8月といえば?特徴、風物詩、行事、季語、食材、花など一覧で紹介

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8月と聞いて、あなたはどんな情景を思い浮かべますか?この記事をひらけば、夏の盛りである8月の暦や気候といった基本情報から、心躍る花火大会やお祭り、旬の味覚、美しい花々まで、8月を彩る様々な魅力に出会えます。知っているようで知らなかった8月のあれこれを再発見し、毎日をより豊かに楽しむヒントを見つけてみませんか。あなたの8月が、きらきらと輝く素敵なひと月になりますように。

目次

1. 8月の基本的な特徴や気候

8月と聞くと、ギラギラと照りつける太陽、青い空に入道雲、そして楽しい夏休みを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。一年で最も夏らしさを感じるこの季節は、心躍るイベントが盛りだくさんである一方、厳しい暑さへの対策も欠かせません。まずは、8月がどのような月なのか、暦の上での位置づけや気候の特徴から見ていきましょう。

1.1 8月の暦と二十四節気 立秋や処暑

暦の上では、8月は夏の終わりと秋の始まりが交差する、少し特別な月です。日本の伝統的な季節の区分である「二十四節気(にじゅうしせっき)」では、8月には「立秋(りっしゅう)」と「処暑(しょしょ)」という二つの大切な節目があります。

これらの二十四節気は、太陽の黄道上の位置によって1年を24等分したもので、季節の移り変わりを知るための古くからの知恵です。それぞれの節気が持つ意味合いを知ることで、日々の暮らしの中で季節のうつろいをより深く感じられるかもしれませんね。

二十四節気読み方2025年の日付(参考)意味や特徴
立秋りっしゅう8月7日頃暦の上ではこの日から秋が始まるとされています。「秋立つ」という言葉には、新しい季節への期待感が込められていますね。しかし、実際にはまだまだ暑さが厳しく、一年で最も暑い時期にあたることも多いです。「暑中見舞い」がこの日を境に「残暑見舞い」に変わるのも、この立秋が目安となっています。
処暑しょしょ8月23日頃「処」という字には「止まる」「落ち着く」といった意味があり、厳しい暑さが峠を越え、和らぎ始める頃とされています。朝夕には涼しい風が感じられたり、虫の声に秋の気配を感じたりすることもあるでしょう。台風が多く発生する時期でもあります。

より詳しい二十四節気の日付については、国立天文台暦計算室の暦要項などでご確認いただけます。

1.2 8月の気候の特徴 暑さと台風シーズン到来

8月の気候といえば、やはり「暑さ」が最大のキーワードと言えるでしょう。日本の多くの地域で、一年で最も気温が高くなる時期です。太平洋高気圧に覆われると、晴れて日差しが強く、気温がぐんぐん上昇します。

日中の最高気温が35度以上となる「猛暑日」が続くことも珍しくなく、夜間も気温が25度を下回らない「熱帯夜」によって寝苦しい夜を過ごすこともあります。このため、熱中症には最大限の警戒が必要です。こまめな水分補給はもちろんのこと、塩分も適切に摂取し、室内では我慢せずに冷房を使用するなど、体調管理には十分お気をつけください。特にご高齢の方や小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、周囲の方々も気配りをしてあげたいですね。

また、8月は台風シーズンが本格化する時期でもあります。南の海上で発生した台風が、日本列島に接近・上陸するケースが増えてきます。台風が近づくと、大雨や暴風、高波などに見舞われる可能性があり、交通機関の乱れや停電、場合によっては避難が必要になることもあります。お盆の帰省や旅行の計画を立てる際には、最新の気象情報をこまめに確認し、早めの対策を心がけることが大切です。天気予報だけでなく、自治体から発表される避難情報などにも注意を払い、安全を第一に行動しましょう。

近年では、局地的に短時間で非常に激しい雨が降る「ゲリラ豪雨」や、それに伴う雷にも注意が必要です。屋外での活動中に天候が急変した場合は、速やかに安全な場所へ避難するようにしてくださいね。

2. 8月の代表的な風物詩

8月と聞いて、皆さまはどのような情景を思い浮かべますか? 夜空を彩る華やかな花火、涼やかな風鈴の音色、賑やかなお祭りの雰囲気など、心に残る夏の風景がたくさんありますね。この章では、そんな8月ならではの代表的な風物詩をご紹介し、過ぎゆく夏を惜しみつつ、その魅力を再発見してみましょう。

2.1 夏の風物詩といえば花火大会

夏の夜空を美しく染め上げる花火大会は、8月の風物詩の代表格と言えるでしょう。夜空に大輪の花が咲き誇り、ドーンという迫力ある音とともに光のシャワーが降り注ぐ様子は、まさに圧巻の一言です。浴衣を身にまとい、大切な方と一緒に見上げる花火は、きっと忘れられない夏の思い出として心に刻まれることでしょう。河川敷や海辺など、それぞれの場所で趣の異なる花火が楽しめ、その幻想的な美しさに誰もが魅了されます。

2.2 涼を呼ぶ風鈴と夏の音

チリンチリンという風鈴の澄んだ音色は、日本の夏に涼やかさと趣を添える心地よい響きです。軒先に吊るされた風鈴が、そよ風を受けてかすかに揺れる様は、見ているだけでも涼を感じさせてくれますね。ガラス製のもの、南部鉄器などの金属製のもの、陶器製のものなど、素材によって音色も異なり、それぞれの風情を楽しむことができます。風鈴の音に耳を澄ませば、蝉時雨や遠くで鳴る雷の音とともに、日本の夏の原風景が心に浮かんでくるようです。

2.3 縁日やお祭りの賑わい 8月ならではの体験

提灯のあたたかい光が灯る縁日やお祭りは、大人も子どもも心が弾む、夏の特別な楽しみの一つではないでしょうか。金魚すくいやヨーヨー釣り、射的といった定番の屋台を巡り、香ばしいソースの香りが漂う焼きそばや、甘いわたあめを頬張るのもまた格別です。地域によっては盆踊りなども催され、浴衣姿の人々が集い、太鼓の音に合わせて踊りの輪が広がります。どこか懐かしく、温かい雰囲気に包まれながら、夏の夜の楽しいひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。

2.4 夏の夜空を彩る天体観測 ペルセウス座流星群

湿度が下がり空気が澄み渡ることも多い8月の夜空は、星々が一層美しく輝いて見えます。特にこの時期は、三大流星群の一つに数えられる「ペルセウス座流星群」の活動がピークを迎えます。毎年お盆の時期にあたる8月12日から13日頃にかけて最も多くの流れ星を見ることができ、天体ショーとして多くの人々を魅了します。少し夜更かしをして、光害の少ない静かな場所で夜空を見上げれば、願いを込めた流れ星に出会えるかもしれませんね。夏の夜のロマンチックなひとときを、星空観察で過ごすのも素敵です。

ペルセウス座流星群をはじめとする天文現象に関する詳しい情報は、国立天文台のウェブサイトなども参考になさってください。

3. 8月といえばこの行事 主要イベントカレンダー

8月は、ご先祖様を敬う伝統的な行事から、日本各地の熱気あふれる夏祭り、そして夏休みならではの楽しいイベントまで、心に残る行事が目白押しです。ここでは、8月を代表する主な行事やイベントをカレンダーのようにご紹介しますね。

行事・イベント名主な開催時期・日程概要・特徴
お盆主に8月13日~16日頃 (地域により異なります)ご先祖様の霊をお迎えし供養する日本の伝統行事です。迎え火や送り火、お墓参りなどを行います。
青森ねぶた祭例年8月2日~7日巨大な武者人形の灯籠「ねぶた」が街を練り歩く、勇壮で色彩豊かなお祭りです。
徳島市阿波おどり例年8月12日~15日「踊る阿呆に見る阿呆」の囃子ことばで知られる、日本最大級の盆踊りです。
京都五山送り火毎年8月16日お盆に迎えた精霊を送る京都の伝統行事。東山に「大」の字などが点火されます。
各地の夏祭り・花火大会8月上旬~下旬全国各地で地域色豊かな夏祭りや、夜空を彩る花火大会が開催されます。
夏休み期間中のイベント主に7月下旬~8月末美術館の特別展、音楽フェス、子ども向け体験イベントなど、多様な催しがあります。

3.1 お盆 日本の伝統的な先祖供養

8月を代表する行事といえば、やはりお盆ではないでしょうか。多くの場合、8月13日の「迎え盆」から16日の「送り盆」までの期間を指し、ご先祖様の霊をお迎えし、共に過ごす大切な期間とされています。地域によって時期や風習に違いがあるのも、日本の文化の奥深さを感じさせますね。

お盆の時期には、ご先祖様が道に迷わないようにと灯す迎え火や送り火、お墓を清めてお参りするお墓参り、そして家族や親戚が集まって故人を偲ぶ会食などが行われます。また、地域によっては盆踊りが開催され、夏の夜の風物詩となっています。ご先祖様に感謝の気持ちを伝え、家族の絆を再確認する、心静かで温かい時間を過ごしたいものですね。

3.2 全国各地で開催される8月の夏祭り

8月は、日本全国で一年で最も多くのお祭りが開催される季節です。その土地ならではの歴史や文化を色濃く反映した夏祭りは、見ているだけでも心が躍り、参加すれば忘れられない夏の思い出となることでしょう。ここでは、特に有名な8月の夏祭りをいくつかご紹介しますね。

3.2.1 青森ねぶた祭

東北三大祭りの一つにも数えられる「青森ねぶた祭」は、毎年8月2日から7日にかけて青森市で開催される、日本を代表する火祭りです。最大の見どころは、和紙で作られた勇壮な武者人形の巨大な灯籠「ねぶた」が、「ラッセラー、ラッセラー」という威勢の良い掛け声とともに街を練り歩く様子です。「ハネト」と呼ばれる踊り手たちの熱気も相まって、観客を魅了します。このお祭りは国の重要無形民俗文化財にも指定されており、一度は訪れてみたい憧れのお祭りですね。詳しい情報は青森ねぶた祭オフィシャルサイトでご確認いただけます。

3.2.2 徳島市阿波おどり

踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん!」という有名な囃子ことばで知られる「徳島市阿波おどり」は、毎年8月12日から15日までの4日間、徳島市内で開催されます。その歴史は400年以上ともいわれ、日本三大盆踊りの一つにも数えられています。三味線や太鼓、笛の音色に合わせて、「連」と呼ばれる踊りのグループが街中を練り歩く様は圧巻です。飛び入り参加できる「にわか連」もあるので、見るだけでなく実際に踊って楽しむのも素敵ですね。最新の情報は阿波おどり未来へつなぐ実行委員会公式サイトなどでご確認ください。

3.2.3 京都五山送り火

夏の京都の夜空を荘厳に彩る「京都五山送り火」は、毎年8月16日に行われる伝統行事です。お盆にお迎えしたご先祖様の霊を再びあの世へお送りするためのもので、東山如意ヶ嶽の「大文字」をはじめ、「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」が次々と点火され、夜空に浮かび上がります。この幻想的で厳かな光景は、夏の終わりを告げるとともに、京都ならではの深い宗教観と美意識を感じさせてくれます。静かに手を合わせ、ご先祖様への想いを馳せるひとときも良いものですね。詳細は京都市観光協会のウェブサイトなどでご覧になれます。

3.3 夏休み期間中のイベント情報

8月は多くの方が夏休みを迎える時期でもあり、お子様はもちろん、大人も楽しめるような多彩なイベントが全国各地で企画されます。例えば、美術館や博物館での特別展、野外音楽フェスティバル、地域の特産品を味わえるグルメイベント、夜の動物園を探検するナイトZOOなども人気がありますね。

また、お子様や若い世代だけでなく、私たち世代がゆったりと楽しめるような、文化的な催しやワークショップなども増えています。お住まいの自治体の広報誌や、観光情報サイト、商業施設のイベント情報などをこまめにチェックして、興味のあるイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。新しい発見や出会いが、毎日に新鮮な彩りをもたらしてくれるかもしれませんよ。

4. 8月の季語 短歌や俳句で感じる季節

8月は、暦の上では秋の始まりである立秋を迎える月ですが、実際には一年で最も暑さが厳しい時期でもありますね。俳句や短歌の世界では、そんな8月を「晩夏(ばんか)」や「残暑(ざんしょ)」といった言葉で表現し、過ぎゆく夏を惜しむ気持ちや、厳しい暑さの中にもふと感じられる秋の気配を繊細に詠み込んできました。ここでは、8月を表す代表的な季語と、それらを用いた有名な俳句や短歌をご紹介します。言葉を通じて、日本の豊かな四季の移ろいを感じてみませんか。

4.1 晩夏を表す8月の季語一覧

8月には、夏の終わりと秋の始まりが交錯する、この時期ならではの季語がたくさんあります。暮らしの中で見聞きするものから、自然の風景まで、様々な言葉が季節を彩ります。代表的なものをいくつか見てみましょう。

分類季語読み方意味・ニュアンス
時候晩夏ばんか夏の終わりの時期を指します。立秋(8月7日頃)以降の夏を指すことが多いです。
時候残暑ざんしょ立秋を過ぎてもなお続く厳しい暑さのことです。「残暑お見舞い」などで馴染み深いですね。
時候秋近しあきちかし暑さの中にも、ふとした瞬間に秋の気配を感じる頃。空の色や風の音に変化が現れます。
時候夜の秋よるのあき日中はまだ暑さが残っていても、夜になると涼風が吹き、秋の気配を感じさせる様子です。
天文天の川あまのがわ旧暦の七夕は8月になることが多く、夏の夜空を美しく飾る天の川は代表的な季語です。
地理涼風(りょうふう)りょうふう/すずかぜ夏の終わりに吹き始める涼しい風。ほっと一息つけるような心地よさを運んできます。
生活盆用意ぼんよういお盆にご先祖様をお迎えするための準備のこと。提灯を飾ったり、お供え物を用意したりします。
生活送り火おくりびお盆にお迎えしたご先祖様の霊を、再びあの世へ送り出すために焚く火のことです。
生活西瓜(すいか)すいか夏の代表的な果物。8月に旬を迎え、みずみずしい甘さが暑さを和らげてくれます。
動物蝉時雨(せみしぐれ)せみしぐれたくさんの蝉が一斉に鳴きしきる声を、時雨(通り雨)にたとえた言葉。夏の盛りを感じさせます。
動物秋の蝉あきのせみ晩夏から初秋にかけて鳴く蝉のこと。ツクツクボウシなどが代表的で、どこか寂しげな響きがあります。
植物向日葵(ひまわり)ひまわり太陽に向かって大輪の花を咲かせる、夏を象徴する花。8月が見頃の代表格です。
植物朝顔(あさがお)あさがお夏の早朝に色鮮やかな花を咲かせます。涼しげな姿は、古くから日本人に愛されてきました。

これらの季語は、ほんの一例に過ぎません。他にも、「八月(はちがつ)」そのものが季語として使われることもありますし、「油照(あぶらでり)」のような厳しい暑さを表す言葉や、「土用鰻(どよううなぎ)」といった食に関するものなど、多岐にわたります。俳句や短歌に触れる際には、ぜひ季語に注目して、その言葉が持つ季節感を味わってみてくださいね。

4.2 8月の季語を使った有名な俳句や短歌の紹介

古来より、日本の詩歌は季節の移ろいを繊細に捉え、言葉で表現してきました。ここでは、8月の情景や心情が巧みに詠み込まれた、心に残る俳句や短歌をいくつかご紹介いたしましょう。短い言葉の中に込められた世界を、どうぞゆっくりと味わってみてください。

4.2.1 俳句

閑さや岩にしみ入る蝉の声

これは、松尾芭蕉が山形県の立石寺(りっしゃくじ)、通称「山寺」を訪れた際に詠んだ句として、あまりにも有名ですね。「蝉の声」が夏の季語です。にぎやかに鳴り響く蝉の声が、かえって辺りの静寂を際立たせているという、深い情景が目に浮かびます。蝉時雨の喧騒の中に、心が澄みわたるような静けさを感じ取る芭蕉の感性が光る一句です。

赤蜻蛉(あかとんぼ)筑波に雲もなかりけり

正岡子規の代表的な句の一つです。「赤蜻蛉」は秋の季語ですが、晩夏から初秋にかけて見られるため、8月の終わりの頃の風景としても捉えられます。広大な関東平野にそびえる筑波山を背景に、一点の雲もない澄み切った青空を赤とんぼがすいと飛んでいく、そんな爽やかで鮮やかな情景が目に浮かびます。空間の広がりと色彩の対比が見事な作品です。

向日葵の昃(かたむ)けば未来したたか

現代を代表する俳人の一人、鷹羽狩行(たかは しゅぎょう)さんの句です。「向日葵」が夏の季語。太陽の光をいっぱいに浴びて咲き誇る向日葵が、夕方になり日が傾いていく様子を捉えています。その力強い姿に、未来へ向かって進んでいく確かな意志のようなものを感じさせる、印象深い一句です。生命力にあふれた夏の情景が伝わってきますね。

4.2.2 短歌

観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ)

これは、現代歌人の栗木京子(くりき きょうこ)さんの短歌です。この歌自体に明確な夏の季語は含まれていませんが、夏の遊園地や縁日といった情景が自然と心に浮かび、8月の思い出と重ねて味わう方が多いのではないでしょうか。ゆっくりと回る観覧車をモチーフに、恋愛における時間の感じ方の違いや、そこに込められた切ない想いが鮮やかに表現されています。

「また来年」と手を振る人の背を見送りぬ 天の川原(がわら)に灯籠ながるる

俵万智(たわら まち)さんの短歌です。「天の川」が夏の季語として詠み込まれています。七夕祭りや夏祭りの夜、別れを惜しみながらも来年の再会を願って手を振る大切な人。その背中を見送る視線の先には、川面を流れていく灯籠の灯りが見える…そんな情緒豊かな光景が広がります。過ぎゆく夏の夜の、少し感傷的で美しい一場面が心に残りますね。

これらの俳句や短歌に触れると、言葉の持つ力や、季節の移ろいを大切にしてきた日本の豊かな文化を改めて感じることができます。ご自身でも、8月ならではの季語を使って、心に浮かんだ情景や気持ちを短い言葉で表現してみるのも、素敵な夏の過ごし方かもしれませんね。

5. 8月の旬の食材

夏の太陽をいっぱいに浴びて育った8月の食材は、どれも栄養満点で、私たちの体に元気を与えてくれますね。この時期ならではの旬の味覚を楽しみながら、暑い夏を乗り切りましょう。ここでは、特におすすめの野菜、果物、魚介類をご紹介します。

5.1 8月が旬の夏野菜

8月は、色鮮やかで栄養豊富な夏野菜がたくさん出回る季節です。強い日差しを浴びて育った野菜たちは、ビタミンやミネラルをたっぷり含んでおり、夏バテ予防にも効果的ですよ。食卓に積極的に取り入れて、旬の恵みを満喫しましょう。

5.1.1 トウモロコシ

プチプチとした食感と、口いっぱいに広がる甘みがたまらないトウモロコシは、子どもから大人まで大人気の夏野菜ですね。茹でたり焼いたりするだけでも美味しいですが、コーンスープや炊き込みご飯にするのもおすすめです。食物繊維も豊富なので、お腹の調子を整えるのにも役立ちますよ。

5.1.2 ナス

とろけるような食感と、油との相性の良さが魅力のナス。焼きナスや煮びたしはもちろん、麻婆茄子やラタトゥイユなど、和洋中どんな料理にも活躍してくれます。皮にはポリフェノールの一種であるナスニンが含まれているので、皮ごと調理するのがおすすめです。体を冷やす効果もあると言われていますので、暑い日にはぴったりですね。

5.1.3 ゴーヤ

沖縄料理でおなじみのゴーヤは、独特の苦みがクセになる夏野菜です。この苦み成分であるモモルデシンには、食欲増進の効果が期待できると言われています。ビタミンCも豊富で、夏の日差しで疲れたお肌にも嬉しいですね。ゴーヤチャンプルーはもちろん、薄くスライスしておひたしにしたり、天ぷらにしたりするのも美味しいですよ。苦みが苦手な方は、塩もみしたり、ワタをしっかり取ったりすると和らぎます。

5.2 8月が旬の瑞々しい果物

暑い夏には、水分たっぷりで甘酸っぱい旬の果物が恋しくなりますね。そのまま食べるのはもちろん、デザートやスムージーにしても美味しく、手軽にビタミン補給ができます。見た目も華やかな夏の果物は、食卓を明るく彩ってくれますよ。

5.2.1 スイカ

夏の果物の王様といえば、やはりスイカでしょう。シャリシャリとした食感と、みずみずしい甘さは格別です。成分の約90%が水分なので、汗をたくさんかくこの時期の水分補給にもぴったり。カリウムも豊富に含まれているため、体の余分な塩分を排出してくれる効果も期待できます。よく冷やして、家族みんなで味わいたいですね。

5.2.2 桃

芳醇な香りと、とろけるような甘い果肉が魅力の桃は、まさに夏の贅沢。そのまま食べるのが一番美味しいですが、コンポートやジャムにしたり、ケーキやタルトの材料にしたりするのも素敵ですね。食物繊維のペクチンも含まれているので、お腹の調子を整えるのにも役立ちます。優しく扱って、追熟させながら食べごろを見極めるのも楽しみの一つです。

5.2.3 ブドウ

8月になると、さまざまな種類のブドウが旬を迎えます。巨峰やピオーネのような大粒で濃厚な味わいのものから、デラウェアのような小粒で甘酸っぱいもの、最近人気のシャインマスカットのように皮ごと食べられるものまで、選ぶ楽しさも広がりますね。ポリフェノールが豊富に含まれているので、美容や健康にも嬉しい果物です。冷蔵庫で冷やして、食後のデザートにいかがでしょうか。

5.3 8月が旬の美味しい魚介類

夏に旬を迎える魚介類は、さっぱりとした味わいのものが多く、暑い時期でも美味しくいただけます。良質なたんぱく質やDHA・EPAといった栄養素も豊富なので、夏バテ気味の体にも嬉しいですね。新鮮な旬の魚介を味わって、夏の食卓を豊かにしましょう。

5.3.1 アジ

アジは一年を通して手に入りやすい魚ですが、特に夏に脂がのって美味しくなると言われています。DHAやEPAといった良質な脂質や、カルシウムも豊富です。塩焼きやフライ、たたき、南蛮漬けなど、調理法もさまざま。新鮮なものはぜひお刺身で味わいたいですね。手頃な価格で栄養満点なのも嬉しいポイントです。

5.3.2 スズキ

夏を代表する白身魚といえばスズキです。「夏鱸(なつすずき)」とも呼ばれ、淡白ながらも上品な旨みがあります。洗い(薄切りにして氷水で締めたもの)や塩焼き、ムニエル、ポワレなど、シンプルな調理法で素材の味を活かすのがおすすめです。カルパッチョにしても美味しいですよ。良質なたんぱく質が豊富で、消化も良いので、食欲がない時にも食べやすいでしょう。

5.3.3 ウナギ

夏のスタミナ食の代表格、ウナギ。「土用の丑の日」に食べる習慣でもおなじみですね。ビタミンAやビタミンB群、ビタミンD、E、DHA、EPAなど、栄養価が非常に高く、疲労回復や夏バテ予防に効果的とされています。蒲焼にしてご飯にのせれば、食欲もそそられます。ひつまぶしにして、薬味やだし汁で味の変化を楽しむのも良いですね。

6. 8月といえばこの花 夏を彩る美しい花々

うだるような暑さが続く8月ですが、この季節だからこそ出会える美しい花々があります。夏の太陽をいっぱいに浴びて咲き誇る花々は、8月の景色をひときわ鮮やかに彩ってくれます。見ているだけで心が華やいだり、涼やかな気持ちにさせてくれたり。そんな8月を代表する花や、誕生花についてご紹介します。お庭やベランダで育ててみたり、お部屋に飾ってみたりして、季節の移ろいを感じてみてはいかがでしょうか。

6.1 夏の太陽の下で咲く8月の代表的な花

8月には、夏の力強い日差しにも負けずに、元気に咲く花がたくさんあります。ここでは、特に親しまれている代表的な花々をいくつかご紹介しましょう。

6.1.1 ヒマワリ

「夏の花」と聞いて、多くの方が真っ先に思い浮かべるのがヒマワリではないでしょうか。太陽に向かって力強く咲くその姿は、まさに夏の象徴と言えるでしょう。大きな黄色い花は、見ているだけで明るく前向きな気持ちにさせてくれますね。最近では、背丈の低い品種や、レモンイエロー、オレンジ、赤茶色といった様々な色のヒマワリも登場し、花壇や切り花としても人気を集めています。夏の青空に映えるヒマワリ畑は、一度は訪れてみたい絶景の一つです。

6.1.2 アサガオ

日本の夏に古くから親しまれているアサガオも、8月を代表する花の一つです。小学生の頃、夏休みの宿題で観察日記をつけた思い出がある方もいらっしゃるかもしれませんね。涼しげな色合いの花が、夏の朝にそっと彩りを添えてくれるのは、なんとも嬉しいものですね。つるを伸ばして咲くため、窓辺で育ててグリーンカーテンにすれば、日差しを和らげ、涼を運んでくれます。青や紫、ピンク、白など、様々な色や模様があり、毎朝どんな花が咲くのか楽しみにするのも、夏のささやかな喜びです。

6.1.3 ハイビスカス

ハイビスカスと聞くと、南国のリゾートを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。鮮やかな色彩と大きな花びらが、南国の楽園へと誘ってくれるかのようです。赤やピンク、黄色、オレンジなど、情熱的な色の花が多く、見ているだけで元気が出てきます。一日花といって、朝咲いて夕方にはしぼんでしまう儚さも魅力の一つ。鉢植えで育てやすく、夏のベランダやお庭を華やかに演出してくれます。次々と新しい花を咲かせるので、長く楽しむことができますよ。

6.2 8月の誕生花とそれぞれの花言葉

月ごとに定められた誕生花。8月にも素敵な花言葉を持つ誕生花がいくつかあります。大切な方への贈り物や、ご自身の誕生月を彩る花として選んでみるのも素敵ですね。ここでは、代表的な8月の誕生花と、その花言葉をご紹介します。

花の名前主な花言葉ちょっと一言
ヒマワリ「憧れ」「あなただけを見つめる」「情熱」「光輝」太陽のように明るく、まっすぐな姿は、誕生日を迎える方へのエールにもなりそうです。元気を与えてくれる花ですね。
アサガオ「はかない恋」「固い絆」「愛情」「明日への希望」朝のひとときを美しく彩るアサガオ。その控えめながらも凛とした姿に、心惹かれます。大切な人との絆を象徴する花言葉も素敵です。
トルコギキョウ「優美」「希望」「すがすがしい美しさ」「よい語らい」フリルのような花びらが重なり合う姿は、まるでドレスのよう。品があり、お祝いの場面にもよく似合います。穏やかな気持ちにさせてくれる花です。
グラジオラス「たゆまぬ努力」「用心」「勝利」「思い出」「忘却」剣のような葉と、穂状に咲く華やかな花が特徴的です。まっすぐに伸びる姿から、目標に向かって努力する人を応援するような花言葉が託されています。
クレオメ(酔蝶花)「秘密のひととき」「あなたの容姿に酔う」「思ったより悪くない」蝶が舞うように見える繊細な花姿が美しい花です。夕方から咲き始め、香りを放つことから、ロマンチックな花言葉がついています。

これらの花言葉は一般的なものであり、色や品種によって異なる場合もあります。花を選ぶ際には、贈る相手のイメージや伝えたい気持ちに合わせて、花言葉も参考にしてみてはいかがでしょうか。お花屋さんで相談してみるのも良いでしょう。

7. 8月といえばこんなことも 豆知識とおすすめの過ごし方

8月は、夏のイベントが盛りだくさんな一方で、暑さもピークを迎える時期ですね。ここでは、8月をより楽しく、そして健やかに過ごすための豆知識やヒントをお届けします。毎日の暮らしに役立つ情報を見つけて、素敵な8月をお過ごしくださいね。

7.1 8月の国民の祝日 山の日とは

8月には「山の日」という国民の祝日がありますのをご存知でしょうか。「山の日」は8月11日で、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として、2014年に制定され、2016年から施行された比較的新しい祝日です。

この日が8月11日になったのには、いくつかの理由が考えられています。例えば、漢字の「八」が山の形に見えることや、「11」が木が立ち並ぶ様子をイメージさせることなどが挙げられます。お盆休みの時期とも近いため、家族で山や自然に触れる良い機会になりそうですね。

山の日の過ごし方はさまざまです。本格的な登山だけでなく、近所の公園の緑陰で読書を楽しんだり、高原の涼しい風を感じに出かけたりするのも素敵です。また、山の見える温泉でのんびり過ごすのも、心身ともにリフレッシュできるでしょう。大切なのは、山の恵みに感謝し、自然を大切にする気持ちを持つことですね。詳しい情報については、内閣府の「国民の祝日について」のページも参考になさってください。

7.2 夏バテ対策と8月の健康管理

うだるような暑さが続く8月は、どうしても体調を崩しやすくなる季節です。「なんだか体がだるい」「食欲がない」「夜なかなか寝付けない」…そんなお悩みはありませんか?これらは夏バテのサインかもしれません。ここでは、8月を元気に乗り切るための夏バテ対策と健康管理のポイントをいくつかご紹介します。

まず大切なのは、バランスの取れた食事です。旬の夏野菜、例えばキュウリやトマト、ナス、ゴーヤなどは、体の熱を冷ます効果が期待できるものもありますし、ビタミンやミネラルも豊富です。冷たいものばかりでなく、温かい飲み物や消化の良い食事で内臓を冷やしすぎないように心がけましょう。そうめんや冷奴なども、薬味を工夫することで栄養価を高めることができますわ。

次に、質の良い睡眠です。寝苦しい夜が続くと、睡眠不足から体力が低下しやすくなります。寝室の温度や湿度をエアコンや除湿器で快適に保ち、通気性の良い寝具を選ぶのもおすすめです。就寝前のカフェイン摂取やスマートフォンの長時間の使用は避け、リラックスできる環境を整えましょう。

そして、適度な水分・塩分補給も欠かせません。汗をたくさんかく夏は、気づかないうちに脱水症状になっていることもあります。のどが渇く前に、こまめに水分を摂る習慣をつけましょう。特に屋外で活動する際や運動時には、経口補水液やスポーツドリンクなどで塩分も一緒に補給すると良いでしょう。

その他にも、

  • 朝夕の涼しい時間帯に軽いウォーキングやストレッチをする
  • シャワーだけでなく、ぬるめのお湯にゆっくり浸かって自律神経を整える
  • エアコンの冷風に直接当たらないようにし、設定温度を下げすぎない

といった工夫も効果的です。ご自身の体調と相談しながら、無理のない範囲で取り入れられることから試してみてくださいね。熱中症予防に関する詳しい情報は、厚生労働省の熱中症予防のための情報・資料サイトもご覧になると良いでしょう。

7.3 8月におすすめのレジャーと国内旅行先

夏休みやお盆休みなど、まとまったお休みが取りやすい8月は、レジャーや旅行の計画を立てるのも楽しい時期ですね。暑さを避けつつ、心豊かに過ごせるおすすめのレジャーや国内旅行先をご紹介します。

涼を求めて、自然豊かな場所へ出かけるのはいかがでしょうか。例えば、

  • 高原リゾート: 長野県の軽井沢や上高地、栃木県の日光や那須などは、標高が高く比較的涼しく過ごせます。美しい景色を眺めながらの散策や、美術館巡りも楽しめます。
  • 渓谷・滝めぐり: マイナスイオンをたっぷり浴びられる渓谷や滝の周辺は、天然のクーラーのよう。奥入瀬渓流(青森県)や黒部峡谷(富山県)など、全国に名所があります。
  • 鍾乳洞探検: 洞内は年間を通して気温が安定しており、夏はひんやりと涼しい別世界です。秋芳洞(山口県)や龍泉洞(岩手県)などが有名ですね。

また、インドアで快適に楽しめるレジャーもおすすめです。

  • 美術館・博物館: 涼しい館内で、素晴らしい芸術作品や歴史的な展示物に触れるのは、知的好奇心を満たしてくれる豊かな時間です。特別展などもチェックしてみましょう。
  • 水族館・プラネタリウム: 海の生き物たちに癒されたり、満天の星空に思いを馳せたりするのも、夏の素敵な思い出になります。
  • 映画鑑賞・観劇: 話題の映画や、一度は見てみたかった演劇などを、この機会に楽しむのも良いですね。

国内旅行先としては、やはり北海道が夏の人気デスティネーションです。広大なラベンダー畑が広がる富良野や美瑛、異国情緒あふれる函館や小樽、美味しいものがたくさんの札幌など、魅力的な場所がたくさんあります。また、沖縄の美しい海も魅力的ですが、8月は台風シーズンでもあるため、天気予報には十分注意が必要です。

近場でゆっくり過ごしたい方には、温泉地でのんびりするのもおすすめです。夏でも楽しめる泉質の温泉を選んだり、緑豊かな露天風呂でリフレッシュしたりするのも良いでしょう。箱根(神奈川県)や草津(群馬県)、有馬温泉(兵庫県)など、アクセスしやすい温泉地もたくさんあります。

8月のレジャーや旅行は、暑さ対策をしっかりとして、無理のないスケジュールで楽しむことが大切です。水分補給をこまめに行い、帽子や日傘を活用しましょう。また、人気の施設や宿泊先は早めに予約することをおすすめします。思い出深い、素敵な8月になりますように。

8. まとめ

8月といえば、暦の上では立秋を迎え秋の気配が近づくものの、実際には厳しい暑さが続く季節ですね。しかし、その暑さの中にも、花火大会やお盆といった心に残る行事、そしてスイカやトウモロコシなど、この時期ならではの旬の味覚がたくさん詰まっています。ヒマワリやアサガオが夏の日差しを浴びて咲き誇る姿も美しいものです。この記事でご紹介した情報が、皆さまの8月をより豊かに、そして健やかに過ごすための一助となれば幸いです。夏の思い出作りに、ぜひお役立てくださいね。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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