2025年「小暑」はいつ?意味や風習、食べ物を解説

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「2025年の小暑はいつかしら?」そんな疑問をお持ちではありませんか。この記事を読めば、2025年の小暑がいつなのか、その具体的な日付が分かります。ちなみに2025年の小暑は7月7日です。さらに、小暑の意味や由来、昔ながらの風習、この時期ならではの過ごし方や旬の食べ物まで、暮らしに役立つ情報を丁寧にご紹介。本格的な夏の訪れを告げる小暑について、一緒に知識を深めていきませんか。

目次

1. 2025年の小暑はいつ?

夏の気配が日に日に濃くなり、本格的な暑さが訪れる頃を告げる「小暑(しょうしょ)」。毎年めぐってくる二十四節気のひとつですが、「2025年の小暑は具体的にいつなの?」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、2025年の小暑の日付と、なぜ毎年日付が変わるのか、その理由について詳しくご説明しますね。

1.1 2025年の小暑 具体的な日付

早速ですが、2025年の小暑がいつか見ていきましょう。

2025年の小暑は、7月7日(月曜日)です。天文学的には、太陽の黄経が105度に達する瞬間を小暑としており、国立天文台の発表によりますと、その時刻は2025年7月7日の午前23時20分頃とされています。この日を境に、暦の上では本格的な夏が始まるとされています。

より詳しい情報については、国立天文台の暦要項も参考にしてみてくださいね。

1.2 小暑の日付はなぜ毎年変わるの?

「小暑の日付って、毎年同じ日ではなかったかしら?」と首をかしげる方もいらっしゃるかもしれませんね。実は、小暑をはじめとする二十四節気の日付は、毎年必ずしも同じ日になるとは限らず、1日程度ずれることがあるのです。

その主な理由は、私たちが使っている暦と、地球が太陽の周りを回る周期(1年の長さ)との間に、わずかな「ずれ」があるためです。

二十四節気は、地球から見た太陽の天球上の通り道である「黄道」を基準に、太陽が特定の位置に来た日で決められています。小暑の場合は、太陽黄経が105度に達した日となります。

地球が太陽の周りを一周するのにかかる時間は、きっちり365日ではなく、約365.2422日です。一方、私たちの暦は1年を365日とし、4年に一度「うるう年」を設けて366日とすることで調整していますが、それでも太陽の実際の動きと完全に一致させるのは難しいのですね。

このため、太陽が黄経105度に達する日付も、年によって少しずつ変動し、結果として小暑の日付も毎年1日程度前後することがあるというわけです。毎年2月1日頃に、翌年の暦が「暦要項(れきようこう)」として官報に掲載され、国立天文台からも発表されますので、正確な日付を知りたい場合はそちらを確認すると良いでしょう。

2. そもそも小暑とはどんな日?

小暑(しょうしょ)という言葉、耳にしたことはありますか?夏の訪れを感じさせる、日本の美しい季節の節目の一つなんですよ。この章では、小暑がどのような日なのか、その意味や暦の上での位置づけについて、一緒に見ていきましょう。

2.1 小暑の意味と由来をわかりやすく解説

小暑とは、文字通り「小さい暑さ」と書きますように、本格的な夏の暑さが始まる頃を指します。暦の上では、梅雨が明け、だんだんと暑さが厳しくなってくる時期にあたります。夏の風物詩である蝉の声が聞こえ始めたり、美しい蓮の花が咲き始めたりするのも、ちょうどこの頃ですね。

この「小暑」という名前は、古代中国で生まれた季節の考え方に基づいています。昔の人々は、太陽の動きや自然の変化を細やかに観察し、一年を二十四の季節に分けて暮らしの目安としていました。小暑もその大切な一つなのです。

2.2 二十四節気における小暑の位置づけ

小暑は、「二十四節気(にじゅうしせっき)」という季節の区切り方の一つです。二十四節気とは、太陽の黄道上の位置によって一年を24等分し、それぞれに季節を表す名前を付けたもので、私たちの暮らしと深く結びついてきました。より詳しい情報は、国立天文台の暦Wikiでもご覧いただけます。

二十四節気の中で、小暑は11番目の節気にあたります。春分から数えて105日目頃、夏至(げし)の次に来る節気で、この後には一年で最も暑い時期とされる大暑(たいしょ)が続きます。このように、小暑は夏本番への移り変わりを告げる、大切な節目と言えるでしょう。

主な二十四節気を季節ごとに見てみると、以下のようになります。小暑が夏の中間あたりに位置しているのが分かりますね。

季節節気読み方おおよその時期
立春りっしゅん2月4日頃
春分しゅんぶん3月21日頃
立夏りっか5月6日頃
夏至げし6月21日頃
小暑しょうしょ7月7日頃
大暑たいしょ7月23日頃
立秋りっしゅう8月8日頃
秋分しゅうぶん9月23日頃
立冬りっとう11月7日頃
冬至とうじ12月22日頃

このように、小暑は暑い夏の中でも、特に暑さが増してくる時期の始まりとして、昔から意識されてきたのですね。

3. 小暑の時期の気候と過ごし方

暦の上では夏本番へと向かう小暑。この時期の気候の特徴や、昔ながらの風習、そして現代の私たちに合った過ごし方について見ていきましょう。暑さが日増しに厳しくなる頃ですが、季節の移ろいを感じながら、心地よく過ごすヒントが見つかるかもしれません。

3.1 小暑の頃の天気 梅雨明けはいつ頃?

小暑の時期は、本格的な夏の到来を感じさせる気候へと移り変わります。多くの地域で梅雨明けが近づき、晴れ間が増えて日差しも強くなります。気温もぐんぐん上昇し、蒸し暑さを感じる日が多くなるでしょう。蝉の鳴き声が聞こえ始め、空には入道雲が見られるようになるのもこの頃です。

梅雨明けの時期は年によって、また地域によって異なります。気象庁の発表によると、平年の梅雨明けは九州から東北南部にかけて7月中旬から下旬頃となっています。ただし、梅雨末期には集中豪雨に見舞われることもあるため、天気予報には注意が必要です。梅雨明けの詳しい情報については、気象庁の「梅雨入りと梅雨明け(確定値)」のページで最新の情報をご確認ください。

梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏の暑さがやってきます。日中の気温が高いだけでなく、夜も気温が下がりにくい熱帯夜が増えてくるのも小暑の時期の特徴です。

3.2 昔ながらの小暑の風習と行事

昔の人々は、小暑の時期をどのように過ごしていたのでしょうか。この時期ならではの風習や行事には、夏の暑さを乗り切るための知恵や楽しみが詰まっています。

代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

風習・行事内容・意味
暑中見舞い暑さが厳しい時期に相手の健康を気遣う挨拶状を送る習慣です。本来は小暑から立秋の前日までの間に出すものとされています。
七夕(たなばた)織姫と彦星の伝説で知られる七夕は、新暦の7月7日に行われる地域が多いですが、月遅れの8月7日や旧暦の7月7日(小暑の時期にあたることが多い)に行う地域もあります。短冊に願い事を書いて笹竹に飾ります。
土用の丑の日(どようのうしのひ)夏の土用(立秋前の約18日間)の期間にある丑の日に、うなぎなどを食べて夏バテを防ぐという習慣があります。小暑の期間中に夏の土用が入ることが多いです。
虫干し(むしぼし)梅雨で湿気を含んだ衣類や書物などを、梅雨明けの晴れた日に陰干しして風を通し、カビや虫食いを防ぐ大切な作業です。
打ち水(うちみず)家の前や庭などに水をまくことで、気化熱を利用して涼を得る、昔ながらの知恵です。見た目にも涼やかで、夏の風物詩の一つですね。

これらの風習は、厳しい暑さの中でも季節を楽しみ、健やかに過ごそうとする人々の想いが込められています。現代の生活にも取り入れられるものがあるかもしれませんね。

3.3 現代の小暑の過ごし方 暑中見舞いの準備も

さて、現代の私たちは小暑の時期をどのように過ごすと良いでしょうか。昔ながらの風習に思いを馳せつつ、今の暮らしに合った楽しみ方を見つけてみましょう。

まず、暑中見舞いの準備を始めるのに良い時期です。日頃お世話になっている方や、なかなか会えないご友人へ、心のこもったお便りを送ってみてはいかがでしょうか。涼しげな絵柄のハガキを選んだり、近況を伝える言葉を考えたりするのも楽しいひとときですね。

また、本格的な夏に向けて、身の回りの準備も進めたいところです。

  • 夏物の衣類や寝具の用意:麻やコットンなど、通気性の良い素材の衣類や、ひんやりとした肌触りの寝具などを準備して、快適に過ごせるようにしましょう。
  • お部屋の模様替え:すだれやよしずを窓辺にかけたり、涼しげな色の小物を取り入れたりするだけで、見た目にも涼やかな空間になります。風鈴の音色も、暑さを和らげてくれますね。
  • 夏の計画を立てる:夏休みやお盆の予定を考え始めるのもこの頃。旅行の計画を立てたり、家族や友人と過ごす時間を考えたりするのも、わくわくしますね。
  • 軽い運動で体力づくり:暑い日中は避け、朝夕の涼しい時間帯にウォーキングをするなど、無理のない範囲で体を動かし、夏バテしにくい体づくりを心がけましょう。

小暑は、暑さに体を徐々に慣らしていく大切な時期でもあります。無理をせず、こまめに水分補給をしながら、自分らしい過ごし方で健やかに夏を迎えたいものですね。

4. 小暑の時期に食べたいおすすめの食べ物

梅雨明けも間近となり、日差しが日に日に強くなってくる小暑のころ。本格的な夏の暑さに備えて、毎日の食事で上手に栄養を摂り、元気に過ごしたいものですね。この時期ならではの旬の食材や、夏バテ予防に役立つ食べ物をご紹介します。毎日の食卓に彩りを添えて、美味しく健やかな夏を迎えましょう。

4.1 小暑に旬を迎える食材

太陽の光をたっぷり浴びて育った旬の食材は、栄養価が高く、風味も格別です。この時期にぜひ味わっていただきたい、代表的な野菜、果物、魚介類を見ていきましょう。

分類食材の例特徴とおすすめの食べ方
野菜きゅうり、トマト、ナス、ピーマン、とうもろこし、枝豆、オクラ、ゴーヤ、みょうが、しそきゅうりやトマトは水分が豊富で、火照った体を内側から冷やしてくれます。サラダや和え物、冷製スープなど、さっぱりといただける調理法がおすすめです。 ナスやピーマン、ゴーヤといった夏野菜は、油との相性が良いものが多いですね。炒め物や揚げ浸しにすると、かさが減ってたくさん食べられますし、栄養の吸収も良くなります。 とうもろこしや枝豆は、おやつやおつまみにもぴったり。茹でたり焼いたりするだけで、素材本来の甘みを楽しめます。 オクラ、みょうが、しそなどの香味野菜は、そうめんの薬味や和え物に加えるだけで、風味豊かになり食欲をそそります。
果物スイカ、桃、メロン、プラム、ぶどう(デラウェアなど早生種)スイカは夏の風物詩。水分とミネラルを手軽に補給でき、暑さで疲れた体に染みわたる美味しさです。 桃やメロンは、芳醇な香りと上品な甘さが魅力。冷やしてそのままいただくのが一番ですが、スムージーやデザートにアレンジするのも素敵ですね。 プラムや早生のぶどうも出回り始め、食後のデザートや間食に彩りを添えてくれます。
魚介類アジ、イワシ、キス、スズキ、ウナギ、アユアジやイワシは、DHAやEPAといった良質な脂質を含み、夏を乗り切るための栄養補給に役立ちます。塩焼きや南蛮漬けなどがおすすめです。 キスは淡白で上品な味わいが特徴で、天ぷらにするとふっくらとした食感を楽しめます。 スズキも夏が旬の白身魚。洗いにしてさっぱりといただいたり、ムニエルにしたりと、和洋どちらの料理にも合います。 そして、夏のスタミナ食といえばウナギ。土用の丑の日も近くなり、蒲焼きの香ばしい匂いは食欲をそそりますね。 清流の女王とも呼ばれるアユもこの時期が旬。塩焼きにして、独特の香りとほろ苦さを堪能するのは、夏の楽しみの一つです。

これらの旬の食材を上手に取り入れて、日々の食事を豊かにしましょう。新鮮な食材は、シンプルな調理法でも十分にその美味しさを発揮してくれますよ。

4.2 夏バテ予防におすすめの食べ物

蒸し暑い日が続くと、食欲が落ちたり、なんだか体がだる重く感じたりすることがありますね。そんな夏バテのサインを感じたら、食事で上手にケアすることが大切です。ここでは、夏バテ予防に役立つおすすめの食べ物をご紹介します。

  • 梅干しやレモン、お酢などの酸っぱいもの
    クエン酸が豊富に含まれており、疲労回復を助けると言われています。また、酸味は唾液や胃液の分泌を促し、食欲増進にもつながります。酢の物や、料理に柑橘類を搾って加えるなど、手軽に取り入れられますね。
  • 豚肉、うなぎ、大豆製品などのビタミンB1が豊富なもの
    ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるのに不可欠な栄養素です。不足すると疲れやすくなったり、食欲不振になったりすることがあります。夏はそうめんなど糖質中心の食事になりがちなので、意識して摂りたいですね。
  • オクラ、山芋、なめこ、モロヘイヤなどのネバネバ食材
    ネバネバ成分のムチンは、胃腸の粘膜を保護し、消化吸収を助ける働きがあると言われています。また、食物繊維も豊富なので、腸内環境を整えるのにも役立ちます。和え物や冷奴のトッピング、お味噌汁の具などにおすすめです。
  • しょうが、みょうが、しそ、ネギなどの香味野菜
    独特の香りが食欲を刺激し、消化を助ける働きも期待できます。薬味としてだけでなく、刻んで料理に混ぜ込んだり、和え物にしたりと、幅広く活用できます。殺菌作用を持つものもあり、食中毒予防にも一役買ってくれます。
  • 発酵食品(味噌、納豆、ヨーグルト、甘酒など)
    腸内環境を整えることは、夏バテしにくい体づくりの基本です。発酵食品には乳酸菌や麹菌などが含まれており、善玉菌を増やして腸の働きを活発にしてくれます。特に、飲む点滴とも言われる甘酒は、ブドウ糖やビタミンB群、アミノ酸などがバランス良く含まれており、夏の栄養補給にもぴったりです。
  • 水分とミネラルをしっかり補給できるもの
    汗をたくさんかく夏は、水分だけでなくミネラルも失われがちです。麦茶やルイボスティー、経口補水液などをこまめに飲むようにしましょう。また、スイカやきゅうりなど水分の多い野菜や果物も、美味しく水分補給ができるのでおすすめです。

これらの食材をバランス良く取り入れ、暑い夏を元気に乗り切りましょう。無理なく続けられる工夫を見つけて、毎日の食事を楽しんでくださいね。

4.3 小暑の伝統食や行事食はある?

「小暑にはこれを食べる」といった、特別な伝統食や行事食は、実は全国的に見るとそれほど多くはありません。お正月のおせち料理や、節分の恵方巻のように、誰もが知っているような決まった食べ物があるわけではないのです。

しかし、この時期になると自然と食卓にのぼる機会が増えるものがあります。その代表格が、そうめんや冷麦ではないでしょうか。つるりとしたのど越しは暑い日には格別で、食欲がないときでも比較的食べやすいですね。薬味を工夫したり、具材を添えたりすることで、栄養バランスも整えられます。七夕の行事食としてそうめんを食べる風習がある地域もあり、その流れで小暑の時期にも親しまれているのかもしれません。

また、夏の土用の丑の日が近づいてくるため、スタミナをつけるためにうなぎを食べるという方も多くいらっしゃいます。小暑の時期は、本格的な夏に向けて体力を養う大切な時期。栄養満点のうなぎは、まさにぴったりの食材と言えるでしょう。

その他には、この時期に収穫される桃を「七夕の桃」として食べる地域や、小麦の収穫を祝って作られる「小麦餅」や「半夏生餅(はんげしょうもち)」といったお餅を食べる風習が残る場所もありますが、これらは地域性が高いものです。

暑中見舞いの品として、そうめんや水ようかん、ゼリーといった涼やかな食べ物が贈られるのもこの時期ならでは。ご家庭で手作りの水ようかんや葛餅などを作るのも、季節を感じる素敵な過ごし方ですね。特別な行事食はなくとも、旬の味覚を楽しみながら、夏の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。

5. 小暑とあわせて知っておきたいこと

小暑について知ると、日本の季節の移ろいや暮らしの知恵がより深く感じられますね。ここでは、小暑の時期にぜひ心に留めておきたいこと、そして次の季節への準備についてお伝えします。暑さが本格的になるこの時期、健やかに過ごすためのヒントになれば嬉しいです。

5.1 小暑の次の節気 大暑はいつ?

小暑の次に来る二十四節気は「大暑(たいしょ)」です。その名の通り、一年で最も暑さが厳しくなる頃とされています。暦の上では夏の最後の節気にあたり、この大暑が終わると秋の気配が感じられる「立秋」へと季節は移り変わっていきます。

2025年の大暑は、7月22日(火曜日)となる見込みです。太陽黄経が120度に達する日を指し、天文学的な計算に基づいて日付が決定されるため、年によって1日程度前後することがあります。

小暑と大暑は、どちらも夏の暑さを示す節気ですが、その意味合いには少し違いがあります。下の表で比べてみましょう。

特徴小暑(しょうしょ)大暑(たいしょ)
時期の目安7月7日頃7月23日頃
意味梅雨明けが近づき、本格的な暑さが始まる頃一年で最も暑さが厳しくなる頃
気候の特徴蒸し暑さが増し、集中豪雨も起こりやすい時期です。蝉の鳴き声も聞こえ始めます。快晴が続き、気温が非常に高くなることが多いです。夕立に見舞われることもあります。

大暑の頃には、夏の土用と重なることも多く、「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣もこの時期ならではですね。暑さはいよいよ本格的になりますので、体調管理には一層気を配りたいものです。次の立秋に向けて、夏の疲れを溜めないように過ごしましょう。

5.2 小暑の時期の健康管理 熱中症対策を忘れずに

小暑を過ぎると、気温も湿度もぐんぐん上がり、熱中症のリスクが高まる季節です。特に50代以上の方は、若い頃と比べて体温調節機能が変化していたり、喉の渇きを感じにくくなっていたりすることもあります。ご自身の体調をしっかり見守りながら、無理のない毎日を送りましょう。

熱中症は、屋外だけでなく室内でも起こり得ます。「自分は大丈夫」と思わずに、早め早めの対策を心がけることが大切です。

もし、次のような症状を感じたら、熱中症のサインかもしれません。早めに涼しい場所へ移動し、体を冷やし、水分・塩分を補給しましょう。症状が改善しない場合は、ためらわずに医療機関を受診してくださいね。

  • めまい、立ちくらみ、顔のほてり
  • 筋肉痛、筋肉のけいれん(こむら返りなど)
  • 体のだるさ、吐き気、頭痛
  • 汗のかきかたの異常(大量の汗、または全く汗をかかない)
  • 呼びかけへの反応がおかしい、まっすぐ歩けない

本格的な夏を元気に乗り切るために、具体的な熱中症対策をいくつかご紹介します。

  • こまめな水分補給を意識しましょう。喉が渇いたと感じる前に、水や麦茶などを少しずつ飲むのがポイントです。たくさん汗をかいた時には、経口補水液やスポーツドリンクも上手に活用してくださいね。
  • 汗とともに失われる塩分も大切です。適度な塩分補給も忘れずに。梅干しや塩昆布、塩飴などを取り入れるのも良いでしょう。
  • 外出時は、通気性の良い、吸湿性・速乾性のある素材の服を選びましょう。麻や綿などの自然素材は肌にもやさしいですね。帽子や日傘で直射日光を避けることも大切です。
  • 室内では、我慢せずにエアコンや扇風機を使い、室温を快適に保ちましょう。室温の目安は28℃と言われていますが、湿度も考慮して調整することが大切です。カーテンやすだれで日差しを遮るのも効果的ですよ。
  • 暑い日中の無理な外出や運動はできるだけ避け、涼しい時間帯を選んで活動しましょう。朝夕の比較的涼しい時間にお散歩するのも気持ちが良いですね。
  • 質の良い睡眠と、バランスの取れた食事で、夏バテしにくい体づくりを心がけましょう。旬の夏野菜は、体の熱を冷まし、水分やビタミンを補給してくれるのでおすすめです。

特にご高齢の方や持病をお持ちの方は、熱中症のリスクが高まります。周りの方と声をかけあい、お互いに気を配りながら、この時期を健やかにお過ごしください。熱中症の予防や対処法については、環境省の「熱中症予防情報サイト」なども大変参考になりますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。

6. まとめ

2025年の小暑は7月7日です。太陽黄経が105度に達する日であるため、毎年日付が少しずつ変動するのですね。小暑は、梅雨明けも間近に迫り、本格的な夏の暑さが始まる大切な節目です。この時期には、暑中見舞いの準備を始めたり、旬の食材を取り入れて夏バテを予防したりと、来るべき暑い季節に向けて心と体を整えていきたいもの。この記事が、皆様の小暑の時期の過ごし方に、少しでもお役に立てれば幸いです。どうぞ健やかにお過ごしくださいね。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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