七夕とは?どんな行事?意味や由来をかんたんに解説

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もうすぐ七夕の季節。夜空の天の川や笹の葉ゆれる短冊に、心がときめきますね。この記事をお読みいただくと、七夕が中国伝来の星物語と日本の古い信仰が合わさって生まれた行事であることや、短冊に願いを込める意味、そうめんをいただく理由などがよくわかります。七夕の由来から楽しみ方まで、暮らしを彩るヒントを見つけてみませんか。

目次

1. 七夕とは どんな行事なの?

「七夕(たなばた)」と聞くと、夜空にきらめく天の川や、笹の葉に飾られた色とりどりの短冊を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。夏の訪れを感じさせる七夕は、大人にとっても子どもにとっても心ときめく特別な日ですよね。では、この七夕とは、いったいどのような行事なのでしょうか。

七夕は、毎年7月7日の夜に行われる、日本の伝統的なお祭りです。「しちせき」とも呼ばれ、古くから続く星祭りの一つとして親しまれてきました。この日は、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)という二つの星が、年に一度だけ天の川を渡って会うことを許されるという、ロマンチックな伝説が有名です。

この美しい伝説にちなんで、人々は短冊に様々な願い事を書き、笹竹に飾り付けて星に祈りを捧げます。お子さんの健やかな成長や学業成就、家族の健康など、それぞれの想いを込めた短冊が風に揺れる光景は、日本の夏の風物詩と言えるでしょう。また、地域によっては七夕祭りが盛大に催され、美しい七夕飾りが街を彩り、多くの人々で賑わいます。

そして、七夕は日本の大切な年中行事である「五節句(ごせっく)」の一つにも数えられています。五節句とは、季節の節目に邪気を払い、無病息災や豊作などを願う、古くから伝わる宮中行事がもとになったものです。他の節句と合わせて知ることで、七夕への理解もより深まるかもしれませんね。

節句名日付別名・主な行事
人日(じんじつ)の節句1月7日七草の節句とも呼ばれ、七草粥を食べて一年の無病息災を願います。
上巳(じょうし)の節句3月3日桃の節句として知られ、雛人形を飾り女の子の健やかな成長を祝います。
端午(たんご)の節句5月5日菖蒲の節句とも言われ、鯉のぼりや五月人形を飾り男の子の成長を願います。現在のこどもの日です。
七夕(しちせき)の節句7月7日笹竹に短冊を飾り、星に願い事をする星祭りです。
重陽(ちょうよう)の節句9月9日菊の節句とも呼ばれ、菊の花を飾ったり菊酒を飲んだりして長寿を願います。

このように、七夕は単に星を眺めるお祭りというだけでなく、人々の願いや、古来からの日本の文化、そして自然への畏敬の念が込められた奥深い行事なのです。この後の章では、七夕の由来となった物語や、七夕飾りの意味、そして各地で行われるお祭りなど、さらに詳しく七夕の世界を紐解いていきましょう。

2. 七夕の由来と意味をかんたんに解説

七夕の行事は、実はいくつかの異なる物語や風習が重なり合って、今の形になったといわれています。その奥深い背景を知ると、七夕飾りに込める願いも、より一層特別なものに感じられるかもしれませんね。ここでは、七夕の由来と、そこに込められた意味をひもといていきましょう。

2.1 中国から伝わった七夕伝説 織姫と彦星の物語

七夕といえば、多くの方が思い浮かべるのが、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)の切ない恋物語ではないでしょうか。この物語は、もともと中国の星伝説が日本に伝わったものです。

琴座のベガと呼ばれる織女星(しょくじょせい)は、機織り(はたおり)がとても上手な働き者の娘でした。そして、鷲座のアルタイルと呼ばれる牽牛星(けんぎゅうせい)は、牛の世話を熱心にする立派な青年でした。天の神様である天帝(てんてい)は、二人の真面目さを喜んで結婚させました。

ところが、結婚した二人は仲睦まじく暮らすあまり、仕事をしなくなってしまいます。織姫は機を織らず、彦星は牛の世話をしません。これに怒った天帝は、二人を天の川の両岸に引き離してしまいました。そして、年に一度、7月7日の夜だけ会うことを許したのです。この日に雨が降ると天の川の水かさが増して渡れなくなるため、カササギが橋を架けてくれるというお話も素敵ですね。

この伝説にちなんで、中国では古くから7月7日に、織姫にあやかって機織りや裁縫、芸事の上達を願う「乞巧奠(きこうでん/きっこうでん)」という行事が行われていました。これが日本の七夕の原型の一つと考えられています。

登場人物役割・特徴
織姫(織女星)こと座のベガ機織りの名手、天帝の娘
彦星(牽牛星)わし座のアルタイル牛飼いの青年

2.2 日本古来の信仰との融合 棚機津女とは

中国から七夕伝説が伝わる以前から、日本には独自の信仰がありました。それが「棚機(たなばた)」という行事です。

昔の日本では、「棚機津女(たなばたつめ)」と呼ばれる特別な乙女がいました。棚機津女は、村の豊作を祈ったり、人々の穢れ(けがれ)を祓ったりするために、水辺に作られた機屋(はたや)にこもり、神様にお供えするための衣を心を込めて織り上げるのです。この神聖な衣を「棚」に供えたことから「棚機」という言葉が生まれたといわれています。これは、秋の収穫期を前にした禊(みそぎ)の行事でもありました。

やがて、中国から伝わった乞巧奠の行事と、日本古来の棚機の信仰が融合していきます。奈良時代に宮中行事として取り入れられた当初は、貴族たちが星を眺めながら詩歌を詠み、織姫星にあやかって裁縫や書道の上達を願う雅やかなものでした。そして、「棚機(たなばた)」という言葉が、いつしか「七夕」の行事そのものを指すようになり、「たなばた」という読み方の由来になったという説が有力です。

2.3 現代の七夕に込められた願い

宮中行事だった七夕が、庶民の間にも広まったのは江戸時代のことです。寺子屋で学ぶ子どもたちが、習字の上達を願って短冊に願い事を書くようになったのが始まりといわれています。

かつては機織りや裁縫、芸事、書道といった技芸の上達を願うのが主流でしたが、時代とともに七夕に込める願いも多様化してきました。現代では、学業成就、健康長寿、恋愛成就、家族の幸せ、世界平和など、本当にさまざまな願い事が短冊に託されています。

七夕の行事の形や願う内容は時代とともに少しずつ変化してきましたが、星に願いを託すという人々の純粋な気持ちや未来への希望は、昔も今も変わらないのかもしれませんね。夜空を見上げ、きらめく星々に思いを馳せるひとときは、忙しい毎日の中で心を豊かにしてくれるのではないでしょうか。

3. 七夕の主な行事と過ごし方

七夕は、年に一度、織姫さまと彦星さまが天の川を渡って会えるという、なんともロマンチックな伝説にちなんだ行事ですね。現代の私たちにとっても、短冊に願い事を書いたり、笹竹に美しい飾り付けをしたりして、星に願いを託す特別な日として親しまれています。ご家族や大切な方と一緒に、七夕ならではの心温まる過ごし方を楽しんでみてはいかがでしょうか。

3.1 短冊に願い事を書く意味と由来

七夕といえば、色とりどりの短冊に願い事を込めて笹竹に飾る、あの美しい光景が目に浮かびますね。この風習は、織姫さまが機織りの名手だったことから、機織りや裁縫、芸事や書道などの手習い事の上達を願ったのが始まりと伝えられています。

昔は、里芋の葉にたまった朝露を集めて墨をすり、その墨で和歌などを書いて学問や書道の上達を願ったのだとか。それが時代とともに少しずつ形を変え、私たちにも馴染み深い短冊に様々な願い事を書くようになったのですね。

短冊には赤、青(緑)、黄、白、黒(紫)の五色が使われることが多いのをご存知でしたか。これは古代中国の「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」という考え方に由来しています。それぞれの色には、次のような意味が込められていると言われています。

短冊の色込められた意味・願い
感謝の心、ご先祖様や親への想い
青(緑)成長、徳を積む、人間力を高める
信頼、人間関係を大切にする、友人との絆
義務や決まりを守る心、純粋な気持ち
黒(紫)学業の向上、知識を得る

現代では、ご自身の健康やご家族の幸せ、あるいは夢の実現など、本当に様々な願いが短冊に託されています。心を込めて丁寧に書いた願い事は、きっと星々にも届き、あなたの背中をそっと押してくれることでしょう。

3.2 笹竹に飾り付けをする理由と飾りの種類

七夕飾りには、どうして笹竹が使われるのでしょうか。笹や竹は、とても生命力が強く、冬でも緑を保ち、まっすぐに天に向かってぐんぐん伸びる様子から、古来より神聖なものと考えられてきました。また、笹の葉が風にそよぎ擦れ合う音は、神様を招く音とも言われ、私たちの願い事を天に届けてくれると信じられていたのです。

笹竹には、短冊の他にも様々な飾りが付けられますね。一つひとつの飾りにも、実は素敵な意味が込められていて、それを知ると七夕飾りがより一層味わい深く、楽しいものになりますよ。代表的な飾りとその意味をいくつかご紹介しますね。

飾り意味・願い
吹き流し(ふきながし)織姫さまの織り糸を表し、裁縫や機織りの上達を願います。長寿の願いも込められています。
紙衣(かみこ/かみごろも)裁縫の腕が上がり、着るものに困らないようにという願いが込められています。また、人形(ひとがた)として厄除けや災難の身代わりという意味もあります。
投網(とあみ/とうもう)魚を捕る網を模した飾りで、豊漁や豊作を願います。幸運を引き寄せるという意味も。
巾着(きんちゃく)昔のお財布である巾着は、金運上昇や商売繁盛を願う飾りです。節約や貯蓄の心も育みます。
折鶴(おりづる)長寿の象徴である鶴を折り紙で作り、家族の長寿や家内安全を願います。千羽鶴にすると願いが叶うとも言われていますね。
くずかご飾りを作った際に出た紙くずなどを入れるためのもので、物を大切にする心や整理整頓、倹約の精神を養うという意味があります。

これらの飾りを、心を込めて一つひとつ手作りするのも、七夕ならではの楽しみの一つですね。ご家族やお孫さんと一緒に、どんな飾りにしようか相談しながら飾り付けをすれば、きっと素敵な思い出になることでしょう。

3.3 七夕の夜空 天の川と星々

七夕の夜は、ぜひ夜空を見上げてみてください。晴れていれば、織姫星(おりひめぼし)と呼ばれること座の1等星ベガと、彦星(ひこぼし)と呼ばれるわし座の1等星アルタイルが、天の川を挟んで明るく輝いているのを見つけることができるかもしれません。

この二つの星に、はくちょう座の1等星デネブを加えた三つの明るい星を結ぶと「夏の大三角」と呼ばれる美しい三角形が描けます。これは夏の夜空の目印になるので、ぜひ探してみてくださいね。ベガは白っぽく、アルタイルはやや青白く輝いていますよ。

天の川は、無数の星々が集まって、まるで乳白色の川のように見えることからその名が付きました。都会の明るい夜空では見えにくいこともありますが、街灯の少ない少し暗い場所へ足を運ぶと、うっすらと白い帯のように見えることがあります。双眼鏡などを使うと、より多くの星が見えて感動もひとしおです。

もともと七夕は旧暦の7月7日に行われていた行事で、これは現在の8月頃にあたります。その頃は梅雨も明けて星空が綺麗に見える時期でした。新暦の7月7日は、まだ梅雨の最中であることも多く、晴れることを祈る気持ちもまた、七夕の風情の一つと言えるかもしれませんね。最近では、天体観測を助けてくれるスマートフォン用のアプリなどもありますので、活用してみるのも楽しいでしょう。

4. 七夕にちなんだ食べ物や風習

七夕の夜空を見上げるだけでなく、この日にいただく特別な食べ物や、昔から伝わる可愛らしい風習も、七夕を彩る大切な要素のひとつです。ご家族や大切な方と一緒に、七夕ならではの味覚を楽しんでみてはいかがでしょうか。ここでは、代表的な七夕の食べ物や歌についてご紹介しますね。

4.1 七夕にそうめんを食べるのはなぜ?

七夕の食べ物といえば、多くの方が「そうめん」を思い浮かべるのではないでしょうか。夏の暑い時期にぴったりのそうめんですが、七夕に食べるのにはいくつかの由来があると言われています。

ひとつは、中国から伝わったお話です。昔、中国では7月7日に「索餅(さくべい)」という小麦粉で作ったお菓子のようなものを食べ、無病息災を願う風習がありました。この索餅が、そうめんの原型とも言われ、日本に伝わってそうめんを食べる習慣に繋がったとされています。索餅は、縄のように編まれた形をしていたそうですよ。

また、そうめんの細くて長い形が、織姫さまが織る美しい糸や、夜空に輝く天の川を思わせることから、七夕に食べられるようになったという説もあります。見た目にも涼やかで、七夕のロマンチックな雰囲気にぴったりですね。

現代では、こうした由来に加えて、夏の暑さで食欲が落ちやすい時期に、つるりとした喉越しで食べやすいそうめんは、夏バテ予防の観点からも理にかなった食べ物と言えるでしょう。薬味を工夫したり、星形に抜いた野菜を添えたりするのも楽しいですね。農林水産省のウェブサイトでも、七夕とそうめんの関わりについて紹介されていますので、ご興味があればご覧になってみてくださいね。(参考:農林水産省「aff(あふ)2007年7月号」

4.2 地域で異なる七夕の食べ物

そうめんが全国的に親しまれている七夕の食べ物ですが、実は地域によっては少し変わったものを食べたり、独自の風習があったりするんですよ。旅先でその土地ならではの七夕の味に出会うのも、素敵な思い出になるかもしれませんね。

地域代表的な食べ物や風習の例
北海道月遅れの8月7日に七夕を行う地域が多く、七夕専用の料理というよりは、夏の味覚としてメロンやとうもろこし、ジンギスカンなどを楽しむご家庭もあるようです。
仙台市(宮城県)日本三大七夕祭りのひとつ「仙台七夕まつり」が有名ですね。この時期には、笹かまぼこやずんだ餅といった地元の名産品が、観光客にも人気です。これらは七夕限定というわけではありませんが、お祭りと一緒に楽しまれる夏の味覚です。
山梨県一部の地域では、七夕に「ほうとう」を食べる風習があると言われています。かぼちゃなどの夏野菜と一緒に煮込んだほうとうは、栄養満点で体も温まりますね。
京都府和菓子文化が根付く京都では、七夕の時期になると、星や天の川をモチーフにした美しい生菓子が和菓子屋さんの店頭を飾ります。見た目にも涼やかで、季節を感じさせてくれる一品です。
香川県うどん県として知られる香川県では、七夕にもやはりうどんを食べるという方が多いようです。そうめんと同じく、細長い麺が無病息災や織姫の糸を連想させるのかもしれませんね。

この他にも、金沢では七夕の時期に「氷室饅頭(ひむろまんじゅう)」を食べる風習がありますが、これは旧暦6月1日(氷室の日)の行事に由来するもので、七夕と直接結びついているわけではないものの、夏の風物詩として親しまれています。このように、地域によって様々な食文化があるのは興味深いですね。

もしよろしければ、農林水産省のウェブサイトで「うちの郷土料理~次世代に伝えたい大切な味~」を調べてみると、お住まいの地域や気になる地域の七夕の食文化について、新しい発見があるかもしれません。

4.3 七夕の歌 たなばたさま

七夕の季節になると、どこからともなく聞こえてくる可愛らしい歌がありますね。それが、童謡「たなばたさま」です。

「ささのは さらさら のきばに ゆれる おほしさま きらきら きんぎん すなご」という、美しい歌詞で始まるこの歌は、多くの方が一度は口ずさんだことがあるのではないでしょうか。作詞は権藤はなよさん、作曲は下総皖一さんによって、1941年(昭和16年)に文部省唱歌として発表されました。

歌詞の中には、笹の葉が揺れる様子や、夜空に輝く星々、そして五色の短冊に願いを込める子どもたちの純粋な気持ちが、まるで情景が目に浮かぶように描かれています。この歌を聴くと、幼い頃の七夕の思い出がよみがえり、なんだか温かい気持ちになりますね。

世代を超えて歌い継がれる「たなばたさま」は、日本の美しい七夕の情景を今に伝える、大切な文化のひとつと言えるでしょう。七夕の夜には、この歌を口ずさみながら、夜空を見上げてみるのも素敵ですね。

5. 日本各地の有名な七夕祭り

七夕の季節になると、日本各地で趣向を凝らした七夕祭りが開催され、多くの人々で賑わいます。ここでは、特に有名な七夕祭りをいくつかご紹介しますね。どのお祭りも、その土地ならではの魅力にあふれていますよ。

5.1 仙台七夕まつりの魅力とは

日本三大七夕まつりのひとつに数えられ、東北三大祭りのひとつとしても知られる「仙台七夕まつり」。毎年8月6日から8日にかけて開催され、国内外から多くの観光客が訪れます。その歴史は古く、伊達政宗公の時代から続く伝統あるお祭りなんですよ。

仙台七夕まつりの一番の魅力は、なんといっても豪華絢爛な笹飾りです。仙台市中心部の商店街アーケードには、和紙で作られた色とりどりの吹き流しや、大きなくす玉、そして願いが込められた短冊などが飾られた笹竹がずらりと並びます。これらの飾りは、それぞれのお店や団体が手作りしたもので、その美しさや独創性を競い合っているかのよう。風にそよぐ笹飾りの下を歩けば、まるで万華鏡の中にいるような気分を味わえるでしょう。

仙台七夕まつりには、「七つ飾り」と呼ばれる伝統的な飾り付けがあります。それぞれに意味が込められているんですよ。

  • 短冊:学問や書道の上達
  • 紙衣(かみごろも):病気や災難の厄除け、裁縫の上達
  • 折鶴:家内安全と健康長寿
  • 巾着(きんちゃく):商売繁盛
  • 投網(とあみ):豊漁・豊作
  • 屑篭(くずかご):飾り付けを作るとき出た紙くずを入れ、清潔と倹約の心を育む
  • 吹き流し:織姫の織り糸を象徴し、機織りや技芸の上達

夜になると、これらの笹飾りがライトアップされ、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気に包まれます。仙台の夏の風物詩、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。詳しい情報は、仙台七夕まつり協賛会公式サイトでご確認いただけます。

5.2 安城七夕まつりの見どころ

愛知県安城市で開催される「安城七夕まつり」は、「願いごと日本一」をキャッチフレーズに掲げる、ユニークで活気あふれるお祭りです。毎年8月上旬の金曜日から日曜日にかけての3日間、JR安城駅周辺を中心に開催されます。

このお祭りの最大の見どころは、その名の通り「願いごと」にちなんだ催しが多いこと。特に有名なのが、約1kmにわたって続く「願いごと短冊ロード」です。色とりどりの短冊が笹竹に飾られ、まるで願いのトンネルのよう。訪れた人々も自由に願い事を書いて飾ることができますよ。

また、市民参加型のイベントが盛りだくさんなのも安城七夕まつりの特徴です。パレードやダンスコンテスト、地元の特産品を味わえる屋台村など、子どもから大人まで楽しめる企画が満載です。公式キャラクターの「きーぼー」も、お祭りのあちこちで活躍し、会場を盛り上げています。地域全体で作り上げる温かい雰囲気が、このお祭りの魅力といえるでしょう。

安城七夕まつりの詳しい情報は、安城七夕まつり公式サイトでチェックしてみてくださいね。

5.3 湘南ひらつか七夕まつりの見どころ

神奈川県平塚市で開催される「湘南ひらつか七夕まつり」は、関東を代表する七夕まつりのひとつとして、毎年多くの人で賑わいます。戦後の復興を願って始まったこのお祭りは、今では日本有数の規模を誇り、夏の風物詩として親しまれています。開催は例年7月の第1金曜日から3日間または4日間です。

湘南ひらつか七夕まつりの見どころは、何と言っても中心商店街を彩る豪華絢爛な飾り付けです。大きなものでは10メートルを超えるものもあり、その迫力と美しさには圧倒されることでしょう。人気のキャラクターや動物、世相を反映したユニークな飾りが多く、見ているだけで楽しくなります。夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれますよ。

期間中は、七夕おどりパレードや織り姫パレード、各種ステージイベントなど、多彩な催しが行われます。また、たくさんの露店が軒を連ねるのもこのお祭りの大きな魅力。美味しいものを食べ歩きしながら、お祭り気分を満喫できますね。活気あふれる湘南ひらつか七夕まつりで、夏の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

詳細は湘南ひらつか七夕まつり公式サイトでご確認いただけます。

5.4 その他地域ごとの特色ある七夕

日本全国には、まだまだ魅力的な七夕祭りがたくさんあります。ここでは、いくつかの特色あるお祭りをご紹介しますね。

名称開催地開催時期(目安)特徴
茂原七夕まつり千葉県茂原市7月下旬関東三大七夕まつりのひとつ。YOSAKOIなどのイベントも盛んで、活気にあふれています。
狭山市入間川七夕まつり埼玉県狭山市8月上旬こちらも関東三大七夕まつりのひとつ。趣向を凝らした竹飾りが約1.5kmにわたり飾られ、納涼花火大会も人気です。
高岡七夕まつり富山県高岡市8月1日~7日日本海側随一の規模を誇ります。高さ約20mにもなるジャンボ笹飾りがシンボルで、民謡の街流しなども行われます。
阿佐谷七夕まつり東京都杉並区8月上旬(5日間)JR阿佐ケ谷駅前のパールセンター商店街を中心に開催。商店街の方々の手作りによるハリボテ飾りが有名で、温かい雰囲気が魅力です。
山口七夕ちょうちんまつり山口県山口市8月6日・7日室町時代から約600年続く伝統あるお祭り。数万個の紅提灯が街を幻想的に灯し、幽玄な雰囲気を醸し出します。

これらのお祭り以外にも、地域ごとに大切に受け継がれている七夕行事がたくさんあります。お住まいの地域や、旅先で出会う七夕祭りに足を運んでみるのも、素敵な夏の過ごし方かもしれませんね。

6. まとめ

七夕は、星々の美しい伝説と日本の古き良き風習が織りなす、年に一度の特別な日ですね。織姫と彦星の物語に思いを馳せ、短冊に込めた願いを笹竹に託すのは、心温まる習わしです。そうめんをいただくのも、無病息災を願う大切な風習の一つ。各地の七夕まつりも、この時期ならではの風物詩ですね。夜空を見上げ、星に願いをかけてみませんか。この素敵な伝統が、あなたの毎日に小さな喜びと希望の光を添えてくれますように。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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