プラスドライバーの代用は?大きい・小さいサイズの代わりに使えるもの

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家具の電池交換やちょっとした修理など、暮らしの中で意外と出番の多いプラスドライバー。いざ必要になった時に「見当たらない」「サイズが合わない」と困ったことはありませんか。この記事では、そんな時に役立つ身近な代用品を、大きいものから小さい精密サイズまでご紹介します。ネジ山を傷めないための大切な注意点もあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。ただし、代用はあくまで応急処置。いざという時のための暮らしの知恵として、覚えておくと安心です。

目次

1. 【緊急時】プラスドライバーの代用になる身近なもの一覧

「あら、この棚のネジが緩んでいるわ」「おもちゃの電池を替えたいのに、肝心のプラスドライバーが見つからない…」なんてこと、ありませんか?工具箱をわざわざ引っ張り出してくるほどでもない、ほんの少しの作業のときに限って、必要なものが見当たらないのは困りものですよね。

でも、ご安心ください。そんなときのために、あなたの身の回りにある意外なものがプラスドライバーの代わりとして活躍してくれることがあるんですよ。ここでは、いざという時に役立つ代用品をいくつかご紹介します。あくまで緊急時の応急処置として、上手に活用してみてくださいね。

まずは、どんなものが代用品になるのか、一覧で見てみましょう。

代用品特徴特に注意したいこと
硬貨やコイン手軽に見つかりやすい。ある程度の固さがある。硬貨の変形や傷。固いネジには不向き。
マイナスドライバー代用品の中では最も確実でネジを傷つけにくい。ネジの溝の大きさに合うサイズを選ぶ必要がある。
ハサミやカッター先端が細いので小さいネジにも合うことがある。刃の破損や、滑って手を怪我する危険性が高い。
持ち歩いている可能性が高く、すぐ使える。鍵本体の変形や破損のリスクがある。
ピンセットや毛抜きメガネのネジなど、ごく小さいネジに使える。力が入りにくく、先端が曲がりやすい。
缶のプルタブ柔らかいので、ごく緩いネジにのみ使える。簡単に変形してしまう。外すときに指を傷つけないように。

それでは、それぞれの使い方をもう少し詳しく見ていきましょう。

1.1 硬貨やコイン

お財布の中に必ず入っている硬貨は、一番手軽な代用品かもしれません。特に、5円玉や10円玉など、ある程度の厚みと固さがあるものがおすすめです。1円玉はアルミニウムでできているため柔らかすぎて、回す前に変形してしまう可能性が高いので避けましょう。

使い方はとても簡単。プラスネジの十字の溝に、硬貨の縁をしっかりと差し込み、ゆっくりと力を込めて回します。このとき、硬貨が溝から滑り落ちないように、上からぐっと押さえつけるのがコツですよ。

1.2 マイナスドライバー

「プラスドライバーがないのに、マイナスドライバーならある」という状況は意外と多いものです。マイナスドライバーは、代用品の中では最も安全で、ネジ山を潰してしまう心配が少ない優れた選択肢です。

プラスネジの十字の溝のうち、どちらか一方の溝にマイナスドライバーの先端をぴったりと合わせます。あとは、普通のドライバーと同じように回すだけ。ネジの溝の幅に合ったサイズのマイナスドライバーを選ぶと、よりスムーズに作業できますよ。

1.3 ハサミやカッターの先端

文房具のハサミやカッターナイフの先端も、ドライバーの代わりになることがあります。しかし、これらは刃物ですので、取り扱いには最大限の注意が必要です。刃が欠けたり、手が滑って思わぬ怪我をしたりする危険性が非常に高いため、本当に他に手段がない場合の最終手段と考えてくださいね。

ハサミを使う場合は、刃を閉じた状態で片方の刃の先端をネジの溝に差し込みます。カッターナイフの場合は、刃をほんの少しだけ出して、先端を慎重に差し込んで回します。決して無理な力は加えないでください。

1.4 鍵

いつも持ち歩いている家の鍵も、いざという時には役立つことがあります。鍵の先端のギザギザした部分が、ちょうどネジの溝に引っかかることがあるのです。

ただし、鍵はネジを回すために作られていませんから、無理に力を加えると鍵が曲がったり、最悪の場合は折れてしまったりすることも。大切な家の鍵が使えなくなっては大変です。こちらも、ごく軽い力で回せるネジにだけ試すようにしましょう。

1.5 ピンセットや毛抜き

化粧ポーチに入っているピンセットや毛抜きは、メガネのフレームや時計の裏蓋など、とても小さい「精密ネジ」と呼ばれるネジを回すのに使えることがあります。

ピンセットの場合は、2本の先端を十字の溝にそれぞれ差し込み、つまむようにして力を加えながら回します。毛抜きも同様です。先端が非常にデリケートで曲がりやすいので、力を入れすぎないように、そっと回すのがポイントです。

1.6 缶のプルタブ

ジュースやお茶の缶についているプルタブも、意外な代用品になります。缶から丁寧に取り外し、その縁の部分をネジの溝に当てて使います。アルミニウムでできているため非常に柔らかく、強い力には耐えられません。

おもちゃの電池蓋など、もともと指で回せるくらい緩く締まっているネジであれば、試してみる価値はあるかもしれません。硬いネジには全く歯が立たないので、その点は覚えておいてくださいね。

2. 【サイズ別】プラスドライバーの代用品と使い方

ひとくちに「プラスドライバー」と言っても、家具の組み立てに使うような大きなものから、メガネのネジを締める小さなものまで、大きさは様々です。いざという時に困らないよう、ネジのサイズに合わせた代用品と、上手に回すためのちょっとしたコツを覚えておきましょう。

2.1 大きいプラスドライバーの代わりになるもの

リモコンやおもちゃの電池蓋、棚のゆるんだネジなど、ご家庭でよく見かけるサイズのプラスネジには、次のようなものが代用品として役立ちます。ポイントは、ネジの溝の幅にできるだけぴったり合うものを選ぶことです。サイズが合わないと、ネジ山を潰してしまう原因になるので気をつけましょう。

代用品特徴と使い方のコツ
マイナスドライバープラスネジの溝の1本に、マイナスドライバーの先端をしっかりはめ込んで回します。一番力が入りやすく、代用品としては最もおすすめです。ネジの溝より幅が狭すぎると滑りやすいので、ちょうど良いサイズを選んでくださいね。
硬貨(コイン)10円玉や100円玉など、厚みがあって丈夫な硬貨が向いています。硬貨の縁をネジの溝にぐっと押し当て、ゆっくりと力を込めて回しましょう。あまり固く締まっていないネジであれば、これで十分対応できます。
昔ながらのギザギザした鍵の先端が、意外と役立つことがあります。ただし、鍵が傷ついたり、力を入れすぎて曲がってしまったりする可能性があるので、あくまで最終手段と考えましょう。大切な家の鍵で試すのは避けた方が安心です。
バターナイフ先端が平らで、ある程度の厚みと強度があるバターナイフも使えます。スプーンの柄の先端でも代用できますが、お気に入りの食器を傷つけないよう、使わなくなったものを選ぶと良いでしょう。力を入れすぎると柄が曲がることもあるので注意が必要です。

2.2 小さい精密プラスドライバーの代わりになるもの

「あら、メガネのネジがゆるんでるわ」なんてこと、ありませんか?時計のベルト調整やおもちゃの修理など、細かい作業には精密ドライバーが必要になります。そんな小さなネジには、身近にあるこんな道具が活躍しますよ。

小さいネジは特につぶれやすい(「なめる」とも言います)ので、上から垂直に「押す力」を7割、ネジを「回す力」を3割くらいの気持ちで作業するのが成功の秘訣です。

代用品特徴と使い方のコツ
ピンセット・毛抜き先の平らなピンセットや毛抜きがおすすめです。先端をネジの溝にしっかりとはめ込み、慎重に回します。非常に小さいネジを扱うのに便利ですが、力を入れすぎるとピンセットの先端が開いたり曲がったりするので、優しく扱ってくださいね。
安全ピン・クリップ安全ピンの針の先端や、ゼムクリップを伸ばした先端が使えることがあります。強度はあまりないので、固く締まっていないネジを少し回す程度に考えましょう。先端をネジ溝に引っ掛けるようにして、ゆっくり回すのがコツです。
爪やすり(金属製)金属製の爪やすりの先端が、薄くて硬いので代用品として使える場合があります。メガネのつるのネジなど、ごく小さなネジを少し締めたいときに試してみる価値はあります。
SIMピンスマートフォンを購入した際についてくる「SIMピン」も、先端が細く硬いため、小さなネジの溝にはまることがあります。失くしやすい小物ですが、取っておくとこんな時に役立つかもしれません。

3. プラスドライバーを代用品で回す際の3つの注意点

「あっ、ここにドライバーがあれば!」そんな時に役立つ身近な代用品。でも、使い方を間違えると、大切な家具や道具を傷つけたり、思わぬ怪我につながることも。ここでは、代用品を安全に使うための大切な3つの注意点をご紹介します。ちょっとしたコツを知っておくだけで、失敗をぐっと減らせますよ。

3.1 ネジ山を潰さない(なめない)ためのコツ

代用品で一番多い失敗が、ネジの溝(ネジ山)を潰してしまうこと。一度潰れてしまうと、正しいドライバーを使っても回せなくなり、とても厄介です。そうならないために、いくつかのコツを覚えておきましょう。

一番大切なのは、ネジの溝と代用品のサイズがぴったり合っていることです。少しでもガタガタしたり、ゆるいと感じたりする場合は、無理に使わないようにしましょう。また、力を加えるときは、次のポイントを意識してみてください。

コツ具体的な方法
まっすぐ当てるネジに対して代用品を垂直に、まっすぐ差し込みます。斜めになると力がうまく伝わらず、溝を傷つける原因になります。
押す力7:回す力3回すことばかりに意識が向きがちですが、実は「押す力」がとても重要です。ぐっと体重をかけるように押しながら、ゆっくりと回すのがコツです。
溝の掃除ネジの溝にホコリやゴミが詰まっていると、代用品が奥までしっかりはまりません。作業の前に、つまようじなどで軽く掃除しておくと、失敗が少なくなりますよ。

3.2 代用品の破損や怪我に気をつける

硬貨やハサミなどは、もちろんネジを回すために作られていません。そのため、無理な力を加えると、道具そのものが壊れてしまうことがあります。

例えば、ハサミやカッターの先端がポキッと折れてしまったり、硬貨が曲がってしまったり…。特に、折れた先端が飛んで目に入る危険もあるため、十分な注意が必要です。作業をするときは、次のような対策を心がけましょう。

  • 軍手や作業用の手袋をはめて、手を保護する。
  • 代用品が滑ったときに備え、もう片方の手はネジの近くに置かない。
  • 万が一に備え、メガネをかけて目を守る。
  • 大切な思い出のコインや、家の鍵など、壊れたり傷ついたりして困るものは使わない。

便利な代用品ですが、あくまで本来の役割とは違う使い方をしている、ということを忘れないでくださいね。

3.3 固く締まったネジへの使用は避ける

「どうしてもこのネジを緩めたい!」と思っても、もしそのネジが固く締まっている場合は、代用品の使用はきっぱりと諦めましょう。

固いネジを無理に回そうとすると、ほぼ間違いなくネジ山を潰してしまいます。また、代用品に過度な力がかかり、破損や怪我につながる可能性が非常に高くなります。

特に、以下のようなネジには代用品を使わないでください。

  • 屋外で雨風にさらされ、錆びついている可能性があるネジ
  • 家具を組み立ててから、何年も経っている箇所のネジ
  • 電化製品など、機械の内部で固く締められているネジ

代用品は、あくまで「軽く締まっているネジ」を対象とした応急処置です。「あと少しなのに」という気持ちはぐっとこらえて、きちんとしたドライバーを用意するのが、結局は一番の近道ですよ。

4. 代用はあくまで応急処置 100均でも買えるおすすめドライバー

ここまで、身近なものでプラスドライバーの代用をする方法をご紹介してきましたが、これらはあくまでも緊急時のための知恵。代用品ではサイズがぴったり合わないことが多く、大切な家具や家電のネジ山を潰してしまったり、思いがけず手を滑らせて怪我をしてしまったりする可能性も否定できません。

やはり、ご家庭に一本きちんとしたドライバーがあると、いざという時に慌てずに済みますし、作業も安全かつスムーズに進みます。最近では、とても手頃な価格で便利なドライバーが手に入りますので、この機会に揃えておくのもおすすめですよ。

4.1 ダイソーやセリアで手軽に購入

「たまにしか使わないから、本格的な工具はちょっと…」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな方にぴったりなのが、ダイソーやセリア、キャンドゥといった100円ショップのドライバーです。

おもちゃの電池交換や、ちょっとした家具のぐらつきを直す程度であれば、100円ショップのもので十分役立ちます。サイズ違いのドライバーがセットになったものや、先端部分を付け替えられる便利なタイプなど、品揃えも豊富。お買い物のついでに、ひとつ備えておくと心強い味方になってくれますよ。

種類特徴こんな時に便利
精密ドライバーセットメガネや時計、おもちゃなどに使われる小さなネジ用のセットです。メガネのフレーム調整、おもちゃの電池ぶたの開け閉め
差し替え式ドライバー1本の持ち手(グリップ)に、プラスやマイナス、様々なサイズの先端(ビット)を付け替えて使えます。収納場所を取らず、様々なネジにこれ1本で対応したい時
グリップ付きドライバーサイズは固定ですが、持ち手がしっかりしていて力を入れやすいです。カラーボックスなど、簡単な家具の組み立て

4.2 ホームセンターで本格的なセットを選ぶ

もし、これからDIYに挑戦してみたい方や、引越しなどで家具の組み立て・解体をする機会が多い方は、ホームセンターで少ししっかりとしたドライバーを選んでみてはいかがでしょうか。カインズやコーナン、DCMなどのホームセンターなら、工具コーナーの品揃えも充実しています。

ホームセンターで扱うドライバーは、持ち手の部分が滑りにくい素材でできていたり、力の伝わりやすい形に工夫されていたりと、使い心地が格段に違います。長く使えるお気に入りの一本を見つけるのも、暮らしの楽しみのひとつになりますね。わからないことがあれば、専門の知識を持った店員さんに相談できるのも心強いポイントです。

チェックポイント詳細選ぶメリット
グリップの形状・素材ゴム製で握りやすいもの、力を入れやすい太さのものなど様々です。手が疲れにくく、滑りにくいので安全に作業できます。
ビットの種類と数プラス・マイナスだけでなく、六角など特殊な形状のネジに対応できるセットもあります。一つのセットで、家中のほとんどのネジに対応できます。
ラチェット機能手首を返すことなく、一方向にだけ力が伝わる仕組みです。ネジを連続して回す作業がとても楽になります。

暮らしのちょっとした「困った」を解決してくれるドライバー。あなたにぴったりの一本を見つけて、毎日をより快適に過ごしてみませんか?

5. まとめ

いざという時、プラスドライバーが見当たらなくて困ることがありますね。そんな時は、硬貨やハサミの先端など、身近にあるもので応急処置ができます。ただ、大切な家具や道具のネジ山を傷つけてしまったり、思わぬ怪我につながったりする可能性も。代用はあくまで一時的な手段と考え、この機会にご家庭に一つドライバーを用意してみてはいかがでしょうか。ダイソーやセリアなどでも手軽に揃えられますので、備えておくと暮らしの安心につながりますよ。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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