【2026年】恵方巻の方角は?由来や福を逃さない正しい食べ方の作法

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もうすぐ節分。一年の福を願って恵方巻をいただくのが、すっかり暮らしの楽しみのひとつになりましたね。さて、気になる2026年の恵方巻を向く方角は「南南東」です。この記事では、恵方巻の由来や、方角がどのようにして決まるのかという理由はもちろん、願い事をしながら福を逃さないための正しい食べ方の作法まで、わかりやすく丁寧にご紹介します。毎年なんとなく食べていた、という方も、今年は恵方巻に込められた意味を知って、ご家族みなさまで楽しく福を呼び込んでみませんか。

目次

1. 【2026年】恵方巻の方角は「南南東」

2026年の節分、恵方巻をいただく時に向くべき方角は「南南東(なんなんとう)」です。年の初めの縁起物ですから、正しい方角を向いて、たくさんの福を呼び込みたいものですね。毎年変わる恵方の方角、今年はどちらかな?と、ご家族やご友人と話題にするのも、この時期ならではの楽しみのひとつではないでしょうか。

でも、そもそも「恵方」とは何を指していて、どのように決まるのでしょう。ここでは、2026年の方角について、もう少し詳しく見ていきましょう。

1.1 恵方とは?2026年は「丙(ひのえ)」の方角

「恵方(えほう)」とは、その年の福を司る神様である「歳徳神(としとくじん)」がいらっしゃる、最も縁起の良い方角のことです。そして、2026年の恵方は「丙(ひのえ)」の方角、つまり「南南東」にあたります。

この方角は、「十干(じっかん)」という暦の考え方に基づいて決められています。少し難しく聞こえるかもしれませんが、「甲・乙・丙・丁…」という、昔ながらの暦の数え方で決まるのですよ。2026年は、その十干が「丙」の年にあたるため、方角は「南南東」となるわけです。

1.2 スマホアプリやコンパスで「南南東」を簡単チェック

いざ恵方巻を食べる時、「南南東はどっち?」と迷ってしまいますよね。そんな時は、便利な道具に頼るのが一番です。一番簡単なのは、お手持ちのスマートフォンのコンパス(方位磁針)機能を使う方法です。

iPhoneであれば「コンパス」というアプリが最初から入っていますし、Androidのスマートフォンでも多くの機種に搭載されています。アプリを起動すれば、自分が向いている方角がすぐにわかりますよ。「南」と「東」の表示を見ながら、その中間よりも少し南寄りの「南南東」を探してみてください。もし方位磁針をお持ちでしたら、もちろんそちらを使っても大丈夫。恵方巻を食べる前に、家族みんなで「こっちだね!」と方角を確認するのも、楽しい準備の時間になりますね。

1.3 来年以降の恵方巻の方角は?西暦と方角一覧

「来年や再来年はどの方角なんだろう?」と気になった方のために、今後の恵方巻の方角を一覧にまとめてみました。毎年この時期になると話題になるので、覚えておくとちょっとした会話のきっかけになるかもしれません。

西暦その年の十干恵方(方角)
2024年甲(きのえ)東北東
2025年乙(きのと)西南西
2026年丙(ひのえ)南南東
2027年丁(ひのと)北北西
2028年戊(つちのえ)南南東
2029年己(つちのと)東北東

この表を見ると、2026年と2028年は同じ「南南東」なのがわかりますね。実は、恵方巻で向く方角は全部で4種類しかないんですよ。不思議ですが、これも暦の仕組みから来ているのです。詳しい理由は、この後の章でまたゆっくりお話ししますね。

2. そもそも恵方巻とはどんなもの?

節分の日が近づくと、スーパーやコンビニエンスストアの店頭にずらりと並ぶ「恵方巻」。今ではすっかりおなじみの行事食になりましたね。恵方巻は、節分の日にその年の縁起の良い方角である「恵方(えほう)」を向いて食べる、七福神にちなんだ7種類の具材が入った太巻き寿司のことです。

家族の健康や幸せを願いながら、一本の太巻きを丸かぶりする。そんな日本の素敵な習慣ですが、その由来や歴史については意外と知らない方も多いのではないでしょうか。ここでは、恵方巻の基本について、やさしく紐解いていきましょう。

2.1 恵方巻の由来と歴史

恵方巻の起源にはいくつかの説がありますが、江戸時代の終わりから明治時代のはじめにかけて、大阪の船場(せんば)で商売繁盛や無病息災を願って始まったという説が有力とされています。当時は「恵方巻」という名前ではなく、「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」などと呼ばれ、一部の地域で行われていた風習だったようです。

この大阪の習慣が全国に広まったのは、実はそれほど昔のことではありません。きっかけは1970年代後半、あるコンビニエンスストアが「恵方巻」と名付けて大々的にキャンペーンを行ったことでした。これが話題を呼び、今では節分に欠かせないイベントとして日本中に定着したのです。詳しい由来については、農林水産省のウェブサイト「うちの郷土料理 恵方巻き 大阪府」でも紹介されていますよ。

2.2 恵方巻を食べる日 いつ食べるのが正しい?

恵方巻を食べるのは、「節分の日の夜」が一般的とされています。節分は「季節を分ける日」という意味で、暦の上では冬の終わりと春の始まりを告げる「立春」の前日にあたります。昔の人々にとって、節分は一年の終わりを意味する大晦日のような大切な日でした。

そのため、新しい年を迎えるにあたって、豆まきで鬼(邪気)を払い、恵方巻を食べて福を呼び込もうとしたのですね。食べる時間については厳密な決まりはありませんので、ご家族がそろう夕食の時間など、ご家庭のタイミングで楽しくいただくのが一番です。

ちなみに、節分の日は毎年2月3日と思われがちですが、実は年によって2月2日になることもあります。2026年の節分は2月3日ですので、この日の夜に恵方巻の準備をなさってくださいね。

3. 恵方巻の方角はどうやって決まる?

毎年ニュースで耳にする恵方巻の方角。「今年はこっちの方角ね」と確認するのも、節分の楽しみのひとつですよね。でも、この方角が一体どうやって決められているのか、ご存知でしたか?なんだか少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、ご安心ください。その仕組みは意外とシンプルなんですよ。ここでは、恵方の方角が決まる背景を、わかりやすく紐解いていきますね。

3.1 恵方を司る歳徳神とは

恵方巻で向く方角のことを「恵方(えほう)」といいます。これは、その年の福徳を司る「歳徳神(としとくじん)」という神様がいらっしゃる、とても縁起の良い方角のことなんです。

歳徳神は、暦の上で吉凶を占う陰陽道(おんみょうどう)に登場する神様の一人で、美しい女神様だといわれています。この歳徳神様がいらっしゃる方角に向かって物事を行えば、「何事も上手くいく」とされているんですよ。毎年、歳徳神様がおられる場所が変わるため、それに合わせて恵方も変わるというわけです。なんだかロマンチックな理由ですね。

3.2 恵方巻の方角は4つしかない

「毎年方角が変わるなら、覚えるのが大変そう…」と思われるかもしれません。でも、驚くことに、恵方巻を食べる時の方角は、実はたったの4種類しかないんです。その4つとは、「東北東(とうほくとう)」「西南西(せいなんせい)」「南南東(なんなんとう)」「北北西(ほくほくせい)」です。

この方角は、「十干(じっかん)」と呼ばれる暦の符号に基づいて決められています。十干とは、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類のこと。なんだか難しい漢字が並んでいますが、覚える必要はありませんよ。大切なのは、その年の西暦の下一桁の数字で、来年以降の恵方も簡単にわかるということです。

下の表で、ご自身の目で確かめてみてくださいね。

西暦の下一桁の数字恵方(方角)
4、9東北東(とうほくとう)
5、0西南西(せいなんせい)
1、3、6、8南南東(なんなんとう)
2、7北北西(ほくほくせい)

いかがでしょうか?この法則を知っていると、ちょっとした豆知識としてご家族やお友達に話せるかもしれませんね。例えば、この記事のテーマである2026年は、下一桁が「6」なので、恵方は「南南東」になる、というわけです。この表があれば、もう毎年方角を慌てて調べる必要はなくなりますね。

4. 福を呼ぶ恵方巻の正しい食べ方と作法

恵方巻をいただくのは、一年の幸せを願う大切な時間。せっかくなら、縁起の良い作法でたくさんの福を呼び込みたいものですよね。これからご紹介する3つのポイントを押さえるだけで、あなたの願いがもっと神様に届きやすくなるかもしれません。さっそく、福を逃さないための正しい食べ方を見ていきましょう。

まずは、恵方巻の食べ方の基本となる作法を一覧でご紹介します。

作法理由・意味
恵方を向くその年の福を司る歳徳神(としとくじん)様がいる方角を向き、ご利益をいただくため。
無言で食べる食べている途中に話すと、口から福が逃げてしまうと考えられているため。
一本を一気に食べる途中でやめたり切ったりすると、縁や福が途切れてしまうと考えられているため。

どれも、昔から伝わる縁起の良い習わしです。一つひとつ、詳しく見ていきましょう。

4.1 恵方巻を食べる時は恵方を向く

まず一番大切なのが、その年の「恵方」を向いて食べることです。恵方とは、その年の福を司る「歳徳神(としとくじん)」という神様がいらっしゃる、とても縁起の良い方角。歳徳神さまに「今年も一年、どうぞよろしくお願いします」と心の中でご挨拶するような気持ちで、正しい方角を向いてみましょう。

方角がよくわからないときは、スマートフォンのコンパス(方位磁針)のアプリを使うとすぐにわかって便利ですよ。ご家族で「こっちかな?」「あっちかな?」と探すのも、楽しいひとときですね。

4.2 願い事をしながら無言で食べる

恵方巻は、食べ終わるまで一言もしゃべらず、無言でいただくのが作法です。これは、食べている途中に話すと、口から福が逃げてしまうと考えられているため。せっかくの福を逃してしまっては、もったいないですものね。

目を閉じて、心の中で「家内安全」や「健康長寿」など、今年一年のお願い事をしながら、静かに味わいましょう。ご家族みんなで同じ方向を向いて黙々と食べる光景は少し面白いかもしれませんが、それもまた節分の楽しい思い出になりそうです。

4.3 一本を最後まで一気に食べる

恵方巻は、縁起物である太巻きを包丁で切らずに、一本丸ごといただくのが基本です。途中で食べるのをやめたり、切り分けたりすると、「縁が切れる」「福が途切れる」といったことを連想させるため、縁起が良くないとされています。

また、恵方巻は七福神にちなんで7種類の具材を使うのが良いとされていることから、「福を丸ごと巻き込んでいる」という意味合いもあります。その福を余すところなくいただくために、最後まで一気に食べるのですね。とはいえ、一本食べきるのは大変なことも。最近では小さめのハーフサイズや細巻きもたくさん売られていますので、ご自身が食べきれるものを選ぶなど、無理なく楽しむ工夫をしてみてくださいね。

5. 恵方巻に関するよくある質問

年の初めの縁起物、恵方巻。いざ準備をしたり食べたりする段になると、「これってどうすればいいのかしら?」と素朴な疑問が浮かんでくることもありますよね。ここでは、そんな恵方巻にまつわるよくある質問に、一つひとつ丁寧にお答えしていきます。

5.1 具材に決まりはあるの?

恵方巻の具材に、「これを入れなければならない」という厳密な決まりはありません。ただ、福の神である「七福神」にちなんで、7種類の具材を入れると縁起が良いとされています。

昔ながらの代表的な7つの具材は、かんぴょう、きゅうり、しいたけ煮、伊達巻(だし巻き卵)、うなぎ(あなご)、桜でんぶ、高野豆腐などです。それぞれに長寿や健康、商売繁盛などの願いが込められているんですよ。

最近では、海鮮をたっぷり使った豪華な恵方巻や、お子様も喜ぶサラダ巻き、お肉がメインの恵方巻など、本当にたくさんの種類が登場しています。ご家族のお好みに合わせて、好きな具材で手作りするのも楽しいひとときになりそうですね。

5.2 食べきれない場合はどうする?

「福を逃さないために一本丸ごと」と聞くと、食べきれるか少し心配になりますよね。特に、最近の恵方巻は具だくさんで太いものも多いですから。でも、無理をして体調を崩してしまっては元も子もありません。

もし食べきれないと感じたら、無理せず残しても大丈夫です。大切なのは、縁起物である食べ物を感謝していただく気持ち。時間を置いてから残りをいただいたり、翌日のお食事にしたりと、最後まで美味しく食べる工夫をすれば問題ありません。

あらかじめ食べきれるか不安な場合は、最近よく見かけるハーフサイズのものや、細巻きタイプのものを選ぶのも良い方法ですよ。

5.3 途中で話してしまったらどうなる?

願い事をしながら無言で食べるのが恵方巻の作法ですが、うっかりご家族に話しかけてしまったり、くしゃみが出てしまったりすることもあるかもしれませんね。

「話すと福が逃げてしまう」という言い伝えはありますが、それで縁起がすっかり損なわれるわけではありませんので、ご安心ください。もし話してしまっても、「あら、いけない」と、そこからまた静かに食べ続ければ大丈夫です。

厳格な作法にこだわりすぎるよりも、家族みんなで和やかに節分という日を楽しむことの方が、きっとたくさんの福を呼び込んでくれるはずですよ。

5.4 恵方巻を切って食べるのはダメ?

恵方巻を包丁で切ることは「縁を切る」につながるため、縁起が良くないとされています。そのため、一本丸ごとかぶりつくのが良いとされているのですね。

とはいえ、小さなお子様やご高齢の方にとって、太い巻き寿司を丸ごとかぶりつくのは、喉に詰まらせる危険もあって心配です。「縁が切れる」というのはあくまで縁起担ぎですから、安全を最優先しましょう。食べやすい大きさに切って、お箸でいただいても全く問題ありません。

切って食べる場合でも、恵方を向いて、願い事を心で唱えながら静かにいただく、という他の作法を意識すると、より丁寧に福を呼び込めるかもしれませんね。

5.5 子どもや高齢者向けの食べ方は?

ご家族みんなで恵方巻を楽しむために、小さなお子様やご高齢の方が安心して食べられる工夫をご紹介します。安全に美味しくいただくことを第一に考えてあげましょうね。

対象の方食べやすくする工夫のポイント
小さなお子様喉に詰まらせないよう、細巻きサイズのものを用意したり、小さく切ってあげたりする。 かんぴょうや高野豆腐など、噛み切りにくい具材は避けるか、細かく刻んで入れる。 ツナマヨや錦糸卵、カニカマなど、柔らかくて好きな具材を中心にすると喜んで食べてくれます。
ご高齢の方飲み込む力が心配な場合は、無理せず食べやすい大きさに切ってお箸でいただく。 具材は、煮物のように柔らかく調理したものや、卵、アボカドなどを選ぶと安心です。 海苔が噛み切りにくい場合は、ご飯を巻く前に海苔を少し湿らせておくと柔らかくなります。 お茶やお吸い物など、水分を一緒に用意して、喉を潤しながらゆっくり食べられるようにしましょう。

このように少し工夫するだけで、どなたでも安心して恵方巻を楽しむことができます。一年の無病息災を願う行事だからこそ、安全に、そして楽しくいただくことが何より大切です。

6. まとめ

今回は、節分の日にいただく恵方巻について、2026年の方角やその由来、正しい食べ方の作法をご紹介しました。一年に一度、その年の福を司る歳徳神(としとくじん)という神様がいらっしゃる恵方を向いて、願い事をしながらいただく恵方巻。2026年の恵方は「南南東」です。

願い事をしながら無言で、一本を最後まで食べきるといった作法には、途中で福が逃げてしまわないように、という古くからの想いが込められています。すべてを厳密に守るのは難しいかもしれませんが、まずはできる範囲で楽しむことが、何よりの福を呼び込むきっかけになるかもしれません。

年に一度のささやかな行事が、あなたの毎日にそっと彩りを添え、素敵な一年のはじまりとなりますように。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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