シールを剥がす方法!おすすめアイテムやスプレー、除光液、ドライヤーを使った裏技も

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シールを剥がす時に跡が残ってしまったり、素材を傷つけてしまった経験はありませんか。この記事では、市販の専用アイテムから身近にあるドライヤーや除光液、中性洗剤を使った裏技まで、シールをきれいに剥がす方法を詳しく解説します。プラスチックやガラス、木材、壁紙など素材別の注意点も紹介するので、大切なものを傷つけることなく、頑固なシールもスッキリと取り除けるようになりますよ。

目次

1. シールを剥がす前に知っておきたい基本と注意点

シール剥がしは身近なお悩みですが、やみくもに剥がそうとすると思わぬトラブルに見舞われることがあります。適切な手順と準備をしておけば、きれいに剥がせるだけでなく、大切な物を傷つけるリスクも避けられます

特に50代以降の方にとって、お気に入りの家具や長年愛用している物を傷つけてしまうのは避けたいものです。ここでは、安全で確実なシール剥がしのための基本知識をお伝えします。

1.1 まずは剥がしたい場所の素材を確認する

シール剥がしで最も大切なのは、貼られている素材の種類を正しく把握することです。素材によって使える方法や避けるべき方法が大きく異なります。

素材の種類特徴注意点
プラスチック熱に弱い場合がある高温のドライヤーは避ける
ガラス熱に強く丈夫強い溶剤も使用可能
金属錆びる可能性がある水分を残さないよう注意
木材(無垢材)液体を吸い込みやすいシミになる恐れあり
木材(塗装済み)塗装が剥げる可能性溶剤系は避ける
壁紙・クロス破れやすい力を入れすぎない

素材の確認は、まず見た目で判断し、不明な場合は目立たない部分で少しずつ試してみるのが安全です。特に年数の経った家具や家電製品は、素材が劣化していることもあるため、より慎重に行いましょう。

1.2 シール剥がしを始める前に準備するものリスト

作業を始める前に必要な道具を揃えておくと、スムーズに進められます。

1.2.1 基本の道具

  • ゴム手袋(皮膚を保護するため)
  • マスク(溶剤を使用する場合)
  • 汚れても良いタオルや布
  • プラスチック製のヘラやスクレーパー
  • つまようじ(細かい作業用)

1.2.2 あると便利なもの

  • 新聞紙やビニールシート(作業場所の保護用)
  • 小さなボウル(液体を入れる容器)
  • 綿棒(細かい部分の清拭用)
  • 懐中電灯やスマートフォンのライト(作業箇所を明るくする)

換気も重要な準備の一つです。溶剤系のシール剥がしを使用する場合は、必ず窓を開けて風通しを良くしてから作業を始めましょう。密閉された空間での作業は体調不良の原因になる可能性があります。

また、作業時間にも配慮が必要です。急いで作業すると失敗しやすいため、時間に余裕のある日を選んで取り組むことをおすすめします。特に初めてシール剥がしに挑戦する方は、小さなシールから練習してコツを掴んでみてくださいね。

2. 【専用品】市販のおすすめシール剥がしアイテムを使う方法

頑固なシールを確実に剥がしたいなら、専用のシール剥がしアイテムを使うのが一番安心です。市販品は粘着剤を溶かす成分が配合されているため、家にあるもので試すよりも効果的で、大切なものを傷つけるリスクも少なくなります。ここでは、ドラッグストアやホームセンターで手軽に購入できるおすすめアイテムをご紹介します。

2.1 定番で強力なスプレータイプのシール剥がし

スプレータイプは広範囲に均一に成分を塗布できるのが大きなメリットです。シールの上からスプレーして5~10分待つだけで、粘着剤がやわらかくなり、簡単に剥がせるようになります。

特におすすめなのが、以下のような製品です。

商品名特徴価格帯使える素材
カウネット シール剥がしスプレー強力で速効性がある500円前後プラスチック、金属、ガラス
コーナン オリジナル シールはがしコストパフォーマンスが良い300円前後多くの素材に対応
KURE シール・ラベルはがしプロも愛用する定番品600円前後自動車にも使用可能

スプレータイプを使う際は、必ず換気の良い場所で作業し、皮膚に直接触れないよう注意しましょう。また、塗装面や繊維には使えない場合があるので、目立たない部分で試してから使用することをおすすめします。

2.2 液体を塗るリキッドタイプのシール剥がし

リキッドタイプはピンポイントで使いたい場所に正確に塗布できるのが特徴です。小さなシールや細かい部分のシール剥がしに特に重宝します。ハケやスポンジが付属している商品が多く、使いやすさも抜群です。

リキッドタイプの上手な使い方は次の通りです。

  1. シールの端から少しずつ液体を染み込ませる
  2. 5~15分程度放置して粘着剤をやわらかくする
  3. 端からゆっくりと剥がしていく
  4. 残った粘着剤にも液体をつけて拭き取る

リキッドタイプは垂れにくく、作業中に液体が飛び散る心配も少ないため、初心者の方にもおすすめです。ただし、スプレータイプよりも浸透に時間がかかることがあるので、しっかりと待つことが大切です。

2.3 100均(ダイソー・セリア)で買えるシール剥がしグッズ

お財布にやさしい100円ショップでも、実用的なシール剥がしグッズが手に入ります。コストパフォーマンスを重視したい方や、とりあえず試してみたい方には特におすすめです。

100均で見つけられる主なシール剥がしアイテムは以下の通りです。

  • ダイソーのシールはがし液:小さなボトルタイプで少量使いに便利
  • セリアのシールはがしスプレー:手頃な価格で本格的な効果が期待できる
  • プラスチック製のヘラやスクレーパー:傷をつけずにシールを剥がせる
  • メラミンスポンジ:のり跡の除去に活躍

100均商品の注意点として、専門メーカーの製品と比べると効果がマイルドな場合があることが挙げられます。しかし、一般的な紙シールやビニールシールであれば十分な効果を発揮してくれるでしょう。

2.4 あると便利なスクレーパー(ヘラ)の正しい使い方

スクレーパーやヘラは、素材を傷つけずにシールを物理的に剥がすための重要な道具です。シール剥がし剤と組み合わせて使うことで、作業効率が格段にアップします。

スクレーパーの種類と使い分けは次のようになります。

材質適用素材特徴
プラスチック製プラスチック、塗装面、繊細な素材傷がつきにくく安全
ゴム製ガラス、タイル、陶器滑りにくく力が入れやすい
金属製金属、コンクリート、頑固な汚れ強力だが使用場所を選ぶ

正しいスクレーパーの使い方のコツは、角度を浅く保ち、一定方向にゆっくりと動かすことです。急激に力を入れたり、角度を立てすぎたりすると、素材に傷をつけてしまう可能性があります。

また、作業前には必ずシール剥がし剤を使って粘着剤をやわらかくしておくことで、スクレーパーの効果を最大限に活かすことができます。シールの端からゆっくりと剥がし始め、浮いた部分を少しずつ広げていくように進めると、きれいに剥がせるでしょう。

3. 【裏技】家にあるものでシールを剥がす方法

専用のシール剥がし製品がなくても、実は家庭にあるアイテムでシールをきれいに剥がすことができるんです。お金をかけずにすぐに試せる方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

3.1 ドライヤーの熱で粘着力を弱めて剥がす

ドライヤーの温風を利用した方法は、最も手軽で成功率の高いシール剥がしの裏技です。熱によってシールの粘着剤が柔らかくなり、無理な力をかけずに剥がすことができます。

手順作業内容ポイント
1ドライヤーをシールから15〜20cm離して温風を当てる近すぎると素材を痛める可能性あり
230秒〜1分程度温めるシールの端が浮いてくるのが目安
3端からゆっくりと剥がしていく一気に引っ張らず少しずつ

特にプラスチック製品や金属製品に効果的で、熱に弱い素材以外であれば安全に使える方法です。ただし、精密機器や熱に弱い素材には使用を避けましょう。

3.2 中性洗剤とお湯でふやかして剥がす

台所用の中性洗剤を使った方法は、優しくシールを剥がしたい時におすすめです。洗剤の界面活性剤が粘着剤を分解し、お湯の温度で柔らかくする効果があります。

ぬるま湯(40〜50度程度)に中性洗剤を数滴垂らし、よく混ぜた洗剤水を作ります。この洗剤水をシール全体にたっぷりと塗り、10〜15分ほど放置してふやかしましょう。時間が経ったら、シールの端から少しずつ剥がしていきます。

水分に強い素材や、デリケートな表面に最適な方法で、特に紙製のシールや古くなったシールに効果的です。

3.3 お酢やクエン酸を使ってシールを剥がす

お酢やクエン酸といった酸性のアイテムも、シール剥がしに活用できます。酸の力で粘着剤を分解し、シールを剥がしやすくしてくれるんです。

お酢の場合は、原液をそのまま使うか、水で2倍程度に薄めて使います。クエン酸なら、水100mlに対してクエン酸小さじ1杯程度の濃度で溶液を作りましょう。シールに塗布して5〜10分待ってから剥がします。

ただし、金属製品や大理石などの天然石には酸が悪影響を与える可能性があるため、使用前に目立たない部分で試してから使うことをおすすめします。

3.4 除光液(アセトン)を使ったシールの剥がし方と注意点

ネイル用の除光液に含まれるアセトンは、強力な溶剤としてシールの粘着剤を溶かす効果があります。特に頑固なシールやのり跡に威力を発揮します。

コットンやティッシュに除光液を染み込ませ、シールに軽く押し当てて数分待ちます。粘着剤が溶けてきたら、シールを慎重に剥がしていきましょう。

ただし、除光液は強力な化学物質のため、いくつかの重要な注意点があります。

  • プラスチックや塗装面を溶かす可能性があるため、必ず目立たない場所で試す
  • 換気の良い場所で作業し、長時間の使用は避ける
  • ゴム手袋を着用して肌への直接接触を防ぐ
  • 火気厳禁(アセトンは可燃性)

3.5 ハンドクリームや日焼け止めを塗って剥がす

意外に思われるかもしれませんが、ハンドクリームや日焼け止めクリームも効果的なシール剥がしアイテムになるんです。これらに含まれる油分が粘着剤を弱める働きをします。

シールの表面にハンドクリームや日焼け止めをたっぷりと塗り、指で優しくなじませます。15〜20分ほど放置した後、シールの端から少しずつ剥がしていきましょう。

肌に優しい成分でできているため、安全性が高く、小さなお子さんがいる家庭でも安心して使える方法です。特に紙製のシールや、それほど強力ではない粘着剤のシールに効果的です。

どの方法を試す際も、まずは目立たない小さな部分で効果と安全性を確認してから、全体に適用することが大切です。素材や状況に応じて最適な方法を選んで、上手にシールを剥がしてくださいね。

4. 剥がした後のベタベタのり跡をきれいにする方法

シールを剥がした後に残る厄介なベタベタののり跡。手で触れるとくっついてしまい、ホコリも付きやすくなってしまいます。でも大丈夫です。身近にあるアイテムを使って、きれいにのり跡を除去する方法をご紹介します。素材を傷めずに、元の美しい状態に戻すことができますよ。

4.1 消しゴムでのり跡をこすり取る

文房具の消しゴムは、のり跡を取る優秀なアイテムです。特にプラスチック製品や金属表面には効果的で、シールののり成分を巻き取るようにして除去してくれます。

使い方はとても簡単です。清潔な消しゴムを用意して、のり跡の部分を軽くこするだけ。力を入れすぎると表面に傷がつく可能性があるので、優しく円を描くようにこすりましょう。消しゴムのカスが出てきますが、これがのり跡を取り込んでいる証拠です。

適している素材注意が必要な素材
プラスチック、金属、ガラス紙製品、デリケートな塗装面

作業後は、消しゴムのカスをきれいに拭き取ってから、中性洗剤を薄めた水で仕上げ拭きをすると、より美しく仕上がります。

4.2 セロハンテープやガムテープで転写する

意外に思われるかもしれませんが、テープを使ってのり跡を取る方法もあります。のり跡よりも粘着力の強いテープで転写するという原理を利用した、とても手軽な方法です。

セロハンテープやガムテープを、のり跡の部分にしっかりと貼り付けます。手のひらでよく押さえて密着させてから、勢いよく剥がしましょう。のり跡がテープに移って、きれいに取れることがあります。

この方法は特に軽いのり跡に効果的です。一度で取れない場合は、新しいテープで何度か繰り返してみてください。ただし、デリケートな表面には使用を控えめにし、まずは目立たない部分で試してから全体に適用することをおすすめします。

4.3 無水エタノールで拭き取る際の注意点

無水エタノールは、のり跡を溶かして除去する効果が高く、多くの素材に使用できる便利なアイテムです。薬局やドラッグストアで手軽に購入でき、アルコール系の溶剤がのり成分を分解してくれます。

使用方法は、清潔な布やコットンに無水エタノールを含ませ、のり跡の部分を軽く拭き取るだけです。のり跡が柔らかくなってきたら、別の清潔な布で拭き取りましょう。頑固なのり跡には、少し時間を置いてから拭き取ると効果的です。

ただし、使用にあたってはいくつかの注意点があります。まず、換気の良い場所で作業することが大切です。アルコールの蒸気を吸い込み続けると体調不良の原因になることがあります。

注意すべきポイント対処法
プラスチックの変色・変形目立たない部分でテストしてから使用
塗装の剥がれ薄めた状態から試す
火気への注意コンロやライター等から離れた場所で作業

また、一部のプラスチックでは白く変色したり、塗装面では色落ちしたりする可能性があります。必ず目立たない部分で試してから本格的に使用しましょう。無水エタノールは可燃性のため、火気のない場所での作業も重要です。

作業後は、中性洗剤を薄めた水で仕上げ拭きをして、エタノールの成分を完全に除去することで、素材への影響を最小限に抑えられます。

5. 【場所・素材別】傷つけずにシールを剥がすコツ

シールを剥がす際に大切なのは、貼ってある素材に合わせて適切な方法を選ぶことです。無理に剥がそうとすると、表面に傷がついたり、塗装が剥げてしまったりする可能性があります。それぞれの素材の特徴を理解して、優しく丁寧に作業を進めましょう。

5.1 プラスチック製品のシールを剥がす方法

プラスチック製品は熱に弱いものが多いため、ドライヤーを使う場合は低温設定で短時間ずつ温めることが大切です。プラスチックが変形する恐れがあるので、必ず手で触って温度を確認しながら作業しましょう。

プラスチックの種類おすすめの方法注意点
硬質プラスチック(タッパーなど)中性洗剤+お湯でふやかす熱湯は避ける
柔らかいプラスチックハンドクリームを塗って放置強くこすらない
電化製品のプラスチック市販のシール剥がし液電気系統に液体が入らないよう注意

プラスチック製品の場合、除光液やアルコール系の溶剤は表面を傷める可能性があるため、まずは優しい方法から試してみることをおすすめします。

5.2 ガラスや金属についたシールを剥がす方法

ガラスや金属は比較的丈夫な素材なので、様々な方法を試すことができます。ガラスクリーナーや無水エタノールなどのアルコール系溶剤も安心して使えるのが特徴です。

窓ガラスについたシールには、まずドライヤーで温めてからスクレーパーを使って剥がしていきます。金属表面の場合は、市販のシール剥がしスプレーが効果的です。ステンレス製のキッチン用品なら、お酢を温めたもので湿布するように貼り付けておくと、自然に剥がれやすくなります。

ただし、金属でもアルミニウムは傷つきやすいため、研磨剤入りの洗剤は避けて、優しくこするように心がけてください。

5.3 木製家具の塗装を傷めずにシールを剥がす

木製家具は表面の塗装によって対処法が変わります。ニスや漆などの塗装が施されている場合は、溶剤系の液体は絶対に使わないようにしましょう。塗装が剥げる原因となります。

無垢材の場合でも、木目に沿って優しく作業することが重要です。おすすめの方法は以下の通りです:

  • ドライヤーで軽く温めてから、指の腹でゆっくり剥がす
  • オリーブオイルやサラダオイルを薄く塗って、15分程度放置してから剥がす
  • ハンドクリームを塗り込んで、一晩置いてから剥がす

木製品の場合、急がずに時間をかけて粘着力を弱めることが、きれいに剥がすコツです。のり跡が残った場合は、消しゴムで優しくこするか、植物油でマッサージするように拭き取りましょう。

5.4 賃貸でも安心 壁紙(クロス)のシールを剥がす方法

賃貸住宅で最も注意が必要なのが壁紙のシール剥がしです。壁紙を傷めると原状回復費用がかかる可能性があるため、特に慎重に作業する必要があります。

まずは目立たない場所で試してから本格的に取り組みましょう。壁紙の種類別の対処法をご紹介します:

壁紙の種類適した方法避けるべき方法
ビニールクロスドライヤー低温+指で優しく剥がす除光液、アルコール系溶剤
紙クロスハンドクリームで湿らせて放置水分を多く含む方法
織物クロス市販の専用シール剥がし液を少量ずつ強くこする、大量の液体

壁紙の場合、一度に全部剥がそうとせず、端から少しずつ剥がしていくのが基本です。途中で破れそうになったら、再度温めたり湿らせたりして、粘着力を弱めてから続けましょう。

5.5 車のボディやガラスのステッカーを剥がす

車のステッカー剥がしは、塗装面を傷めないよう特に注意が必要です。真夏の炎天下や寒い冬場は作業を避け、適度な温度の日に行うことをおすすめします。

車のボディに貼られたステッカーを剥がす手順は以下の通りです:

  1. 車体を日陰に移動させ、表面を水で軽く湿らせる
  2. ドライヤーで温めながら、端から少しずつ剥がす
  3. のり跡が残った場合は、専用のシール剥がし液を使用
  4. 最後にカーワックスで仕上げる

フロントガラスやリアガラスのステッカーは、内側から剥がす場合と外側から剥がす場合で方法が異なります。内側の場合は、除光液やアルコール系の溶剤も使用できますが、外側の場合は雨天時の視界確保のため、できるだけ傷をつけないよう丁寧に作業しましょう。

車用品店で販売されている専用のステッカー剥がし液を使うのが最も安全で確実な方法です。大切な愛車を傷つけないよう、無理をせずプロに相談することも検討してみてください。

6. これはNG シール剥がしでやってはいけないこと

シールを剥がす際に、つい勢いでやってしまいがちですが、実は絶対にやってはいけない方法があります。間違った方法を使うと、素材を傷めたり、かえってシールが取れにくくなったりすることも。ここでは、よくある失敗例と、なぜそれがダメなのかを詳しくご説明します。

6.1 力任せに無理やり剥がす

シールがなかなか剥がれないからといって、爪や硬いもので引っかいて無理やり剥がすのは絶対にNGです。この方法では、シール自体がちぎれて余計に取りづらくなったり、下の素材に傷がついてしまいます。

特にプラスチックや塗装面では、深い傷がついてしまい、元に戻すことができません。木製家具の場合は、表面の塗装が剥がれて色むらができることもあります。焦らず、まずは粘着力を弱める方法から試しましょう。

6.2 間違った溶剤や薬品を使う

「強い溶剤なら何でも効くだろう」と考えて、適当な薬品を使うのは危険です。特に以下のような薬品は注意が必要です。

使ってはいけない薬品起こりうるトラブル特に注意が必要な素材
シンナーやベンジンプラスチックが溶ける、塗装が剥がれるプラスチック製品、塗装面
漂白剤変色、素材の劣化木材、繊維製品
酸性の強い洗剤金属の腐食、変色金属製品、大理石

素材に適さない薬品を使うと、シールは取れても素材自体がダメになってしまいます。まずは中性洗剤や専用のシール剥がしから試すことが大切です。

6.3 高温すぎるドライヤーを至近距離で当てる

ドライヤーの熱を利用してシールを剥がすのは有効な方法ですが、やり方を間違えると危険です。ドライヤーを数センチの距離で長時間当て続けると、以下のようなトラブルが起こります。

プラスチック製品では変形や溶解が起こり、木材では反りや割れが生じることがあります。また、塗装面では塗料が軟化して剥がれる可能性も。ドライヤーを使う時は、必ず20cm以上離して、短時間ずつ温めることが重要です

6.4 濡れた手で電気製品を扱う

除光液やアルコール系の溶剤を使った後、手が濡れた状態でドライヤーなどの電気製品を触るのは大変危険です。感電やショートの原因となります。

また、アルコール系の溶剤は可燃性なので、ドライヤーなどの熱源と一緒に使うのは避けましょう。溶剤を使った場合は、完全に乾燥してから他の方法を試すようにしてください。

6.5 換気を怠る

除光液や市販のシール剥がしスプレーには、揮発性の化学物質が含まれています。密閉された空間で長時間使用すると、頭痛やめまいの原因となることがあります。

溶剤系の製品を使う時は、必ず窓を開けて換気を良くしてから作業を始めましょう。特に狭い洗面所やお風呂場で作業する場合は、換気扇も同時に回すことをおすすめします。

6.6 素材に合わない方法を試す

「ネットで見た方法だから大丈夫」と思って、素材を確認せずに試すのは危険です。例えば、革製品に除光液を使うと変色や硬化が起こり、紙製品に水分の多い方法を使うとふやけて破れてしまいます。

作業を始める前に、必ず対象の素材を確認し、その素材に適した方法を選ぶことが大切です。迷った時は、目立たない部分で小さくテストしてから本格的に取り組みましょう。

7. まとめ

シールを剥がす方法は、専用のシール剥がしスプレーやリキッドを使うのが最も確実で安全です。ダイソーやセリアなど100均でも手軽に購入できます。家にあるもので代用する場合は、ドライヤーの熱や中性洗剤、除光液なども効果的ですが、素材を傷める可能性があるため事前の確認が大切です。プラスチックやガラス、木製家具、壁紙など、それぞれの素材に適した方法を選ぶことで、大切なものを傷つけずにきれいにシールを剥がせます。剥がした後のベタベタ跡は消しゴムやセロハンテープで除去できるので、最後まで丁寧に仕上げましょう。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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