初詣はいつまで?お寺か神社は?松の内や喪中についても解説

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清々しい一年の始まり、初詣の計画は立てられましたか。三が日を過ぎると、いつまでに行けば良いのか迷う方もいらっしゃるかもしれませんね。この記事では、初詣はいつまでに行くのが一般的なのか、その結論である「松の内」について詳しく解説します。あわせて、松の内を過ぎた場合の考え方や、お寺と神社の違い、気になる喪中の際のマナーまで、初詣にまつわる様々な疑問にお答えします。安心して新年のお参りができるよう、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

1. 初詣はいつまでに行くのが一般的?結論は松の内まで

新しい年の始まりに、心清らかに一年の幸せを願う初詣。毎年恒例の行事ですが、「そういえば、初詣っていつまでに行けばいいのかしら?」と、ふと疑問に思ったことはありませんか。

お正月の三が日は混雑しますし、何かと忙しくて時間が取れないこともありますよね。

結論からお伝えすると、初詣は「松の内」と呼ばれる期間に行くのが一般的とされています。

でも、もしその期間を過ぎてしまっても、どうかご安心くださいね。大切なのは、神様や仏様に新年のご挨拶と感謝の気持ちを伝えることです。ご自身の都合の良い、心穏やかにお参りできる日を選ぶのが何よりですよ。

まずは、初詣の期間の目安とされる「三が日」や「松の内」について、詳しく見ていきましょう。

1.1 初詣の期間とされる三が日や松の内とは

初詣の期間にはいくつかの考え方があります。それぞれの意味を知ると、ご自身のペースに合った初詣の計画が立てやすくなりますよ。

1.1.1 最も賑わう期間 元日・三が日

元日(1月1日)から1月3日までの3日間を「三が日(さんがにち)」と呼びます。一年で最も多くの人が神社やお寺を訪れ、境内が晴れ着姿の人々で賑わう、お正月ならではの華やかな期間です。

この特別な雰囲気を味わうのも素敵ですが、有名な神社やお寺では大変な混雑が予想されます。人混みを避け、静かにお参りしたい方は、あえてこの期間を外すのも良いかもしれませんね。

1.1.2 一般的な目安とされる松の内

「松の内(まつのうち)」とは、お正月の門松やしめ縄といったお正月飾りを飾っておく期間のこと。この期間は、新年の幸福をもたらす「年神様(としがみさま)」が家にいらっしゃるとされています。

そのため、年神様がいらっしゃる松の内の間に、新年のご挨拶に伺うのが良いとされているのです。この松の内の期間は、実は地域によって少し違いがあります。

1.1.2.1 関東の松の内は1月7日まで

関東地方を中心とする多くの地域では、1月7日までを松の内としています。これは、江戸幕府が1月7日の七草がゆの日に、お正月飾りを片付けるようにとのお触れを出したことに由来すると言われています。

1.1.2.2 関西の松の内は1月15日まで

一方、関西地方では1月15日までを松の内とするのが一般的です。これは「小正月(こしょうがつ)」である15日までを正月とする、古くからの風習が今も大切にされているためです。関西にお住まいの方は、少し余裕を持って初詣の計画が立てられますね。

お住まいの地域がどちらか分からない場合は、近くの神社などに問い合わせてみるのも良いでしょう。

地域松の内の期間
関東地方など1月7日まで
関西地方など1月15日まで

1.1.3 旧暦の新年である節分までという考え方

実は、もっと広い意味で「節分(2月3日頃)まで」を初詣の期間と考える方もいらっしゃいます。昔使われていた旧暦では、春の始まりを告げる「立春(りっしゅん)」が一年のはじまりとされていました。そのため、その前日である節分までに参拝すれば、新年のご挨拶になるという考え方です。

お正月にどうしても時間が取れなかったという方も、節分までを目安にすれば、焦らずゆっくりとお参りできますね。

1.2 初詣は松の内を過ぎたら遅い?1月中なら問題なし

「うっかりしていたら、松の内を過ぎてしまったわ…」そんな時でも、心配はいりません。

ご安心ください。松の内を過ぎたからといって、初詣が遅すぎるということは全くありません。

一般的には、1月中であれば「初詣」としてお参りして大丈夫です。神社によっては「初詣」と書かれたのぼりや提灯を、1月末まで掲げているところも多く見られます。

そもそも、神様や仏様は、私たちがいつ訪れても大きな心で温かく迎えてくださいます。大切なのは時期よりも、新しい一年を健やかに過ごせることへの感謝と、願いを込めて手を合わせるその気持ちです。ご自身の心と体の調子の良い日を選んで、気持ちよくお参りにお出かけくださいね。

2. 初詣の期間とされる三が日や松の内とは

「初詣はいつまでに行けばいいのかしら?」と、毎年少し気になりますよね。実は、初詣の期間にはいくつかの考え方があります。ご自身の都合に合わせて、気持ちよくお参りできる時期を選ぶのが一番ですが、ここでは一般的な目安となる期間について、一つひとつ見ていきましょう。

2.1 最も賑わう期間 元日・三が日

初詣と聞いて多くの方が思い浮かべるのが、元日(1月1日)から1月3日までの「三が日」ではないでしょうか。この期間は、神社やお寺が最も多くの参拝者で賑わい、お正月らしい華やかな雰囲気を存分に味わうことができます。

新しい年が明けて、できるだけ早く神様や仏様にご挨拶をしたいという清々しい気持ちで訪れる方が多く、一年の始まりを実感できる特別な時間ですね。もしお正月の雰囲気を楽しみたいのであれば、この三が日にお参りするのがおすすめです。

2.2 一般的な目安とされる松の内

初詣の期間として、より一般的な目安とされているのが「松の内(まつのうち)」と呼ばれる期間内です。「松の内」とは、お正月に門松やしめ縄といったお正月飾りを飾っておく期間のことで、新年の神様である「年神様(としがみさま)」が家にいらっしゃる期間とされています。

この年神様がいらっしゃる松の内に初詣を済ませるのが、古くからの習わしとして丁寧な形と考えられています。実はこの「松の内」、地域によって期間が少し異なるのですよ。

2.2.1 関東の松の内は1月7日まで

関東地方を中心とする多くの地域では、松の内は1月7日までとされています。江戸幕府の徳川家光が亡くなった日にちなんで、お飾りをしまう日を早めたことが由来という説もありますが、現在ではこの「7日まで」という考え方が広く定着しています。

そのため、関東や東北、九州などにお住まいの方は、1月7日までを目安に初詣へ向かうとよいでしょう。

2.2.2 関西の松の内は1月15日まで

一方、関西地方では松の内を1月15日までとするのが一般的です。この1月15日は「小正月(こしょうがつ)」とも呼ばれ、古くからの風習を大切にしている地域では、この日までをお正月の期間としています。

松の内が地域によって異なるのは面白い文化ですね。ご自身の住んでいる地域や、帰省先の地域の慣習に合わせてお参りするのも素敵です。主な地域の松の内を下にまとめましたので、参考にしてみてくださいね。

地域松の内の期間
関東・東北・九州など多くの地域1月7日まで
関西を中心とする一部の地域1月15日まで(小正月)

2.3 旧暦の新年である節分までという考え方

お仕事の都合やご家庭の事情で、どうしても松の内までに初詣に行けないこともあるかもしれません。そんな時でも、どうぞご安心ください。「遅くとも節分までに行けば良い」という考え方もあります。

昔使われていた旧暦では、一年の始まりは「立春(りっしゅん)」でした。その前日にあたる「節分」が、今でいう大晦日のような一年の区切りとされていたのです。この考え方から、節分(2月3日頃)までに初詣を済ませれば、新しい年のご挨拶になるとされています。

神社本庁のウェブサイトでも、初詣の期間に厳密な決まりはないとされています。大切なのは、神様や仏様へ感謝と祈りを捧げる気持ち。ご自身のペースで、穏やかな気持ちでお参りできる日を選んでくださいね。

参考:よくあるご質問|神社本庁

3. 初詣は松の内を過ぎたら遅い?1月中なら問題なし

お正月の慌ただしさが一段落して、ふと「そういえば、まだ初詣に行けていなかったわ」と気づくこと、ありますよね。松の内も過ぎてしまうと、なんだかタイミングを逃してしまったようで、少し気後れしてしまうかもしれません。

でも、どうぞご安心ください。初詣は松の内を過ぎてしまっても、決して遅すぎるということはありません。大切なのは、新しい一年を健やかに過ごせるようにと願う、その清らかな気持ちです。

3.1 松の内を過ぎても大丈夫!大切なのは感謝の気持ち

そもそも初詣とは、旧年への感謝を神様や仏様にお伝えし、新しい年の無病息災や家内安全を祈願するためのものです。その本質を考えれば、参拝する時期が少しずれたからといって、ご利益が薄れたり、失礼にあたったりすることはありません。

むしろ、人混みを避けて心静かにお参りできる時期を選ぶのも、一つの素敵な考え方ではないでしょうか。大切なのは、形式にこだわりすぎることなく、ご自身の心と向き合い、丁寧に感謝と祈りを捧げる時間を持つことです。

3.2 1月中、遅くとも節分までを目安に

では、具体的にいつまでなら「初詣」と言えるのでしょうか。これにはいくつかの考え方がありますが、一般的には「1月中」が一つの目安とされています。実際に、松の内を過ぎてからゆっくりと参拝される方もたくさんいらっしゃいます。

また、古くからの暦では立春(2月4日頃)を一年の始まりと考えていたため、その前日である「節分」までに参拝すれば良いという考え方もあります。神社を包括する組織である神社本庁のウェブサイトでも、初詣の期間に厳密な決まりはないとされています。

参考:よくあるご質問|神社本庁

それぞれの期間の考え方を、少し整理してみましょう。

期間の目安一般的な考え方
三が日(1月1日~3日)最も多くの人で賑わう期間。新年の清々しい雰囲気を存分に感じられます。
松の内(~1月7日または15日)一般的に「初詣」とされる期間。この時期までにお参りする方が多いです。
1月中松の内を過ぎても、多くの方が「初詣」として参拝する期間です。
節分まで(2月3日頃)旧暦の新年(立春)を迎える前の一区切り。ここまでを初詣とする考え方もあります。

3.3 遅い初詣ならではのメリットも

時期をずらして初詣に行くことには、実は嬉しいメリットもあります。一番の魅力は、なんといっても混雑を避けられることでしょう。

三が日のような人波に押されることなく、ご自身のペースでゆっくりと境内を歩き、心静かにお参りできます。拝殿の前でじっくりと手を合わせ、旧年への感謝と新しい一年へのお願いごとを、落ち着いて神様にお伝えできるのは、とても満たされた時間になりますね。

また、駐車場の心配が少なかったり、普段は行列のできる授与所でお守りやお札をゆっくり選べたりと、気持ちにゆとりが生まれるのも嬉しいポイントです。ご自身の都合の良い日に、晴れやかな気持ちで足を運んでみてはいかがでしょうか。

4. 初詣はお寺と神社のどちらへ行くべき?

結論からお伝えしますと、初詣は神社とお寺、どちらにお参りしても全く問題ありません。大切なのは、旧年への感謝と新しい年への願いを込めて、心を込めてお参りする気持ちです。それぞれの特徴を知って、その年の気分や願い事に合った場所を選んでみるのも素敵ですよ。

ここでは、神社とお寺それぞれの特徴や違いについて、少し詳しくご紹介しますね。

4.1 神社での初詣

神社は、日本古来の神様をお祀りしている場所です。私たちの身近なところでは、その土地を守ってくださる「氏神様(うじがみさま)」や、生まれた土地の神様である「産土神様(うぶすながみさま)」がいらっしゃいます。

神社への初詣は、「家内安全」や「商売繁盛」、「縁結び」といった、これからの暮らしに関する具体的な願い事(祈願)をするのに向いているとされています。神様に新年のご挨拶をして、一年の幸せを力強く後押ししていただきましょう。

例えば、国家の安泰を祈る伊勢神宮や、縁結びで知られる出雲大社など、それぞれの神社に得意なご利益があるのも特徴です。ご自身の願い事に合った神社を探してお参りするのも良いでしょう。

4.2 お寺での初詣

一方、お寺はインドから伝わった仏教の教えに基づき、仏様(如来や菩薩など)をお祀りしている場所です。お坊さんが修行をする道場でもあり、私たちにとってはご先祖様が眠る場所としても馴染み深いですよね。

お寺への初詣は、仏様に日々の感謝を伝えたり、ご先祖様への供養をしたり、自分自身の心の平穏を願うのに適した場所と言えるでしょう。静かな気持ちで仏様やご先祖様と向き合い、穏やかな一年の始まりを誓うのも、清々しいものです。

「災いを断ち切る」として有名な厄除け大師(川崎大師 平間寺)や、商売繁盛のご利益で知られる豊川稲荷(円福山 豊川閣 妙厳寺)など、力強いご利益を授けてくださるお寺もたくさんあります。

4.3 初詣はお寺と神社の両方に行っても良い

「神社とお寺、両方にお参りするのは欲張りかしら?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、どうぞご安心ください。神社とお寺の両方にお参りすることは「はしご参り」にはならず、全く問題ありません。

日本では古くから「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」といって、神様と仏様を区別なく信仰してきた歴史があります。ですから、神社で神様に新年の抱負を誓い、お寺でご先祖様に感謝を伝える、というように両方お参りしても、神様も仏様もきっと温かく見守ってくださいますよ。

どちらか一方に絞る必要はありませんので、ご自身の気持ちに素直に従って、晴れやかな気持ちで新年のお参りをなさってくださいね。

神社とお寺の主な違いを、簡単に表にまとめてみました。お参り先を選ぶ際の参考にしてみてください。

神社お寺
信仰の対象神様(八百万の神々)仏様(如来、菩薩など)
聖職者神職(神主さん、巫女さん)僧侶(お坊さん)
建物の特徴鳥居、しめ縄、狛犬など山門、仏像、お墓など
主な目的祈願(願い事)供養、感謝、心の平穏

5. 喪中の初詣はどうすればいい?忌中と喪中の違いを解説

新しい年を迎えるにあたり、ご家族に不幸があった場合、初詣に行っても良いものか悩まれる方もいらっしゃるかもしれませんね。こうしたときに耳にする「喪中」や「忌中」という言葉。似ているようで、実は意味合いや過ごし方が異なります。まずはこの二つの違いをきちんと知ることで、安心して新しい年を迎える準備をしましょう。

「忌中」と「喪中」の違いは、次のようになっています。

忌中(きちゅう)喪中(もちゅう)
意味故人を偲び、死の「穢れ(けがれ)」が他の人に及ばないように、身を慎む期間です。故人の死を悼み、社会的なお祝い事などを控えて静かに過ごす期間です。
期間の目安神道では五十日祭まで、仏教では四十九日の法要までが一般的です。故人が亡くなってから約1年間が一般的です。
控えること神社の参拝、神棚へのお参り、結婚式などのお祝い事への出席など。年賀状の送付、お正月飾り、おせち料理でのお祝い、晴れやかな宴席への出席など。

このように、忌中は故人の魂がまだ家の近くにあり、外部との接触を避けて慎むべき期間とされています。一方で喪中は、故人を偲びながらも、少しずつ日常に戻っていくための期間と考えると分かりやすいかもしれません。

5.1 神社の初詣は忌中を過ぎてから

神道では、死を「穢れ」として捉える考え方があります。これは、不浄なものという意味ではなく、気(生命力)が枯れた状態「気枯れ」を指すものです。そのため、ご家族が亡くなってから五十日間の「忌中」は、神域である神社への参拝や、鳥居をくぐることは控えるのが習わしとされています。

では、忌中を過ぎた「喪中」の期間はどうでしょうか。忌明け(五十日祭が終わった後)であれば、喪中であっても神社へお参りして差し支えないとされています。もし新しい年が明けた時点でまだ忌中である場合は、初詣の時期を少しずらし、忌明けを待ってから感謝の気持ちを伝えに訪れると良いでしょう。地域や神社の考え方によって異なる場合もありますので、もしご心配なときは、参拝を予定している神社へ一度問い合わせてみると安心です。

5.2 お寺の初詣は喪中でも問題ない

一方、お寺への初詣は、神社の考え方とは少し異なります。仏教では、亡くなった方は仏様のもとへ旅立つと考えられており、死を「穢れ」とは捉えません。むしろ、故人の冥福を祈るために、お寺へお参りすることは大切なことと考えられています。

そのため、お寺への初詣は、忌中や喪中といった期間に関わらず、いつお参りしても問題ありません。ご本尊様に新年のご挨拶をしたり、故人の安らかな眠りを願ったりと、穏やかな気持ちで手を合わせにいらしてくださいね。

神社とお寺で考え方が異なるのは、それぞれの死生観の違いからきているのですね。ご自身の状況に合わせて、心穏やかにお参りできる場所を選ぶことが何より大切です。

6. 初詣に関するその他のQ&A

初詣の時期や場所について分かっても、いざ出かけるとなると細かな疑問が浮かんできますよね。参拝の時間や作法、古いお札やお守りのことなど、知っておくと安心な豆知識をQ&A形式でご紹介します。気持ちよく新年のお参りができるよう、ぜひ参考にしてくださいね。

6.1 初詣は何時から何時までに行くのが良い?

初詣に「この時間に行かなければならない」という決まりは特にありません。神社やお寺によっては、大晦日から元旦にかけて夜通し門を開けているところも多くあります。

ただし、お守りやお札をいただく授与所や、ご祈祷の受付時間は日中のみの場合がほとんどです。多くは午前9時頃から午後5時頃までですが、お正月期間は延長していることもありますので、お目当ての授与品がある場合は、事前に公式サイトなどで時間を確認しておくと安心ですよ。

混雑を避けたい場合は、元日の早朝や夕方、または三が日を過ぎた平日の午前中などがおすすめです。清々しい朝の空気のなかで、静かにお参りするのも気持ちが良いものですね。ご自身の都合の良い、心穏やかにお参りできる時間帯を選んでお出かけください。

6.2 初詣の正しい参拝作法

いざ神様や仏様を前にすると、作法が合っているか少し不安になることはありませんか。初詣は神社とお寺、どちらにお参りしても良いのですが、それぞれで参拝の作法が異なります。ここで一度、基本の作法をおさらいしておきましょう。

6.2.1 神社での参拝作法 二拝二拍手一拝

神社の参拝は「二拝二拍手一拝(にはい にはくしゅ いっぱい)」が基本です。鳥居をくぐる際は、軽く一礼するのを忘れずに。参道の中央は神様の通り道とされていますので、少し端を歩くように心がけましょう。

手順作法
1. 手水舎(てみずや)で清める右手で柄杓(ひしゃく)を取り、水を汲んで左手を清めます。 柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます。 再び右手に持ち替え、左の掌に水を受けて口をすすぎます。柄杓に直接口をつけないようにしましょう。 もう一度、左手を清めます。 最後に柄杓を立て、残った水で柄(え)を洗い流して元の場所に戻します。
2. 拝殿(はいでん)でお参りするお賽銭をそっと入れます。 深いお辞儀を2回します(拝)。 胸の高さで両手を合わせ、右手を少し下にずらして柏手(かしわで)を2回打ちます(拍手)。 ずらした右手を元に戻し、心を込めてお祈りします。 最後に、もう一度深いお辞儀を1回します(拝)。

この一連の動作が「二拝二拍手一拝」です。より詳しい作法については、神社本庁のウェブサイトも参考になりますよ。

6.2.2 お寺での参拝作法 合掌

お寺の山門をくぐる際も、神社と同じように一礼してから入りましょう。手水舎での作法は神社とほぼ同じですが、口をすすがない場合もあります。常香炉(じょうこうろ)があれば、その煙を浴びて心身を清めるのも良いでしょう。

手順作法
1. 本堂でお参りするお賽銭をそっと入れます。 鰐口(わにぐち)があれば鳴らします。 胸の前で静かに手を合わせ、合掌します。このとき、神社のように拍手は打ちません。 目を閉じ、静かにお祈りします。 お祈りが終わったら、深く一礼します。

数珠をお持ちの方は、手にかけながら合掌すると、より丁寧です。神社との一番の違いは「拍手を打たない」こと。これを覚えておくだけで、落ち着いてお参りできますね。

6.3 古いお札やお守りはどうする?

一年間お世話になった古いお札やお守りは、感謝の気持ちを込めてお返しするのが習わしです。では、どのように返せば良いのでしょうか。

基本的には、いただいた神社やお寺にお返しするのが最も丁寧な方法です。境内には「古札納所(こさつおさめじょ)」や「納札殿(のうさつでん)」といった場所が設けられていますので、そちらに納めましょう。初詣の際に持参し、新しいものをいただく前にお返しするとスムーズです。

もし遠方でいただいたなど、同じ場所にお返しするのが難しい場合は、近くの神社やお寺でも受け付けてもらえることがあります。ただし、神社のお札は神社へ、お寺のお札はお寺へ返すのが基本です。納めたお札やお守りは、どんど焼きなどで焚き上げ、浄化してくださいます。

一年間私たちを守ってくださったものですから、ゴミ箱に捨てたりせず、感謝を込めて丁寧にお返ししたいものですね。

7. まとめ

新しい年の始まり、清々しい気持ちで迎えたい初詣。いつまでに行けば良いか迷うこともありますよね。初詣は、一般的に「松の内」(関東は1月7日、関西は1月15日)までが目安とされていますが、大切なのは感謝の心です。1月中であれば、ご自身の都合の良い日にゆっくり参拝されても大丈夫ですよ。神社でもお寺でも、どちらにお参りしても問題ありません。喪中の場合は忌明け後に神社へ参拝しましょう。心を込めて手を合わせ、穏やかで幸多き一年をスタートさせてくださいね。

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この記事を書いた人

ハレノヒ編集部は、「わたしらしく、身軽に暮らす」をテーマに、日々の暮らしを前向きに楽しむためのヒントをお届けしています。
美容や健康、趣味、暮らしの工夫など、50代以降の女性を中心に、誰もが自分らしく輝けるような情報をやさしい目線で発信しています。
ちょっと気になる話題や、ふと心に残る言葉も添えて、皆さまの毎日が少し晴れやかになりますように。

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