犬の月にかかる費用はいくら?リアルな内訳と生涯コストを徹底解説

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「犬を飼いたいけど、実際毎月どれくらいお金がかかるんだろう?」そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。犬との暮らしは喜びに満ちていますが、食費や医療費など、想像以上に費用がかかるのも現実です。

この記事では、小型犬・中型犬・大型犬それぞれの月額費用の平均から、フードやトリミング、医療費といった具体的な内訳まで、リアルな数字をもとに詳しく解説します。さらに、子犬期からシニア期まで年齢によって変わる費用や、生涯でかかる総額コストもご紹介。ペット保険の活用法やセルフケアでの節約術など、無理なく費用を抑える工夫もお伝えします。

犬を家族に迎える前に、またはすでに一緒に暮らしている方も、お金の面でしっかり備えておくことで、より安心して愛犬との日々を楽しむことができます。この記事を読めば、犬の飼育にかかる費用の全体像が見えてきて、今後の生活設計に役立てていただけるはずです。

目次

1. 犬の月にかかる費用の平均額

犬を家族に迎えたいと思ったとき、気になるのは「毎月どれくらいお金がかかるの?」ということですよね。犬種や暮らし方によって違いはありますが、まずは体のサイズ別に見た月々の平均費用を知っておくと、これからの生活のイメージが湧きやすくなります。

一般的に、犬の大きさによって食事の量や必要なケア用品のサイズが変わるため、月にかかる費用にも差が出てきます。ここでは小型犬、中型犬、大型犬の3つに分けて、それぞれの平均的な月額費用をご紹介します。

犬のサイズ月額費用の目安主な犬種例
小型犬約8,000円〜15,000円トイプードル、チワワ、ポメラニアン
中型犬約12,000円〜20,000円柴犬、コーギー、ビーグル
大型犬約18,000円〜30,000円ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー

この金額には、フード代や日用品、基本的なケア費用などが含まれています。もちろん、住んでいる地域や選ぶ商品のグレード、ライフスタイルによっても変わってきますので、あくまで目安として考えてくださいね。

1.1 小型犬の月額費用

トイプードルやチワワ、ポメラニアンといった小型犬は、体が小さい分、食事の量も少なめで済むため月々の費用は比較的抑えられます。平均すると月に8,000円から15,000円ほどが目安になります。

ただし小型犬は、定期的なトリミングが必要な犬種も多く、カットやシャンプーの頻度によっては美容代が意外とかさむこともあります。また、体が小さいからこそ寒さに弱かったり、室内での怪我に注意が必要だったりと、ケアにかける費用が発生する場面もあるんです。

おやつやおもちゃも小さめサイズで済むので、その点では経済的ですね。飼いやすさと費用のバランスが取れているのが、小型犬の魅力のひとつです。

1.2 中型犬の月額費用

柴犬やコーギー、ビーグルなどの中型犬になると、体のサイズに合わせてフードの量も増え、月々の費用は12,000円から20,000円程度が相場になります。小型犬に比べると少し負担は大きくなりますが、それでも無理なく続けられる範囲といえるでしょう。

中型犬は活発な犬種が多いため、散歩の時間も長めに必要です。そのためリードや首輪、お散歩バッグなどの消耗品も定期的に買い替えることが出てきます。また、運動量が多い分、関節のケアや健康管理にも気を配る必要があり、サプリメントなどを取り入れるご家庭もあります。

トリミングが必要な犬種は少なめですが、ブラッシングや爪切りなどの日常ケアはしっかり行いたいところ。自分でできることも多いので、工夫次第で費用を抑えることもできますよ。

1.3 大型犬の月額費用

ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーといった大型犬は、体が大きい分、フードやケア用品にかかる費用もそれなりに大きくなります。月々の目安は18,000円から30,000円ほどです。

大型犬はとにかく食べる量が多いので、フード代が家計の中でも大きな割合を占めます。また、ペットシーツや消臭剤なども大きめサイズが必要になり、細かな出費も積み重なっていきます。

さらに、大型犬は加齢とともに関節や心臓に負担がかかりやすく、シニア期には医療費が増える傾向があります。万が一の手術や入院となると、費用も高額になりがちなので、ペット保険への加入を検討する方も多いです。

それでも、大きな体で寄り添ってくれる大型犬との暮らしは、かけがえのないものです。費用の面もしっかり理解したうえで、安心して迎えてあげたいですね。

2. 犬の月額費用の内訳を詳しく解説

犬との暮らしを始めるとき、「実際に毎月どのくらいのお金がかかるの?」という疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。ここでは、犬の飼育に必要な費用を項目ごとに丁寧に見ていきましょう。どの項目にどれくらいかかるのかを知っておくと、安心して準備ができますよ。

2.1 フード代

毎日必ず必要になるのが、フード代です。犬のサイズや年齢、健康状態によって変わってきますが、月額の目安は小型犬で3,000円〜5,000円、中型犬で5,000円〜8,000円、大型犬で8,000円〜15,000円程度とされています。

フードの種類によっても価格は大きく変わります。スーパーやホームセンターで売られているドライフードは比較的リーズナブルですが、グレインフリー(穀物不使用)やオーガニック素材を使った高品質なフードを選ぶと、その分コストは上がります。

犬のサイズ1日の食事量目安月額フード代目安
小型犬(5kg以下)50〜100g3,000〜5,000円
中型犬(10〜20kg)150〜250g5,000〜8,000円
大型犬(25kg以上)300〜500g8,000〜15,000円

ライフステージによっても必要な栄養バランスが変わるため、子犬用・成犬用・シニア用と切り替えていく必要があります。獣医さんやペットショップのスタッフに相談しながら、愛犬に合ったフードを見つけていきましょう。

2.2 おやつ代

しつけのご褒美や、コミュニケーションの一環として欠かせないのがおやつです。月額の目安は1,000円〜3,000円程度と見ておくとよいでしょう。

ジャーキーやガム、ボーロなど種類はさまざまですが、与えすぎは肥満や栄養バランスの崩れにつながります。おやつは1日に必要なカロリーの10%以内に抑えるのが理想的です。手作りのおやつを用意する方もいらっしゃいますね。

特別なご褒美として用意することで、メリハリのある楽しい時間が過ごせます。

2.3 トイレ用品代

室内で犬を飼う場合、トイレシーツやトイレトレーは毎日必要なアイテムです。月額の目安は1,500円〜3,000円程度です。

トイレシーツは使い捨てタイプが一般的で、レギュラーサイズ・ワイドサイズなど犬のサイズに合わせて選びます。小型犬なら1日2〜3枚、中型犬以上だと1日3〜5枚程度使うことが多いでしょう。

まとめ買いをすると単価が下がるため、ネット通販を上手に使っている方も増えています。洗って繰り返し使えるトイレシーツもありますが、衛生面を考えると使い捨てを選ぶ方が多いようです。

消臭剤やトイレ周りの掃除用品も、月に数百円程度かかることを見込んでおくと安心です。

2.4 医療費・予防費

犬の健康を守るために欠かせないのが、医療費と予防にかかる費用です。毎月必ずかかるわけではありませんが、年間を通して平均すると月額3,000円〜5,000円程度は見ておきたいところです。

具体的には、以下のような費用が含まれます。

項目頻度費用目安
混合ワクチン年1回5,000〜8,000円
狂犬病予防注射年1回3,000〜3,500円
フィラリア予防薬4〜12月(月1回)1,000〜3,000円/月
ノミ・ダニ予防薬月1回1,500〜3,000円/月
健康診断年1〜2回5,000〜15,000円

予防に関しては、春から秋にかけて特にフィラリアやノミ・ダニの対策が必要になります。これらは毎月のお薬代として考えておくとよいでしょう。

また、急な体調不良やケガで動物病院を受診する場合は、診察料や検査費、お薬代などが別途かかります。ペット保険に入っていない場合、こうした突発的な医療費は全額自己負担になるため、ある程度の備えは必要です。

2.5 トリミング・ケア代

被毛のお手入れが必要な犬種の場合、トリミング代も大きな出費の一つです。月額の目安は、小型犬で5,000円〜8,000円、中型犬で7,000円〜10,000円、大型犬で10,000円〜15,000円程度です。

トイプードルやシーズー、マルチーズといった犬種は、毛が伸び続けるため定期的なカットが必須です。一般的には月に1回、または2か月に1回のペースでサロンに通う方が多いでしょう。

トリミングには、シャンプー・カット・爪切り・耳掃除・肛門腺絞りなどが含まれます。オプションで部分カットやマイクロバブル洗浄などを追加すると、料金は上がります。

一方、短毛種の犬であれば自宅でのブラッシングやシャンプーで済むことが多く、トリミング代はほとんどかからない場合もあります。その分、ブラシやシャンプー、爪切りといったケア用品を揃える費用が数千円程度必要です。

2.6 その他の費用

これまでに挙げた項目以外にも、犬との暮らしにはさまざまな費用がかかります。月額で平均すると1,000円〜3,000円程度を見込んでおくとよいでしょう。

たとえば、以下のようなものがあります。

  • おもちゃや知育玩具の買い替え
  • 首輪やリード、洋服などの消耗品
  • ペットシーツ以外の消臭・掃除用品
  • 冷暖房費(夏冬はエアコン必須)
  • ペットホテルやペットシッター代(旅行や外出時)
  • しつけ教室やドッグラン利用料

特に夏場と冬場は、留守番中も快適な室温を保つため、電気代が普段より高くなる傾向があります。犬は暑さに弱い動物なので、エアコンはほぼ必須と考えておきましょう。

また、旅行や帰省の際にはペットホテルに預けたり、ペットシッターを依頼することもあります。1泊あたり3,000円〜6,000円程度が相場です。頻度によっては、月額に換算すると意外とかかっていることもありますね。

こうした「ちょっとした出費」も積み重なると大きくなるため、あらかじめ余裕を持って予算を組んでおくと安心です。

3. 犬の生涯にかかる総額コスト

犬を家族に迎えるとき、月々の費用だけでなく、一生涯でどのくらいのお金がかかるのかも知っておきたいですよね。愛犬との暮らしを長く安心して続けるためにも、トータルでかかる費用を把握しておくことはとても大切です。

3.1 平均寿命から算出する生涯費用

犬の生涯にかかる費用は、犬種やサイズによって大きく変わってきます。小型犬の平均寿命は約14~15年、中型犬は約12~13年、大型犬は約10~11年とされています。

月々の費用をもとに生涯費用を計算してみると、次のようになります。

犬のサイズ月額平均平均寿命生涯費用(月額×年数)
小型犬約2万円15年約360万円
中型犬約3万円13年約468万円
大型犬約4万円11年約528万円

ただし、これはあくまでも基本的な生活費用だけの計算です。実際には突発的な医療費や、高齢になってからの介護費用なども加わることがあります。

特にシニア期に入ると、通院回数が増えたり、専用のフードや介護用品が必要になったりと、月々の費用が1.5倍から2倍ほどに増えることも珍しくありません。そのため、実際の生涯費用は平均よりも50万円から100万円ほど多めに見積もっておくと安心です。

3.2 初期費用も含めた総額

犬を迎える際には、月々の費用とは別に、最初にまとまった金額が必要になります。これを忘れずに準備しておくことが大切です。

初期費用として主に必要になるのは、次のような項目です。

項目費用の目安
犬の購入費用(またはお迎え費用)10万円~50万円以上
畜犬登録・狂犬病予防注射約6,000円
混合ワクチン接種(初年度2~3回)1万5,000円~2万5,000円
健康診断・検査5,000円~1万円
避妊・去勢手術2万円~5万円
ケージ・サークル5,000円~2万円
トイレ用品一式3,000円~1万円
食器・給水器2,000円~5,000円
首輪・リード・ハーネス3,000円~1万円
ベッド・クッション3,000円~1万円
おもちゃ・ケア用品3,000円~1万円

犬種やお迎え方法によって差はありますが、初期費用の合計は約15万円から70万円ほどが目安となります。保護犬を迎える場合は、購入費用がかからない分、初期費用を抑えることができます。

これらの初期費用と先ほどの生涯費用を合わせると、小型犬なら約380万円から430万円、中型犬なら約490万円から570万円、大型犬なら約550万円から630万円ほどが、犬の一生涯にかかる総費用の目安となります。

数字だけ見ると大きな金額に感じるかもしれませんが、これは愛犬と過ごす何年もの幸せな時間への投資でもあります。計画的に準備しながら、無理のない範囲で愛犬との暮らしを楽しむことが大切ですね。

4. 費用を抑えるための工夫

犬との暮らしを楽しみながらも、家計への負担は少しでも軽くしたいというのは、多くの飼い主さんの本音ではないでしょうか。無理なく続けられる節約の工夫を知っておくことで、愛犬との時間をもっと安心して過ごすことができます。ここでは、無理なく続けられる費用の抑え方をご紹介していきます。

4.1 フード選びのコツ

毎日のフード代は、月々の費用の中でも大きな割合を占めます。ただし、安さだけで選んでしまうと、かえって健康を損ねて医療費がかさむことにもなりかねません。大切なのは、価格と品質のバランスを見極めることです。

国産のフードであっても、原材料をしっかり確認すれば、手頃な価格で質の良いものを見つけることができます。主原料に肉や魚がきちんと使われているか、添加物が多すぎないかをチェックしましょう。また、大袋でまとめ買いすると単価が下がる商品も多いので、保存方法に気をつけながら活用するのも良い方法です。

さらに、フードの適正量を守ることも節約につながります。パッケージに記載されている給与量は目安ですが、愛犬の運動量や体調に合わせて調整することで、無駄なく与えることができます。

工夫のポイント具体的な方法効果
原材料を確認する肉・魚が主原料のものを選ぶ健康維持で医療費削減
まとめ買いを活用大袋や定期購入で割引を利用月500円〜1,000円の節約
適正量を守る体重・運動量に合わせて調整無駄な出費を防ぐ

4.2 ペット保険の活用

突然の病気や怪我に備えて、ペット保険への加入を検討するのも賢い選択です。月々の保険料は負担に感じるかもしれませんが、高額な医療費が必要になった時の安心感は大きなものです。

ペット保険にはさまざまなプランがあり、補償内容や保険料も異なります。通院・入院・手術をすべてカバーするタイプもあれば、手術のみに特化した割安なタイプもあります。愛犬の年齢や犬種、健康状態を考えながら、自分に合ったプランを選びましょう。

特に、若くて健康なうちに加入しておくと、保険料も比較的安く抑えられます。高齢になってからの加入は保険料が高くなったり、加入自体が難しくなったりすることもあるため、早めの検討がおすすめです。

保険のタイプ月額保険料の目安向いている飼い主
フルカバー型(通院・入院・手術)2,000円〜4,000円病院通いが多い犬、持病がある犬
手術特化型1,000円〜2,000円普段は健康で大きな病気に備えたい
通院重視型1,500円〜3,000円こまめに健康チェックをしたい

4.3 セルフケアで節約

トリミングやケアの費用も、毎月となると意外と大きな負担になります。すべてをプロにお願いするのではなく、自宅でできるケアを取り入れることで、年間数万円の節約につながります。

例えば、ブラッシングや爪切り、耳掃除などは、慣れれば自宅でも十分にできるケアです。特にブラッシングは毎日行うことで毛玉を防ぎ、トリミングの頻度を減らすことにもつながります。最初は不安かもしれませんが、動画サイトなどでやり方を学んだり、トリミングサロンでコツを教えてもらったりすることもできます。

シャンプーも、犬種や被毛の状態によっては自宅で行えます。ただし、大型犬や毛量の多い犬種は乾かすのが大変なので、無理のない範囲で取り入れましょう。月に1回のトリミングを2ヶ月に1回にするだけでも、年間で3万円前後の節約になります。

セルフケアの内容必要な道具節約効果(年間)
ブラッシングスリッカーブラシ、コーム(2,000円程度)トリミング頻度減で約12,000円
爪切り犬用爪切り(1,500円程度)1回500円×12回=6,000円
シャンプー犬用シャンプー、ドライヤー(3,000円程度)月1回削減で約18,000円
耳掃除イヤークリーナー、コットン(1,000円程度)1回300円×12回=3,600円

セルフケアは節約になるだけでなく、愛犬とのコミュニケーションの時間にもなります。慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、少しずつできることから始めてみてはいかがでしょうか。

5. 年齢別に変わる犬の月額費用

犬を迎えてから見送るまで、年齢によって必要な費用は大きく変わります。子犬のころはワクチン接種やしつけ教室など初期投資が多く、成犬になると安定した時期が続き、シニアになると医療費が増える傾向があります。それぞれのライフステージで何にどれくらいかかるのか、具体的に見ていきましょう。

5.1 子犬期の費用

生後間もない子犬を迎えた場合、最初の1年間は通常より多くの費用がかかると考えておきましょう。この時期は健康管理の基礎をつくる大切な期間です。

まず、混合ワクチンの接種が複数回必要になります。初年度は3回程度の接種が一般的で、1回あたり5,000円〜8,000円ほど。狂犬病ワクチンも生後91日を過ぎたら接種が義務づけられており、約3,000円かかります。さらに、フィラリア予防やノミ・ダニ予防も始まるため、月々の予防費用として2,000円〜5,000円程度が追加されます。

フードは子犬用の栄養価の高いものが必要で、成長に合わせて量も増えていきます。小型犬で月3,000円〜5,000円、中型犬で5,000円〜8,000円、大型犬では8,000円〜12,000円程度が目安です。

また、トイレトレーニングやしつけのため、ペットシーツの消費量も多くなります。しつけ教室に通う場合は、1回3,000円〜5,000円、パピークラスなら月謝で10,000円〜20,000円ほどかかることも。

費用項目小型犬中型犬大型犬
子犬期の月額平均約15,000円〜25,000円約20,000円〜30,000円約25,000円〜40,000円
初年度の追加費用ワクチン代約20,000円〜30,000円、去勢・避妊手術代20,000円〜50,000円

去勢・避妊手術を受けるのもこの時期です。小型犬で20,000円〜30,000円、大型犬では40,000円〜50,000円ほどかかります。

5.2 成犬期の費用

1歳を過ぎて成犬になると、費用は比較的安定した状態になります。健康な犬であれば、この時期が最も経済的な負担が少ない期間といえます。

フードは成犬用に切り替わり、体重維持のための適量を続けます。小型犬で月3,000円〜5,000円、中型犬で5,000円〜7,000円、大型犬で8,000円〜12,000円が一般的です。

医療費は年1回の混合ワクチン接種と狂犬病ワクチン、フィラリア予防、ノミ・ダニ予防が中心です。月割りにすると3,000円〜6,000円程度。健康診断を年1回受ける場合、小型犬で5,000円〜8,000円、大型犬で8,000円〜12,000円ほどかかります。

トリミングが必要な犬種の場合、月1回〜2ヶ月に1回のペースで、小型犬なら5,000円〜8,000円、中型犬で8,000円〜12,000円、大型犬では10,000円〜15,000円が目安です。

犬のサイズ月額平均年間費用
小型犬約10,000円〜15,000円約120,000円〜180,000円
中型犬約15,000円〜20,000円約180,000円〜240,000円
大型犬約20,000円〜30,000円約240,000円〜360,000円

成犬期は予期せぬ病気やケガがなければ、比較的予算が立てやすい時期です。この時期に少しずつシニア期に備えて貯蓄をしておくと、のちのち安心できます。

5.3 シニア期の費用

小型犬では10歳前後、大型犬では7歳前後からシニア期に入ります。この時期は医療費が大きく増える可能性があるため、心の準備と経済的な備えが必要です。

健康診断の頻度が年2回に増えることが推奨され、1回あたり8,000円〜15,000円程度。血液検査やレントゲン、超音波検査などの詳しい検査も必要になり、年間の検査費用だけで30,000円〜50,000円かかることもあります。

歯周病や関節炎、心臓病、腎臓病など、加齢に伴う病気が出やすくなります。継続的な治療や投薬が必要になると、月々10,000円〜30,000円の医療費が追加される場合も。手術が必要な場合は、一度に100,000円〜500,000円以上かかることもあります。

フードもシニア用の消化しやすいものや、療法食に変更することがあり、通常より高額になりがちです。小型犬で月4,000円〜7,000円、大型犬では10,000円〜15,000円ほどかかることも。サプリメントを追加する場合は月3,000円〜5,000円程度の費用がプラスされます。

介護が必要になると、おむつ代や介護用品、場合によっては介護サービスの利用も考える必要があります。おむつだけでも月3,000円〜8,000円ほどかかります。

費用項目健康な場合治療が必要な場合
シニア期の月額平均約15,000円〜25,000円約30,000円〜60,000円
医療費(月額)約5,000円〜10,000円約15,000円〜40,000円
フード・サプリ約5,000円〜10,000円約8,000円〜15,000円

ペット保険に加入していても、シニア期になると保険料が上がったり、補償内容に制限が出る場合があります。保険だけに頼らず、ある程度の貯蓄を用意しておくことが大切です。

愛犬の年齢に応じて、必要な費用は変わります。それぞれのステージで何が必要になるかを知っておくことで、無理なく準備ができますね。

6. まとめ

犬の月にかかる費用は、小型犬で月1万円〜2万円、中型犬で月2万円〜3万円、大型犬で月3万円〜4万円が目安となります。フード代、トイレ用品代、医療費、トリミング代など、愛犬の体の大きさや犬種によって変わってきますが、毎月必ず発生するものと考えておくことが大切です。

生涯にかかる総額は、小型犬で約150万円〜250万円、中型犬で約200万円〜300万円、大型犬で約250万円〜400万円ほど。初期費用や突発的な医療費を含めると、さらに金額は上がります。決して安くはない金額ですが、それでも愛犬との暮らしは、かけがえのない喜びを与えてくれるものです。

費用を抑えるには、ペット保険の活用や、自宅でのブラッシングなどセルフケアの工夫が効果的です。また、子犬期やシニア期には医療費が増える傾向にあるため、ライフステージに応じた備えも忘れずに。無理のない範囲で、愛犬の健康と幸せを第一に考えた暮らしを心がけてくださいね。

犬を迎えることは、経済的な責任を持つということでもあります。でも、しっかり準備をして、計画的に向き合えば、きっと豊かで温かい毎日が待っています。あなたと愛犬の暮らしが、笑顔あふれるものになりますように。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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