ひな祭りとは?どんな行事?意味や由来をかんたんに解説

  • URLをコピーしました!

3月3日、女の子の健やかな成長と幸せを願う「ひな祭り」。なぜお祝いするのか、その意味や由来をご存知ですか?この記事を読めば、古代中国から伝わる歴史や、ひな人形を飾る本当の意味、ちらし寿司やはまぐりといった行事食に込められた願いまで、基本がすべてわかります。お子さんやお孫さんへ伝える豆知識はもちろん、大人も楽しめる現代のひな祭りのヒントもご紹介。春の訪れを祝う行事を、より深く味わってみませんか。

目次

1. ひな祭りとは女の子の健やかな成長を願う行事

うららかな春の訪れとともにやってくる「ひな祭り」。おひな様を飾り、色とりどりのお料理を囲む、華やかで心温まる行事ですね。ひな祭りとは、女の子の健やかな成長と幸せを願う、春のお祝いです。子どもたちの笑い声が聞こえてくるような、日本の美しい伝統文化のひとつです。

この行事は、単に人形を飾るだけでなく、お子様の厄を引き受け、健やかな未来を祈るという深い意味が込められています。

1.1 ひな祭りはいつ祝うの?

ひな祭りは毎年3月3日にお祝いします。この日は、日本の暦の中で大切にされてきた「五節句(ごせっく)」のひとつ、「上巳(じょうし)の節句」にあたります。五節句とは、季節の節目に無病息災や豊作を祈る伝統的な年中行事のことです。

現在では新暦の3月3日にお祝いするのが一般的ですが、地域によっては月遅れの4月3日など、旧暦に合わせて祝うところも残っており、その土地ならではの風習が今も大切に受け継がれています。

日付節句の名称別名など
1月7日人日(じんじつ)の節句七草の節句
3月3日上巳(じょうし)の節句桃の節句、ひな祭り
5月5日端午(たんご)の節句菖蒲(しょうぶ)の節句
7月7日七夕(しちせき)の節句笹竹(ささたけ)の節句、たなばた
9月9日重陽(ちょうよう)の節句菊の節句

参考: 節句について | 一般社団法人日本人形協会

1.2 桃の節句と呼ばれる理由

ひな祭りが「桃の節句」とも呼ばれるのには、素敵な理由がふたつあります。

ひとつは、ひな祭りの時期が、ちょうど桃の花が咲き誇る美しい季節だからです。旧暦の3月3日は現在の4月上旬頃にあたり、まさに桃の花が見頃を迎える頃でした。春の訪れを告げる桃の花が、お祝いの席に彩りを添えていたことでしょう。

そしてもうひとつの大切な理由が、桃には古くから魔除けや長寿の力があると信じられてきたことです。古代中国では、桃の木は邪気を祓う神聖な木とされていました。その力が日本にも伝わり、女の子を病気や災いから守ってくれるように、という願いを込めて桃の花を飾るようになったといわれています。

2. ひな祭りの意味と由来をわかりやすく解説

ひな祭りといえば、可愛らしいお人形と華やかなちらし寿司。心が浮き立つような春の行事ですが、その背景には、わが子の幸せを願う親の深い愛情と、長い歴史が息づいているのですよ。ここでは、ひな祭りがどのようにして始まり、どんな意味が込められているのか、そのルーツを一緒にたどってみましょう。

2.1 ルーツは古代中国から伝わった「上巳の節句」

ひな祭りの起源をたどると、遠く古代中国にまでさかのぼります。古代中国では、季節の節目を祝う「五節句(ごせっく)」というならわしがありました。その一つが、3月最初の巳(み)の日に行われた「上巳(じょうし)の節句」です。

昔の人は、季節の変わり目には邪気が入り込みやすく、災いが起こりやすいと考えていました。そのため、この日には川や海などの水辺で身を清めて、無病息災を願う厄払いの儀式が行われていたのです。この風習が、奈良時代に日本へ伝わったのが、ひな祭りの始まりとされています。

ちなみに、五節句は日本の暮らしの中に今も大切に受け継がれていますよ。

日付節句の名称別名・行事
1月7日人日(じんじつ)の節句七草の節句
3月3日上巳(じょうし)の節句桃の節句・ひな祭り
5月5日端午(たんご)の節句菖蒲の節句
7月7日七夕(しちせき)の節句笹の節句・たなばた
9月9日重陽(ちょうよう)の節句菊の節句

2.2 人の形をした紙の人形を流す「流し雛」

中国から伝わった厄払いの風習は、日本に古くからあった習慣と結びついて、独自の発展を遂げました。それが「流し雛(ながしびな)」です。

当時の日本では、紙や草木で作った人の形をした「形代(かたしろ)」や「ひとがた」に、自分の息を吹きかけたり、体で撫でたりして、病気や災いといった「穢れ(けがれ)」を移す風習がありました。そして、人形に自分の厄や穢れを代わりに引き受けてもらい、それを川や海に流すことで、我が身を清めていたのです。

この厄払いの人形と、平安時代の貴族の女の子たちの間で楽しまれていた、小さなお人形で遊ぶ「ひいな遊び(おままごとのようなもの)」が長い年月をかけて結びつきました。そして、人形作りの技術が向上するにつれて、川に流すための簡素な人形から、家の中に飾る豪華なひな人形へと変化していったのです。

このことから、ひな人形は単なる飾りではなく、女の子の厄を代わりに引き受けてくれる「お守り」のような大切な役割を持っているのですね。今でも、鳥取県や京都府の一部地域では、この「流し雛」の風習が大切に受け継がれています。より詳しい由来については、一般社団法人日本人形協会のウェブサイトも参考になりますよ。

3. ひな祭りに飾るひな人形について

ひな祭りと聞いて、多くの方が思い浮かべるのは、きらびやかな衣装をまとった「ひな人形」ではないでしょうか。見ているだけで心が華やぐひな人形ですが、実は単なる飾り物ではない、とても大切な意味が込められているのですよ。ここでは、ひな人形に込められた想いや、飾る時期、種類について詳しく見ていきましょう。

3.1 ひな人形を飾る本当の意味

ひな人形を飾る一番大切な意味は、生まれてきた女の子の健やかな成長と幸せを願い、その子の厄災を身代わりとなって引き受けてもらうというものです。昔は、今のように医療が発達していなかったため、子どもが無事に育つことは何よりの願いでした。

そのルーツは、紙や草木で作った人形(ひとがた)に自分の穢れや災いを移し、川に流してお祓いをする「流し雛」の風習にあるといわれています。時代とともに人形作りの技術が向上し、立派で美しいひな人形が作られるようになると、流すのではなく家に飾る習慣へと変化していきました。ひな人形は、大切なお子さまやお孫さんを災いから守ってくれる、愛情のこもったお守りなのですね。

3.2 ひな人形はいつからいつまで飾るのが正解?

「ひな人形って、いつ飾って、いつしまえばいいのかしら?」と迷われる方もいらっしゃるかもしれませんね。飾る時期や片付ける日には、古くからの習わしがあります。地域によって多少の違いはありますが、一般的な目安をご紹介します。

3.2.1 飾り始める日

ひな人形を飾り始めるのは、立春(2月4日頃)を過ぎてから、二十四節気の「雨水(うすい)」にあたる日(2月19日頃)が良いとされています。「雨水」は雪が雨に変わり、氷が解けて水になる頃。農耕の準備を始める目安とされ、水が豊かになるこの時期に飾ると、良縁に恵まれるという言い伝えがあるのですよ。遅くとも、ひな祭りの一週間前までには飾り終えるようにしましょう。

注意したいのは、ひな祭りの前日にあわてて飾る「一夜飾り」です。これは縁起が良くないとされていますので、余裕をもって準備できると安心ですね。

3.2.2 片付ける日

ひな人形を片付けるのは、ひな祭りが終わった翌日の3月4日以降、できるだけ早く、天気の良い乾燥した日を選ぶのが理想です。昔から「ひな人形の片付けが遅れると、お嫁に行くのが遅くなる」という言い伝えを聞いたことはありませんか?これは「片付けもきちんとできないようでは、良いお嫁さんになれませんよ」という、しつけの意味合いが込められていたようです。ですから、少し片付けが遅れても心配はいりませんよ。

片付けの目安としては、虫たちが土の中から顔を出す頃とされる「啓蟄(けいちつ)」(3月6日頃)が良いともいわれます。人形は湿気を嫌いますので、何よりもお天気の良い日を選んで、来年もきれいな姿で会えるように大切にしまいましょう。

3.3 ひな人形の種類と並べ方

ひな人形には、お内裏様をはじめ、三人官女や五人囃子など、様々な役割を持つ人形がいます。ここでは代表的な人形と、その並べ方についてご紹介します。実は、並べ方には関東と関西で違いがあるのですよ。

3.3.1 内裏雛(だいりびな)

ひな壇の最上段に飾られる、男雛(おびな)と女雛(めびな)のことです。天皇陛下と皇后陛下の結婚式の様子を模しているとされ、ひな飾りの主役となります。並べ方は地域によって異なります。

地域男雛(おびな)の配置女雛(めびな)の配置由来
関東雛向かって左向かって右現代の国際儀礼(プロトコル)にならった配置です。
京雛向かって右向かって左古来の日本では左側が位の高い「左方上位」とされていたためです。

どちらが正解というわけではありませんので、お住まいの地域やご家庭の慣わしに合わせて飾ると良いでしょう。

3.3.2 三人官女(さんにんかんじょ)

お内裏様のお世話をする宮中の女官たちです。二段目に飾られ、お祝いの席にお酒を注ぐ役割を担っています。持ち物や表情にも意味が込められています。

並び順(向かって)持ち物特徴・役割
長柄の銚子(ながえのちょうし)お酒を注ぐための道具を持っています。
中央三方(さんぽう)お酒を盃に注ぐための道具を持っています。既婚者を表すため、眉が無くお歯黒をしています。
加銚子(くわえのちょうし)長柄の銚子に、お酒を補充するための道具を持っています。

3.3.3 五人囃子(ごにんばやし)

三段目で能のお囃子を演奏し、お祝いの席をにぎやかに盛り上げる音楽隊です。まだ元服前の少年たちなので、おかっぱ頭のような可愛らしい髪型をしています。詳しくは一般社団法人日本人形協会のサイトでも紹介されています。

並び順(向かって)担当(楽器)
謡(うたい)
右から2番目笛(ふえ)
中央小鼓(こつづみ)
左から2番目大鼓(おおつづみ)
太鼓(たいこ)

向かって右から楽器の音が大きい順(打楽器は皮の面積が小さい順)に並んでいると覚えると、分かりやすいかもしれませんね。ひな人形の一つひとつに込められた意味を知ると、ひな祭りの準備がより一層楽しく感じられるのではないでしょうか。

4. ひな祭りの代表的な食べ物とその意味

ひな祭りには、春の訪れを感じさせる華やかなお料理が食卓を彩ります。これらは「行事食」と呼ばれ、一つひとつに女の子の幸せや健やかな成長を願う、親の愛情深い想いが込められているのですよ。ここでは、ひな祭りにいただく代表的な食べ物とその意味について、詳しく見ていきましょう。

4.1 縁起の良い具材が入ったちらし寿司

お祝いの席に欠かせないお寿司の中でも、ひな祭りの定番といえば、見た目も華やかな「ちらし寿司」です。なぜちらし寿司なのでしょうか。実は、使われる具材にたくさんの縁起の良い意味が込められているからです。

代表的な具材とその意味をいくつかご紹介しますね。

具材込められた願い・意味
えび腰が曲がるまで長生きできるように(長寿)
れんこん穴が開いていることから、将来の見通しが良くなるように
健康でまめに(勤勉に)働けるように
錦糸卵黄色が金や財宝を連想させ、金運に恵まれるように

このように、たくさんの縁起の良い具材を一皿でいただけるちらし寿司は、子どもの将来の幸せを願う気持ちがぎゅっと詰まったお料理なのです。彩り豊かな食卓は、見ているだけでも心が弾みますね。

4.2 夫婦円満を願うはまぐりのお吸い物

ちらし寿司とセットでいただくことが多いのが、「はまぐりのお吸い物」です。はまぐりの貝殻は、もともと対になっていたものでないとぴったりと合わさらないという特徴があります。このことから、はまぐりは「夫婦和合」や「夫婦円満」の象徴とされてきました。

女の子が将来、素敵なパートナーと結ばれ、幸せな家庭を築けるようにという、親の切なる願いが込められた、ひな祭りにふさわしい一品です。上品な出汁の味わいが、お祝いのごちそうを一層引き立ててくれます。

4.3 三色の意味が込められたひし餅

ひな壇にも飾られる「ひし餅」は、ひな祭りを象徴するお菓子です。緑・白・桃色の三色が美しく、それぞれに大切な意味が込められています。

象徴・意味使われる主な材料
緑(よもぎ)芽吹く新芽。健康や長寿よもぎ
白(ひしの実)清浄、純潔。子孫繁栄ひしの実、もち米
桃(くちなし)桃の花。魔除けくちなしの実

この色の順番にも意味があり、「雪の下から緑の新芽が芽吹き、雪が溶けた大地に桃色の花が咲く」という、春の訪れの情景を表していると言われています。自然の生命力に感謝し、子どもの健やかな成長を願う、古くからの知恵が詰まっています。

4.4 関東と関西で違うひなあられ

子どもたちにも大人気の「ひなあられ」。実は、関東と関西で見た目も味も違うことをご存知でしたか?

関東のひなあられは、お米の粒をそのまま膨らませたポン菓子のような形で、砂糖で甘く味付けされています。一方、関西のひなあられは、お餅を小さく切って揚げたもので、塩や醤油で味付けした「おかき」に近いものです。

どちらのひなあられも、桃・緑・黄・白の四色が基本で、これは「四季」を表しています。「一年を通して、娘が健やかに幸せでいられますように」という願いが込められているのですね。ご自身の出身地や、今お住まいの地域のひなあられを味わってみるのも楽しいひとときです。

4.5 子どもも飲める甘酒と白酒

ひな祭りの飲み物といえば、「白酒(しろざけ)」を思い浮かべる方も多いかもしれません。白酒は、みりんや焼酎などのお酒に蒸したもち米や米麹を混ぜ、熟成させて作られるアルコール飲料です。桃の花を浸した「桃花酒(とうかしゅ)」を飲む風習がもとになっており、厄払いの意味合いがあります。

しかし、白酒はアルコールが含まれているため、主役である子どもは飲むことができません。そこで登場したのが、アルコールを含まない「甘酒」です。

甘酒は、米麹を発酵させて作られるため、お子さまでも安心して飲むことができます。「飲む点滴」と言われるほど栄養価が高く、健康や美容にも良いとされています。子どもの無病息災を願って、栄養たっぷりの甘酒で乾杯するのも、素敵な祝い方ですね。

より詳しい情報については、農林水産省のウェブサイトも参考になります。
参考:農林水産省 うちの郷土料理「ひな祭り」

5. ひな祭りの歌や地域ごとの祝い方

ひな祭りの思い出というと、かわいらしいひな人形や美味しいごちそうと一緒に、あの有名な歌を口ずさんだ記憶がよみがえる方も多いのではないでしょうか。ひな祭りは、歌や地域ごとの特色あるお祝いの仕方によって、より一層私たちの心に深く刻まれてきました。ここでは、おなじみの童謡から、各地に伝わるユニークな風習、そして大人が楽しむ現代のひな祭りまで、その奥深い魅力をご紹介します。

5.1 有名な童謡「うれしいひなまつり」

「あかりをつけましょ ぼんぼりに〜」という歌い出しで知られる童謡「うれしいひなまつり」。作詞家サトウハチローが、病気でひな祭りのお祝いをしてもらえなかった娘を想って作ったと言われるこの歌は、多くの人の心に残る名曲です。歌詞をじっくりと見てみると、ひな飾りの情景が目に浮かぶようですね。

実はこの歌、歌詞にはいくつかの「あれ?」と思う箇所があることでも知られています。例えば、2番の「お内裏様と おひな様」という歌詞。本来「内裏雛(だいりびな)」とは男雛と女雛の一対を指す言葉なので、歌のように二人を並べて呼ぶのは少し不自然かもしれません。また、「赤いお顔の 右大臣」も、ひな壇で向かって右に飾られるのはお酒を飲んでいない「左大臣」だったりします。

こうした豆知識も面白いですが、何よりこの歌が持つ温かい雰囲気や、ひな祭りの楽しい情景を歌い上げた魅力は、時代を超えて色あせることがありません。お子さんやお孫さんと一緒に歌いながら、歌詞の意味を話してみるのも素敵な時間になりそうですね。

5.2 全国各地に伝わるひな祭りの風習

ひな祭りは全国で行われる行事ですが、そのお祝いの仕方は地域によって様々です。日本各地には、その土地ならではのユニークなひな祭りの風習が今も大切に受け継がれています。ここでは、その一部をのぞいてみましょう。

地域風習・イベント特徴
千葉県勝浦市かつうらビッグひな祭り神社の石段約60段に、数えきれないほどのひな人形が飾られる様子は圧巻です。街のあちこちでもひな人形が飾られ、町全体がお祝いムードに包まれます。
鳥取県鳥取市用瀬町もちがせの流しびな人の形をした紙の人形「ひとがた」に災厄を託して川に流す、ひな祭りのルーツともいわれる古式ゆかしい行事です。毎年旧暦の3月3日に千代川(せんだいがわ)で行われます。
静岡県伊豆稲取地区など雛のつるし飾りひな壇の脇に、布で作った小さなお人形や縁起物を吊るしてお祝いします。猿は「災いが去る」、とうがらしは「娘に悪い虫がつかないように」など、一つ一つに親の愛情深い願いが込められています。
岐阜県高山市飛騨高山雛まつり寒い地域のため、桃の節句をひと月遅れの4月3日に祝います。江戸時代から伝わる貴重な「古今雛(こきんびな)」や、各家庭で代々受け継がれてきたひな人形が公開され、歴史を感じることができます。

このほかにも、ひな祭りに食べるお菓子が地域によって違ったり、独特の風習があったりと、知れば知るほど奥深いのがひな祭りの魅力です。機会があれば、こうした地域のイベントに足を運んでみるのも楽しいかもしれませんね。

5.3 大人も楽しめる現代のひな祭り

ひな祭りは「女の子のためのお祭り」というイメージが強いですが、大人になった今だからこそ楽しめる魅力もたくさんあります。お子さんやお孫さんのためだけでなく、ご自身の暮らしに彩りを添えるイベントとして楽しんでみませんか

例えば、大きなひな壇を飾るのは大変でも、手のひらに乗るような小さな陶器製や木製のひな人形なら、玄関やリビングに気軽に飾って季節感を演出できます。最近では、シックでモダンなデザインのものも多く、インテリアとしても素敵です。

また、「食」で楽しむのも大人のひな祭りならでは。ちらし寿司やはまぐりのお吸い物といった伝統的なお料理はもちろん、春らしい色合いの手まり寿司を作ったり、ひな祭りをテーマにした美しい和菓子やケーキをいただいたりするのも心が華やぎます。気の置けない友人と集まって、ひな祭りをテーマにした持ち寄りパーティーを開くのも良いですね。

女の子の健やかな成長を願うという本来の意味を大切にしながら、季節の移ろいを感じ、日々の暮らしに感謝する。そんな風に、自分らしくひな祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

6. まとめ

ひな祭りは、女の子の健やかな成長と幸せを願う、春の訪れを告げるあたたかな行事です。その由来は古代中国の厄払いの風習にあり、ひな人形を飾るのも、お子さまの厄を身代わりになってもらうという大切な意味が込められています。ちらし寿司やはまぐりのお吸い物といったお祝いの食卓にも、一つひとつに幸せへの願いが詰まっているのですね。由来や意味を知ることで、ひな祭りがより一層感慨深いものになることでしょう。大切なご家族と、心豊かなひとときをお過ごしください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次