紅葉狩りとは?意味や由来、関東・関西おすすめスポット

  • URLをコピーしました!

秋が深まり、木々の葉が美しく色づく季節がやってきました。この記事では、そもそも紅葉狩りとは何か、なぜ「狩り」と呼ぶのかという由来から、2025年の全国の見頃時期、関東・関西の厳選おすすめ名所まで詳しくご紹介します。山歩きが獣を追う「狩り」になぞらえられたのが言葉の始まりです。最適な服装や持ち物も解説しますので、準備を整えて、心に残る秋の一日を過ごしてみませんか。

目次

1. 紅葉狩りとは 基本的な意味と言葉の由来

秋が深まると、私たちの心を惹きつけてやまない美しい紅葉の季節がやってきます。赤や黄色に染まった木々を眺めに、山や公園へ出かけることを「紅葉狩り」と言いますよね。澄んだ空気のなか、色鮮やかな景色をのんびり楽しむのは、秋ならではの素敵な時間です。

でも、美しい紅葉を「見る」や「観る」ではなく、なぜ「狩り」と表現するのか、不思議に思ったことはありませんか?ここでは、そんな「紅葉狩り」という言葉の奥深い意味や歴史、そしてよく似た「紅葉」と「もみじ」の違いについて、やさしく紐解いていきます。

1.1 なぜ「狩り」と呼ぶの?その歴史を解説

「狩り」と聞くと、動物を捕まえる勇ましい姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、昔の日本では、草花を眺めたり、美しいものを探し求めたりする行為も「狩り」と呼んでいたのです。例えば、「蛍狩り」や、春の「潮干狩り」もその名残ですね。

紅葉狩りの始まりは、今から1200年以上も前の平安時代にさかのぼると言われています。当時、貴族たちは色鮮やかに染まった紅葉を愛でるため、牛車に乗って郊外へ出かけたり、山野を歩き回ったりしていました。その様子は、まるで獲物を探す「狩り」のよう。手で直接紅葉を採るのではなく、美しい紅葉を探し歩き、その景色を和歌に詠んで楽しむ、とても風流な遊びだったのです。

この平安時代の貴族たちが、紅葉を愛でるために山野を歩き回った様子が「紅葉狩り」の語源になったとされています。やがて江戸時代になると、この風習は庶民の間にも広まり、秋の行楽として多くの人々に親しまれるようになりました。私たちが今楽しんでいる紅葉狩りは、こうした長い歴史と文化から生まれたものなのですね。

1.2 紅葉ともみじの違い

「紅葉(こうよう)を見に行く」「もみじがきれいね」など、何気なく使っているこの二つの言葉。実は、はっきりとした違いがあるのをご存知でしょうか。混同されがちですが、それぞれの意味を知ると、秋の景色がもっと興味深く感じられるかもしれません。

簡単に言うと、「紅葉(こうよう)」は現象のことで、「もみじ」は植物の名前を指します。なんだか少しややこしいですが、下の表で詳しく見てみましょう。

言葉分類意味と特徴
紅葉(こうよう)現象秋になり、木の葉が緑色から赤色や黄色、褐色に変わること。カエデだけでなく、イチョウやナナカマドなど、さまざまな植物の葉が色づくこと全般を指します。
もみじ植物名植物の分類上、「カエデ科カエデ属」の植物を指す言葉です。特に、葉の切れ込みが深いものを「〇〇もみじ」と呼ぶことが多いです。語源は、葉が染まる様子を表す古い言葉「もみづ」から来ています。

つまり、「イチョウの葉が紅葉する」とは言いますが、「イチョウの葉がもみじする」とは言いません。一方で、「もみじの葉が紅葉する」というのは正しい使い方です。

もともと「もみじ」という言葉は、秋に草木が色づく様子を指す言葉でもあったため、少し複雑に感じられるかもしれません。ですが、現代では一般的に「紅葉」は現象、「もみじ」はカエデの仲間、と覚えておくと分かりやすいでしょう。この違いを知っていると、ご家族やお友達との会話も一層弾みそうですね。

2. 2025年版 全国の紅葉狩りの見頃時期

秋の訪れとともに心待ちにされる、美しい紅葉の季節。木々が赤や黄色に染まる景色は、日本の秋ならではの特別な贈り物ですね。今年の紅葉はいつ頃から楽しめるのでしょうか?2025年の最新予想をもとに、全国の紅葉の見頃時期を地域ごとにご紹介します。お出かけの計画を立てる際の参考に、ぜひご覧ください。

紅葉の色づきは、秋の気温が大きく関係します。一般的に、最低気温が8度を下回る日が続くと色づきが始まり、5~6度になると一気に見頃を迎えるといわれています。その年の気候によって時期は少しずつ変わりますので、あくまで目安として楽しんでくださいね。

2.1 北海道・東北地方の紅葉見頃

日本で最も早く紅葉が始まる北海道・東北地方。9月上旬には大雪山系で色づきが始まり、だんだんと南下していきます。雄大な自然が広がるこの地域では、山全体が燃えるように染まるダイナミックな紅葉が魅力です。少し肌寒くなってくる季節、あたたかい服装で一足早い秋を探しに出かけるのも素敵ですね。

主な名所見頃の目安(2025年予想)
大雪山(北海道)9月上旬~10月上旬
奥入瀬渓流(青森県)10月中旬~11月上旬
八幡平(岩手県・秋田県)9月下旬~10月中旬
鳴子峡(宮城県)10月下旬~11月上旬
蔵王(山形県・宮城県)9月下旬~10月下旬

2.2 関東・甲信越地方の紅葉見頃

都心からのアクセスも良く、日帰りでも気軽に楽しめる名所が多い関東・甲信越地方。山々の美しい紅葉から、庭園や公園でしっとりと楽しむ紅葉まで、さまざまな表情を見せてくれます。標高差があるため、長い期間にわたって紅葉リレーを楽しめるのも嬉しいポイントです。週末にふらっとお出かけできる身近な名所も多いのが魅力ですね。

主な名所見頃の目安(2025年予想)
日光(栃木県)10月上旬~11月中旬
箱根(神奈川県)11月上旬~11月下旬
高尾山(東京都)11月中旬~12月上旬
上高地(長野県)10月中旬~10月下旬
河口湖(山梨県)11月上旬~11月下旬

2.3 関西・東海・北陸地方の紅葉見頃

京都や奈良など、歴史ある寺社仏閣を鮮やかに彩る紅葉は、まさに日本の秋の美しさの象徴です。古都の風情と紅葉が織りなす景色は、何度訪れても心打たれるものがあります。また、雄大な自然が美しい東海や北陸にも、見ごたえのある紅葉スポットがたくさんありますよ。どこか懐かしい風景に、心がほっと安らぎます。

主な名所見頃の目安(2025年予想)
嵐山(京都府)11月下旬~12月上旬
香嵐渓(愛知県)11月中旬~11月下旬
兼六園(石川県)11月上旬~11月下旬
伊勢神宮 内宮(三重県)11月下旬~12月上旬
白川郷(岐阜県)10月下旬~11月中旬

2.4 中国・四国・九州地方の紅葉見頃

比較的温暖な西日本エリアは、11月中旬から12月にかけて見頃を迎える場所が多く、ゆっくりと秋の深まりを楽しめます。渓谷美と紅葉のコントラストが見事なスポットや、世界遺産を彩る紅葉など、見どころが満載です。旅の締めくくりに、あたたかい地域の美しい紅葉を楽しむのも素敵な計画ですね。

主な名所見頃の目安(2025年予想)
宮島・紅葉谷公園(広島県)11月中旬~11月下旬
大山(鳥取県)10月下旬~11月上旬
寒霞渓(香川県)11月上旬~11月下旬
耶馬渓(大分県)11月上旬~11月下旬
高千穂峡(宮崎県)11月中旬~11月下旬

ここでご紹介した見頃は、あくまで平年の気候を元にした予想です。紅葉の色づきは、その年の夏の天候や秋の冷え込み具合によって変わることがあります。お出かけの直前には、日本気象協会などの最新情報をぜひチェックしてみてくださいね。美しい秋の一日を、どうぞ心ゆくまでお楽しみください。

3. 【関東編】一度は行きたい紅葉狩りのおすすめ名所5選

秋が深まると、どこかへお出かけしたくなりますよね。ここでは、首都圏から日帰りでも楽しめる、関東地方の素晴らしい紅葉の名所を5つ選びました。息をのむような絶景から、しっとりとした古都の秋まで、心に残る一日を過ごせる場所ばかりです。次の休日の計画に、ぜひ役立ててくださいね。

3.1 日光 いろは坂(栃木県)

ドライブを楽しみながら紅葉を愛でたいなら、日光の「いろは坂」が一番のおすすめです。標高差があるため、山頂から麓へと少しずつ紅葉が降りてくる様子を長く楽しむことができます。急なカーブを曲がるたびに、次々と現れる錦の絵巻のような景色には、思わず歓声が上がるほど。カエデやナナカマド、ツツジなどが織りなす赤、黄、橙のグラデーションは圧巻の一言です。

3.1.1 基本情報

項目内容
例年の見頃10月中旬~11月上旬
所在地栃木県日光市細尾町
アクセスJR日光駅・東武日光駅から東武バス「中禅寺温泉」または「湯元温泉」行きで約40分「明智平」下車すぐ
東北自動車道 宇都宮ICから日光宇都宮道路に入り、清滝ICから約20分
ポイント上り専用の「第二いろは坂」と下り専用の「第一いろは坂」があります。紅葉シーズンは大変混雑するため、時間に余裕をもってお出かけください。

3.1.2 楽しみ方のポイント

いろは坂の途中にある「明智平展望台」からの眺めは必見です。ロープウェイで登れば、中禅寺湖や華厳の滝、そして色鮮やかな山々を一望できる大パノラマが広がります。特に午前中の光が差し込む時間帯は、紅葉がキラキラと輝き、格別の美しさですよ。少し早起きして、澄んだ空気の中で絶景を独り占めするのも素敵な過ごし方ですね。

3.2 鎌倉 長谷寺(神奈川県)

古都鎌倉の落ち着いた雰囲気の中で、しっとりと紅葉を楽しみたい方には「長谷寺」がぴったりです。境内にはイロハモミジやカエデなどが植えられ、美しい庭園や歴史ある建物に彩りを添えます。特に、夜の特別拝観「紅葉ライトアップ」は、昼間とは全く違う幻想的な世界が広がり、訪れる人々を魅了します。竹林の緑と紅葉の赤のコントラストも息をのむほど美しいですよ。

3.2.1 基本情報

項目内容
例年の見頃11月下旬~12月上旬
所在地神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
アクセス江ノ島電鉄「長谷駅」から徒歩約5分
拝観時間通常 8:00~16:30(閉山17:00)
※ライトアップ期間は変更の可能性あり
拝観料大人400円、小学生200円

3.2.2 楽しみ方のポイント

境内にある見晴台からは、紅葉に彩られた鎌倉の街並みと、その向こうに広がる由比ガ浜の海を一望できます。潮風を感じながら眺める景色は、心洗われるようなひとときです。散策の後は、門前町のカフェで一休みするのも良いですね。温かいお茶をいただきながら、今日の思い出を語り合うのも楽しい時間です。

3.3 高尾山(東京都)

「都心からすぐ行ける自然を満喫したい」そんなわがままを叶えてくれるのが「高尾山」です。ケーブルカーやリフトを使えば、気軽に山の中腹まで行くことができるので、体力に自信がない方でも安心。山頂からは、天気が良ければ富士山を望むこともできます。赤や黄色に染まった木々のトンネルを歩けば、心も体もリフレッシュできることでしょう。

3.3.1 基本情報

項目内容
例年の見頃11月中旬~12月上旬
所在地東京都八王子市高尾町
アクセス京王線「高尾山口駅」下車すぐ
ポイントケーブルカー「清滝駅」周辺や、薬王院の境内、山頂のもみじ台など見どころ多数。週末は混雑するので、平日の訪問がおすすめです。

3.3.2 楽しみ方のポイント

高尾山を訪れたらぜひ味わいたいのが、名物の「とろろそば」。紅葉狩りで少し冷えた体に、温かいお蕎麦がじんわりと染み渡ります。いくつもお蕎麦屋さんがあるので、お気に入りのお店を見つけるのも楽しみの一つ。自然の恵みと美味しい食事で、心もお腹も満たされる素敵な一日を過ごせますよ。

3.4 長瀞(埼玉県)

荒川が作り出した渓谷美と紅葉の共演が見事な「長瀞」。国の名勝・天然記念物にも指定されている「岩畳」周辺は、特に美しい紅葉スポットとして知られています。川下りをしながら、水面に映る紅葉や両岸の絶景を眺める時間は、まさに非日常の体験。船頭さんの巧みな竿さばきと楽しい案内に耳を傾けながら、ゆったりと流れる時間を味わってみてください。

3.4.1 基本情報

項目内容
例年の見頃11月上旬~11月下旬
所在地埼玉県秩父郡長瀞町
アクセス秩父鉄道「長瀞駅」から徒歩約5分で岩畳へ
ポイント「月の石もみじ公園」では例年ライトアップが開催され、幻想的な夜の紅葉散策が楽しめます。

3.4.2 楽しみ方のポイント

長瀞のもう一つの楽しみは、SLパレオエクスプレスです。レトロな蒸気機関車の窓から眺める紅葉の景色は、まるで映画のワンシーンのよう。ゆっくりと走るSLに揺られながら、秋の秩父路の旅情に浸るのも乙なもの。アクティブに川下りを楽しむもよし、のんびりSLの旅を選ぶもよし、自分らしい秋の一日を計画してみてはいかがでしょう。

3.5 養老渓谷(千葉県)

「関東で一番遅い紅葉」として知られるのが、千葉県の「養老渓谷」です。のんびりとした里山の風景の中に、いくつもの滝が点在し、紅葉が美しい彩りを添えます。滝の音をBGMに、整備された遊歩道をのんびり歩く時間は、最高の癒やしになります。都心から少し足を延ばすだけで、心静かに秋の深まりを感じることができますよ。

3.5.1 基本情報

項目内容
例年の見頃11月下旬~12月上旬
所在地千葉県市原市~夷隅郡大多喜町
アクセス小湊鐵道「養老渓谷駅」からバスまたはタクシー利用
圏央道 市原鶴舞ICから約40分
ポイント見どころが広範囲に点在するため、事前に散策コースを決めておくのがおすすめです。歩きやすい靴でお出かけください。

3.5.2 楽しみ方のポイント

養老渓谷のハイライトの一つが、ゆるやかな岩肌を流れ落ちる「粟又の滝(養老の滝)」です。滝を囲むように色づく木々の様子は、一枚の絵画のような美しさ。散策で心地よい汗をかいた後は、近くの温泉で疲れを癒やすのもおすすめです。日帰り入浴ができる施設も多いので、紅葉狩りと温泉という、秋の贅沢な組み合わせをぜひ満喫してくださいね。

4. 【関西編】古都を彩る紅葉狩りのおすすめ名所5選

歴史ある街並みが美しい関西エリア。ここでは、古都の風情を感じながらしっとりと紅葉を楽しめる、とっておきの名所を5つご紹介します。お寺の境内を彩る燃えるような赤や、渓谷を染め上げる錦のグラデーションなど、心に残る風景を探しに出かけてみませんか。

4.1 嵐山(京都府)

京都を代表する景勝地、嵐山。渡月橋の向こうに広がる山々が、秋になると赤や黄色に染まり、まるで一枚の絵画のような景色を見せてくれます。雄大な自然と歴史的な寺社が織りなす紅葉は、何度訪れても新しい感動を与えてくれるでしょう。世界遺産の天龍寺の曹源池庭園では、計算され尽くした庭と紅葉の見事な調和に思わずため息がもれます。少し足を延ばして、常寂光寺の苔の緑と紅葉のコントラストを楽しむのも素敵ですね。週末は大変混み合いますので、ゆったりと散策を楽しみたい方は平日の午前中がおすすめです。

4.1.1 見どころと楽しみ方

嵐山の紅葉は、楽しみ方が多彩なのが魅力です。定番の渡月橋からの眺めはもちろん、屋形船に乗って水上からゆったりと景色を堪能したり、嵯峨野トロッコ列車に揺られながら保津川渓谷の紅葉を眺めたりと、さまざまな角度から秋の絶景を満喫できます。散策に疲れたら、川沿いのお茶屋さんで一休みするのも良いですね。

項目詳細
例年の見頃11月中旬~12月上旬
主な紅葉樹木イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジ
アクセスJR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩約10分
阪急嵐山線「嵐山駅」から徒歩約5分
ライトアップ例年「嵐山花灯路」期間中に開催(要確認)

4.2 東福寺(京都府)

「京の紅葉は東福寺から」と言われるほど、京都屈指の紅葉名所として知られています。特に、本堂と開山堂を結ぶ「通天橋(つうてんきょう)」から見下ろす渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」の紅葉は圧巻の一言。約2000本ものカエデが織りなす赤や黄金色の海の景色は、まさに絶景です。境内には国宝の三門や、モダンな市松模様が美しい方丈庭園など見どころも多く、紅葉と共に歴史の重みを感じることができます。

4.2.1 見どころと楽しみ方

通天橋からの眺めが最も有名ですが、その橋を外から眺める「臥雲橋(がうんきょう)」からの景色もまた格別です。通天橋と紅葉が一体となった風景は、写真好きにはたまらない構図でしょう。紅葉シーズンは非常に混雑するため、時間に余裕を持ってお出かけください。

項目詳細
例年の見頃11月中旬~12月上旬
主な紅葉樹木トウカエデ、イロハモミジ
アクセスJR奈良線・京阪本線「東福寺駅」から徒歩約10分
拝観時間季節により変動あり(公式サイトをご確認ください)

4.3 奈良公園(奈良県)

広大な敷地に東大寺や春日大社、興福寺などが点在する奈良公園。秋になると、公園内の木々が一斉に色づき、訪れる人々を魅了します。愛らしい鹿たちが、赤や黄色の落ち葉の上をのんびりと歩く姿は、古都・奈良ならではの心和む風景です。特に、東大寺大仏殿の鏡池に映る紅葉や、鷺池に浮かぶ浮見堂周辺の景色は、情緒あふれる美しさ。なだらかな若草山に登れば、紅葉に染まる公園全体と奈良の街並みを見渡せます。

4.3.1 見どころと楽しみ方

奈良公園はとても広いので、一日かけてゆっくり散策するのがおすすめです。春日大社へ続く参道の紅葉や、正倉院の外構周辺の大きなイチョウの木も見事です。歩きやすい靴で、お弁当を持ってピクニック気分で紅葉狩りを楽しむのも素敵ですね。

項目詳細
例年の見頃11月上旬~12月上旬
主な紅葉樹木モミジ、イチョウ、ナンキンハゼ、サクラ
アクセス近鉄奈良線「近鉄奈良駅」から徒歩すぐ
JR大和路線「奈良駅」から徒歩約15分
その他入場無料(各寺社の拝観料は別途必要)

4.4 箕面公園(大阪府)

大阪の中心部から電車で約30分と、気軽に訪れることができる自然豊かな国定公園です。「日本の滝百選」にも選ばれている落差33mの「箕面大滝」と、燃えるような紅葉のコントラストは息をのむほどの美しさ。滝へと続く約2.8kmの「滝道」は、比較的平坦で歩きやすく、渓流のせせらぎを聞きながらのんびりハイキングを楽しめます。道中にはおしゃれなカフェや、名物の「もみじの天ぷら」を売るお店もあり、散策の楽しみを添えてくれます。

4.4.1 見どころと楽しみ方

箕面大滝はもちろんですが、滝道沿いにある朱塗りの橋「瑞雲橋」周辺も絶好の写真スポットです。また、昆虫好きならずとも楽しめる箕面公園昆虫館に立ち寄るのも一興。少し健脚な方は、瀧安寺や勝尾寺まで足を延ばしてみるのもおすすめです。

項目詳細
例年の見頃11月中旬~12月上旬
主な紅葉樹木イロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジ
アクセス阪急箕面線「箕面駅」から滝道経由で箕面大滝まで徒歩約40分
ライトアップ例年開催される場合があります(要確認)

4.5 メタセコイア並木(滋賀県)

滋賀県高島市にある、農業公園マキノピックランドからマキノ高原へ続く約2.4kmの並木道。まっすぐに伸びる道沿いに約500本のメタセコイアが植えられており、秋が深まると、レンガ色から黄金色へと続く美しいグラデーションのトンネルを作り出します。そのロマンチックな景観は、まるで海外の映画のワンシーンのよう。ドライブやサイクリングで駆け抜ければ、爽快な気分を味わえることでしょう。円錐形のメタセコイアが整然と並ぶ姿は、お寺や渓谷の紅葉とはまた違った、モダンで洗練された美しさがあります。

4.5.1 見どころと楽しみ方

並木道をドライブで通り抜けるのが定番ですが、近くのマキノピックランドに車を停めて、ゆっくりと歩いて散策するのもおすすめです。背景に野坂山地の山々を望む景色は、どこを切り取っても絵になります。近くの果樹園でフルーツ狩りを楽しむなど、一日を通して楽しめるスポットです。

項目詳細
例年の見頃11月下旬~12月上旬
主な紅葉樹木メタセコイア
アクセスJR湖西線「マキノ駅」からタウンバスマキノ高原線で「マキノピックランド」下車すぐ
その他並木道は公道のため、散策や写真撮影の際は交通に十分ご注意ください

5. 紅葉狩りを快適に楽しむための服装と持ち物

美しい紅葉を心ゆくまで満喫するためには、事前の準備がとても大切です。特に山間部の紅葉スポットは、市街地よりも気温がぐっと低くなることが多く、天候も変わりやすいもの。「少し寒いかな?」と感じてしまうと、せっかくの景色も楽しめなくなってしまいますよね。ここでは、紅葉狩りを快適に過ごすための服装のポイントと、あると便利な持ち物をご紹介します。しっかり準備をして、素敵な一日を過ごしましょう。

5.1 気温に合わせた服装のポイント

紅葉狩りの服装で一番大切なのは、体温調節のしやすさです。日中は暖かくても朝晩は冷え込んだり、日向と日陰で大きく体感が変わったりします。そんな気温の変化に対応できる服装を心がけましょう。

5.1.1 基本は「重ね着」で体温調節を

服装の基本は、脱ぎ着しやすい「重ね着(レイヤリング)」です。暑くなったら一枚脱ぎ、寒くなったら一枚羽織ることで、いつでも快適な状態を保てます。薄手のものを何枚か重ねるのがおすすめです。

  • 肌着(ベースレイヤー): 汗をかいても乾きやすい、吸湿速乾性のある素材がおすすめです。綿素材は乾きにくく、汗で体が冷える原因になることもあるので、化繊やウールのものが良いでしょう。
  • 中間着(ミドルレイヤー): 保温の役割を担います。フリースや薄手のダウンジャケット、カーディガンなどが適しています。
  • 上着(アウターレイヤー): 風を防いだり、急な雨に対応したりする役割です。風を通しにくいウィンドブレーカーや、防水性のあるマウンテンパーカーなどがあると安心です。

5.1.2 足元は歩きやすい靴が必須

紅葉の名所は、自然の中にあることが多く、舗装されていない道や坂道、階段などを歩くことも少なくありません。足元は必ず、履き慣れた歩きやすい靴を選びましょう。滑りにくく、クッション性のあるスニーカーやウォーキングシューズが最適です。おしゃれなブーツも素敵ですが、ヒールの高いものや底が薄い靴は、足が疲れたり、思わぬケガにつながったりする可能性があるので避けた方が安心ですよ。

5.1.3 意外と冷える首元や手元にプラスワン

首元や手首、足首といった「首」がつく部分は、太い血管が通っているため、冷やすと体全体が冷えやすくなります。ストールやマフラー、手袋、厚手の靴下など、小物で上手に防寒対策をしましょう。特にストールは、羽織ったりひざに掛けたりと一枚あるだけで様々に使えて便利です。お気に入りの色や柄を選べば、おしゃれのアクセントにもなりますね。

5.2 あると便利な持ち物リスト

服装の準備が整ったら、次は持ち物の確認です。必須アイテムから、あると一層楽しめるものまでリストにまとめました。お出かけの前にチェックしてみてくださいね。荷物は両手が自由に使えるリュックサックにまとめるのがおすすめです。

持ち物おすすめポイント
雨具(折りたたみ傘・レインウェア)山の天気は変わりやすいもの。晴れの予報でも必ず持っていきましょう。両手が空くレインウェアがより安全です。
飲み物水分補給は大切です。温かいお茶などを保温ボトルに入れていくと、休憩時間にほっと一息つけますよ。
軽食・おやつ歩き疲れたときの糖分補給に。手を汚さずに食べられる飴やチョコレート、個包装のお菓子などが便利です。
レジャーシートちょっと腰を下ろして休憩したいときに役立ちます。地面が湿っていても気にせず座れます。
ごみ袋美しい自然を守るため、自分たちで出したごみは必ず持ち帰りましょう。マナーとして必須です。
ウェットティッシュ・消毒ジェル屋外では手が洗いづらい場面も。おやつを食べる前や、ちょっとした汚れを拭くのに重宝します。
スマートフォン・モバイルバッテリー地図の確認や写真撮影に。バッテリー切れの心配がないように、予備のバッテリーがあると安心です。
常備薬・健康保険証飲み慣れた薬や絆創膏など、もしもの備えに。健康保険証のコピーでも良いので持っておくと安心です。
カイロ冷え性の方や、朝晩の冷え込みが心配なときに。貼るタイプや手で持つタイプなど、使いやすいものを選びましょう。
日焼け止め・帽子・サングラス秋の紫外線も意外と強いものです。特に標高の高い場所では日差し対策を忘れずに行いましょう。

6. まとめ

今回は、紅葉狩りの意味や由来、各地の見頃からおすすめの名所までをご紹介しました。かつて貴族たちが自然の美しさを探し求めた「狩り」という言葉の背景を知ると、紅葉の景色も一層趣深く感じられますね。ご紹介した服装や持ち物も参考に、今年の秋は少し足をのばしてみませんか。燃えるような赤や鮮やかな黄色に染まる木々が、あなたの毎日にそっと美しい彩りを添えてくれることでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次