプリと連携している場合、その中に安全性の低いものが含まれているかもしれません。Instagramの設定画面から「セキュリティ」を選び、「アプリとウェブサイト」の項目で、現在連携しているアプリの一覧を確認できます。身に覚えのないアプリや、もう使っていないアプリとの連携はすぐに解除しましょう。今後も、アプリ連携は慎重に行ってくださいね。

2.5 登録クレジットカード情報の削除または利用停止

もしInstagramのショッピング機能などでクレジットカード情報を登録している場合は、不正利用を防ぐために、すぐに情報を削除するか、カード会社に連絡して利用停止の手続きを行いましょう。乗っ取られたアカウントを通じて、勝手に高額な商品を購入されてしまうといった金銭的な被害に繋がる可能性があります。カードの利用明細もこまめに確認し、不審な請求がないかチェックすることが大切です。

2.6 友人やフォロワーへの注意喚起を行う

ご自身のInstagramアカウントが乗っ取られたことを、できるだけ早く友人やフォロワーの皆さんに知らせることも重要です。乗っ取られたアカウントから、あなたの名前を騙って不審なダイレクトメッセージが送られたり、フィッシング詐欺サイトへ誘導するような投稿がされたりする恐れがあります。他のSNSアカウントやメール、可能であれば電話などで、「Instagramが乗っ取られたので、私のアカウントから不審な連絡があっても反応しないでほしい」と伝えて、二次被害を防ぎましょうね。

3. 乗っ取られたInstagramアカウントを取り戻す手順

万が一、ご自身のInstagramアカウントが乗っ取られてしまったと感じたら、落ち着いて、できるだけ早くアカウントを取り戻すための手続きを始めましょう。ここでは、その具体的な手順について、順を追ってご説明いたしますね。

3.1 Instagramヘルプセンターの指示に従う

アカウントの乗っ取りに関しては、Instagramヘルプセンターの指示が最も確実な方法です。まずは慌てずに、公式の情報を確認しましょう。

3.1.1 ヘルプセンターへのアクセス方法

Instagramのヘルプセンターへは、Instagramアプリの設定画面から、またはインターネットで「Instagram ヘルプセンター」と検索することでアクセスできます。乗っ取りに関する項目を探し、指示に従ってください。多くの場合、「Instagramアカウントが不正アクセスされた場合」といったページが参考になるでしょう。

3.1.2 一般的な復旧フローの確認

ヘルプセンターでは、アカウントが乗っ取られた状況に応じて、いくつかの復旧方法が提案されています。例えば、ログインリンクを登録メールアドレスに送信してもらったり、セキュリティコードを受け取ったりする方法があります。ご自身の状況に最も近い選択肢を選び、画面の案内に沿って進めていきましょう。

3.2 本人確認のための情報提供(顔写真など)

多くの場合、アカウントを取り戻すためには、ご自身のアカウントであることを証明するための大切な手続きとして、本人確認が求められます。これは、第三者が勝手にアカウントを操作することを防ぐための重要なステップです。

3.2.1 求められる情報とその準備

Instagramから本人確認のために求められる可能性のある情報は、主に以下の通りです。事前に準備しておくと、手続きがスムーズに進むかもしれませんね。

情報種別内容・準備のポイント
アカウント作成時のメールアドレスまたは電話番号アカウントを登録した際に使用したものです。正確に覚えておきましょう。
ユーザーネームあなたのアカウントの「@」から始まる名前です。
最後にログインできた日おおよそで構いませんので、思い出せる範囲で伝えましょう。
顔写真付きの身分証明書運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど、公的機関が発行した顔写真付きの身分証明書の写真(JPEG形式など)を求められることがあります。氏名、顔写真、生年月日がはっきりと写っていることが大切です。
特定のコードを書いた紙を持ったご自身の写真Instagramから指定された数字や文字列(コード)を白い紙に手書きし、その紙をご自身が持っている状態で、顔全体がはっきりと写るように撮影した写真を求められることがあります。

これらの情報は、Instagramの指示に従って、指定された方法で提出します。焦らず、正確な情報を提供することが、早期解決への近道となります。

3.2.2 情報提供時の注意点

情報を提供する際は、いくつかの注意点があります。まず、写真は明るい場所で撮影し、ピントが合っているか、文字や顔が鮮明に写っているかを確認しましょう。不鮮明な場合、再提出を求められることもあります。また、身分証明書の写真を提供する際は、マイナンバーカードであれば表面のみを提出するなど、Instagramの指示に従い、必要以上の個人情報を送らないように注意することも大切です。

3.3 アカウント復旧までにかかる期間と注意点

本人確認情報の提出後、Instagram側で審査が行われ、アカウントの復旧可否が判断されます。この期間や、待っている間の注意点についてもお伝えしますね。

3.3.1 一般的な所要期間の目安

アカウントの復旧までには、数日から数週間、あるいはそれ以上かかる場合もあることを心に留めておきましょう。提出された情報の確認や、乗っ取りの状況によって、必要な時間は異なります。Instagramからの連絡は、主に登録していたメールアドレス宛に届きますので、こまめに確認するようにしてください。

3.3.2 復旧を待つ間の心構えと追加でできること

審査結果を待つ間は、不安な気持ちになるかもしれませんが、焦らずに待ちましょう。何度も問い合わせを繰り返すと、かえって対応が遅れてしまう可能性も考えられます。もし、乗っ取りによってフォロワーに不審なメッセージが送られている可能性がある場合は、他のSNSや連絡手段を通じて、状況を伝えられる範囲で注意喚起を続けることも一つの方法です。

また、復旧を待つ間に、他のオンラインサービスで同じパスワードを使い回していないか確認し、もし該当するものがあれば、念のためパスワードを変更しておくことをお勧めします。今後の被害を防ぐためにも大切なことです。

3.3.3 復旧できなかった場合の対応

残念ながら、すべての場合でアカウントが必ず復旧できるとは限りません。提供した情報が不十分であったり、アカウントの所有者であることの確認が困難であったりする場合には、復旧が認められないこともあります。その場合は、Instagramからの最終的な通知内容をよく確認し、指示があればそれに従いましょう。場合によっては、再度情報を提供して申請を試みることができるかもしれませんし、それが難しい場合は、残念ですが新しいアカウントを作成し、一から再スタートすることも考えなければならないかもしれません。

アカウントの乗っ取りは誰にでも起こりうる問題です。この手順を参考に、少しでも早く大切なアカウントを取り戻せることを願っています。

4. なぜInstagramアカウントは乗っ取られるのか その原因とは

大切な思い出がたくさん詰まったInstagramのアカウント。もし乗っ取られてしまったら…と考えると、とても不安になりますよね。でも、なぜそんなことが起きてしまうのでしょうか。ここでは、Instagramアカウントが乗っ取られてしまう主な原因について、ひとつひとつ見ていきましょう。ご自身の使い方と照らし合わせて、どこに気をつけるべきか、一緒に確認してみませんか。

4.1 推測されやすいパスワードの使用

まず考えられるのが、パスワードがとても簡単で、見破られやすいものになっているケースです。例えば、お誕生日や電話番号、ご自身やお子さんのお名前の一部を使ったもの、「password」や「12345678」といった単純な文字列は、悪いことをたくらむ人たちにとって、格好の的なのです。

「自分だけは大丈夫」と思っていても、このような覚えやすいパスワードは、「辞書攻撃(じしょこうげき)」や「総当たり攻撃(そうあたりこうげき、ブルートフォースアタックとも言います)」と呼ばれる方法で、まるでクイズを解くように機械的に割り出されてしまうことがあります。大切なアカウントを守るための第一歩は、他の人にはなかなか思いつかない、少し複雑なパスワードにすることなのですよ。

4.2 複数のサービスでのパスワード使い回し

次に気をつけたいのが、いろいろなインターネットサービスで同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを使い回していることです。もし、Instagram以外のどこかのサービスからIDとパスワードが漏れてしまった場合、その情報を使ってInstagramにも不正にログインされてしまう危険性があります。これを「パスワードリスト攻撃」と呼び、残念ながらよくある手口の一つです。

たくさんのパスワードを覚えるのは確かに大変かもしれませんが、サービスごとに少しずつでも違うパスワードを設定することが、万が一の被害を最小限に食い止めるためにはとても大切なのです。例えば、基本のパスワードにサービス名を少し加えるだけでも、安全性はぐっと高まりますよ。

4.3 フィッシング詐欺や不正なアプリ連携による情報漏洩

最近、ニュースなどでもよく耳にする「フィッシング詐欺」も、アカウント乗っ取りの大きな原因です。これは、Instagramの運営会社や関連サービスを装った偽のメールやダイレクトメッセージ(DM)を送りつけ、本物そっくりの偽のログインページに誘導して、ID(ユーザーネームやメールアドレス)とパスワードを入力させ、盗み取るという悪質な手口です。「アカウントに問題が発生しました」「セキュリティ強化のため、こちらから再ログインしてください」といった、不安をあおるような内容で巧みにだまそうとしてくるので、うっかり信じてしまわないよう注意が必要ですよ。

また、Instagramと連携することで写真加工が楽になったり、分析ができたりする便利なアプリもたくさんありますよね。しかし、中には情報を盗み取ることを目的とした悪質なアプリも紛れ込んでいることがあります。アプリを連携する際に、必要以上に多くの個人情報へのアクセス許可を求めてくる場合は、一度立ち止まって「本当にこの許可は必要なのかしら?」と慎重に考えてみましょう。安易に連携してしまうと、そこから大切な情報が漏れてしまうことがあるのです。

フィッシング詐欺の手口や具体的な対策については、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のウェブサイトでも詳しく解説されています。一度ご覧になって、どのような点に気をつければよいか確認しておくと安心ですね。
フィッシングによるものとみられるインターネットバンキングに係る不正送金被害の急増について(注意喚起):IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

4.4 セキュリティの甘い公共Wi-Fiの利用

カフェや駅、ホテルなどで提供されている公共のWi-Fi(ワイファイ)は、外出先でインターネットを使いたい時にとても便利ですよね。しかし、これらのWi-Fiの中には、セキュリティ設定が十分でなく、通信内容が保護されていないものも残念ながら存在します。特に、パスワードなしで誰でも簡単に接続できてしまうWi-Fiや、古いタイプの暗号化方式を使っているものは注意が必要です。

このような安全性の低いWi-Fiを利用していると、あなたが送受信している情報(例えば、InstagramのIDやパスワード、メッセージの内容など)を悪い人に盗み見られてしまう危険性があります。また、悪意のある人が設置した「なりすましアクセスポイント」に気づかずに接続してしまい、情報を抜き取られるといったケースも考えられます。公共Wi-Fiを利用する際は、できるだけ信頼できる提供元のものを選び、特にログイン操作や個人情報の入力といった大切な情報のやり取りは控えるように心がけましょう。

4.5 スマートフォンやPCのマルウェア感染

お使いのスマートフォンやパソコンが、「マルウェア」と呼ばれる悪質なプログラムに感染してしまうことも、Instagramアカウント乗っ取りの引き金となることがあります。マルウェアには、キーボードで入力した文字情報をこっそり記録して盗む「キーロガー」や、端末内に保存されている個人情報や写真などを外部に送信してしまう「スパイウェア」など、さまざまな種類があります。

怪しいウェブサイトを閲覧してしまったり、提供元がはっきりしないアプリをダウンロードしてしまったり、不審なメールに添付されていたファイルを開いてしまったりすることで、知らず知らずのうちにマルウェアに感染してしまうことがあります。スマートフォンやパソコンには、信頼できるセキュリティ対策ソフトを導入し、常に最新の状態に保っておくことが、こうした脅威から身を守るためにとても大切です。

5. 今後のInstagram乗っ取りを防ぐための予防策とセキュリティ強化

Instagramを安心して楽しむためには、日頃からの予防策がとても大切です。ここでは、あなたの大切なアカウントを乗っ取りから守るための具体的な方法を、わかりやすくご紹介しますね。少しの心がけで、ぐっと安全性が高まりますよ。

5.1 安全性の高いパスワード設定と定期的な見直し

パスワードは、いわばあなたのアカウントを守るための最初の、そして最も重要な「鍵」です。複雑で推測されにくいものに設定し、定期的に見直す習慣をつけましょう。

安全なパスワードを作るためのポイントは次の通りです。

  • 長さ: 最低でも12文字以上、できれば16文字以上が望ましいです。
  • 文字の種類: 英大文字、英小文字、数字、記号(例: !、@、#、$、% など)を組み合わせましょう。
  • 推測されにくいもの: 名前、誕生日、電話番号、辞書に載っている単語、連続した数字や文字(例: abcde, 12345)は避けましょう。自分だけがわかる、けれど他人には推測されにくい特別な合言葉を考えてみてください。
  • 使い回しをしない: 他のサービスと同じパスワードを使うのは大変危険です。万が一、どこか一つのサービスから情報が漏れてしまうと、芋づる式に他のアカウントも危険にさらされてしまいます。

パスワードを覚えるのが大変な場合は、信頼できるパスワード管理アプリを利用するのも一つの方法です。もし紙にメモする場合は、他人の目に触れない場所に大切に保管してくださいね。そして、年に数回はパスワードを見直して、必要であれば変更することをおすすめします。

5.2 二段階認証を必ず有効化する

二段階認証は、パスワードに加えてもう一つの確認手段を設けることで、セキュリティを格段に向上させる仕組みです。たとえパスワードが第三者に知られてしまっても、この「第二の鍵」がなければログインできないため、不正アクセスを防ぐのに非常に効果的です。Instagramを利用するなら、ぜひ設定しておきたい大切な機能です。

二段階認証を設定すると、新しい端末やブラウザからログインしようとした際に、パスワード入力後にスマートフォンに送られてくるセキュリティコードの入力や、認証アプリで生成されたコードの入力が求められます。

主な二段階認証の方法には、次のようなものがあります。

認証方法特徴手軽さ
SMS認証ログイン時に、登録した電話番号宛にSMS(ショートメッセージ)でセキュリティコードが送られてきます。比較的簡単
認証アプリ専用の認証アプリ(例: Google Authenticator, Microsoft Authenticatorなど)をスマートフォンにインストールし、アプリが生成する一時的なコードを使用します。SMSより安全性が高いと言われています

Instagramアプリの設定メニューから簡単に有効化できますので、まだ設定されていない方は、この機会にぜひ設定してみてくださいね。設定方法について詳しくは、Instagramヘルプセンターの二段階認証に関するページも参考になります。

5.3 ログインアクティビティを定期的にチェックする

Instagramには、いつ、どこから、どの端末であなたのアカウントにログインがあったかを確認できる「ログインアクティビティ」という機能があります。これを定期的にチェックすることで、身に覚えのない不審なアクセスがないかを確認できます。まるで、お家の周りを見回るように、時々確認する習慣をつけましょう。

ログインアクティビティは、Instagramアプリの「設定」から「セキュリティ」へと進み、「ログインアクティビティ」の項目で確認できます。もし、見慣れない場所や端末からのログイン履歴を見つけたら、すぐにパスワードを変更し、不審なセッションをログアウトさせるなどの対応を取りましょう。

5.4 不審なDMやURLリンクは開かない

Instagramのダイレクトメッセージ(DM)を通じて、偽の警告メッセージや、魅力的なプレゼント当選などを装ったフィッシング詐欺の連絡が送られてくることがあります。これらのメッセージに含まれるURLリンクを安易にクリックしてしまうと、偽のログインページに誘導され、IDやパスワードを盗み取られてしまう危険性があります。

特に、「アカウントが危険にさらされています」「すぐに確認しないとアカウントが停止されます」といった緊急性を煽る内容や、「高額当選しました」「限定プレゼントが当たります」といったうますぎる話には注意が必要です。公式のInstagramからのお知らせは、通常アプリ内のお知らせやメールで届きます。DMで個人情報やログイン情報を要求されることはまずありません。

知らないアカウントからのメッセージや、少しでも怪しいと感じるURLリンクは、絶対に開かずに無視するか、Instagramに報告しましょう。送信元のアカウントが本物かどうか、慎重に見極めることが大切です。

5.5 連携アプリのアクセス許可は慎重に判断する

Instagramアカウントを使って、他のアプリやサービスにログインしたり、機能を連携させたりすることがありますよね。これは便利な機能ですが、連携するアプリが必要以上に多くの情報へのアクセスを求めていないか、提供元は信頼できるかを慎重に確認することが大切です。むやみに連携を許可してしまうと、そこから個人情報が漏洩するリスクも考えられます。

定期的に、Instagramの設定画面から「アプリとウェブサイト」の項目を確認し、現在連携しているアプリやサービスの一覧を見直しましょう。もう使っていないものや、不必要だと感じる連携は解除することをおすすめします。新しいアプリを連携する際も、どのような情報へのアクセスを求めているのか(プロフィール情報、投稿権限など)をよく確認し、本当に必要なものだけに許可を与えるように心がけてください。

5.6 Instagramのセキュリティ設定を最新に保つ

Instagramアプリや、お使いのスマートフォン、パソコンのOS(オペレーティングシステム)は、常に最新の状態にアップデートしておくことが、セキュリティ対策の基本です。古いバージョンのまま使用していると、新たに見つかったセキュリティ上の弱点(脆弱性)が修正されず、乗っ取りのリスクが高まることがあります。

アプリストアや端末の設定で自動アップデートを有効にしておくか、定期的に手動でアップデートを確認する習慣をつけましょう。また、Instagram自体も時々セキュリティに関する新しい機能を追加したり、設定を見直したりすることがあります。Instagramアプリ内の「セキュリティチェックアップ」などの機能を活用して、ご自身のアカウントの安全性を確認することも有効です。

大切なアカウントを守るためには、これらの予防策を一つひとつ丁寧に行うことが肝心です。少し手間に感じるかもしれませんが、安心してInstagramを楽しむための大切なステップですので、ぜひ実践してみてくださいね。

6. Instagram乗っ取り被害に遭った場合の相談窓口

万が一、Instagramアカウントが乗っ取られてしまい、ご自身での対処が難しい場合や、金銭的な被害、脅迫といった深刻な状況に陥ってしまった場合には、専門の窓口へ相談することも考えてみましょう。一人で悩まず、適切なサポートを受けることが大切ですわ。

ここでは、主な相談窓口をいくつかご紹介いたします。状況に合わせて、どちらに相談するのが良いか考えてみてくださいね。

6.1 Instagramヘルプセンターへの問い合わせ

まずは、Instagramを運営しているMeta社が設けているヘルプセンターへ問い合わせてみましょう。アカウントの復旧に関して、最も直接的で専門的なサポートが期待できる窓口です。

Instagramアプリ内、または公式ウェブサイトのヘルプセンターから、アカウント乗っ取りに関する報告や問い合わせができます。状況を詳しく伝え、指示に従って手続きを進めてくださいませ。本人確認を求められることもありますので、落ち着いて対応しましょう。

6.2 警察のサイバー犯罪相談窓口

乗っ取りによって金銭的な被害が発生した場合や、脅迫、名誉毀損といった犯罪行為に巻き込まれてしまった場合には、警察のサイバー犯罪相談窓口へ相談しましょう。お住まいの地域の警察本部に設置されていることが多いですわ。

相談する際には、被害の状況を具体的に伝えられるよう、以下の情報を整理しておくとスムーズです。

  • 乗っ取られたアカウントの情報(ユーザーネームなど)
  • 被害に気づいた日時
  • 具体的な被害内容(不正な投稿、金銭被害の有無や金額、脅迫の内容など)
  • これまでに試した対処法
  • 犯人と思われるアカウントからのメッセージや投稿のスクリーンショットなどの証拠

どのような場合に相談できるか、主な例を以下にまとめました。

相談内容の例警察が対応できる可能性のあること
アカウントを乗っ取られ、勝手に商品を購入された(不正利用)捜査、犯人の特定、被害回復のための助言
乗っ取られたアカウントから、わいせつな画像やデマ情報が発信された発信者情報開示請求に関する助言、名誉毀損や信用毀損としての捜査
乗っ取った犯人から、個人情報を暴露するなどと脅迫された脅迫事件としての捜査、身の安全確保のための助言

お近くの相談窓口は、警察庁のウェブサイトで確認できますので、ご参照くださいね。
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧(警察庁)

証拠となる画面のスクリーンショットや、やり取りの記録などは、消さずに保管しておくことが大切です。それが、解決への手がかりになるかもしれません。

6.3 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、日本のIT国家戦略を技術面・人材面から支えるために設立された経済産業省所管の組織です。こちらでは、情報セキュリティに関する様々な相談を受け付ける「情報セキュリティ安心相談窓口」を設けています。

Instagramの乗っ取り被害に関しても、手口や対策、予防策について専門的なアドバイスを受けることができますわ。具体的にどのような手口で乗っ取られたのか、今後どのような対策をすれば良いのかといった技術的な相談や、精神的なサポートについても相談に乗ってくれます。

電話やメールでの相談が可能で、ウェブサイトには情報セキュリティに関する豊富な情報も掲載されていますので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの不安を和らげるヒントが見つかるはずです。
情報セキュリティ安心相談窓口(IPA 独立行政法人情報処理推進機構)

これらの相談窓口は、あなたが安心してInstagramを利用できるようになるためのお手伝いをしてくれます。困ったときには、遠慮なく頼ってみてくださいね。

7. まとめ

Instagramがもし乗っ取られてしまったら、とても不安な気持ちになりますよね。でも、慌てないでください。この記事でご紹介した対処法を一つひとつ試すことで、大切なアカウントを取り戻せる可能性があります。そして、これからはパスワードの工夫や二段階認証で、しっかりと守りを固めていきましょう。日々のちょっとしたセキュリティ意識が、安心してInstagramを楽しむための、そして心豊かな毎日へと繋がりますように。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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