【決定版】年末大掃除のコツ│やることチェックリストや必要なもの、いつからいつまでにやるか完全解説!

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今年も残すところあとわずか。新しい年を気持ちよく迎えるために、そろそろ大掃除の計画を立てたい季節ですね。毎年「今年こそは」と思いながらも、何から手をつけて良いか分からなかったり、時間がなくて焦ってしまったり…。そんなお悩みはありませんか。実は、大掃除を無理なく終わらせるには、少し早めの11月下旬から12月中旬に始めるのがおすすめです。この記事では、賢いスケジュール計画術から、場所別の詳しいお掃除手順、便利な道具リストまで、あなたの年末の大掃除を優しくサポートする情報をぎゅっと詰め込みました。これを読めば、段取りに迷うことなく、すっきりとしたお住まいで晴れやかな新年を迎えられますよ。

目次

1. 年末の大掃除はいつからいつまでにやるべきか

毎年、年末が近づくと頭をよぎるのが「大掃除」の三文字。新しい年を気持ちよく迎えるために欠かせない行事ですが、「いつから始めようかしら…」と悩んでいるうちに、あっという間に師走の慌ただしさに追われてしまう、なんて経験はありませんか?

何かと忙しい年末だからこそ、早めに計画を立てて、心と体に負担なく進めたいもの。ここでは、大掃除を始めるのにぴったりの時期や、あなたに合ったスケジュールの立て方をご紹介します。

1.1 大掃除を始めるのに最適な時期

昔から、大掃除は12月13日の「正月事始め(しょうがつごとはじめ)」から始めるのが習わしとされてきました。この日は、すす払いをして年神様をお迎えする準備を始める日とされています。

しかし、現代の暮らしにおいては、もう少し早めの11月下旬から12月上旬に始めるのがおすすめです。その理由は主に3つあります。

  1. 気候が穏やかで掃除しやすい
    真冬の厳しい寒さの中での水仕事は、体への負担が大きいですよね。特に窓拭きやベランダ掃除は、暖かい日の方がはかどります。また、キッチンの換気扇などにこびりついた油汚れは、気温が高い方が緩んで落としやすくなるという利点もあります。
  2. 心と時間に余裕が持てる
    12月も半ばを過ぎると、クリスマスや年末年始の準備で一気に忙しくなります。その前に大掃除のめどをつけておけば、焦ることなく、ゆったりとした気持ちで新年を迎える準備ができます。
  3. ゴミの収集日に合わせやすい
    大掃除で出た不用品や粗大ごみ。年末年始はゴミの収集が休みになったり、特別スケジュールになったりすることが多いです。粗大ごみの収集予約も混み合うため、早めに計画を立てて処分を進めておくと安心です。

伝統を大切にしつつも、ご自身の暮らしに合わせて、少し早めから取り掛かってみてはいかがでしょうか。

1.2 無理なく終わらせるスケジュール計画術

「よし、早めに始めよう!」と決めても、やみくもに手をつけると、どこから手をつけていいか分からなくなったり、途中で疲れてしまったりすることも。大切なのは、「いつ、どこをやるか」を事前に決めておくことです。ここでは、生活スタイルに合わせた2つのプランをご提案します。

1.2.1 週末だけで終わらせるプラン

平日はお仕事や趣味で忙しいという方におすすめなのが、週末に集中して取り組むプランです。約1ヶ月かけて、毎週少しずつ進めていく計画を立ててみましょう。一度にすべてを終わらせようとせず、「今週はこの場所だけ」と目標を絞るのがコツですよ。

主な掃除場所ポイント
1週目不用品の処分・普段使わない部屋まずは「断捨離」から。家全体のものを減らすことで、後の掃除がぐっと楽になります。物置や納戸の整理もこの機会に。
2週目水回り(キッチン・お風呂・トイレ)換気扇の油汚れや、お風呂のカビなど、時間のかかる頑固な汚れに集中して取り組みます。つけ置きなどを活用して効率よく進めましょう。
3週目リビング・各部屋窓や網戸、カーテンの洗濯、照明器具の傘など、普段なかなか手が回らない場所をきれいにします。
4週目玄関・ベランダ・最終仕上げ家の顔である玄関やベランダをきれいに。やり残した場所がないかチェックして、気持ちよく新年を迎える準備を整えます。

1.2.2 毎日少しずつ進めるプラン

一度にまとめて時間を取るのが難しい方や、体力的に長時間の作業は避けたいという方には、毎日15分〜30分程度で進める「小掃除(こそうじ)」プランがぴったりです。完璧を目指さず、「今日はここまで」と決めて取り組むことで、負担なく続けられます。

曜日掃除場所ポイント
月曜日冷蔵庫の中を拭く調味料の液だれなどを拭き取り、賞味期限切れの食品を処分します。
火曜日ガスコンロの五徳を磨く重曹などにつけ置きしておくと、汚れが落ちやすくなります。
水曜日窓を1枚だけ拭く一度に全部やろうとせず、「今日はリビングの掃き出し窓だけ」と決めましょう。
木曜日照明器具の傘のホコリを取るハンディモップなどでさっと拭くだけでも、部屋が明るくなります。
金曜日玄関のたたきを水拭きする靴をすべて出してから拭くと、隅々まできれいになります。
土・日少し時間のかかる場所週末は、換気扇のフィルター掃除や網戸洗いなど、少しだけ手間のかかる場所に挑戦してみましょう。

どちらのプランも、あくまで一例です。ご自身の体力や予定に合わせて、無理のない計画を立てることが、大掃除を最後までやり遂げる一番の秘訣。さあ、カレンダーを見ながら、あなただけの大掃除計画を立ててみませんか?

2. 大掃除を始める前に揃えたいもの完全リスト

さあ、大掃除を始めよう!と意気込んでも、いざとなると「あれがない、これがない」と作業が中断してしまいがち。そんな残念なことにならないよう、まずは必要なものをしっかり揃えることから始めましょう。ここにリストアップしたものを参考に、ご自宅にあるものを確認しながら、足りないものだけを買い足せば無駄もありません。準備万端で、気持ちよく大掃除をスタートさせましょうね。

2.1 【基本編】これだけは必要な掃除道具

まずは、どんなお掃除にも欠かせない基本的な道具たち。長年愛用しているものがあれば、それが一番使いやすいかもしれません。新しく揃えるなら、少しだけ質の良いものを選ぶと、これからの毎日のお掃除も楽しくなりますよ。

道具主な用途・ワンポイントアドバイス
ゴム手袋手荒れや汚れから大切な手を守る必需品です。洗剤を使う際は必ず着用しましょう。フィット感のあるものを選ぶと、細かい作業もしやすいですよ。
マスクホコリやカビの胞子、洗剤の刺激から呼吸器を守ります。特に、普段あまり掃除しない場所には必須です。
雑巾(5~10枚)水拭き用、乾拭き用、汚れがひどい場所用など、複数枚あると効率がぐんと上がります。着古したTシャツやタオルをカットして使うのも、最後まで大切にできて素敵ですね。
マイクロファイバークロスガラスや鏡、蛇口などを拭くと、繊維を残さずピカピカに仕上がります。洗剤を使わなくても汚れが落ちやすいので、一枚あると重宝します。
バケツ雑巾をすすいだり、洗剤を薄めたりするのに使います。四角いタイプは、雑巾が絞りやすく、収納もしやすいのでおすすめです。
スポンジ・ブラシ類シンクや浴槽用の大きなスポンジ、サッシの溝や蛇口周りを磨くための古い歯ブラシなど、大小さまざまなサイズがあると便利です。
ゴミ袋可燃用、不燃用、資源ごみ用など、お住まいの地域の分別に合わせて、多めに用意しておくと安心です。
掃除機・フローリングワイパーホコリを取り除く基本の道具。掃除機をかける前に、まずはフローリングワイパーで大きなホコリや髪の毛を取っておくと、排気で舞い上がるのを防げます。
はたき・ハンディモップ照明器具やカーテンレールなど、高い場所のホコリを取るのに活躍します。静電気でホコリを吸着するタイプが使いやすいでしょう。

2.2 【便利編】大掃除が楽になるおすすめグッズ

いつものお掃除道具に少しプラスするだけで、面倒だったあのお掃除が驚くほど楽になることも。ここでは、大掃除の頼もしい助っ人になってくれる、おすすめの便利グッズをご紹介します。

便利グッズ主な用途・ワンポイントアドバイス
メラミンスポンジ「消しゴム」の愛称で親しまれていますね。水を含ませて軽くこするだけで、洗面台の黒ずみや茶渋、コンロ周りの軽い油汚れがすっきり。小さくカットされているタイプが便利です。
スクイージー窓ガラスや鏡、お風呂の壁などの水気をさっと切ることができます。洗剤を洗い流した後に使えば、水滴の跡が残らずプロのような仕上がりに。
ヘラ・スクレーパーコンロにこびりついた焦げ付きや、床に固まってしまった汚れを剥がし取るのに役立ちます。素材を傷つけにくいプラスチック製のものがおすすめです。
ペットボトル用ブラシ使い終わったペットボトルに取り付けるだけで、サッシの溝や排水口など、狭い場所を水で洗い流しながら掃除できる優れものです。
アルコール除菌スプレードアノブやスイッチプレートなど、人がよく触れる場所の拭き掃除と除菌に。仕上げに使うと、さっぱりして気持ちが良いですよ。

2.3 【洗剤編】汚れの種類別おすすめ洗剤

お掃除の成功は、汚れに合った洗剤選びにかかっていると言っても過言ではありません。汚れの性質を知って、それに合った洗剤を使い分けることで、ゴシゴシこする手間が省け、掃除がずっと楽になります。

2.3.1 ナチュラルクリーニングに役立つ重曹・クエン酸・セスキ

環境にも身体にも優しいお掃除をしたい、という方には「ナチュラルクリーニング」がおすすめです。食品や自然界にある成分から作られているので、小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心して使えますね。

重曹やベーキングパウダーの写真
種類得意な汚れ(性質)使い方と注意点
重曹油汚れ、焦げ付き、皮脂汚れ、手垢(アルカリ性)粉のままクレンザーとして鍋の焦げ付きを磨いたり、水に溶かしてスプレーにしたり。消臭効果もあるので、生ゴミや靴箱にも使えます。アルミ製品に使うと黒ずむことがあるので注意しましょう。
クエン酸水垢、石鹸カス、トイレの黄ばみ(酸性)水に溶かしてスプレーにし、シンクの蛇口や鏡、電気ポット内部の水垢に吹きかけて使います。塩素系の洗剤と混ざると有毒ガスが発生するため、絶対に一緒に使わないでください。
セスキ炭酸ソーダ油汚れ、血液の汚れ(アルカリ性)重曹よりもアルカリ性が強く、水に溶けやすいのが特徴。スプレーにしてコンロ周りの油汚れや、ドアノブの手垢などに吹き付けて拭き取ると、すっきりきれいになります。

2.3.2 頑固な汚れに効く市販の強力洗剤

長年見て見ぬふりをしてきた頑固な汚れには、やはり専用の洗剤が頼りになります。正しい使い方を守れば、驚くほど簡単に汚れを落とすことができますよ。

場所・汚れの種類おすすめ洗剤の種類使用上の大切な注意点
キッチンの換気扇・コンロの油汚れアルカリ性洗剤(油汚れ用マジックリンなど)強力な洗剤なので、必ずゴム手袋とマスク、できればメガネも着用しましょう。洗剤を吹き付けた後、しばらく置いてから拭き取ると効果的です。
お風呂の黒カビ塩素系カビ取り剤(カビキラーなど)必ず窓を開けるか換気扇を回して、十分に換気しながら使ってください。酸性の洗剤と混ざると大変危険です。目より高い場所には直接スプレーせず、スポンジなどに付けて塗りましょう。
トイレの尿石・黒ずみ酸性洗剤(サンポールなど)便器のフチ裏などにこびりついた頑固な尿石に効果的です。こちらも塩素系の製品とは絶対に混ぜないように、くれぐれもご注意ください。

3. 大掃除を効率的に進めるための順番とコツ

年末の大掃除、いざ始めようと思っても「どこから手をつけていいのかしら…」と途方に暮れてしまうこともありますよね。でも、ご安心ください。ちょっとしたコツを知っているだけで、お掃除は驚くほどスムーズに進むもの。ここでは、大掃除を効率よく、そして楽しく進めるための大切な順番と、知っておくと便利なコツをご紹介しますね。

3.1 「上から下へ」「奥から手前へ」が掃除の鉄則

お掃除には、昔から伝わる大切な「鉄則」があるのをご存知ですか?それが「上から下へ」、そして「奥から手前へ」という魔法の順番です。

ホコリというものは、目には見えなくても重力にしたがって、必ず上から下へと落ちてきます。例えば、先に床をピカピカに磨き上げても、その後に照明器具や棚の上を掃除すると、ホコリがはらりと舞い落ちて床がまた汚れてしまいます。せっかくのお掃除が二度手間にならないよう、まずは天井や照明、カーテンレールといった高い場所から始めるのが、賢い進め方なんですよ。

同じように、お部屋のお掃除も「奥から手前へ」が基本のルール。入り口から始めてしまうと、奥の方を掃除しているうちにご自身の足でまた汚してしまうことも。お部屋の一番奥にある窓やベランダから手をつけて、最後に玄関や廊下でフィニッシュするようにすると、きれいになった場所を踏まずに気持ちよく作業を終えられます。

3.2 まずは不要品の処分「断捨離」から始める

本格的なお掃除を始める前に、ぜひ取り組んでいただきたいのが「不要品の処分」、いわゆる「断捨離」です。お部屋にものがたくさんあると、それを一つひとつ動かしたり、よけたりするだけで時間も体力も想像以上に使ってしまいますものね。

まずはお部屋をぐるりと見渡して、「この1年以上、一度も使っていないもの」や「『いつか使うかも』としまい込んだまま忘れていたもの」はありませんか?長年連れ添ったものたちと一度ゆっくり向き合い、これからの暮らしに本当に必要なものだけを選ぶ、素晴らしい機会かもしれません。物が減るだけで、お掃除が格段に楽になるだけでなく、心まで晴れやかに軽くなるから不思議です。

どうしても捨てるか迷ってしまうものは、無理に今すぐ決める必要はありませんよ。「保留ボックス」のような箱を一つ用意して、そこへ一時的に入れておきましょう。数ヶ月経っても箱から出すことがなければ、それはもう今のあなたの暮らしには必要ないもの、というサインかもしれません。すっきりとした空間で、新しい年を心地よく迎えたいですね。

3.3 家族で協力して大掃除を時短するコツ

大掃除は、一人で黙々と抱え込むと気力も体力もなかなか続きません。せっかくの機会ですから、ご家族みんなで力を合わせる「年末の一大イベント」にしてみませんか?みんなで取り組めば、大変な作業もあっという間に終わり、達成感もひとしおです。

上手に協力するためのコツは、それぞれの得意なことや体力に合わせて、役割を上手に分担することです。例えば、高い場所や力仕事はご主人にお願いしたり、お風呂掃除は水遊び感覚でお孫さんと楽しんだり。誰がどこを担当するのか、事前にリストにしておくと、当日はとてもスムーズに進みます。

下の表は役割分担の例です。ご家庭の状況に合わせて、ぜひアレンジしてみてくださいね。

担当者場所・作業ポイント
お父さん換気扇、エアコンフィルター、窓の外側拭き、粗大ごみ運び高い場所や力仕事をお願いすると、とても助かりますね。
お母さんキッチン周りの油汚れ、水回りの整理整頓、全体の指揮汚れの種類を見極めて、適した洗剤を選ぶ司令塔の役割です。
お子さん・お孫さん床の雑巾がけ、自分の部屋の片付け、窓の内側拭きゲーム感覚で「よーいドン!」と始めると、楽しんでお手伝いしてくれますよ。

そして何より大切なのは、「ありがとう」「きれいになったね!」といった感謝やねぎらいの言葉をかけ合うこと。家族みんなで協力すれば、大掃除は単なる作業ではなく、絆を深める素敵な時間になるはずです。

4. 【場所別】大掃除のやることチェックリストと掃除方法

さあ、いよいよ場所ごとの大掃除に取り掛かりましょう。どこから手をつければ良いか分からなくならないように、場所ごとに「やることリスト」と具体的なお掃除方法をまとめました。普段はなかなか手が回らない場所も、この機会にすっきりきれいに。新年を晴れやかな気持ちで迎える準備を、一緒に進めていきましょうね。

4.1 キッチン(換気扇・ガスコンロ・シンク)

毎日使うキッチンは、油汚れや水垢がたまりやすい場所。特に換気扇やガスコンロの頑固な汚れは見て見ぬふりをしてしまいがちですが、きれいになるとお料理をするのも一層楽しくなりますよ。食べ物を扱う大切な場所だからこそ、丁寧にきれいにしていきましょう。

4.1.1 キッチンのやることチェックリスト

場所やること使うと便利な道具・洗剤
換気扇・レンジフードフィルターやファンの油汚れを落とすセスキ炭酸ソーダ、重曹、ゴム手袋、大きなゴミ袋、古い歯ブラシ
ガスコンロ・IH五徳や天板の焦げ付き・油汚れを落とす重曹ペースト、メラミンスポンジ、ラップ
シンク・排水口水垢・ぬめり・カビの除去クエン酸、重曹、キッチンペーパー、スポンジ
冷蔵庫庫内の拭き掃除、棚の洗浄、賞味期限切れの食品処分アルコール除菌スプレー、布巾
電子レンジ・オーブン庫内の食品カスや飛び散り汚れの除去重曹、耐熱容器、布巾
食器棚・収納不要な食器の整理、棚の拭き掃除布巾、掃除機

4.1.2 換気扇・レンジフードの掃除方法

キッチンの大掃除で一番の難関ともいえる換気扇。でも、コツさえつかめば大丈夫。手ごわい油汚れは「つけ置き」でゆるめてから落とすのが一番の近道です。

まず、換気扇の電源を切り、フィルターやファン(シロッコファン)など外せる部品をすべて外します。シンクや大きなゴミ袋にお湯を溜め、セスキ炭酸ソーダか重曹を溶かして洗浄液を作りましょう。そこに部品を1〜2時間つけ置きします。時間が経つと油汚れが浮き上がってくるので、古い歯ブラシなどでこすれば、驚くほどするりと汚れが落ちますよ。最後に水でよくすすぎ、しっかり乾かしてから元に戻してくださいね。

4.1.3 ガスコンロ・IHクッキングヒーターの掃除方法

五徳の焦げ付きには、重曹ペーストがおすすめです。重曹と水を3:1の割合で混ぜてペースト状にし、焦げ付きが気になる部分に塗り広げます。その上からラップでパックをして、1時間ほど放置。その後、ラップを丸めてスポンジのように使いこすると、固まっていた焦げがぽろぽろと取れてきます。天板の軽い油汚れは、セスキ炭酸ソーダスプレーを吹きかけて拭き取るだけでピカピカになります。

4.1.4 シンク・排水口の掃除方法

シンクに白くこびりついた水垢には、酸性のクエン酸が効果的です。クエン酸を水に溶かしたクエン酸スプレーを全体に吹きかけ、キッチンペーパーで覆ってパックします。30分ほど置いた後、スポンジで軽くこすって水で流せば、くもりが取れて輝きが戻ります。排水口のぬめりや嫌な臭いには、重曹を振りかけてからクエン酸水を注ぎましょう。シュワシュワと発泡して汚れを浮かせてくれるので、その後お湯で流せばすっきりします。

4.2 水回り(お風呂・トイレ・洗面所)

湿気が多く、カビや水垢が発生しやすいお風呂、トイレ、洗面所。毎日使う場所だからこそ、清潔に保ちたいものですね。普段のお掃除では見過ごしがちな天井や壁、便器の裏側まで、この機会にしっかりきれいにしましょう。

4.2.1 水回りのやることチェックリスト

場所やること使うと便利な道具・洗剤
お風呂(浴室)天井・壁のカビ取り、鏡のウロコ取り、浴槽エプロン内部の洗浄、排水口のぬめり取りカビ取り剤、クエン酸、片栗粉、柄の長いワイパー、ゴム手袋
トイレ便器の黄ばみ・黒ずみ除去、ウォシュレットのノズル掃除、タンク内部の洗浄、壁・床の拭き掃除トイレ用酸性洗剤、クエン酸スプレー、トイレ用掃除シート、使い捨て手袋
洗面所洗面ボウルの黒ずみ除去、鏡の水垢取り、蛇口磨き、排水口の髪の毛・ぬめり取りクリームクレンザー、メラミンスポンジ、マイクロファイバークロス、パイプクリーナー

4.2.2 お風呂(浴室)の掃除方法

浴室の天井や壁に潜む黒カビは、見えないうちに胞子をまき散らしていることも。柄の長いフロアワイパーにキッチンペーパーを取り付け、カビ取り剤を染み込ませて拭くと、直接吸い込む心配も少なく、安全に掃除ができます。鏡にこびりついた頑固なウロコ状の水垢は、クエン酸と片栗粉を混ぜたペーストでパックするのが効果的。水で洗い流せば、まるで新品のようにクリアになりますよ。忘れがちな浴槽のエプロンも、外せるタイプならぜひ挑戦を。内部は湿気でカビの温床になっていることが多いので、カビ取り剤でしっかりきれいにしましょう。

4.2.3 トイレの掃除方法

便器のフチ裏にこびりついた黄ばみ(尿石)は、アルカリ性の汚れなので酸性の洗剤が有効です。トイレットペーパーを黄ばみに貼り付け、その上からトイレ用酸性洗剤やクエン酸スプレーを吹き付けてパックします。30分ほど放置してからブラシでこすれば、きれいに落とせます。壁や床には、尿の飛び散りによる臭いの原因が隠れています。クエン酸スプレーで拭き掃除をすると、除菌と消臭が一度にできてさっぱりしますよ。

4.3 リビング・各部屋(窓・網戸・床・壁)

家族みんなが集うリビングや、一日の疲れを癒す寝室。一年のホコリを払い、隅々まで磨き上げれば、お部屋の空気が澄み渡るようです。明るい光が差し込むきれいな窓辺で、気持ちの良い新年を迎えましょう。

4.3.1 リビング・各部屋のやることチェックリスト

場所やること使うと便利な道具・洗剤
窓・網戸・サッシ窓ガラスの拭き掃除、網戸のホコリ取り、サッシの溝の汚れ除去スクイージー、マイクロファイバークロス、サッシ用ブラシ、掃除機
床・フローリング家具を動かして掃除機がけ、水拭き、ワックスがけフローリング用ウェットシート、ワックスシート、布巾
壁・天井ホコリ払い、手垢や汚れの拭き取り柄の長いワイパー、ドライシート、セスキ炭酸ソーダスプレー
照明器具・カーテンシェードのホコリ取り、電球の拭き掃除、カーテンの洗濯ハンディモップ、布巾、洗濯ネット

4.3.2 窓・網戸の掃除方法

窓ガラスを拭き跡なくきれいに仕上げるには、スクイージー(水切りワイパー)が大活躍します。洗剤を吹き付けた後、スクイージーを上から下へ、少しずつ重ねながら一気に水を切るのがコツです。使うたびにゴムの部分を雑巾で拭くと、筋が残りにくくなりますよ。網戸の掃除は、外側と内側から濡らしたマイクロファイバークロスで挟むように拭くだけで、驚くほどホコリが取れます。サッシの溝にたまった土埃は、ブラシでかき出してから掃除機で吸い取ると簡単です。

4.3.3 床・壁の掃除方法

普段は動かさないソファや棚の後ろには、たくさんのホコリが溜まっています。大掃除の機会に家具を少しずらして、掃除機をかけましょう。フローリングは水拭きをすると、ザラつきが取れて素足でも心地よくなります。壁や天井のホコリは、柄の長いワイパーにドライシートを付けてなでるように拭き取れば、舞い上がらせることなくきれいにできます。スイッチ周りの手垢など、気になる汚れはセスキ炭酸ソーダスプレーを布巾に含ませて拭くと落ちやすいですよ。

4.4 玄関・ベランダ・外回り

「家の顔」ともいわれる玄関は、お客様だけでなく、幸運も呼び込む大切な場所。たたきを水拭きし、靴を整理するだけで、全体の印象がぐっと明るくなります。ベランダや外回りもきれいに整えて、清々しい気持ちで新年を迎えましょう。

4.4.1 玄関・ベランダのやることチェックリスト

場所やること使うと便利な道具・洗剤
玄関たたきの掃き掃除・水拭き、靴箱の整理と拭き掃除、ドアやドアノブの拭き掃除ほうき、ちりとり、デッキブラシ、ウタマロクリーナー、布巾
ベランダ・バルコニー床の掃き掃除、排水溝のゴミ除去、手すりの拭き掃除ほうき、ちりとり、布巾、軍手
外壁・外窓クモの巣の除去、手の届く範囲の汚れ落とし長い柄のブラシ、ホース

4.4.2 玄関の掃除方法

まずは靴箱の中の靴をすべて出し、不要なものは思い切って処分しましょう。棚板を外し、掃除機で砂やホコリを吸い取ってから水拭きをします。たたきの黒ずみ汚れには、ウタマロクリーナーなどの住宅用中性洗剤とデッキブラシが有効です。洗剤でこすった後、水で洗い流せない場合は、濡らした新聞紙を貼り付けて汚れを吸着させるという昔ながらの知恵も役立ちますよ。最後にドアやドアノブ、インターホンをきれいに拭き上げれば、お客様を気持ちよくお迎えできます。

4.4.3 ベランダ・バルコニーの掃除方法

ベランダは、砂埃や落ち葉で意外と汚れているものです。まずはほうきで大きなゴミを掃き集めましょう。排水溝にゴミが詰まっていると大雨の際に水が溢れる原因にもなるので、軍手をはめてしっかり取り除いてください。手すりや物干し竿も拭いておくと、洗濯物を干すときも安心ですね。

5. どうしても大掃除が終わらないときの対処法

計画を立てて始めたはずなのに、「どうしても時間が足りない!」「思ったより汚れが頑固で心が折れそう…」なんてこともありますよね。年末は何かと忙しい時期ですから、無理もありません。すべてを完璧にやろうと頑張りすぎず、少し肩の力を抜いてみませんか?そんなときは、プロの力を上手に借りる「ハウスクリーニング」という選択肢も考えてみるのがおすすめです。

プロに頼ることは、決して手抜きではありません。自分の時間や心のゆとりを大切にするための、賢い選択なのです。きれいになったお家で、気持ちよく新年を迎える準備をしましょう。

5.1 ハウスクリーニング業者に依頼するメリット

大掃除をプロにお願いすると、時間や手間が省ける以外にも、たくさんの嬉しいことがあります。具体的にどんなメリットがあるのか、見ていきましょう。

  • 自分では落とせない汚れもピカピカに
    長年あきらめていた換気扇の油汚れや、お風呂場のしつこいカビなど、専用の洗剤と機材、そしてプロの技術で徹底的にきれいにしてくれます。まるで新品のようになったキッチンやお風呂を見ると、感動しますよ。
  • 貴重な時間を有効に使える
    大掃除にかかるはずだった時間を、お正月の準備や家族と過ごす時間、あるいはご自身の趣味の時間にあてることができます。年末の慌ただしさから解放され、心にゆとりが生まれるのは大きなメリットです。
  • 体への負担がなく安心
    高い場所の窓拭きや、重い家具の移動、かがんだ姿勢での作業は、体への負担が大きいものです。特に、普段使わない筋肉を使うと、思わぬ怪我につながることも。プロに任せれば、そんな心配もなく安心です。
  • 部分的な依頼も可能
    「全部お願いするのは気が引ける…」という方は、自分では難しい換気扇やエアコン、お風呂場だけ、といった部分的な依頼もできます。苦手な場所だけをピンポイントでお願いするのも、賢い使い方ですね。

5.2 業者選びのポイントと料金相場

いざハウスクリーニングを頼もうと思っても、どこに頼めば良いのか迷ってしまいますよね。ここでは、安心して任せられる業者さんを見つけるためのポイントと、気になる料金の目安をご紹介します。

5.2.1 後悔しない業者選びの4つのポイント

  1. 複数の業者から見積もりを取る
    まずは2~3社に見積もりを依頼し、料金やサービス内容を比較検討しましょう。料金だけでなく、担当者の対応が丁寧かどうかも大切なチェックポイントです。
  2. 料金体系が明確か確認する
    見積もりをもらったら、追加料金が発生する可能性がないか、事前にしっかり確認しましょう。「汚れ具合によって追加料金」など、曖昧な説明の場合は注意が必要です。駐車料金や出張費の有無も聞いておくと安心です。
  3. 損害賠償保険に加入しているか
    万が一、掃除中に家具や家財が破損してしまった場合に備え、業者が損害賠償保険に加入しているかを確認しておきましょう。公式サイトなどで確認できることが多いです。
  4. 口コミや実績を参考にする
    実際にサービスを利用した人の口コミは、とても参考になります。公式サイトだけでなく、比較サイトなどの第三者の評価も見てみると、より客観的な判断ができます。

5.2.2 気になる料金相場の目安

料金は、汚れの度合いや作業範囲、お住まいの地域によって変わりますが、一般的な相場は以下の通りです。年末は繁忙期のため、通常より料金が高くなったり、予約が取りにくくなったりすることもあるので、早めに相談するのがおすすめです。

掃除場所料金相場の目安作業時間の目安
キッチン全体15,000円 ~ 35,000円2.5時間 ~ 4時間
換気扇(レンジフード)12,000円 ~ 20,000円1.5時間 ~ 3時間
浴室(お風呂)15,000円 ~ 25,000円2時間 ~ 3.5時間
トイレ8,000円 ~ 15,000円1時間 ~ 2時間
エアコン(壁掛けタイプ)10,000円 ~ 18,000円1時間 ~ 2.5時間
水回りセット
(キッチン・換気扇・浴室・トイレ・洗面所)
35,000円 ~ 70,000円4時間 ~ 7時間

年末の大掃除は、一年を締めくくる大切な行事ですが、頑張りすぎて疲れてしまっては元も子もありません。時にはプロの手を借りて、心も体もすっきりと、晴れやかな気持ちで新しい年を迎える準備をしてみてはいかがでしょうか。

6. まとめ

何かと気ぜわしい年の瀬、頭を悩ませるのが大掃除ではないでしょうか。この記事では、大掃除を始める時期から具体的なスケジュール、場所別の掃除方法まで、まるごと解説いたしました。大変に思える大掃除も、ちょっとしたコツを知るだけで、心にも時間にもゆとりを持って進めることができます。

ご紹介した「上から下へ」といった掃除の基本や、汚れに合わせた道具選びは、普段のお掃除にも役立つ知恵となります。まずは無理のない計画を立て、チェックリストを片手にできるところから始めてみるのがおすすめです。ご家族と協力したり、便利なグッズを取り入れたりするのも、楽しみながら終わらせる秘訣です。

一年間の汚れを払い、隅々まで整えられた住まいは、きっと清々しい気持ちを運んできてくれるはずです。この記事が、あなたが晴れやかな気持ちで新しい年を迎えるための、ささやかなお手伝いとなれば幸いです。さあ、あなたらしいやり方で、気持ちの良い空間づくりを始めてみませんか。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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