3月の花は?見頃の花の名前と花言葉一覧

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厳しい冬が終わり、やわらかな日差しが心地よい3月。色とりどりの花が咲き始め、春の訪れに心が弾む季節ですね。この記事では、3月に見頃を迎える桜やチューリップといった代表的な花の名前や花言葉を一覧でご紹介します。さらに、時期別の花カレンダーや全国の名所、卒業式や贈り物にぴったりの選び方まで、暮らしに春を呼び込むヒントをまとめました。あなたの毎日を彩る、お気に入りの花がきっと見つかるでしょう。

目次

1. 春の訪れを告げる3月の花 その魅力と特徴

厳しい寒さが少しずつ和らぎ、やわらかな陽射しに春の気配を感じる3月。この季節は、長い冬の眠りから覚めた草木が一斉に芽吹きはじめ、色とりどりの花々が私たちの心を明るく照らしてくれます。3月の花は、ただ美しいだけでなく、新しい始まりへの希望と生命の力強さを感じさせてくれる特別な存在です。ここでは、そんな3月の花の持つ魅力と特徴を、ゆっくりと紐解いていきましょう。

1.1 長い冬を越えて咲き誇る生命力の象徴

3月に咲く花々は、冷たい土の中でじっと春を待ち、力強く芽を出す生命力の塊のようです。梅やスイセンのように、まだ雪が残ることもある早春から顔を出す花もあれば、桜のように、春本番を華やかに告げる花もあります。その姿は、厳しい季節を乗り越えた先にある喜びや、新しい一歩を踏み出す勇気を私たちに与えてくれるようです。卒業や就職など、人生の節目を迎える方が多いこの時期に、そっと背中を押してくれるような、温かいメッセージが込められているのかもしれませんね。

1.2 色鮮やかな花々がもたらす心の癒やし

3月の花壇や公園を思い浮かべてみてください。桜の淡いピンク、菜の花やミモザの明るい黄色、チューリップの多彩な赤や白。冬の景色から一転、世界はパステルカラーの絵の具を広げたような、心躍る色彩に満ち溢れます。こうした鮮やかな色は、私たちの心に直接働きかけ、気分を前向きにしたり、穏やかな癒やしをもたらしたりする効果があると言われています。お部屋に一輪飾るだけでも、空間がぱっと華やぎ、春の訪れを身近に感じることができますよ。

1.3 3月の気候と花の開花の関係

「三寒四温」という言葉があるように、3月は暖かい日と寒い日を繰り返しながら、少しずつ春へと向かう季節です。この気候の変化に合わせて、咲く花の種類も移り変わっていきます。旬の食材を楽しむように、時期ごとの花の表情を味わうのも、この季節ならではの素敵な過ごし方ではないでしょうか。

時期気候の特徴見頃を迎える花の例
上旬まだ冬の寒さが残る日も多いですが、日差しに春の気配が感じられ始めます。梅、スイセン、クロッカス、福寿草
中旬気温が上がり、暖かい日が増えます。春分の日を迎え、本格的な春の訪れを感じます。ミモザ、菜の花、フリージア、桃
下旬すっかり春めいて、お出かけしやすい陽気になります。桜前線の便りも聞かれ始めます。桜(早咲き)、チューリップ、パンジー、アネモネ

このように、3月は日を追うごとに景色が変わり、毎日新しい発見がある魅力的な季節です。次の章からは、3月を代表する花々を一つひとつ詳しくご紹介していきますね。

2. 【種類別】3月に見頃を迎える代表的な花10選

ようやく厳しい寒さが和らぎ、あたたかな日差しが心地よく感じられる3月。私たちの心を弾ませるように、色とりどりの花々が次々と咲き始めます。ここでは、春の訪れを象徴する代表的な10種類の花をご紹介します。それぞれの花の魅力や見頃、そして心に響く花言葉を、どうぞお楽しみくださいね。

2.1 桜

日本の春といえば、やはり桜を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。淡いピンク色の花びらが空を覆うように咲き誇る姿は、まさに圧巻の美しさです。お花見の主役として、古くから日本人に愛され続けてきました。

2.1.1 桜の見頃と主な種類

桜の開花は「桜前線」としてニュースにもなるほど、日本中の人々が心待ちにしています。一般的に、3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えますが、沖縄では1月に、北海道では5月に開花するなど、地域によって時期は大きく異なります。また、早咲きの河津桜は2月頃から楽しめます。

代表的な種類には、最も広く親しまれている「ソメイヨシノ」のほか、野生種の「ヤマザクラ」、枝が垂れ下がる姿が優雅な「シダレザクラ」など、数多くの品種があります。

2.1.2 桜の花言葉

桜全体の花言葉は「精神の美」「優美な女性」です。その儚くも美しい姿から、日本の精神性を象徴する花とされています。種類によっても花言葉は異なり、例えばソメイヨシノには「純潔」、シダレザクラには「優美」といった言葉が託されています。

2.2 チューリップ

ぷっくりとした可愛らしい形と、鮮やかな色彩で春の花壇を彩るチューリップ。赤、白、黄色、ピンクなど色の種類が豊富で、見ているだけで心がぱっと明るくなるような魅力があります。

2.2.1 チューリップの見頃

チューリップは品種によって咲く時期が異なり、早いものでは3月下旬から、遅いものでは5月上旬まで楽しむことができます。公園の花壇やイベントなどで一斉に咲き誇る様子は、まるで絵画のようですね。

2.2.2 チューリップの花言葉

チューリップ全般の花言葉は「思いやり」「博愛」です。色によって花言葉が異なるため、プレゼントに選ぶ際は参考にしてみてはいかがでしょう

花言葉
愛の告白、真実の愛
ピンク誠実な愛、愛の芽生え
望みのない恋、正直
失われた愛、新しい愛
不滅の愛

2.3 梅

まだ寒さの残る早春に、凛とした姿で気品あふれる花を咲かせる梅。桜よりも一足早く春の訪れを告げてくれる花として、昔から和歌にも詠まれてきました。ふわりと漂う甘く爽やかな香りも魅力の一つです。

2.3.1 梅の見頃

梅の見頃は、早い地域では1月下旬から始まり、多くは2月から3月上旬にかけてピークを迎えます。白やピンク、紅色の花が青空によく映え、清々しい気持ちにさせてくれます。

2.3.2 梅の花言葉

梅の花言葉は「高潔」「忍耐」「忠実」。厳しい寒さの中で花を咲かせるその姿に由来しています。また、紅梅は「優美」、白梅は「気品」という花言葉も持っています。

2.4 菜の花

一面に広がる黄色い絨毯のように、春の野山や河川敷を明るく染め上げる菜の花。見ているだけで元気をもらえるような、素朴で親しみやすい花です。アブラナ科の植物の総称で、食用としてもおなじみですね。

2.4.1 菜の花の見頃

菜の花は暖かい地域では1月頃から咲き始め、2月下旬から4月頃にかけて見頃のピークを迎えます。青い空と黄色い菜の花のコントラストは、絶好の写真撮影スポットにもなります。

2.4.2 菜の花の花言葉

菜の花の花言葉は「快活」「明るさ」「小さな幸せ」。春の陽気と菜の花の明るいイメージにぴったりの言葉です。希望に満ちた春の訪れを感じさせてくれますね。

2.5 ミモザ

ふわふわとしたポンポンのような、鮮やかな黄色の小花が集まって咲くミモザ。その愛らしい姿から、リースやスワッグなどの飾りとしても大変人気があります。正式には「フサアカシア」という名前です。

2.5.1 ミモザの見頃

ミモザは2月下旬から3月にかけて、美しい黄色の花を咲かせます。特に3月8日の「国際女性デー」には、イタリアで男性から女性へ感謝を込めてミモザを贈る習慣があり、「ミモザの日」としても知られています。

2.5.2 ミモザの花言葉

ミモザの花言葉は「感謝」「友情」「優雅」。大切な人への感謝の気持ちを伝える贈り物として、最適な花の一つです。その優しい雰囲気は、受け取った人の心をあたたかく包み込んでくれるでしょう。

2.6 スイセン

冬の終わりから春先にかけて、すっと伸びた茎の先に清楚な花を咲かせるスイセン。その凛とした佇まいと、甘く爽やかな香りが魅力です。日本水仙やラッパスイセンなど、様々な種類があります。

2.6.1 スイセンの見頃

スイセンは早咲きの品種は12月頃から咲き始め、3月頃まで長い期間楽しむことができます。雪の中から顔を出す姿は「雪中花」とも呼ばれ、春を待つ人々の心を和ませてくれます。

2.6.2 スイセンの花言葉

スイセン全般の花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」。これはギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスの物語に由来します。少し意外な花言葉ですが、色によっては「神秘」(白)や「もう一度愛してほしい」(黄)といった意味も持っています。

2.7 パンジー

まるで人の顔のように見えるユニークな模様が愛らしいパンジー。色の組み合わせが非常に豊富で、冬から春にかけて花壇や寄せ植えを賑やかに彩ってくれる、ガーデニングの定番です。

2.7.1 パンジーの見頃

パンジーは開花時期が非常に長く、11月から翌年の5月頃まで楽しめます。3月は特に株が大きく育ち、たくさんの花を次々と咲かせる最も美しい時期の一つです。

2.7.2 パンジーの花言葉

パンジーの花言葉は「もの思い」「私を思って」。うつむき加減に咲く花の姿が、物思いにふけっているように見えることから付けられたと言われています。大切な人を思う気持ちを、そっと伝えてくれる花ですね。

2.8 フリージア

甘くフルーティーな香りが特徴のフリージア。その香りは香水にも使われるほどで、一輪お部屋に飾るだけで、空間が春の香りに満たされます。白、黄、赤、紫など、鮮やかな花色も魅力です。

2.8.1 フリージアの見頃

フリージアの見頃は3月から4月にかけて。卒業や入学など、門出の季節に咲き誇ることから、お祝いの花束にもよく使われます。その甘い香りは、新しい生活への期待感をより一層高めてくれるでしょう。

2.8.2 フリージアの花言葉

フリージアの花言葉は「あどけなさ」「純潔」「親愛の情」。色別では、黄色が「無邪気」、白が「あどけなさ」、紫が「あこがれ」といった意味を持ちます。友人への親しみを込めたプレゼントにもぴったりです。

2.9 桃

3月3日の「桃の節句(ひな祭り)」に飾られる花として、古くから親しまれている桃の花。桜によく似た可憐な花を咲かせますが、桃の花は花びらの先が尖っているのが特徴です。

2.9.1 桃の見頃

桃の花の見頃は、ひな祭りの時期と重なる3月上旬から4月中旬頃です。ひな人形と一緒に桃の花を飾るのは、女の子の健やかな成長と幸せを願うため。また、桃には邪気を払う力があると信じられてきました。

2.9.2 桃の花の花言葉

桃の花言葉は「天下無敵」「チャーミング」「あなたのとりこ」。邪気を払うほどの強い力を持つという言い伝えから「天下無敵」という勇ましい花言葉が生まれました。一方で、その愛らしい見た目から「チャーミング」という言葉も持っています。

2.10 アネモネ

風に揺れる姿が美しいアネモネ。赤、白、青、紫など、ビビッドで多彩な花色が魅力です。一重咲きや八重咲きなど、咲き方も様々で、見る人の目を楽しませてくれます。

2.10.1 アネモネの見頃

アネモネの見頃は2月から5月にかけて。春のガーデンを華やかに演出してくれる存在です。特に3月は色とりどりのアネモネが豊富に出回る時期で、花屋さんでもよく見かけるようになります。

2.10.2 アネモネの花言葉

アネモネの花言葉は少し複雑で、「はかない恋」「恋の苦しみ」といった切ないものから、「君を愛す」という情熱的なものまであります。色によって意味が大きく異なるのが特徴です。

花言葉
君を愛す
真実、期待
青・紫あなたを信じて待つ

贈る相手や伝えたい気持ちに合わせて、色を選んでみるのも素敵ですね。

3. 【時期別】3月の花カレンダー 上旬・中旬・下旬の見頃

日に日にあたたかさが増していく3月は、まるでリレーをするように次々と花が開花する、心躍る季節です。上旬、中旬、下旬と、時期によって主役となる花が移り変わっていく様子は、日々の暮らしに彩りと小さな発見をもたらしてくれます。お散歩の途中や、お庭で季節の移ろいを感じてみませんか?

3.1 3月上旬に咲く花

まだ冬の寒さが少し残る3月のはじめ。それでも、地面からは小さな春の使者たちが顔をのぞかせ始めます。厳しい冬を乗り越えて咲く健気な花々の姿は、私たちに勇気と希望を与えてくれるようですね。

花の名前特徴と楽しみ方
梅(ウメ)2月から見頃を迎える梅ですが、3月上旬はまだ美しい花を楽しめる時期。特に遅咲きの品種は見頃のピークを迎えます。ほのかな甘い香りに春の訪れを感じられます。
スイセン凛とした立ち姿が美しいスイセンは、早春を代表する花の一つ。白や黄色の花が、まだ少し寂しい景色に明るい彩りを添えてくれます。品種によっては香りが強いものもあります。
クロッカス雪解け間近の地面からひょっこりと顔を出す、愛らしい花です。紫や黄色、白など色とりどりの花が、春がすぐそこまで来ていることを教えてくれます。
クリスマスローズうつむき加減に咲く、奥ゆかしい雰囲気が魅力です。「冬の貴婦人」とも呼ばれ、落ち着いた色合いで長く花を楽しめるため、シェードガーデン(日陰の庭)でも人気があります。

3.2 3月中旬に咲く花

春分の日を迎え、昼の時間が長くなるこの頃には、咲き誇る花の種類もぐっと増えてきます。色とりどりの花々が咲き乱れ、本格的な春の訪れを感じさせてくれる、一年で最も華やかな季節の始まりです。

花の名前特徴と楽しみ方
ミモザふわふわとしたポンポンのような黄色い花が、たわわに咲き誇る姿は圧巻です。3月8日の「国際女性デー」に贈る花としても知られ、見るだけで元気をもらえますね。
アネモネ赤、青、紫、白と、鮮やかな花色が魅力です。風にそよぐ軽やかな姿から「風の花」という別名も。春の陽光を浴びて開く花びらは、まるで宝石のようです。
ハクモクレン大きな純白の花が、空に向かって咲き誇る姿は気品に満ちています。開花期間は短いですが、その潔い美しさは春の空によく映え、多くの人を魅了します。
菜の花一面に広がる黄色い絨毯は、春の風物詩。どこか懐かしい香りが漂い、のどかな春の風景を演出してくれます。おひたしなど、食卓でも春を味わえるのが嬉しいですね。

3.3 3月下旬に咲く花

いよいよ春本番。下旬になると、私たちの誰もが心待ちにしている桜の便りが各地から届き始めます。景色が一気にピンク色に染まり、お花見シーズンの幕開けです。新しい始まりの季節に、満開の花々がエールを送ってくれているようです。

花の名前特徴と楽しみ方
桜(ソメイヨシノなど)日本の春の象徴。地域によって開花時期は異なりますが、3月下旬から続々と咲き始めます。満開の桜並木の下を歩けば、自然と心が華やぎます。
チューリップ色も形も豊富なチューリップが、本格的な見頃を迎えます。花壇やプランターをカラフルに彩り、春のガーデニングの主役として大活躍してくれます。
桃(ハナモモ)ひな祭りの花としてお馴染みですが、屋外では3月下旬から4月にかけて見頃を迎えます。桜よりも少し濃いピンク色の花が、愛らしい雰囲気を醸し出します。
フリージア甘くフルーティーな香りが特徴的。黄色や白、紫など様々な色があり、切り花としても人気です。窓辺に一輪飾るだけで、お部屋が春の香りに包まれます。

桜の開花時期は、その年の気候によって変動します。お花見の計画を立てる際には、気象庁などが発表する最新の開花予想を参考にされるとよいでしょう。詳しくは気象庁の「さくらの開花状況」でご確認いただけます。

4. 3月の花が美しい全国のおすすめ名所

暖かな日差しに誘われて、お出かけしたくなる3月。寒さで縮こまっていた心と体を、美しい花景色の中でゆっくりと解きほぐしてみませんか。この季節ならではの彩りに満ちた、とっておきの場所へ足を運んでみましょう。ここでは、春の訪れを実感できる全国のおすすめ名所をご紹介します。

4.1 桜の名所

3月といえば、やはり桜の便りが気になりますね。月下旬にはソメイヨシノが開花し始めますが、上旬から中旬にかけては、色の濃い早咲きの桜が見頃を迎えます。一足早い春を感じに、お花見に出かけてみてはいかがでしょうか。

4.1.1 河津桜まつり(静岡県賀茂郡河津町)

早咲き桜の代名詞ともいえる河津桜。その発祥の地である河津町では、川沿いに約4kmも続く桜並木が、訪れる人々を魅了します。鮮やかなピンク色の花々が青空に映える景色は、心まで華やかにしてくれますよ。夜にはライトアップも行われ、昼間とは違う幻想的な雰囲気を楽しめます。見頃は例年2月上旬から3月上旬にかけてです。

より詳しい情報は、河津桜まつり公式サイトをご確認ください。

4.1.2 上野恩賜公園(東京都台東区)

江戸時代から桜の名所として親しまれてきた、都心のオアシスです。公園内には約800本の桜があり、3月下旬から見頃を迎えるソメイヨシノが咲き始めると、多くの人で賑わいます。美術館や博物館、動物園も隣接しているので、お花見と一緒に文化的な一日を過ごすのも素敵ですね。不忍池の周りをのんびり散策するのもおすすめです。

開花状況などは、上野恩賜公園公式サイトでご確認ください。

4.1.3 熊本城(熊本県熊本市)

復旧が進む熊本城を背景に咲き誇る桜の姿は、ひときわ力強く、見る人の心に深く響きます。城内に植えられた約800本の桜が、勇壮な石垣や天守閣に美しい彩りを添える様子はまさに絶景です。歴史の重みと春の生命力が織りなす特別な風景の中で、心に残るひとときを過ごせます。見頃は例年3月下旬から4月上旬です。

最新の情報は、熊本城公式サイトをご覧ください。

4.2 梅の名所

桜の華やかさとはまた違う、凛とした気品と甘い香りで春の訪れを告げる梅の花。まだ少し肌寒い空気の中で咲く姿には、奥ゆかしい美しさがあります。背筋がすっと伸びるような、清々しい気持ちにさせてくれますよ。

4.2.1 偕楽園(茨城県水戸市)

金沢の兼六園、岡山の後楽園と並ぶ「日本三名園」のひとつ。園内には約100品種、3,000本もの梅が植えられており、その景色は圧巻です。早咲きから遅咲きまで様々な品種があるため、長い期間にわたって観梅を楽しめるのも魅力。「水戸の梅まつり」の期間中は、夜のライトアップや様々な催しも行われます。

イベントの詳細は、偕楽園公式サイトでご確認いただけます。

4.2.2 いなべ市農業公園 梅林公園(三重県いなべ市)

鈴鹿山脈を望む広大な丘に広がる、東海地区最大級の梅林です。見晴らし台から眺める一面の梅の花と、遠くに見える山々のコントラストは、まるで絵画のような美しさ。その絶景は、日々の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。のんびりと散策路を歩きながら、馥郁たる梅の香りを楽しんでみてください。

開花情報については、いなべ市農業公園公式サイトをご覧ください。

4.2.3 北野天満宮(京都府京都市)

学問の神様・菅原道真公をお祀りする北野天満宮は、古くから梅の名所としても知られています。道真公がこよなく愛したという梅が、境内には約50種、1,500本も植えられています。特に有料で公開される梅苑「花の庭」では、趣のあるお茶室や史跡と共に、風情あふれる観梅が楽しめます。お茶菓子付きのチケットで、ほっと一息つくのも良いですね。

梅苑の公開期間などは、北野天満宮公式サイトでご確認ください。

4.3 菜の花畑の名所

見渡す限り広がる黄色い絨毯は、見ているだけで心がぱっと明るくなりますね。菜の花畑に立てば、春の陽気と花の香りに包まれて、自然と笑顔があふれてきます。元気をもらいに、黄色い絶景を探しに出かけませんか。

4.3.1 房総フラワーライン(千葉県館山市~南房総市)

「日本の道100選」にも選ばれた、海岸沿いのドライブコースです。1月から春にかけて、道沿いには菜の花やポピーなどの花々が咲き誇り、心地よい潮風を感じながら春爛漫のドライブを楽しめます。途中には花摘みができるスポットも点在しているので、旅の思い出にお花を摘んで帰るのも素敵です。

詳しい情報は、南房総市観光協会公式サイトなどをご参照ください。

4.3.2 びわ湖岸なぎさ公園(滋賀県守山市)

第一なぎさ公園では、約12,000本のカンザキハナナ(早咲きの菜の花)が、広さ約4,000平方メートルの敷地を黄色く染め上げます。背景にはまだ雪の残る比良山地と雄大な琵琶湖が広がり、その三色のコントラストは息をのむほどの美しさです。ここでしか見られない特別な景色を、ぜひ写真に収めてみてください。

開花状況は、守山市観光物産協会公式サイトで確認できます。

4.3.3 国営海の中道海浜公園(福岡県福岡市)

広大な敷地を誇るこの公園では、四季折々の花が楽しめます。春には150万本もの菜の花が咲く「花の丘」が、一面の黄色い世界に変わります。青い空と博多湾を背景に広がる菜の花畑は開放感抜群。園内では動物とのふれあいも楽しめるので、お孫さんと一緒に訪れるのにもぴったりの場所です。

園内のイベントや開花情報は、国営海の中道海浜公園公式サイトをご覧ください。

5. シーン別 3月の花を贈るおすすめの選び方

春の訪れとともにやってくる3月は、卒業や送別会、ホワイトデーにひな祭りなど、心温まる行事がたくさんありますね。大切な人へ「おめでとう」や「ありがとう」の気持ちを伝える特別な季節です。そんな時、言葉だけでは伝えきれない想いを、美しい花に託してみてはいかがでしょうか。ここでは、様々なシーンに合わせた3月の花の選び方をご紹介します。あなたの優しい気持ちが伝わる、とっておきの一輪がきっと見つかりますよ。

5.1 卒業式や送別会に贈る花

お世話になった方への感謝と、新しい一歩を踏み出す方への応援。卒業や送別は、少し寂しくもありますが、輝かしい未来への門出を祝う大切な節目です。そんな特別な日には、花言葉に想いを乗せて、心からのエールを贈りましょう。「あなたの未来が素晴らしいものでありますように」という願いを込めて選ぶのが素敵ですね。

花の名前花言葉おすすめの理由
スイートピー門出、優しい思い出、蝶のように飛躍するひらひらとした花びらが、未来へ羽ばたく姿を思わせます。甘く優しい香りと共に、感謝の気持ちを伝えるのにぴったりです。
フリージア感謝、親愛の情、あどけなさ「感謝」という直接的な花言葉があり、お世話になった先生や先輩へ贈る花として最適です。色によっても花言葉が異なり、黄色は「無邪気」、白は「あどけなさ」などがあります。
チューリップ思いやり、博愛、希望春の訪れを感じさせる代表的な花。ピンクは「誠実な愛」、黄色は「希望の光」、白は「新しい愛」など、色によって様々なメッセージを伝えられます。
桜(切り花)精神の美、優美な女性日本の春を象徴する特別な花。人生の大きな節目である「門出」を華やかに祝うのにこれ以上ないほどふさわしいお花です。

5.2 ホワイトデーのプレゼントに選ぶ花

バレンタインデーのお返しをするホワイトデー。お菓子や小物も素敵ですが、今年は美しい花を添えて、日頃の感謝や愛情を伝えてみませんか。大げさな花束でなくても、一輪の花や小さなブーケがあるだけで、ぐっと心が華やぎます。さりげなく、でも心に残る贈り物としてお花は最高の選択ですよ。

花の名前花言葉おすすめの理由
ミモザ感謝、友情、思いやり鮮やかな黄色が春の陽光のようで、見ているだけで元気をもらえます。「感謝」の花言葉は、パートナーだけでなく、友人への贈り物にもぴったりです。
白いチューリップ新しい愛、純粋な愛、失われた愛清楚で上品な白いチューリップは、誠実な気持ちを伝えるのに最適です。ただし「失われた愛」という意味もあるため、贈る相手との関係性を考えて選ぶと良いでしょう。
アネモネあなたを愛します、はかない恋、期待色によって花言葉が大きく変わるのが特徴です。赤いアネモネの「あなたを愛します」という花言葉は、大切なパートナーへ贈るのにふさわしいですね。
ラナンキュラスとても魅力的、華やかな魅力幾重にも重なる薄い花びらが、ドレスのように豪華で美しいお花です。「あなたは魅力的です」というストレートな花言葉で、相手への称賛の気持ちを伝えられます。

5.3 ひな祭りに飾りたい花

3月3日の桃の節句、ひな祭り。女の子の健やかな成長と幸せを願う、日本の美しい伝統行事ですね。ひな人形と一緒に春の花を飾ることで、お祝いの席は一層明るく、華やかな雰囲気に包まれます。ひな祭りに飾る花には、それぞれ素敵な意味が込められているのですよ。

ひな祭りの主役は、なんといっても邪気を払い、長寿をもたらすとされる「桃の花」です。古くから神聖な木とされ、女の子を災いから守ってくれると信じられてきました。淡いピンク色の可憐な花が、お祝いの席に春らしい彩りを添えてくれます。

桃の花と一緒に飾りたいのが、明るい黄色が美しい「菜の花」です。春の訪れを告げる菜の花は、お祝いの膳を明るく見せてくれます。また、古くはひな壇に「右近の橘(たちばな)、左近の桜」が飾られていました。橘は「長寿」や「子宝」を願う縁起の良い木とされています。生花の橘は手に入りにくいですが、桃の花や菜の花と一緒に、春らしいお花を飾って、お子やお孫さんの健やかな成長を祝いましょう。

6. おうちで楽しむ3月の花 ガーデニングのポイント

春の暖かな日差しが心地よい3月は、お庭やベランダで土に触れたくなる季節ですね。冬の間に眠っていた植物たちが目を覚まし、新しい生命が芽吹くこの時期は、ガーデニングを始めるのにも、すでにあるお庭のお手入れをするのにも最適なタイミングです。ご自身で育てた花が咲いたときの喜びは、暮らしに豊かな彩りを添えてくれますよ。ここでは、おうちで3月の花を楽しむためのガーデニングのポイントを、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。

6.1 3月に植えるのにおすすめの草花

3月は、これから初夏、そして秋まで長く楽しめるお花の植え付けにぴったりの時期です。初心者の方でも育てやすいお花を中心に、種から育てるもの、苗から手軽に始められるものをいくつか選んでみました。プランターや鉢植えでも十分に楽しめますので、ベランダガーデニングにもおすすめです。

6.1.1 春に植えて長く楽しめる!おすすめの草花一覧

どんなお花を植えようか迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。

花の名前植え付け方法主な開花時期育てるポイント
マリーゴールド種まき・苗5月~11月日当たりと水はけの良い場所を好みます。病害虫に強く、とても丈夫で育てやすいお花です。
ペチュニア4月~11月春から秋まで次々と花を咲かせてくれる優等生です。終わった花(花がら)をこまめに摘むと、より長く楽しめます。
マーガレット3月~6月春らしい清楚な白い花が魅力です。過湿を嫌うので、水のやりすぎに注意しましょう。
アサガオ種まき7月~9月日本の夏を象徴するお花。つるを伸ばすための支柱やネットを用意してあげましょう。種から育てると、毎朝咲く姿に愛着がわきますよ。
ジニア(百日草)種まき・苗6月~11月名前の通り開花期間がとても長いのが特徴。カラフルな花色が多く、花壇をにぎやかにしてくれます。

この他にも、園芸店にはたくさんの春の草花が並び始めます。お店の方に相談しながら、お気に入りの一鉢を見つけるのも楽しい時間ですね。

6.2 3月の庭木や花壇のお手入れ

すでにお庭や花壇で植物を育てている方にとって、3月は春本番に向けた大切な準備期間です。冬を越した植物たちが元気に育つように、愛情を込めてお手入れをしてあげましょう。

6.2.1 追肥(ついひ)で栄養補給

冬の寒さを乗り越え、これから成長期に入る植物たちには、栄養が必要です。特に、冬前に植えたパンジーやビオラ、スイセンなどの球根植物、そして庭木にも「追肥」をしてあげましょう。ゆっくりと効果が続く粒状の「緩効性化成肥料」を株元にまくのが手軽でおすすめです。与えすぎは根を傷める原因になるので、製品に書かれている量を守ってくださいね。

6.2.2 春の剪定(せんてい)と植え替え

3月は、庭木や草花の植え替え、そして一部の木の剪定に適した時期です。

  • 植え替え:鉢植えで育てている植物が大きくなってきたら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。根詰まりを防ぎ、健やかな成長を促します。
  • 剪定:落葉樹など、冬の間に休んでいた木の形を整える剪定を行います。ただし、春に咲く花の木(サクラ、モクレンなど)は、すでに花芽がついているため、花が終わるまで剪定は待ちましょう。どの木をいつ剪定すれば良いか迷ったときは、園芸書や信頼できる情報サイトで確認すると安心です。より詳しい園芸情報は、サカタのタネ 園芸通信のような専門サイトも参考になります。

6.2.3 病害虫対策と雑草取り

暖かくなると、アブラムシなどの害虫や、ナメクジが活動を始めます。本格的に発生する前に、こまめに植物の葉の裏などをチェックして、早期発見を心がけましょう。また、雑草も勢いよく伸び始める時期です。小さいうちに抜いておくと、後のお手入れがぐっと楽になります。お天気の良い日に、お庭を散策しながら、やさしくお手入れする時間も、心豊かなひとときとなるはずです。

7. まとめ

厳しい冬が終わり、柔らかな日差しとともに色とりどりの花が咲き始める3月。この記事では、桜やチューリップといった代表的な花から、時期別の見頃、贈り物やガーデニングでの楽しみ方までご紹介しました。可憐な花々は、私たちの心にそっと春を告げ、新しい季節への期待をふくらませてくれます。お気に入りの一輪を見つけて、お部屋に飾ったり、大切な人に贈ったりしてみませんか。あなたの毎日に、やさしい彩りが加わりますように。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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