2025年「大暑」はいつ?意味や風習、食べ物を解説

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2025年の「大暑」は7月22日です。一年で最も暑さが厳しくなるこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。この記事では、大暑の詳しい意味や由来、昔ながらの風習、旬の味覚、そして厳しい暑さを乗り切るための暮らしの知恵をお届けします。大暑について深く知ることで、日本の豊かな四季を感じ、毎日を心地よく、そして健やかに過ごすヒントが見つかることでしょう。

目次

1. 2025年の大暑はいつ?具体的な日付を紹介

夏の盛りを感じさせる「大暑(たいしょ)」。一年で最も暑さが厳しい頃とされていますが、2025年の大暑はいったいいつになるのでしょうか。具体的な日付を知って、季節の移ろいを感じてみませんか?

2025年の大暑は、7月22日です。この日から立秋の前日(2025年は8月6日)までが大暑の期間となります。

大暑は二十四節気の一つで、太陽の黄経が120度に達する日と定義されています。地球の公転軌道は完全な円ではないため、毎年日付が固定されているわけではなく、1日程度前後することがあるんですよ。そのため、「今年はいつかしら?」と気にかけてみるのも、季節を楽しむ一つの方法かもしれませんね。

1.1 大暑の日付は毎年変わる?近年の日付一覧

大暑の日付は、前述のとおり太陽の動きに基づいて決められるため、年によって変動します。参考までに、近年および今後数年間の大暑の日付を一覧にまとめてみました。こうして見ると、毎年少しずつ日付が異なるのがお分かりいただけるかと思います。

大暑の日付
2023年(令和5年)7月23日
2024年(令和6年)7月22日
2025年(令和7年)7月22日
2026年(令和8年)7月23日
2027年(令和9年)7月23日

これらの日付は、国立天文台wikiの暦要項などでご確認いただけます。毎年正確な日付を知りたい場合は、こうした情報源を参考にされるとよいでしょう。

次の章では、大暑の詳しい意味や由来について見ていきましょう。

2. 大暑とは 意味や由来をわかりやすく解説

「大暑(たいしょ)」という言葉を耳にすると、じりじりとした太陽が照りつけ、一年で最も暑い時期を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。暦の上では、夏を締めくくる大切な季節の節目とされています。この章では、そんな大暑が持つ詳しい意味や、私たちの生活にも馴染み深い二十四節気(にじゅうしせっき)の中での位置づけ、そしてその由来について、やさしく紐解いていきましょう。

2.1 大暑の読み方と基本的な意味

大暑は、「たいしょ」と読みます。その文字が示す通り、「大」は程度が最も大きいことや、一番であること、「暑」は気温が高いこと、つまり「暑さが最も厳しい頃」という意味合いを持っています。夏の暑さが頂点に達し、まさに盛夏を迎える時期であることを示しているのですね。昔の人々は、この時期の太陽の力を強く感じ、自然の恵みに感謝するとともに、厳しい暑さを乗り越えるための知恵を育んできました。

2.2 二十四節気における大暑の位置づけと期間

大暑をより深く理解するためには、「二十四節気」について知っておくと良いでしょう。二十四節気とは、太陽の天球上の通り道である「黄道」を基準にして、1年を24等分し、それぞれに季節を表す名前を付けたものです。古代中国で農作業の目安として考案されたものが日本に伝わり、季節の移り変わりを感じるための指標として、古くから私たちの暮らしに根付いてきました。

この二十四節気の中で、大暑は12番目に数えられ、夏の季節を締めくくる最後の節気となります。一つ前の「小暑(しょうしょ)」で夏の暑さが本格化し、この大暑でその暑さがピークに達します。そして、大暑が終わると、暦の上では秋の始まりとされる「立秋(りっしゅう)」を迎えることになります。

大暑の期間は、具体的には太陽の黄経が120度に達する日とされており、例年ですと7月23日頃から、次の節気である立秋の前日(8月6日頃)までの約15日間を指します。年によっては、1日ほど日付が前後することもあります。この時期は、まさに夏の土用と重なることも多く、体調管理にも特に気を配りたい時期ですね。

大暑とその前後の節気について、下の表にまとめてみました。季節の移り変わりを感じてみてくださいね。

節気名読み方おおよその期間季節
小暑(しょうしょ)しょうしょ7月7日頃~7月22日頃
大暑(たいしょ)たいしょ7月23日頃~8月6日頃
立秋(りっしゅう)りっしゅう8月7日頃~8月22日頃

二十四節気についてさらに詳しくお知りになりたい方は、国立天文台wikiの「二十四節気」も参考になさってください。

3. 大暑の時期の気候と自然の変化

「大暑(たいしょ)」という言葉を聞くと、なんだかとても暑そうなイメージが湧いてきますよね。その名の通り、大暑は一年の中でも特に暑さが厳しくなる季節です。ここでは、そんな大暑の時期の気候の特徴や、私たちの周りで見られる自然の変化について、詳しくお伝えしますね。

3.1 一年で最も暑いとされる大暑の気候

大暑の頃は、一年で最も暑さがピークに達すると言われています。太陽のエネルギーが最も強まる時期にあたり、気温もぐんぐんと上昇します。気象庁の過去のデータを見ても、この時期にその年の最高気温が記録されることが少なくありません。

具体的には、日中の最高気温が35度を超える「猛暑日(もうしょび)」が続くことも珍しくなく、夜になっても気温が25度を下回らない「熱帯夜(ねったいや)」で寝苦しい夜を過ごす方も多いのではないでしょうか。じっとしていても汗がじんわりと滲み出てくるような、そんな日々を想像されると分かりやすいかもしれませんね。

また、この時期は太平洋高気圧に覆われる影響で、湿度も非常に高くなるのが特徴です。「むしむし」「じめじめ」とした、まとわりつくような暑さは、体力を奪いやすいので注意が必要ですね。梅雨が明けていれば、カラッとした夏空が広がることもありますが、一方で大気の状態が不安定になりやすく、突然の雷雨や、短時間に激しい雨が降る「ゲリラ豪雨」に見舞われることもあります。お出かけの際は、空の様子にも気を配り、折り畳み傘などを持っておくと安心です。

3.2 大暑の頃に見られる自然の様子

厳しい暑さの中でも、自然界は生命力に満ちあふれています。夏ならではの美しい景色や、生き物たちの賑わいを感じられるのも、この大暑の時期ならではの魅力と言えるでしょう。

ふと空を見上げれば、もくもくと湧き上がる真っ白な入道雲(にゅうどうぐも)、正式には積乱雲(せきらんうん)が、夏の空の主役としてその雄大な姿を見せてくれます。まるで綿菓子のようなその雲は、見ているだけで夏気分を盛り上げてくれますね。また、夕暮れ時には、空がオレンジ色や紫色に美しく染まるドラマチックな夕焼けに出会えることもあり、一日の終わりに心が洗われるような気持ちになります。

私たちの足元や周りの植物たちも、この暑い季節に美しい花を咲かせます。

  • 太陽に向かって力強く咲く向日葵(ひまわり)は、まさに夏の象徴ですね。その明るい黄色は、見ているだけで元気をもらえそうです。
  • 朝の涼しい時間帯に可憐な花を開く朝顔(あさがお)も、古くから日本で親しまれてきた夏の風物詩です。
  • その他にも、ピンクや白の大きな花をつける芙蓉(ふよう)や、長い期間にわたって華やかな花を咲かせ続ける百日紅(さるすべり)などが、暑さに負けずに私たちの目を楽しませてくれます。
  • 田んぼに目を向けると、稲が青々と茂り、穂が出始める頃。一面に広がる緑の絨毯は、日本の夏の原風景とも言えるでしょう。

動物や昆虫たちも、この時期ならではの活動を見せてくれます。

  • 「ミーンミンミン」「ジリジリジリ」と、蝉(せみ)たちの大合唱は、夏の訪れを告げる風物詩。アブラゼミやミンミンゼミ、ツクツクボウシなど、種類によって鳴き声や鳴く時間帯が異なるのも面白い発見があるかもしれません。
  • 夜になると、カブトムシやクワガタムシといった、子どもたちにも人気の夏の昆虫たちが活動を始めます。
  • 鳥たちは、日中の厳しい暑さを避けて、比較的涼しい早朝や夕方に活発にさえずる姿が見られます。いつもの散歩道でも、耳を澄ませてみると様々な鳥の声が聞こえてくるかもしれませんね。

このように、大暑の時期は厳しい暑さだけでなく、自然が織りなす力強い生命の営みを身近に感じられる季節でもあります。少し視点を変えて周りを見渡してみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

4. 大暑に関連する日本の伝統的な風習

一年で最も暑さが厳しい大暑の時期には、この暑さを乗り越え、健やかに過ごすための様々な伝統的な風習が日本各地に残されています。昔ながらの知恵や、季節の移ろいを感じられる行事についてご紹介しましょう。

4.1 大暑の時期に行われるお祭りや行事

大暑の頃は、日本各地で夏を彩る盛大なお祭りや花火大会が開催される季節です。厳しい暑さの中だからこそ、人々は集い、賑わい、特別な時間を共有してきました。代表的なものには、以下のようなお祭りがあります。

お祭り・行事名開催時期の目安主な内容
祇園祭(京都府京都市)7月(山鉾巡行は主に7月17日、24日)日本三大祭りの一つで、豪華絢爛な山鉾巡行は圧巻です。大暑の時期と重なり、京の街は熱気に包まれます。
天神祭(大阪府大阪市)7月24日・25日日本三大祭りの一つに数えられ、船渡御(ふなとぎょ)や奉納花火が有名です。大暑の時期に開催され、大阪の夏を代表する風物詩です。
隅田川花火大会(東京都)7月最終土曜日など江戸時代から続く歴史ある花火大会で、東京の夏の夜空を華やかに彩ります。大暑の時期の風物詩として多くの人に親しまれています。

これらのお祭りは、その年の豊作や無病息災を祈願する意味合いも込められています。また、地域によっては盆踊りが始まり、ご先祖様をお迎えする準備が始まる頃でもありますね。

4.2 土用の丑の日と大暑の関係

大暑の時期と深く関わるのが「土用の丑の日(どようのうしのひ)」です。夏の土用は立秋前の約18日間を指し、大暑の期間と重なることがほとんどです。この土用の期間中の丑の日に、夏バテ防止や滋養強壮のためにうなぎを食べるという習慣は、皆さんにもお馴染みではないでしょうか。

この習慣が広まったのは江戸時代、蘭学者の平賀源内が、夏場にうなぎが売れなくて困っていたうなぎ屋のために「本日土用丑の日」という看板を出すことを提案したのがきっかけ、という説が有名です。うなぎにはビタミンAやビタミンB群などが豊富に含まれており、暑さで疲れた体に栄養を与えてくれる理にかなった食べ物と言えるでしょう。

うなぎ以外にも、「う」のつく食べ物(梅干し、うり、うどんなど)を食べると夏負けしないという言い伝えもあります。こうした食の知恵も、厳しい暑さを乗り切るための大切な風習なのですね。

4.3 地域ごとの大暑の風習

日本は南北に長く、地域によって気候も文化も様々です。そのため、大暑の時期の風習にも、その土地ならではの特色が見られます。

例えば、京都の貴船では、川の上に座敷を設けて涼をとる「川床(かわどこ・ゆか)」が有名です。川のせせらぎとひんやりとした空気の中でいただくお料理は、格別の味わいでしょう。また、各地の神社仏閣では、茅(かや)で作った輪をくぐることで厄除けや無病息災を祈願する「茅の輪くぐり」が夏越の祓えの時期から引き続き行われているところもあります。

古くからの住宅では、打ち水をして気化熱で涼を得たり、風鈴の音で涼を感じたり、すだれやよしずで日差しを和らげたりといった、五感を使いながら涼やかに過ごす工夫も、大切な生活の知恵として受け継がれています。夕方には、縁側や公園で夕涼みをするのも、日本の夏らしい光景ですね。

お住まいの地域や、旅先で出会うかもしれない地域ごとの風習に目を向けてみると、新たな発見や楽しみが見つかるかもしれません。厳しい暑さの中にも、季節を感じる喜びや、心豊かな暮らしのヒントが隠されているのですね。

5. 大暑の時期に食べたい旬の食べ物と料理

一年で最も暑さが厳しい大暑の時期は、食欲が落ちたり、夏バテ気味になったりしやすいものですね。そんな時こそ、旬の食べ物の力を借りて、体の中から元気に過ごしましょう。この時期ならではの美味しい食材や、昔ながらの知恵が詰まった料理をご紹介します。

5.1 夏バテ予防におすすめの食材

夏の暑さで体力を消耗しがちな大暑の頃。食欲がないからと食事を抜いたり、冷たいものばかり摂っていたりすると、栄養が偏り、夏バテを招いてしまうことも。そんな時、私たちの強い味方になってくれるのが、太陽の恵みをたっぷり浴びて育った旬の食材です。旬のものは栄養価が高く、その時期に体が欲するものが詰まっていると言われています。上手に取り入れて、暑い夏を乗り切りましょう。

5.1.1 大暑に旬を迎える野菜

夏野菜は、水分やカリウムを多く含み、火照った体を内側から冷やしてくれるものが豊富です。また、鮮やかな色は見ているだけでも元気が出そうですね。代表的な夏野菜とその特徴をご紹介します。

野菜主な特徴・栄養
きゅうり約95%が水分で、カリウムも豊富。体の熱を冷まし、利尿作用も期待できます。
トマト抗酸化作用のあるリコピンやビタミンCが豊富。夏の紫外線対策にも嬉しいですね。
なす体を冷やす効果があると言われ、カリウムも含まれています。油との相性が良く、様々な料理に活用できます。
ゴーヤ独特の苦味成分モモルデシンが食欲を増進させ、ビタミンCもたっぷり。夏バテ予防の代表格です。
とうもろこしエネルギー源となる炭水化物のほか、ビタミンB群や食物繊維も豊富。甘くて美味しい夏の味覚です。
オクラネバネバ成分のペクチンやムチンが胃腸の粘膜を保護し、消化を助けてくれます。
ピーマンビタミンCやβカロテンが豊富。油と一緒に調理すると吸収率がアップします。
冬瓜(とうがん)水分が多く、体を冷やす作用があると言われています。淡白な味わいで、だしを含ませた煮物などがおすすめです。

これらの野菜をサラダや和え物、炒め物など、日々の献立に上手に取り入れてみてくださいね。

5.1.2 大暑に旬を迎える果物

みずみずしい旬の果物は、火照った体に染み渡るおいしさで、水分補給にもぴったりです。ビタミンやミネラルも補給でき、デザートやおやつにも最適。夏の代表的な果物をご紹介します。

果物主な特徴・栄養
スイカ水分が約90%と非常に多く、カリウムやシトルリンも含まれ、夏の水分補給に最適です。
食物繊維のペクチンやカリウムが豊富。甘くジューシーで、香りも楽しめます。
メロンカリウムを多く含み、芳醇な香りと甘みが特徴。赤肉種にはβカロテンも含まれます。
ぶどう主成分はブドウ糖で、エネルギー補給に役立ちます。皮ごと食べられる品種にはポリフェノールも豊富です。
プラム(すもも)クエン酸やリンゴ酸といった有機酸を含み、爽やかな酸味が食欲を刺激します。

そのままいただくのはもちろん、スムージーやゼリーにするのもおすすめです。ただし、果物は糖分も多いので、食べ過ぎには注意しましょう。

5.2 大暑を乗り切るための伝統食や料理

暑い夏を元気に過ごすための知恵は、昔から食生活の中にも活かされてきました。大暑の時期に食べたい、日本の伝統的な食べ物や料理をご紹介します。

5.2.1 うなぎ料理とその由来

夏の土用の丑の日といえば、うなぎを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。古くから滋養強壮の食材として親しまれてきたうなぎは、ビタミンAやビタミンB群、ビタミンD、E、そしてDHAやEPAといった良質な脂質など、栄養満点です。特にビタミンAは夏風邪の予防や目の健康維持に、ビタミンB群は疲労回復や夏バテ防止に役立つとされています。 うなぎを食べる習慣は、江戸時代に平賀源内が広めたという説が有名ですが、それ以前からも夏バテ防止に良いとされてきた歴史があるようです。蒲焼きやうな丼、ひつまぶしなど、香ばしいタレの香りが食欲をそそりますね。

5.2.2 そうめんや冷奴など涼を感じる食べ物

暑くて食欲がない時でも、つるんとしたのどごしが心地よいそうめんや、手軽でおいしい冷奴は、夏の食卓の定番ですね。 そうめんは、薬味を工夫することで風味豊かになり、食欲増進にもつながります。しょうがやネギ、みょうが、大葉などを添えて、さっぱりといただきましょう。栄養バランスを考えて、錦糸卵や鶏ささみ、旬の野菜などを加えるのも良いですね。 冷奴は、良質なタンパク質を手軽に摂れる一品。豆腐には、女性に嬉しいイソフラボンも含まれています。こちらも薬味をたっぷり乗せたり、キムチや香味野菜と和えたりと、アレンジも楽しめます。 その他にも、宮崎県の冷や汁や、ところてん、冷やし甘酒なども、夏にぴったりの涼を感じる食べ物です。これらの伝統食を上手に取り入れて、暑い大暑の時期を美味しく、そして元気に乗り切りましょう。

6. 大暑の時期を快適に過ごすためのポイント

一年で最も暑さが厳しくなる大暑の時期。少しでも心地よく、健やかに毎日を送るためのヒントをお届けします。ご自身の体調と相談しながら、無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。

6.1 熱中症対策と健康管理

大暑の時期に最も気をつけたいのが、熱中症です。ご自身の体調をこまめにチェックしながら、しっかりと対策をしていきましょう。

まず基本となるのは、こまめな水分補給です。「喉が渇いたな」と感じる前に、少しずつお水やお茶を飲む習慣をつけましょう。たくさん汗をかいた時には、水分だけでなく塩分も失われがちですので、スポーツドリンクや経口補水液などを上手に活用するのもおすすめです。ただし、糖分の摂りすぎには注意してくださいね。

日中の特に気温が高い時間帯の外出は、できるだけ控えるのが賢明です。室内ではエアコンや扇風機を上手に使い、快適な室温を保つように心がけましょう。一般的に室温は28度くらいが目安とされていますが、湿度も考慮し、ご自身が心地よいと感じる温度に調整することが大切です。「もったいないから」と我慢するのは禁物ですよ。

また、十分な睡眠とバランスの取れた食事は、暑さに負けない体づくりの基本となります。夏野菜など旬の食材を積極的に取り入れ、体の中から元気を養いましょう。もし、体調がいつもと違うなと感じたら、無理をせず早めに休息を取り、ゆっくりと体を休めてくださいね。熱中症のサインや対処法については、環境省の熱中症予防情報サイトなども参考になりますので、一度ご覧になってみてください。

6.2 大暑の時期の服装と住まいの工夫

うだるような暑さを少しでも和らげるためには、毎日の服装や住まいの環境にもちょっとした工夫を取り入れてみましょう。

6.2.1 服装のポイント

身にまとう衣類は、素材選びが大切です。汗をよく吸い取り、すぐに乾くような、通気性の良い綿や麻、あるいは高機能な化学繊維などがおすすめです。肌触りがさらりとしていると、それだけで気分も軽やかになりますね。色合いは、熱を吸収しにくい白やパステルカラーなどの淡い色を選ぶと、見た目にも涼しげです。デザインは、体にぴったりと沿うものよりも、風が通り抜けるようなゆったりとしたシルエットのものが快適です。お出かけの際には、つばの広い帽子や日傘で日差しを遮り、目にはサングラスをかけるなど、小物も上手に活用しましょう。

6.2.2 住まいの工夫

お家の中では、日差しを上手にコントロールし、風通しを良くすることがポイントです。窓の外にすだれやよしずを掛けたり、遮光性の高いカーテンを利用したりするだけでも、室温の上昇をかなり抑えることができます。朝夕の比較的涼しい時間帯には窓を開けて自然の風を取り込み、日中はエアコンと扇風機やサーキュレーターを併用して、室内の空気を効率よく循環させると、より快適に過ごせます。昔ながらの打ち水も、気化熱で周囲の温度を下げ、涼を運んでくれます。寝苦しい夜には、ひんやりとした感触の敷きパッドや枕カバーなど、夏向きの寝具を取り入れてみるのも良いでしょう。

6.3 大暑ならではの季節の楽しみ方

厳しい暑さが続く大暑の時期ですが、この季節ならではの楽しみ方を見つけて、心豊かに過ごしたいものですね。

たとえば、五感で「涼」を感じる工夫はいかがでしょうか。軒先で揺れる風鈴のチリンという涼やかな音色に耳を澄ませたり、ガラスの器に盛られた色鮮やかな冷たい和菓子や果物を目で楽しんだりするのも素敵です。夕暮れ時、少し暑さが和らいだ頃に縁側やベランダで夕涼みをしながら、遠くで鳴く虫の声に耳を傾けるのも、日本の夏ならではの風情がありますね。

また、この時期ならではの風物詩に触れるのも良いでしょう。地域の夏祭りや盆踊り、夜空を彩る花火大会など、夏のイベントに足を運んでみるのも、心に残る思い出となりそうです。ただし、お出かけの際は暑さ対策を万全にし、無理のない範囲で楽しんでくださいね。

涼しいお部屋の中では、じっくりと読書にふけったり、手芸や絵画など、ご自身のペースで楽しめる趣味に没頭するのも、豊かな時間の過ごし方です。早朝や夕方の涼しい時間帯を選んで、近所を少し散歩したり、軽いストレッチで体を動かしたりするのも、心身のリフレッシュに繋がります。旬の夏野菜や果物をふんだんに使ったお料理を工夫して、食卓から季節の恵みを感じるのも楽しいひとときとなるでしょう。

暑い毎日が続きますが、小さな工夫とささやかな楽しみを見つけながら、健やかにこの大暑の時期を乗り切ってまいりましょう

7. まとめ

2025年の大暑は7月22日です。この記事では、大暑の詳しい意味や由来、日本の伝統的な風習、そして鰻やそうめんといった旬の食べ物をご紹介しました。一年で最も暑さが厳しい時期ですが、先人の知恵に学び、熱中症対策をしっかり行いながら、夏野菜や果物で体を労わり、涼やかな工夫で快適に過ごしたいものですね。この情報が、皆様にとって心豊かな大暑を迎えるための一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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