招き猫は右手?左手?意味の違いと歴史、色別ご利益を紹介!

ふと目にした愛らしい招き猫、その手がどちらを向いているか、気になったことはありませんか?この記事を読めば、招き猫が上げる手の向き(右手・左手・両手)や高さによる意味の違い、色別の多彩なご利益、そして知られざる歴史や由来、あなたに最適な一体を見つける選び方まで、招き猫の奥深い世界がわかります。実は、上げる手によって金運や人の縁など、招き入れる福が異なるのですよ。

目次

1. 招き猫の上げている手 あなたはどっちの招き猫が気になる

お店の軒先や、お家の玄関などで、愛らしい姿でちょこんと座っている招き猫。私たちにとって、とても身近な縁起物の一つですよね。福を招き入れてくれると言われる招き猫ですが、実は上げている手によって、招く福の種類が違うことをご存知でしたか?

「あら、そうなの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。右手を上げている子、左手を上げている子、はたまた両手を上げている子まで。一体どんな違いがあるのでしょう。この機会に、招き猫の「手」に込められた意味を一緒に見ていきませんか? きっと、あなたにぴったりの招き猫が見つかるはずです。

1.1 そもそも招き猫とはどんな縁起物

招き猫は、前足で人を招く形をした猫の置物で、古くから日本で大切にされてきた縁起物です。その愛嬌のある姿は、見ているだけで心が和みますよね。一般的には、お店に置けば商売繁盛や千客万来を、お家に置けば家内安全や開運招福をもたらしてくれると言われています。

猫は昔から、農作物や蚕(かいこ)をネズミの害から守る益獣として大切にされてきました。そのことから、福を呼び込み、邪気を払う存在として、人々に愛されてきた歴史があります。そんな猫をかたどった招き猫は、私たちの暮らしにそっと寄り添い、幸運を招き入れてくれる頼もしい存在なのです。

招き猫と一口に言っても、その表情や形、色合いは実にさまざま。どの子も個性豊かで、見ているだけでも楽しい気持ちになりますね。さあ、まずは招き猫の基本について、もう少し詳しく見ていきましょう。

2. 招き猫の「手」が示す意味 右手と左手でご利益が違う

お店の軒先や、お家の玄関などで愛らしい姿を見せてくれる招き猫。ちょこんと手を上げて何かを招いているような仕草が特徴的ですよね。でも、その招き猫が上げている手が右手なのか左手なのか、はたまた両手なのかによって、実は招いてくれるご利益に違いがあることをご存知でしたか? ここでは、招き猫の手が示す意味と、それぞれどんな願いを叶えてくれるのかを詳しくご紹介します。ご自身の願いにぴったりの招き猫を見つけるヒントにしてくださいね。

2.1 右手を上げた招き猫 金運や幸運を招く手

一般的に、右手を上げている招き猫は「金運」や「幸運」を招くと言われています。「お金を招く手」とも称され、商売をされているお店では、お客様と共に金運を呼び込むために飾られることが多いようです。会社や事務所に置けば事業の成功や発展を、ご家庭に飾れば家計の安定や思わぬ臨時収入など、金銭的な豊かさをもたらしてくれるかもしれません。これから何か新しいことを始めようとしている方や、日々の暮らしに経済的な潤いを求めている方には、右手を上げた招き猫がそっと力を貸してくれるでしょう。

2.2 左手を上げた招き猫 人脈や縁を招く手

一方、左手を上げている招き猫は「人」や「縁(えにし)」を招くとされています。「人を招く手」とも言われ、多くのお客様に足を運んでほしいお店や、人の出入りが多い場所に置かれることが多いです。また、良縁を結びたい、素敵な出会いがほしいと願う方にもおすすめです。家庭に飾れば、家族や親戚、ご近所付き合いなど、人との温かい繋がりを育んでくれるでしょう。新しい環境で人間関係を築きたい方や、今の人間関係をより豊かにしたいと願う方にとって、左手を上げた招き猫は心強い味方になってくれるはずです。

2.3 両手を上げた招き猫 金運も人も招く欲張りな手

中には、右手の「金運」と左手の「人脈」の両方の福を招くとされる、両手を上げた招き猫も存在します。一度にたくさんのご利益を期待できるため、「欲張りな招き猫」なんて呼ばれることもありますが、あれもこれも叶えたい!という方にはぴったりの選択かもしれませんね。開店祝いや新築祝いなど、新たな門出を華々しく祝う贈り物としても人気があります。ただし、欲張りすぎると「お手上げ(万歳)」の状態になってしまうというユニークな解釈もあるようですので、ご自身の状況や願いに合わせて選ぶのが良いでしょう。

どちらの手を上げた招き猫が良いか迷ったら、次のような表を参考にしてみてくださいね。

上げている手主なご利益おすすめの願い・場所
右手金運、幸運商売繁盛、事業発展、金銭的な豊かさを願う時。お店、会社、事務所など。
左手人脈、良縁、千客万来良い出会い、人間関係の円満、多くのお客様に来てほしい時。人の集まる場所、家庭、店舗の入り口など。
両手金運と人脈の両方多くの福を一度に招きたい時。開店祝い、新築祝いなど、お祝い事の贈り物にも。

2.4 招き猫の手の高さにも意味があるの

招き猫が上げている手の高さにも、実は意味が込められていると言われています。これもまた、招き猫選びの楽しいポイントの一つですね。

一般的に、手を高く、頭の上までピンと上げている招き猫は、遠くにある大きな福や、遠方からのお客様を招くとされています。より広範囲からの福を呼び込みたい、遠くの人にもご縁を繋ぎたいという場合に選ばれることが多いようです。

逆に、耳よりも低い位置で、控えめに手を上げている招き猫は、近くにある身近な福や、身の回りのご縁を大切に招き入れると言われています。日々のささやかな幸せや、身近な人たちとの関係を大切にしたいと願う方に寄り添ってくれるでしょう。

どちらの高さが良いというわけではありません。ご自身がどんな福を招きたいか、どんな願いを叶えたいかによって、手の高さにも注目してみると、より愛着の湧く招き猫に出会えるかもしれませんね。

3. 招き猫は色によってもご利益が変わる 代表的な色と意味

招き猫は、上げている手だけでなく、体の色によってもさまざまなご利益があると言われています。どの色の招き猫が今のあなたにぴったりか、代表的な色とその意味合いを見ていきましょう。それぞれの色が持つパワーを知ることで、招き猫選びがもっと楽しくなりますよ。

3.1 定番の白い招き猫 開運招福のオールラウンダー

白い招き猫は、「開運招福」の象徴として、昔から最も親しまれている定番の色です。清潔感のある白は、あらゆる福をバランス良く招き寄せるとされ、どんな願い事にも応えてくれるオールマイティーな存在と言えるでしょう。初めて招き猫をお迎えする方や、特定の願いというよりは全体的な運気アップを望む方におすすめです。「福を招く」という招き猫の基本的な役割をしっかりと果たしてくれますよ。

3.2 魔除け厄除けの黒い招き猫

黒い招き猫は、「魔除け」や「厄除け」の力を持つとされています。古来より黒は、邪気を払い、災いから守ってくれる色と考えられてきました。家内安全を願う方や、お店を悪い気から守りたいと考える方に人気があります。夜でも目が見える猫の特性から、見張り役として家や家族を守ってくれるとも言われています。力強い守護のパワーで、日々の安心をもたらしてくれるでしょう。

3.3 病除けの赤い招き猫

赤い招き猫は、「病除け」や「無病息災」にご利益があるとされています。赤色は古くから生命力や健康を象徴する色とされ、特に日本では疱瘡(ほうそう)や麻疹(はしか)といった病気を退ける力があると信じられてきました。その名残から、赤い招き猫は健康長寿や病気平癒を願う人々に選ばれています。大切な方への健康を願う贈り物としても喜ばれますね。

3.4 金運アップの金色の招き猫

金色の招き猫は、その輝かしい色からも想像できるように、「金運上昇」や「商売繁盛」に絶大な効果を発揮すると言われています。金色は富や繁栄の象徴であり、お金にまつわる幸運を強力に引き寄せる力があるとされています。お店を経営されている方や、財運を高めたいと願う方には特におすすめです。きらびやかな金色の招き猫は、見ているだけでも豊かな気持ちにさせてくれそうですね。

3.5 恋愛成就のピンクの招き猫

ピンク色の招き猫は、「恋愛成就」や「良縁」にご利益があるとされ、特に女性からの人気が高い色です。優しさや愛情を象徴するピンク色は、素敵な出会いを引き寄せたり、現在の恋愛関係をより深めたりする手助けをしてくれると言われています。比較的新しい色の招き猫ですが、その可愛らしさと期待される効果から、多くの方に愛されています。あなたの恋をそっと後押ししてくれるかもしれません。

3.6 学業成就や交通安全の青い招き猫

青い招き猫は、「学業成就」や「交通安全」にご利益があるとされています。青色は冷静さや集中力を高める効果があると言われ、勉強や仕事での成功をサポートしてくれるでしょう。また、空や海の色であることから、安全や平穏を願うお守りとしても適しています。受験を控えたお子さんや、運転をする機会が多い方への贈り物にも良いですね。

3.7 家内安全や健康運の緑の招き猫

緑色の招き猫は、「家内安全」や「健康運(特に癒しや安定)」にご利益があるとされています。木や森といった自然を連想させる緑色は、安心感やリラックス効果をもたらし、家庭内の調和や家族の健康を守ってくれると言われています。また、怪我や病気の回復を願う際にも選ばれることがあります。穏やかな日々を願う方にぴったりの招き猫です。

4. 知られざる招き猫の歴史と由来

ちょこんと座って福を招く、愛らしい招き猫。私たちにとって馴染み深い縁起物ですが、その歴史や由来をご存知ですか?ここでは、招き猫がどのようにして生まれ、日本中に広まっていったのか、その興味深い道のりを一緒にたどってみましょう。

4.1 招き猫はいつからいるの その起源

招き猫がいつ頃から私たちの暮らしの中に登場したのか、はっきりとした記録は少ないのですが、一般的には江戸時代後期に誕生したというのが有力な説とされています。当時の文献や浮世絵などにも、招き猫らしきものが描かれていることがあるんですよ。例えば、歌川広重の浮世絵「浄るり町繁花の図」には、当時の芝居小屋の賑わいの中に、小さな招き猫が描かれていると言われています。昔の人々も、猫の持つ不思議な力や愛らしさに惹かれ、縁起物として大切にしていたのかもしれませんね。

特に、江戸時代は養蚕が盛んで、蚕を食べるネズミは農家にとって悩みの種でした。そのネズミを捕まえてくれる猫は、養蚕の守り神のような存在として重宝され、それが招き猫信仰につながったという説もあるんですよ。

4.2 招き猫発祥の地 有名な説を紹介

招き猫がどこで生まれたのか、その発祥の地については、実はいくつかの説があります。どれも興味深いお話ばかりですので、代表的なものをいくつかご紹介しますね。

4.2.1 豪徳寺説 東京都世田谷区

招き猫の発祥地として、最もよく知られているのが、東京都世田谷区にある豪徳寺ではないでしょうか。こちらには、江戸時代の彦根藩主・井伊直孝公にまつわるこんなお話が伝わっています。

ある日、鷹狩りの帰りに井伊直孝公が豪徳寺(当時は小さな庵だったそうです)の前を通りかかると、一匹の猫が門前で手招きをするような仕草をしていました。不思議に思った直孝公が寺に立ち寄り休憩していると、空模様が急変し、激しい雷雨になったのです。猫のおかげでずぶ濡れにならずに済んだ直孝公は大変喜び、これが縁となって、後に井伊家は豪徳寺を菩提寺として手厚く庇護したと言われています。そして、その手招きした猫を「招福猫児(まねぎねこ)」と呼び、供養するためにお堂が建てられ、後に猫の姿をかたどった置物が作られるようになったと伝えられています。今でも豪徳寺の境内には、願いが叶ったお礼にと奉納された数えきれないほどの招き猫が並んでいて、その光景は圧巻ですよ。豪徳寺の招き猫は、小判を持たず、右手を挙げているのが特徴です。これは武士にとって小判はふさわしくない、また、機会を与えてくれるが結果(小判)は自分次第、という意味合いがあるとも言われています。

参考:大谿山 豪徳寺

4.2.2 今戸焼説 東京都台東区

もう一つ、有力な説として挙げられるのが、東京都台東区の今戸焼(いまどやき)を起源とする説です。江戸時代末期、浅草の今戸周辺では、今戸焼という素朴な土人形がたくさん作られていました。その中に、「丸〆猫(まるしめのねこ)」と呼ばれる、横座りで片手を挙げた猫の置物があったそうです。

この丸〆猫には、こんなお話が残っています。昔、浅草に住んでいたある老婆が、貧しさゆえに愛猫を手放さなければならなくなりました。すると、その夜、夢の中に愛猫が現れ、「自分の姿を焼き物にして売りなさい。そうすれば福徳を授かるでしょう」と告げたのです。老婆がその通りに猫の焼き物を作って売り出したところ、たちまち評判となり、老婆は豊かになったと言われています。この今戸焼の丸〆猫が、招き猫の原型の一つになったと考えられているのです。今戸神社には、この説にちなんだ招き猫の石碑もありますよ。

4.2.3 自性院説 東京都新宿区

東京都新宿区にある自性院(じしょういん)にも、招き猫にまつわる伝説が残されています。室町時代、江古田・沼袋原の戦いで劣勢に立たされた太田道灌(おおたどうかん)が、道に迷ってしまったそうです。その時、一匹の黒猫が現れ、手招きをするように道灌を自性院へと導きました。そこで道灌は危機を脱し、戦にも勝利することができたと言われています。この猫のおかげで命拾いしたことに感謝した道灌は、この猫を厚く供養し、猫地蔵を奉納したと伝えられています。この逸話から、自性院も招き猫発祥の地の一つとされることがあります。

4.2.4 伏見人形説 京都府京都市

京都府京都市の伏見稲荷大社の周辺で作られていた伏見人形(ふしみにんぎょう)を招き猫のルーツとする説もあります。伏見人形は、江戸時代から庶民の間で親しまれていた日本最古の土人形で、その種類は非常に豊富でした。その中に、猫をモチーフにしたものがあり、それが招き猫の原型になったのではないか、という考え方です。伏見稲荷大社は商売繁盛の神様として知られており、その門前で売られていた猫の人形が、縁起物として全国に広まった可能性も考えられますね。

これらの説以外にも、日本各地に招き猫の起源とされる話はいくつか残っています。どれが本当の始まりなのかは謎に包まれていますが、それもまた招き猫の魅力の一つかもしれませんね。

5. あなたにピッタリの招き猫の選び方 手と色で願いを叶える

これまでの章で、招き猫が上げている手や体の色によって、さまざまなご利益があることを知っていただけたかと思います。では、実際に自分の願いを叶えるためには、どんな招き猫を選んだらよいのでしょうか。この章では、あなたにぴったりの一体を見つけるための具体的なヒントをお届けします。たくさんの種類があって迷ってしまうかもしれませんが、ご自身の願い事と照らし合わせながら、心惹かれる招き猫を選ぶのが一番大切ですよ。

5.1 どんな願いを叶えたい 目的別招き猫の選び方

招き猫を選ぶとき、まず考えたいのは「どんな願いを叶えたいか」ということです。金運、人とのご縁、健康など、叶えたい願いによって、おすすめの手の向きや色が変わってきます。下の表に、主な願い事と、それに合わせた招き猫の選び方のヒントをまとめてみました。ぜひ、あなたの招き猫選びの参考にしてみてくださいね。

願い事おすすめの手おすすめの色組み合わせのポイント
金運アップ・商売繁盛右手を上げた招き猫金色、黄色、三毛猫(白地に黒と茶のぶち)お金や幸運を招くと言われる右手を上げた招き猫がおすすめです。金色はズバリ金運の象徴、黄色も金運を高めるとされています。伝統的な三毛猫も、幸運を呼ぶと人気があります。
人脈・良縁・千客万来左手を上げた招き猫ピンク色、白色、黒色人を招くとされる左手を上げた招き猫を選びましょう。恋愛成就を願うなら優しいピンク色、幅広いご縁や開運招福には万能な白色が良いでしょう。黒色は魔除けの意味合いもあり、厄を払い良縁を呼び込むとされています。
家内安全・家族の健康右手または左手を上げた招き猫、両手を上げた招き猫緑色、白色、赤色家族みんなの幸せを願うなら、穏やかな家庭を象徴する緑色や、開運招福の白色がおすすめです。病除けの意味を持つ赤色も良いでしょう。金運も人も、と欲張りに願うなら両手上げの招き猫も良いですね。
厄除け・魔除け右手または左手を上げた招き猫黒色、赤色悪い気を払い、災いから守ってくれるとされる黒色や赤色の招き猫が心強いお守りになります。玄関や気になる場所に置くと良いでしょう。
学業成就・合格祈願左手を上げた招き猫(良い師や友人との出会い)
または、右手を上げた招き猫(努力が実を結ぶ)
青色、紫色集中力を高め、冷静な判断を助ける青色や、知性や感性を豊かにするとされる紫色がおすすめです。どちらの手を上げているかはお好みで選んでみてください。
総合的な開運・心願成就両手を上げた招き猫、または直感で選んだ手白色、お好みの色金運も人も、あらゆる福を招きたいという方には、欲張りな両手上げの招き猫がぴったりです。また、万能な白色や、あなたが純粋に「素敵だな」と感じる色の招き猫を選ぶのも良いでしょう。何よりも、「この子が好き!」という気持ちが大切ですよ。

もちろん、ここに挙げたのは一般的な目安です。「金運も人とのご縁も両方欲しい!」という方は、右手を上げた招き猫と左手を上げた招き猫をペアで飾ったり、両手を上げた招き猫を選んだりするのも素敵ですね。大切なのは、あなたが心から愛着を持てる、お気に入りの一体を見つけること。直感を信じて、あなただけの特別な招き猫を迎えてあげてくださいね。

5.2 招き猫を置く場所も大切 ご利益アップのポイント

心を込めて選んだ招き猫。そのご利益をさらに高めるためには、どこに飾るかも大切なポイントになってきます。招き猫は、置く場所によって、そのパワーをより効果的に発揮してくれると言われているんですよ。ここでは、ご家庭やお店など、代表的な置き場所と、ご利益をアップさせるためのちょっとしたコツをご紹介しますね。

5.2.1 玄関:福を招き入れる家の顔

玄関は、良い運気が入ってくる大切な入り口です。ここに招き猫を置くことで、外からの福をしっかりと招き入れてくれるでしょう。お客様をお迎えする場所でもあるので、いつもきれいに整頓し、明るい雰囲気を心がけることが大切です。招き猫の顔は、一般的に外に向けて置くと良いとされていますが、家の中に福を留めるために内に向けるという考え方もありますよ。どちらが良いか迷ったら、あなたがしっくりくる向きで飾ってみてください。

5.2.2 お店や会社:商売繁盛・千客万来を願って

お店を経営されている方や、お仕事をされている方にとって、招き猫は心強い味方ですね。レジの近くに置けば金運アップに繋がり、入り口に向けて置けばたくさんのお客様を招いてくれると言われています。お客様の目に触れやすい場所に、感謝の気持ちを込めて飾ってみてはいかがでしょうか。きっと、お店の雰囲気も明るくなりますよ。

5.2.3 リビング・居間:家族が集まる和やかな空間に

家族みんなが集うリビングや居間は、家内安全や家庭円満を願うのにぴったりの場所です。招き猫が、家族団らんの温かい時間を見守ってくれるような、心地よい場所に飾ってあげましょう。テレビの上や飾り棚など、少し高い場所で、みんなを見渡せる位置が良いかもしれませんね。

5.2.4 書斎・勉強部屋:集中力アップや目標達成をサポート

お仕事や勉強に集中したい書斎や勉強部屋にも、招き猫はおすすめです。特に、学業成就や仕事運アップを願う青色や紫色の招き猫などをデスクの片隅に置くと、目標達成への意欲を高め、そっと後押しをしてくれるかもしれません。ふとした時に目が合うと、なんだか励まされるような気持ちになりますよ。

5.2.5 寝室:プライベートな願いを込めて

一日の疲れを癒し、心を落ち着ける寝室は、とてもプライベートな空間です。恋愛成就を願うピンク色の招き猫や、安眠を願う緑色の招き猫など、個人的な願いを込めた招き猫を置くのも良いでしょう。ただし、あまりたくさんの物を置くと落ち着かない場合もあるので、あなたが心地よく眠れる範囲で、そっと飾るのがポイントです。

招き猫を置く際には、いくつかの共通のポイントがあります。これらを守ることで、招き猫も喜んでくれるはずです。

  • いつも清潔な場所に置く:招き猫は福を招く大切な存在です。ほこりをかぶったりしないように、時々優しく拭いてあげて、いつもきれいな状態を保ちましょう。
  • 目線より少し高い場所に置く:招き猫を見下ろすことのない、敬意を表せる高さが良いとされています。棚の上や専用の台座などを用意するのも良いですね。
  • 直接床に置かない:床に直接置くのは避け、敷物を敷いたり、小さな台の上に置いたりすると、より丁寧な印象になり、招き猫も居心地が良いでしょう。

そして何よりも、お迎えした招き猫に愛情を注ぎ、日頃から感謝の気持ちを持つことが一番大切です。あなたにとって特別な一体を見つけ、大切にすることで、きっとたくさんの福を招き、日々の暮らしに彩りを与えてくれることでしょう。あなたの願いが、素敵な招き猫との出会いによって叶いますように。

6. まとめ

招き猫が上げる手や体の色には、それぞれ異なる願いが込められていることがお分かりいただけたでしょうか。右手が金運、左手が人の縁、そして色によっても魔除けや恋愛成就など、様々なご利益が期待できますね。ご自身の願いに寄り添う一体を見つけることで、きっと日々の暮らしに心強い味方となってくれるでしょう。あなたにぴったりの招き猫が、たくさんの福を呼び込んでくれますように。

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