年末が近づくと気になる、活気あふれる酉の市。2025年は、一の酉が11月11日(火)、二の酉が11月23日(日)に開かれます。この記事では、浅草の鷲神社や新宿の花園神社など、東京の有名な酉の市の開催日程はもちろん、初めての方でも安心な熊手の買い方や屋台の楽しみ方まで詳しくご紹介します。来年の福を呼び込むお祭りの見どころを知って、お出かけの計画を立ててみませんか。

1. 2025年の酉の市はいつ?一の酉・二の酉の日程
年の瀬の足音が聞こえてくると、威勢のよい手締めの音とともに、きらびやかな熊手が並ぶ「酉の市」が待ち遠しくなりますね。新しい年の開運招福や商売繁盛を願う、江戸時代から続く粋な冬の風物詩です。来たる2025年、令和7年の酉の市はいつ開催されるのでしょうか。
さっそくですが、2025年の酉の市は、11月に2回開催されます。12日ごとに巡ってくる「酉の日」に行われるため、年によって開催日が異なり、回数も2回か3回かと変わるのが特徴です。2025年は「二の酉」までとなります。
具体的な日程を下の表にまとめましたので、お出かけの計画にお役立てくださいね。
日付 | 曜日 | |
---|---|---|
一の酉(いちのとり) | 2025年11月10日 | 月曜日 |
二の酉(にのとり) | 2025年11月22日 | 土曜日 |
2025年は、最初の「一の酉」が月曜日、次の「二の酉」が土曜日です。週末にかかる日もあるので、お仕事やご予定の調整もしやすいかもしれません。ご家族やご友人と一緒に、福をかき込みに訪れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、「三の酉」まである年は火事が多い、なんていう昔ながらの言い伝えを耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。2025年は二の酉までですので、なんだか少し、穏やかな気持ちで楽しめそうな気がしませんか。それぞれの酉の日の違いや、酉の市の詳しい由来については、この後じっくりとご紹介していきますね。
2. そもそも酉の市とはどんなお祭り?

毎年、年の瀬が近づくと聞こえてくる、威勢の良い手締めの音。ニュースなどで「酉の市」の賑わいを目にするたび、どんなお祭りなのかしら、と気になっていた方もいらっしゃるかもしれませんね。ここでは、酉の市の由来や歴史について、やさしく紐解いていきましょう。
2.1 酉の市の由来と歴史
酉の市は、毎年11月の「酉の日」に行われる、開運招福や商売繁盛を願うお祭りです。関東地方を中心に、各地の鷲(おおとり)神社や大鳥(おおとり)神社、酉の市が立つ寺社で盛大に開催されます。
その起源は、日本神話の英雄・日本武尊(やまとたけるのみこと)にまで遡るといわれています。東国を平定するために出征した日本武尊が、現在の東京都足立区にある大鷲神社(おおわしじんじゃ)で戦いの勝利を祈願しました。そして、無事に役目を終えて帰還する際に、お礼参りとして武具の「熊手」を奉納した日が、11月の酉の日だったと伝えられています。この故事にちなんで、日本武尊を祀る神社では、毎年この日に「酉の祭」が行われるようになったのです。(由来には諸説あります)
江戸時代に入ると、このお祭りは庶民の間で「酉の市」として親しまれるようになりました。特に、農具であった熊手が、福や金運を「かっこむ」「かき集める」縁起物として扱われるようになり、商売繁盛を願う人々で大変な賑わいを見せるようになったのですよ。より詳しい由来については、酉の市の発祥の地とされる浅草 鷲神社公式サイトも参考になります。
2.2 一の酉 二の酉 三の酉の違いについて
酉の市の話題になると、「今年は三の酉まであるね」なんて会話を耳にすることがありますよね。「一の酉」「二の酉」とは、一体どのような違いがあるのでしょうか。
これは、11月の「酉の日」が何回あるか、ということです。干支(えと)のひとつである「酉」は12日ごとに巡ってくるため、年によって11月中に2回の年もあれば、3回の年もあるのです。
それぞれの違いを下の表にまとめてみました。
名称 | 説明 |
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一の酉(いちのとり) | 11月で最初の酉の日に開かれる市のことです。 |
二の酉(にのとり) | 11月で2回目の酉の日に開かれる市のことです。 |
三の酉(さんのとり) | 11月で3回目の酉の日がある年にのみ開かれる市のことです。 |
「どの日に行くのが一番良いのかしら?」と迷われるかもしれませんが、基本的にどの日にお参りしても、いただけるご利益に違いはありません。ですから、ご自身の都合の良い日を選んで、にぎやかなお祭りの雰囲気を楽しんでみてくださいね。お祭りの日程は、年によって異なりますので、お出かけの前に必ず確認することをおすすめします。
3. 【2025年】東京の三大酉の市 いつ開催?場所と日程一覧

いよいよ迎える新しい年に向けて、福を呼び込みたい季節ですね。威勢の良い手締めと活気に満ちた境内は、歩いているだけで心が弾みます。数ある酉の市の中でも、特に多くの人で賑わうのが「東京の三大酉の市」。それぞれに違った魅力がありますので、どこへお出かけしようか考えるのも楽しいひとときです。ここでは、2025年の開催情報と合わせて、それぞれの神社の見どころをご紹介しますね。
3.1 浅草 鷲神社(おとりさま)
「おとりさま」の愛称で親しまれる浅草の鷲神社は、江戸時代から続く元祖・酉の市として知られています。その規模は日本最大級で、境内から周辺の道までずらりと並ぶ熊手屋さんや屋台の数は圧巻。熊手の種類も大きさも多種多様で、眺めて歩くだけでも福を分けてもらえるような、賑やかで楽しい雰囲気に満ちています。
3.1.1 開催日程と時間
2025年の浅草・鷲神社の酉の市は、三の酉まで開催される予定です。開催時間は丸一日、活気が途切れることはありません。
日程 | 開催時間 | |
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一の酉 | 2025年11月1日(土) | 午前0時~24時 |
二の酉 | 2025年11月13日(木) | |
三の酉 | 2025年11月25日(火) |
※日程は2025年の暦に基づいたものです。最新の情報は浅草 鷲神社 公式サイトでご確認くださいね。
3.1.2 アクセスと混雑状況
当日は大変な賑わいとなり、周辺では交通規制も行われます。お出かけの際は、公共交通機関のご利用がおすすめです。特に夕方から夜にかけては大変混み合いますので、時間に余裕をもってお出かけください。もし人混みを少しでも避けたい場合は、比較的空いている早朝や午前中を狙うと良いでしょう。
交通機関 | 最寄り駅からの所要時間 |
---|---|
東京メトロ日比谷線 | 「入谷駅」3番出口より徒歩約7分 |
つくばエクスプレス | 「浅草駅」A出口より徒歩約8分 |
JR山手線・京浜東北線 | 「鶯谷駅」南口より徒歩約15分 |
3.2 新宿 花園神社
新宿の街の真ん中に佇む花園神社。都会の喧騒の中にありながら、一歩足を踏み入れると、そこは商売繁盛を願う熱気に包まれた特別な空間です。花園神社の酉の市は「酉の市大祭」と呼ばれ、前日から行われる「前夜祭(宵宮)」も大きな魅力。そして何といっても、境内に並ぶ「見世物小屋」は必見です。どこか懐かしく、少し妖しげな雰囲気が、お祭りを一層盛り上げてくれますよ。
3.2.1 開催日程と時間
2025年の花園神社でも、三の酉まで開催される予定です。前夜祭と本祭の2日間にわたって楽しめるのが嬉しいですね。
前夜祭(宵宮) | 本祭(当日祭) | |
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一の酉 | 2025年10月31日(金) | 2025年11月1日(土) |
二の酉 | 2025年11月12日(水) | 2025年11月13日(木) |
三の酉 | 2025年11月24日(月・祝) | 2025年11月25日(火) |
※開催時間は例年、昼頃から深夜2時頃までですが、詳細は花園神社 公式サイトにて発表されますので、お出かけ前にご確認ください。
3.2.2 アクセスと混雑状況
新宿という場所柄、アクセスは抜群ですが、その分混雑も相当なものです。駅の出口からすでに人の波ができていますので、歩きやすい靴でお出かけください。特に会社帰りの人々で賑わう平日の夜は混雑のピークを迎えます。
交通機関 | 最寄り駅からの所要時間 |
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東京メトロ丸ノ内線・副都心線 / 都営新宿線 | 「新宿三丁目駅」E2出口より徒歩0分 |
JR / 小田急線 / 京王線 | 「新宿駅」東口より徒歩約7分 |
3.3 府中 大國魂神社
武蔵国の守り神として、古くから人々の信仰を集めてきた大國魂神社。こちらの酉の市は、境内にある大鷲神社(おおとりじんじゃ)のお祭りとして開かれます。都心のにぎわいとは少し趣が異なり、地元の方々に愛される、あたたかく落ち着いた雰囲気が魅力です。約1,900年の歴史を持つ由緒正しい神社で、ゆったりと福を願う時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
3.3.1 開催日程と時間
府中の大國魂神社でも、2025年は三の酉まで斎行される予定です。開催時間は他の二社より少し短めですので、お気をつけくださいね。
日程 | 開催時間 | |
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一の酉 | 2025年11月1日(土) | 午前0時~21時 |
二の酉 | 2025年11月13日(木) | |
三の酉 | 2025年11月25日(火) |
※最新の情報は大國魂神社 公式サイトでご確認をお願いします。
3.3.2 アクセスと混雑状況
駅からのアクセスが良く、参道も広いため比較的歩きやすいですが、それでも夕方以降は多くの参拝者で賑わいます。甲州街道沿いに多くの露店が並び、お祭り気分を盛り上げます。神社の駐車場は利用できない場合が多いため、公共交通機関を使いましょう。
交通機関 | 最寄り駅からの所要時間 |
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京王線 | 「府中駅」南口より徒歩約5分 |
JR南武線・武蔵野線 | 「府中本町駅」より徒歩約5分 |
4. まだある東京の有名な酉の市
東京の酉の市は、三大酉の市だけではありません。それぞれに歴史や特色があり、地元の方々に愛されている素敵な酉の市がたくさんあります。人混みを少し避けてゆっくり楽しみたい方や、お家の近くで季節の賑わいを感じたい方にぴったりの場所をご紹介しますね。
4.1 目黒大鳥神社
目黒にある大鳥神社は、江戸最古の酉の市が開かれた場所として知られています。江戸時代から続くその歴史に思いを馳せながら、境内を散策するのも素敵ですね。こぢんまりとしていますが、その分、昔ながらの風情が色濃く残っています。名物の「切山椒(きりざんしょう)」は、山椒の香りが爽やかな縁起の良いお菓子。訪れた記念に求めてみてはいかがでしょうか。
項目 | 詳細 |
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2025年開催日程 | 一の酉:11月11日(火) 二の酉:11月23日(日) |
場所 | 目黒大鳥神社(東京都目黒区下目黒3-1-2) |
アクセス | JR山手線・東急目黒線「目黒駅」西口より徒歩約7分 東急目黒線「不動前駅」より徒歩約5分 |
公式サイト | 目黒大鳥神社 公式サイト |
4.2 雑司が谷大鳥神社
池袋の喧騒から少し歩いた先、静かな住宅街に佇むのが雑司が谷大鳥神社です。安産・子育ての神様で有名な「鬼子母神堂」のすぐお隣にあり、二つのお社をあわせてお参りする方も多いんですよ。三大酉の市に比べると規模は小さいですが、その分ゆっくりと熊手を選んだり、屋台をのぞいたりできるのが魅力です。都会のなかにありながら、どこか懐かしい温かさを感じられる酉の市です。
項目 | 詳細 |
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2025年開催日程 | 一の酉:11月11日(火) 二の酉:11月23日(日) |
場所 | 雑司が谷大鳥神社(東京都豊島区雑司が谷3-20-14) |
アクセス | 東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」1番出口より徒歩約5分 都電荒川線「鬼子母神前停留場」より徒歩約5分 JR山手線「池袋駅」東口より徒歩約15分 |
公式サイト | 雑司が谷大鳥神社(威光山法明寺内) |
4.3 練馬大鳥神社
練馬駅の北口からすぐの場所にある練馬大鳥神社。駅前の賑わいの中にありながら、境内は落ち着いた雰囲気に包まれています。地域に根ざしたアットホームな酉の市で、毎年多くの地元の方々で賑わいます。熊手商の威勢の良い手締めの音が響き渡り、年の瀬の訪れを感じさせてくれますよ。お仕事帰りやお買い物のついでにも立ち寄りやすいので、気軽に酉の市の雰囲気を味わいたい方におすすめです。
項目 | 詳細 |
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2025年開催日程 | 一の酉:11月11日(火) 二の酉:11月23日(日) |
場所 | 練馬大鳥神社(東京都練馬区豊玉北5-18-14) |
アクセス | 西武池袋線・都営大江戸線「練馬駅」より徒歩約2分 |
公式サイト | 練馬大鳥神社 公式サイト |
5. 初めてでも安心 酉の市の楽しみ方
酉の市と聞くと、威勢のいいかけ声が飛び交う活気あふれる光景が目に浮かびますね。初めて訪れる方は少し気後れしてしまうかもしれませんが、心配はいりません。いくつかのポイントを押さえるだけで、誰でも心から楽しむことができるのですよ。ここでは、酉の市を存分に満喫するための楽しみ方をご紹介します。
5.1 縁起物の熊手の買い方と値段の相場

酉の市の主役といえば、きらびやかな「縁起熊手」です。熊手は、鷲が獲物をわしづかみするように、福や金運を「かき集める」「わしづかみする」という意味が込められた縁起物。商売繁盛や家内安全を願って、多くの人が新しい熊手を求めに訪れます。
いざ熊手を買おうと思っても、お店がたくさんあって、どれを選べばいいか、値段はいくらくらいなのか迷ってしまいますよね。でも、ご安心ください。熊手には決まった値段はなく、お店の方とのやりとりを楽しみながら買うのが昔ながらの粋なスタイルなのです。
5.1.1 熊手購入の基本的な流れ
- お店を巡って、心惹かれる熊手を見つける
まずはたくさんのお店をゆっくり見て回りましょう。伝統的なデザインのものから、おかめや宝船、その年の干支などをあしらった個性的なものまで様々です。直感で「これだ!」と感じる熊手との出会いを大切にしてくださいね。 - お店の方と値段の交渉を楽しむ
気に入った熊手が見つかったら、いよいよお店の方との腕の見せ所です。「まけてください!」と直接的に言うよりも、「これでお願いします!」と景気よく言いながら、会話を楽しむのがおすすめです。お店の方も心得たもので、やりとりを楽しみながら少しだけ値段を下げてくれることがあります。 - 粋な「ご祝儀」
ここが酉の市の面白いところ。交渉でまけてもらった分のお金を「ご祝儀」としてお店の方に渡すのが、昔からの粋な買い方とされています。これは「お互いに気持ちよく、福を分け合う」という心意気の表れ。もちろん、必ずしなければならないわけではありませんが、こんな風習も酉の市の醍醐味のひとつです。 - 威勢のいい「手締め」
購入が決まると、お店の方が威勢よく「よぉーっ!」と声をかけ、周りのお客さんも一緒に手締め(三本締め)をしてくれます。この手締めの音とともに、新しい一年の幸運が舞い込んでくるような、晴れやかな気持ちになりますよ。
5.1.2 熊手の値段の相場
熊手の値段は大きさや飾りによって本当に様々です。初めての方は、まずはお手頃なものから始めてみてはいかがでしょうか。
熊手の種類 | 値段の目安 | おすすめの方 |
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豆熊手・小さな置物タイプ | 1,000円~3,000円程度 | 初めての方や、ご家庭の神棚などに飾りたい方 |
少し大きめの壁掛けタイプ | 5,000円~数万円程度 | 毎年少しずつ大きくしていきたい方、お店や事務所に飾りたい方 |
特大の豪華な熊手 | 数十万円~数百万円 | 会社やお店の繁栄を願う、大きな縁起を担ぎたい方 |
毎年少しずつ大きな熊手に買い替えていくと、商売や家運がさらに上昇するといわれています。ご自身の状況に合わせて、無理のない範囲で選ぶのが一番ですよ。
5.2 屋台や出店の見どころ
酉の市のもうひとつのお楽しみは、ずらりと並んだ屋台や出店です。熊手商の周りには、美味しい香りが漂い、お祭りの雰囲気を盛り上げてくれます。
定番のたこ焼きや焼きそばも魅力的ですが、酉の市ならではの名物もぜひ味わってみてください。
- 切山椒(きりざんしょ)
上新粉に砂糖と山椒の粉を加えて作られる、細長いお餅のようなお菓子です。山椒のピリリとした風味がアクセントになった、素朴で懐かしい味わい。江戸時代から「火事除け」の縁起物として親しまれてきたそうです。 - 八頭(やつがしら)
里芋の一種で、一つの種芋からたくさんの小芋が育つことから、「人の頭に立つ(出世)」や「子宝に恵まれる」といった縁起物とされています。煮物にしていただくと、ほくほくとしてとても美味しいですよ。
他にも、縁起物の熊手をかたどったべっこう飴や、温かい甘酒など、冷えた体を温めてくれる美味しいものがたくさんあります。熊手を選んだ後は、ぜひ屋台を巡って、お祭り気分を満喫してくださいね。
5.3 古い熊手の納め方
新しい熊手を手に入れたら、一年間お世話になった古い熊手はどうすればよいのでしょうか。古い熊手は、一年間の感謝を込めて、神社に納めるのが習わしです。
酉の市が開催される神社の境内には、古い熊手を納めるための「納め所」や「返納所」と書かれた場所が必ず設けられています。多くの場合、大きな熊手が山のように積まれているので、すぐにわかるはずです。
酉の市を訪れたら、まず最初にこの納め所に古い熊手を納め、一年間のご加護に感謝してから、新しい熊手を買いに行くのが一般的な順序です。こうして感謝を伝えることで、また新しい福を招き入れることができるのですね。
もし酉の市に行けない場合は、近所の神社の古札納所にお納めすることもできますが、できればお世話になった酉の市の神社へお返しするのが一番丁寧な形です。一年間、家やお店を見守ってくれた大切な縁起物ですから、最後まで心を込めてお返ししたいものですね。
6. 酉の市に関するよくある質問
初めて酉の市へお出かけになる方も、毎年楽しみにされている方も、ふと気になる疑問があるかもしれませんね。ここでは、酉の市に関するよくある質問にお答えします。安心して楽しめるよう、ぜひ参考にしてください。
6.1 開催時間は何時から何時まで?
酉の市の開催時間は、神社によって少しずつ異なりますが、多くの神社では前日の深夜0時から始まり、当日の深夜0時まで、まるまる24時間開催されます。そのため、お仕事帰りや早朝など、ご自身の都合の良い時間にお参りできるのが嬉しいところです。
ただし、熊手を売るお店や屋台(出店)は、すべての時間帯で開いているわけではありません。一般的に、日中から夜にかけてが最も活気にあふれる時間帯です。もし、ゆっくりと熊手を選んだり、お祭りの雰囲気を静かに味わいたい場合は、比較的空いている早朝や深夜の時間帯に訪れるのもおすすめですよ。詳しい開催時間や屋台の営業時間は、お出かけになる神社の公式サイトなどで事前に確認しておくと安心です。
6.2 雨天でも開催される?
はい、ご安心ください。酉の市は、基本的には雨が降っても雪が降っても決行されます。昔から続く大切なお祭りですので、天候に左右されずに執り行われるのが通例です。傘をさして熊手を選ぶのも、また風情があるかもしれませんね。
ただし、境内は多くの人で賑わいますので、傘の取り扱いには少し注意が必要です。また、雨の日は足元が滑りやすくなったり、冷え込んだりすることもありますので、歩きやすい靴とあたたかい服装でお出かけください。もし台風のような荒天が予想される場合は、ごく稀に中止や時間短縮となる可能性もございますので、念のためお出かけ前に情報を確認すると良いでしょう。
6.3 三の酉がある年は火事が多いというのは本当?
「三の酉まである年は、火事が多い」という言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。これは昔から伝わる俗説で、いくつかの由来があると言われています。
結論から言うと、これは科学的な根拠のない、昔からの言い伝えです。江戸時代の頃、三の酉がある年は年末が迫り、空気が乾燥して火事が起こりやすい季節と重なりました。また、人々が年末の慌ただしさで浮かれ、火の不始末が増えることを戒めるために、このような言葉が生まれたと考えられています。
つまり、「火の元には十分気をつけましょう」という、冬を迎えるにあたっての先人の知恵や戒め(いましめ)が込められた言葉なのですね。酉の市では、火除けのお守りを授与している神社もありますので、お参りの際に探してみるのも良いかもしれません。
7. まとめ
今回は2025年の酉の市の日程や、東京の主な神社の情報をお届けしました。一の酉は11月11日(火)、二の酉は11月23日(日)です。浅草の鷲神社や新宿の花園神社をはじめ、各地で開かれる市は、年の瀬ならではの活気に満ちています。縁起物の熊手を手に、威勢の良い手締めを聞けば、きっと心も晴れやかになるはず。来年の幸せを願いに、あなたもお近くの酉の市へ足を運んで、心温まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
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