2月の花は?見頃の花の名前と花言葉一覧

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まだ寒さが残る2月ですが、足元に目を向ければ春の訪れを告げる可憐な花々が顔をのぞかせます。この記事では、そんな2月に見頃を迎える代表的な花を、その特徴や心温まる花言葉とともに詳しくご紹介。梅や水仙、福寿草など、見ているだけで心が華やぐ花々の魅力に触れてみませんか。お出かけにぴったりの名所や、暮らしの中での楽しみ方もお届けしますので、ひと足早い春を感じるヒントを見つけてくださいね。

目次

1. 2月は春の訪れを感じる花の季節

暦の上では春が始まる2月。けれど、まだまだ風は冷たく、コートやマフラーが手放せない日が続きますね。そんな厳しい寒さの中でも、植物たちは静かに春の準備を始めています。ふと足元に目をやると、凍てつく土を割って小さな芽が顔を出し、可憐な花を咲かせているのを見つけることができます。

2月の花々は、厳しい冬を乗り越えて咲き誇る生命力の象徴。その健気で力強い姿は、私たちの心にそっと温かな光を灯し、もうすぐ訪れる本格的な春への期待を膨らませてくれます。この記事では、そんな希望に満ちた2月に見頃を迎える美しい花々を、その魅力や花言葉とともにご紹介します。あなたのお気に入りを見つけて、暮らしに彩りを添えてみませんか。

1.1 厳しい寒さの中に咲く、希望のしるし

どうして2月の花は、これほどまでに私たちの心を惹きつけるのでしょうか。それはきっと、一年で最も寒い時期に、じっと耐えながら花開くその姿に、知らず知らずのうちに私たち自身の人生を重ね合わせているからかもしれません。凛とした空気の中で咲く花の美しさは格別で、見る人に勇気と希望、そして「もう少しで、あたたかな季節がやってくる」という安らぎを与えてくれます。

1.2 「立春」を迎え、少しずつ春めく季節

2月4日ごろには「立春」を迎え、暦の上ではいよいよ春の始まりです。まだまだ寒さは続きますが、「三寒四温」という言葉があるように、寒い日と暖かい日を繰り返しながら、季節はゆっくりと、でも着実に春へと向かっていきます。日差しも少しずつ力を増し、その光を感じて花々が次々と目を覚ますのです。

日付の目安暦・行事季節の様子と花の関わり
2月4日ごろ立春(りっしゅん)暦の上での春の始まり。梅や福寿草など、春を告げる花が咲き始めます。(参考:国立天文台 暦計算室
2月14日バレンタインデー大切な人に想いを伝える日。海外では、愛や感謝を込めて花を贈る習慣が根付いています。
2月下旬三寒四温(さんかんしおん)寒い日と暖かい日を繰り返しながら春へ。気温の変化に応じて、様々な花が開花の準備を始めます。

このように、2月は冬の終わりと春の始まりが同居する、特別な月。そんな季節の移ろいを感じながら、可憐に咲く花々を愛でる時間は、きっとあなたの毎日をより豊かにしてくれることでしょう。次の章からは、2月に見頃を迎える代表的な花を一つひとつ詳しく見ていきましょう。

2. 2月に見頃を迎える代表的な花10選

暦の上では春が始まる2月。まだまだ厳しい寒さが続く日もありますが、植物たちは少しずつ春の準備を始めています。冷たい空気のなかで健気に咲く花々は、私たちの心を温め、春の訪れをそっと教えてくれるかのよう。ここでは、そんな2月に見頃を迎える代表的な花を10種類、それぞれの魅力と素敵な花言葉を添えてご紹介します。

2.1 梅 ウメ

「春告草(はるつげぐさ)」とも呼ばれ、古くから日本人に愛されてきた梅。凛とした佇まいと気品あふれる甘い香りは、まだ雪の残る景色に春の息吹を運んできます。桜のような華やかさとはまた違う、奥ゆかしい美しさが魅力ですね。

2.1.1 梅の見頃と特徴

梅の見頃は、早いもので1月下旬から咲き始め、2月にピークを迎えます。花びらの先が丸いのが特徴で、桜と違って花柄(かへい)が短く、枝に寄り添うように咲きます。観賞用の「花梅(はなうめ)」と、梅干しや梅酒に使われる「実梅(みうめ)」があり、花梅だけでも300種以上の品種があるといわれています。白、淡いピンク、濃い紅色と、色の違いも楽しめますよ。

2.1.2 梅の花言葉

梅全般の花言葉は「高潔」「忠実」「忍耐」。厳しい寒さに耐えて花を咲かせる姿に由来します。学問の神様として知られる菅原道真が、こよなく愛した花としても有名ですね。

全般高潔、忠実、忍耐
紅梅優美
白梅気品

2.2 福寿草 フクジュソウ

その名の通り、幸福と長寿を招くとされる縁起の良い花、福寿草。旧暦の元旦(現在の2月頃)に咲き始めることから、「元日草(がんじつそう)」という別名も持ちます。春の光を浴びて輝くように咲く黄金色の花は、見る人の心をぱっと明るくしてくれます。

2.2.1 福寿草の見頃と特徴

福寿草の見頃は2月から3月にかけて。太陽の光が当たると花が開き、曇りや雨の日、夜には花を閉じる”strong>という面白い性質を持っています。雪の間から顔を出すこともあるため、「雪割草(ゆきわりそう)」と呼ばれることも。小さくても力強いその姿に、生命力の素晴らしさを感じますね。

2.2.2 福寿草の花言葉

福寿草の花言葉は「永久の幸福」「幸せを招く」「祝福」。新しい門出をお祝いする贈り物としても喜ばれそうです。お正月の寄せ植えなどにもよく使われる、おめでたい席にぴったりの花です。

2.3 水仙 スイセン

すっと伸びた緑の葉と、うつむき加減に咲く清楚な花のコントラストが美しい水仙。冬の寒さの中で甘く爽やかな香りを漂わせる姿は、冬の庭を明るく彩ってくれます。日本水仙は特に2月が見頃のピークです。

2.3.1 水仙の見頃と特徴

早い品種は12月頃から咲き始め、2月にかけて多くの種類が見頃を迎えます。凛とした立ち姿から「雪中の花」とも呼ばれ、気品が感じられます。ただし、葉がニラと似ていること、球根に毒があることには注意が必要です。ご家庭で楽しむ際は、お子様やペットが誤って口にしないよう気をつけてくださいね。

2.3.2 水仙の花言葉

水仙全般の花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」。これは、水面に映る自分の姿に恋をしたギリシャ神話の美少年ナルキッソスに由来します。少し意外な花言葉ですが、色によって素敵な意味も持っています。

種類・色花言葉
全般うぬぼれ、自己愛、神秘
日本水仙(白)自己愛、神秘
ラッパ水仙(黄)尊敬、もう一度愛して

2.4 クリスマスローズ

「冬の貴婦人」とも称されるクリスマスローズ。名前から冬のイメージが強いですが、日本では2月頃に最も美しい花を咲かせます。派手さはありませんが、うつむき加減に咲く姿には奥ゆかしさと気品が漂い、多くのガーデナーを魅了しています。

2.4.1 クリスマスローズの見頃と特徴

見頃は12月から3月頃までと長く、2月が最盛期です。花びらのように見える部分は実は「がく片」で、散りにくく長く観賞できるのが嬉しいポイント。日陰でもよく育ち、丈夫で育てやすいことから、冬の庭づくりに欠かせない存在です。白やピンク、紫、緑、黒に近いシックな色まで、花色や形のバリエーションがとても豊富です。

2.4.2 クリスマスローズの花言葉

主な花言葉は「慰め」「私の不安を和らげて」。うつむいて咲く姿が、優しく寄り添い、心を落ち着かせてくれるように見えることから付けられたといわれています。そっと誰かを元気づけたい時、心に寄り添う贈り物として選んでみてはいかがでしょうか

2.5 椿 ツバキ

光沢のある濃い緑の葉に、ぽってりと咲く艶やかな花が美しい椿。日本の冬から春にかけての庭を代表する花木の一つです。品種が非常に多く、咲く時期も様々ですが、2月には多くの椿が見頃を迎えます。

2.5.1 椿の見頃と特徴

椿の開花時期は長く、11月頃から4月頃まで楽しめます。花が丸ごとぽとりと落ちる「落花」が特徴的で、その潔い散り際もまた魅力とされています。ヤブツバキ系のほか、西洋椿などもあり、花の形や大きさ、色も多種多様。一重咲きの素朴な美しさから、八重咲きの豪華な姿まで、お好みの椿を探すのも楽しい時間です。

2.5.2 椿の花言葉

椿全般の花言葉は「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」。その落ち着いた佇まいを表しています。色によっても異なる花言葉を持っています。

花言葉
控えめな素晴らしさ、気取らない魅力
完全なる美しさ、申し分のない魅力
ピンク控えめな愛、慎み深い

2.6 蝋梅 ロウバイ

まだ葉の出ていない枝に、まるで蝋細工のような半透明の黄色い花を咲かせる蝋梅。その名の通り、梅に似た甘く強い香りが特徴で、遠くからでもその存在に気づかされます。冬の澄んだ空気に広がるその香りは、心をほっと和ませてくれます。

2.6.1 蝋梅の見頃と特徴

見頃は12月下旬から2月にかけて。他の花が少ない時期に、いち早く春の訪れを香りで知らせてくれる貴重な花木です。花の中心が暗い紫色の「和蝋梅(わろうばい)」や、花全体が黄色い「満月蝋梅(まんげつろうばい)」などの品種があります。その可憐な見た目とは裏腹に、とても丈夫で育てやすいのも魅力です。

2.6.2 蝋梅の花言葉

蝋梅の花言葉は「慈愛」「ゆかしさ」「先導」。厳しい寒さの中で、他の花に先駆けて咲き、優しい香りを届けてくれる姿にぴったりの言葉ですね。奥ゆかしくも、人を導くような優しさを感じさせてくれる花です。

2.7 スノードロップ

「雪のしずく」という名前を持つ、なんとも可憐な花、スノードロップ。春の訪れを告げる代表的な球根植物の一つで、雪がまだ残る地面から顔を出し、しずくのような白い花をうつむき加減に咲かせます。

2.7.1 スノードロップの見頃と特徴

見頃は2月から3月。草丈は10cmほどと小さいですが、群生して咲く姿はまるで白い絨毯のようで、幻想的な美しさがあります。寒さに非常に強く、植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれる健気さが魅力。ガーデニング初心者の方にもおすすめの花です。

2.7.2 スノードロップの花言葉

花言葉は「希望」「慰め」。旧約聖書で、エデンの園を追われたアダムとイブを天使が慰めるために、降る雪をスノードロップに変えたという伝説に由来します。厳しい冬の終わりと、暖かい春の訪れを告げる希望の象徴として、ヨーロッパで古くから愛されています。

2.8 菜の花 ナノハナ

あたり一面を明るい黄色に染め上げる菜の花畑は、春の訪れを実感させてくれる心躍る風景ですね。観賞用としてだけでなく、食用としても親しまれ、私たちの食卓にも春の彩りを添えてくれます。

2.8.1 菜の花の見頃と特徴

見頃は2月から5月にかけて。暖かい地域では2月頃から楽しめます。「菜の花」はアブラナ科の黄色い花の総称で、キャベツやブロッコリーなども仲間です。ほのかな甘い香りと、ミツバチが飛び交うのどかな風景は、見ているだけで心が和みます。河川敷や公園などで、気軽に春の景色を楽しめるのも嬉しいですね。

2.8.2 菜の花の花言葉

菜の花の花言葉は「快活」「明るさ」「小さな幸せ」。その元気いっぱいのビタミンカラーにぴったりの花言葉です。見ているだけで前向きな気持ちになれる、春のエネルギーに満ちた花と言えるでしょう。

2.9 クロッカス

雪解けとともに地面から顔を出し、色鮮やかな花を咲かせるクロッカス。紫や黄色、白、絞り模様など、多彩な色で春の庭をにぎやかに彩ってくれます。春の訪れを告げる球根植物として、とても人気があります。

2.9.1 クロッカスの見頃と特徴

見頃は2月から4月。福寿草と同じように、日中は花を開き、夜や天気の悪い日には花を閉じる性質があります。草丈が低く、芝生の中に植えても素敵ですよ。香辛料として有名なサフランもクロッカスの仲間ですが、こちらは秋咲きです。

2.9.2 クロッカスの花言葉

クロッカスの花言葉は「青春の喜び」「私を信じて」。ギリシャ神話に登場する若者クロッカスと、彼を愛した仙女の悲恋の物語に由来するといわれています。春の光の中で輝くように咲く姿は、若々しい喜びに満ちあふれているようです。

2.10 ヒヤシンス

甘く濃厚な香りが魅力のヒヤシンス。小さな星形の花が、ブドウの房のように集まって咲く姿はとても華やかです。水栽培でも手軽に楽しめることから、お部屋の中に春を呼び込む花としても人気があります。

2.10.1 ヒヤシンスの見頃と特徴

鉢植えや庭植えのものは、2月下旬から4月にかけて見頃を迎えます。水栽培なら、開花時期を調整して冬の室内でも楽しむことができます。青、紫、ピンク、白、黄色など色のバリエーションが豊富で、色によって香りの強さも少しずつ違うといわれています。どの色にしようか、選ぶ時間もわくわくしますね。

2.10.2 ヒヤシンスの花言葉

全般的な花言葉は「スポーツ」「ゲーム」「悲しみを超えた愛」。これもギリシャ神話に由来します。色ごとにポジティブな花言葉もたくさん持っています。

花言葉
変わらぬ愛
ピンクしとやかな可愛らしさ
心静かな愛
あなたとなら幸せ
悲しみ、初恋のひたむきさ

3. 2月の誕生花を紹介

ご自身や大切な方のお誕生日に、特別な意味を持つ「誕生花」を添えてみてはいかがでしょうか。誕生花とは、生まれた日にちなんで定められた花のこと。誕生花は、その日生まれた人を見守り、幸せを運んでくれるお守りのような存在だといわれています。ここでは、2月の日々を彩る誕生花と、その花が持つ素敵な花言葉をご紹介します。プレゼントに添えるメッセージのヒントにもなりますよ。

誕生花には様々な説があり、地域や文献によって異なる場合があります。ここでご紹介するのは、その中でも広く知られている代表的なお花です。あなたや大切な方のイメージにぴったりの花を見つけてみてくださいね。

3.1 2月の誕生花 一覧表

まずは2月1日から29日までの誕生花を一覧でご紹介します。気になる日付や、好きなお花を探してみてください。

日付代表的な誕生花主な花言葉
2月1日マーガレット、梅恋占い、信頼、高潔
2月2日パンジー、セツブンソウもの思い、私を思って、気品
2月3日ツバキ(赤)、カモミール控えめなすばらしさ、逆境に耐える力
2月4日ヒトリシズカ、サクラソウ静かな愛、純潔、初恋
2月5日シダ、カンガルーポー誠実、愛らしさ、不思議
2月6日スミレ、ナノハナ謙虚、誠実、快活
2月7日ワスレナグサ、梅私を忘れないで、真実の愛、忠実
2月8日ユキノシタ、ジャスミン深い愛情、愛らしさ、優美
2月9日ストック、ギンバイカ愛の絆、豊かな愛、高貴な美しさ
2月10日ジンチョウゲ、ヒメオドリコソウ栄光、不滅、愛嬌
2月11日フリージア(黄)、オオイヌノフグリ無邪気、純潔、信頼
2月12日マンサク、レンギョウひらめき、希望、期待
2月13日エーデルワイス、フリージア大切な思い出、あどけなさ
2月14日カモミール、ミモザ苦難の中の力、友情、秘密の恋
2月15日デイジー、ミツマタ純潔、平和、希望
2月16日ラッパスイセン、ゲッケイジュ尊敬、栄光、勝利
2月17日ボケ、スノーフレーク先駆者、純粋、汚れなき心
2月18日タンポポ、キンポウゲ愛の神託、幸福、子供らしさ
2月19日オーク、モクレン勇気、歓迎、自然への愛
2月20日カルミア、シャクナゲ優美な女性、威厳、荘厳
2月21日スミレ(紫)、ネモフィラ貞節、愛、どこでも成功
2月22日アザレア、フリージア(紫)節制、あなたを信じます、思慮深さ
2月23日アンズ、カサブランカ乙女のはにかみ、威厳、純粋
2月24日アマリリス、クロッカス誇り、おしゃべり、私を信じて
2月25日カランコエ、バラ(黄)たくさんの小さな思い出、友情
2月26日アドニス、福寿草思い出、永久の幸福
2月27日オーニソガラム、ヒヤシンス純粋、才能、悲しみを超えた愛
2月28日ヘリクリサム、ワラ永遠の思い出、黄金の輝き、豊穣
2月29日アルメリア、ポピー思いやり、共感、慰め

3.2 贈り物にもおすすめ。2月の代表的な誕生花

一覧の中から、特に贈り物として人気があり、2月らしさを感じさせてくれるお花をいくつかご紹介します。花言葉に想いを乗せて、プレゼントしてみてはいかがでしょうか。

3.2.1 梅(2月1日、7日など)

まだ寒さが残る空の下、凛とした姿で気品あふれる花を咲かせる梅。古くから日本人に愛され、春の訪れを告げる希望の象徴とされてきました。その姿から「高潔」「忍耐」「忠実」といった花言葉がつけられています。厳しい冬を乗り越えて咲き誇る梅の姿は、新しい一歩を踏み出す方へのエールとしても、ぴったりの贈り物になりそうです。

3.2.2 フリージア(2月11日、13日、22日など)

甘く爽やかな香りが魅力のフリージアは、春の訪れを感じさせてくれる人気の花です。色によって花言葉が異なりますが、共通して「あどけなさ」「純潔」「親愛の情」といったピュアな意味を持っています。特に黄色のフリージアは「無邪気」、紫色は「思慮深さ」という花言葉を持ちます。その優しい香りと花言葉は、親しい友人や家族への感謝の気持ちを伝えるのに最適です。

3.2.3 福寿草(2月26日など)

福寿草(フクジュソウ)は、その名の通り「福」と「寿」を呼ぶ、とても縁起の良い花です。旧暦の元旦(現在の2月頃)に咲き始めることから「元日草(がんじつそう)」とも呼ばれます。雪の間から顔を出す黄金色の花は、見る人の心を明るく照らしてくれます。「永久の幸福」「幸せを招く」という花言葉は、これからの人生の幸せを願う気持ちを込めた、心温まるプレゼントになるでしょう。

4. 2月の花を楽しめる全国のおすすめ名所

厳しい寒さの中にも、春の足音が聞こえてくる2月。一足早い春を探しに、お出かけしてみませんか?ここでは、2月に見頃を迎える美しい花々を楽しめる、全国のおすすめ名所をご紹介します。心和む風景に、きっと明日への活力が湧いてきますよ。

4.1 関東エリアで2月の花が楽しめるスポット

都心からのアクセスも良く、気軽に訪れられる関東エリア。歴史ある名園から広大な公園まで、多彩なスポットで2月の花が楽しめます。

4.1.1 偕楽園(茨城県水戸市)

梅の名所といえば、金沢の兼六園、岡山の後楽園と並び、日本三名園のひとつに数えられる偕楽園は外せません。広大な園内には約100品種、3,000本もの梅が植えられており、早咲きから遅咲きまで長期間にわたって観梅を楽しめるのが魅力です。歴史ある好文亭と梅の美しいコントラストを眺めながら、ゆったりと散策してみてはいかがでしょうか。「水戸の梅まつり」の時期は特に賑わいます。

項目内容
見られる花
例年の見頃2月中旬~3月下旬
所在地茨城県水戸市常磐町1丁目
公式サイト偕楽園公式サイト

4.1.2 宝登山(埼玉県長瀞町)

山頂一帯が蝋梅園となっており、関東でも有数の名所として知られています。約3,000本の蝋梅が甘い香りを漂わせる中を歩くのは、この時期だけの特別な体験です。山頂まではロープウェイで気軽にアクセスできるのも嬉しいポイント。晴れた日には、武甲山や秩父の街並みも見渡せます。蝋梅と同時に、紅梅や白梅も楽しめます。

項目内容
見られる花蝋梅、梅
例年の見頃1月下旬~3月上旬
所在地埼玉県秩父郡長瀞町長瀞
公式サイト宝登山ロープウェイ公式サイト

4.1.3 葛西臨海公園(東京都江戸川区)

都心にありながら広大な敷地を誇る葛西臨海公園では、観覧車を背景に咲く水仙の群生が見事です。約5万7千球、20万本の水仙が一面に咲く様子は、まるで黄色と白の絨毯のよう。潮風を感じながら、可憐な水仙の姿と香りに癒される、穏やかな時間を過ごせます。水族園や鳥類園も併設されているので、一日ゆっくり楽しむのもおすすめです。

項目内容
見られる花水仙
例年の見頃1月下旬~2月下旬
所在地東京都江戸川区臨海町6丁目
公式サイト公園へ行こう!葛西臨海公園

4.2 関西エリアで2月の花が楽しめるスポット

古都の風情とともに花を楽しめるのが関西エリアの魅力。歴史的な建造物と花の共演は、他では味わえない趣があります。

4.2.1 北野天満宮(京都府京都市)

学問の神様・菅原道真公をお祀りする北野天満宮は、道真公がこよなく愛した梅の名所としても有名です。約50品種、1,500本もの梅が境内を彩る「梅苑」は圧巻の美しさ。特に2月下旬には「梅花祭」が執り行われ、多くの人々で賑わいます。歴史と由緒ある神社で、心静かに梅を愛でるひとときは、きっと忘れられない思い出になりますよ。

項目内容
見られる花
例年の見頃2月上旬~3月中旬
所在地京都府京都市上京区馬喰町
公式サイト北野天満宮公式サイト

4.2.2 大阪城公園(大阪府大阪市)

大阪のシンボル、大阪城天守閣を背景に広がる梅林は、都会のオアシスです。約100品種、1,270本以上の梅の木々が植えられ、早咲きから遅咲きまで様々な品種が次々と花を咲かせます。広々とした公園なので、のんびりと散策しながら観梅するのにぴったり。天守閣とのコントラストも写真映えします。

項目内容
見られる花梅、水仙、椿
例年の見頃1月下旬~3月上旬
所在地大阪府大阪市中央区大阪城
公式サイト大阪城公園公式サイト

4.3 その他のエリアのおすすめスポット

日本全国には、まだまだ2月の花を楽しめる素敵な場所がたくさんあります。少し足を延ばして、その土地ならではの美しい風景に出会ってみませんか。

4.3.1 いなべ市農業公園(三重県いなべ市)

「梅林公園」として親しまれ、鈴鹿山脈を背景に広がる景色が素晴らしいスポットです。東海エリア最大級ともいわれる約100種類、4,000本の梅が植えられており、見晴らし台からの眺めはまさに絶景。白、ピンク、赤と色とりどりの梅が織りなすグラデーションは、まるで絵画のような美しさです。

項目内容
見られる花
例年の見頃2月下旬~3月中旬
所在地三重県いなべ市藤原町鼎717番地
公式サイトいなべ市農業公園公式サイト

4.3.2 太宰府天満宮(福岡県太宰府市)

北野天満宮と同じく菅原道真公を祀り、全国天満宮の総本宮として知られています。有名な「飛梅伝説」の地であり、境内には約200種、約6,000本もの梅が奉納されています。御本殿に向かって右側に咲く御神木「飛梅」が一番早く開花することでも有名。歴史の重みを感じながら、厳かな雰囲気の中で観梅を楽しめます。

項目内容
見られる花
例年の見頃1月下旬~3月上旬
所在地福岡県太宰府市宰府4丁目7-1
公式サイト太宰府天満宮公式サイト

5. 2月の花の楽しみ方

厳しい寒さの中にも、ふと春の気配が感じられる2月。そんな季節の移ろいを、暮らしの中に花を取り入れて楽しんでみませんか。可憐な花々が、お部屋や心に温かな彩りを添えてくれます。ここでは、2月の花をより一層楽しむための、いくつかの素敵な方法をご紹介します。

5.1 切り花として部屋に飾る

お花屋さんで心惹かれた一輪を、あるいは庭先で咲いたばかりの花を摘んで、お部屋に飾るだけで、空間がぱっと華やぎます。特に、梅や蝋梅(ロウバイ)といった枝ものは、その佇まいだけで凛とした和の趣を演出し、甘い香りがふわりと広がります。水仙やヒヤシンスなども、球根付きのままガラスの器で水栽培すると、根が伸びていく様子も楽しめて素敵ですよ。

切り花を少しでも長く楽しむためには、水揚げが大切です。水の中で茎を斜めに切り戻す「水切り」をしたり、花瓶の水をこまめに取り替えたりするひと手間で、花の命はぐっと長くなります。一輪挿しにそっと生けるのも、いくつかの花を束ねて小さなブーケのように飾るのも、その日の気分に合わせて楽しんでみてくださいね。

5.2 鉢植えでガーデニングを楽しむ

ベランダや玄関先で、小さな春を育ててみるのはいかがでしょうか。2月は、クリスマスローズや福寿草、クロッカスなどが鉢植えで楽しめる季節です。寒さに強い品種も多く、ガーデニング初心者の方でも比較的育てやすいのが嬉しいところ。

小さな芽が顔を出し、日に日に成長していく姿を見守る時間は、何にも代えがたい喜びを与えてくれます。特にクロッカスやスノードロップのような球根植物は、土の中から力強く芽吹く生命力に、春の訪れを実感させてくれるでしょう。日当たりの良い場所に置き、土が乾いたらお水をあげる。そんなささやかなお世話が、日々の暮らしに潤いと張りをもたらしてくれます。

5.3 プレゼントとして贈る際のポイント

誕生日はもちろん、バレンタインデーなど、誰かに想いを伝える機会のある2月。言葉だけでは伝えきれない気持ちを、花に託して贈るのも素敵です。プレゼントとして花を選ぶ際は、相手の好みや雰囲気に合わせることはもちろん、花言葉を添えると、より一層心のこもった贈り物になります。

例えば、どのようなシーンでどんな花を贈ると喜ばれるか、いくつか例を挙げてみましょう。

贈るシーンおすすめの花素敵な花言葉の例
お誕生日祝い福寿草(フクジュソウ)「幸せを招く」「永久の幸福」
バレンタインデー椿(ツバキ)の赤「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」
いつもお世話になっている方へヒヤシンス(紫)「しとやかな愛らしさ」「初恋のひたむきさ」
新しい門出を祝してスノードロップ「希望」「慰め」

大切な人へ、心温まる春の便りを届けてみませんか。ただし、水仙には「うぬぼれ」や「自己愛」といった花言葉もあるため、贈る相手や関係性を考えて選ぶと、より安心です。お花屋さんと相談しながら、ぴったりの一鉢やブーケを見つける時間もまた、楽しいものですよ。

6. まとめ

まだ寒さの残る2月ですが、足元に目を向ければ、春の訪れを告げる可憐な花々が顔を出し始めていますね。この記事では、梅や福寿草、水仙など、寒さの中で凛と咲く美しい花々をご紹介しました。厳しい冬を乗り越えて咲くその姿は、私たちに新たな季節への希望と、心をあたためる優しい時間をもたらしてくれます。お散歩がてら春の息吹を探したり、お部屋に一輪飾ってみたり。可憐な花々とともに、心穏やかなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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